近代化遺産をたずねて、前橋･桐生　３日目

2010/08/10 - 2010/08/10

知人からJRの青春18切符を2回分買わないかと持ちかけられて、即座に承諾した。
鉄道の旅なんて、いったい何年ぶりだろう

ネットで近代建築の多数残されている場所を検索して、距離的にも良さそうな群馬を行く先に決定

特急・急行を使わず、約5時間の旅だ。

エリア 桐生(群馬)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルの朝食は和食

フロントのカウンターの上やエレベータ付近にうずたかく積まれた貨物の山
部屋は広いが、創業当時から1回の改装もされていなさそうな古い内装。
従業員4人はどう見ても家族
おまけにゴ○ブリの出没

ホテルの悪印象が街の悪印象につながってしまう、不幸な例だと思う。

まずは桐生倶楽部へ

桐生は紡績の町
紡績で財を成したにわか紳士達のために、大正末期に建てられた社交場がこの建物です。

イギリスのジェントルメンズ･クラブを再現したというその建物は、建てられた年代のせいもあるが、古川倶楽部よりはるかに洗練されている。

受付のおばさまが、桐生の古い建物について詳しく教えてくれる。

「学生さん？」

いや、さすがにそれはないから・・・

「えー諸君、今日集まってもらったのはほかでもない
目下懸案の町内の夏祭りについて･･･以下略」

玄関のタイルが美しい

日本家屋に洋風の応接間。
当時の流行スタイルだ


ここはフレンチ･レストランとして使われている。

桐生絹撚記念館

タビ　｢建物の内部を見学させてください｣

若い女性の職員　｢ぇぇ｣

タビ｢建物の内部を見学させてください｣



答えがあまりにそっけないので、伝わってないのかと、まったく同じ質問をしてしまったい


市の文化財保護課なので、もう少ししっかりした応対をしたほうがよいのでは･･･

建物の利用の仕方にしたってそうだ


もう少し何とかならんか？

桐生織物記念館


朝早いとはいえ、建物に入って行っても僕がいないかのように無視

これはいけない

火星の大盗賊のアジトが

こんな古民家の中に･･･

街の中心部
昨晩も見かけた旧金善ビル


地上5階地下1階のモダンなビルだ

現在使われているのは、１階のバーだけ
昨晩ジャズの店と比べて、入ろうかどうしようか迷った店だ

老舗のうなぎや

若い調理人がパタパタ団扇をあおいでうなぎを焼いているところを見ると

今が現代なのか、それとも江戸時代なのかわからなくなってしまう。

有鄰館

味噌、しょうゆ、酒などの醸造所が集中していた一角
江戸時代から近代までの１１棟の倉が隣接する

現在は展覧会やコンサートなどの各種イベントに使われているようだ

職員の方が一つ一つ鍵を開け、照明を点灯して内部を案内してくれる

そんなに興味があるわけでもないので、恐縮してしまう。

「残念だわぁ。明日からとなりのトトロのぬいぐるみの展覧会があるのに・・・」


それは幸いでした。

「ワタシハ キカンシャC62ノ48。 ボイラーナイ アツリョク ジョウショウ カンリョウ。 ゼンキコウ イジョウナシ！シュッパツ シンコウ！」


無理やりですか？そうですか・・・


最も新しく、規模も大きいレンガ蔵

無鄰館

有鄰館が行政のサポートを受けた、パブリックな文化施設だとすると
こちらはもっと草の根のようだ

同じようなレンガ倉の中をパーテーションで仕切って
バイオリン製作者、画家、陶芸家などが実際に生活しているらしい。


人の気配はなかったけど

ガラス工芸の店だろうか？
しまっていたので中をのぞくことはできなかった。

群馬大学工学部同窓記念会館

鍵がかかっていて、講堂も教室も見ることができない

見学できたのは廊下と玄関ホールのみ。ひどい

さあ、昼食だ

こちらもレンガつくりの倉庫を改造したベーカリー兼カフェの「レンガ館」

建構造材がむき出しになっているんだ

今回一番まともな食事だったかもしれない

調理パンとミネストローネとサラダ、それにコーヒーだけなんだけど

帰りは両毛線の、来たときの高崎とは反対側の小山経由で帰る

栃木県は初めてな気がする

帰宅して、自分で料理を作ってみる。
ベランダで育てたルッコラ、バジル、イタリアンパセリなどを使って
見た目は悪いけど、味はこれで十分だ