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目黒区立駒場公園に隣接する閑静な地に「旧前田伯爵家駒場本邸」があります。旧加賀百万石前田家の第16代当主利為(としなり)の本邸として1929年(昭和4)に建てられました。当時、東京帝国大学教授であった塚本靖と宮内庁の担当技師であった高橋貞太郎(日本橋高島屋の設形者としても知られています)が設計を担当し、駒場の田園に合わせたイギリスのチュユーダー様式を採り入れています。施工は竹中工務店です。<br /><br />太平洋戦争後一時、この邸宅はアメリカ極東軍ホワイトへッド空軍司令官の官邸として接収され、一部改修なども行われました。その後、1964年(昭和39)には、東京都の所有となり、3年後に東京都近代文学博物館が設置されました(2002年廃館)。現在は東京都の有形文化財(建造物)となっています。<br /><br />

旧前田侯爵家駒場本邸を訪ねる

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2012/01/15 - 2012/01/15

343位(同エリア1072件中)

3

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Weiwojing

Weiwojingさん

目黒区立駒場公園に隣接する閑静な地に「旧前田伯爵家駒場本邸」があります。旧加賀百万石前田家の第16代当主利為(としなり)の本邸として1929年(昭和4)に建てられました。当時、東京帝国大学教授であった塚本靖と宮内庁の担当技師であった高橋貞太郎(日本橋高島屋の設形者としても知られています)が設計を担当し、駒場の田園に合わせたイギリスのチュユーダー様式を採り入れています。施工は竹中工務店です。

太平洋戦争後一時、この邸宅はアメリカ極東軍ホワイトへッド空軍司令官の官邸として接収され、一部改修なども行われました。その後、1964年(昭和39)には、東京都の所有となり、3年後に東京都近代文学博物館が設置されました(2002年廃館)。現在は東京都の有形文化財(建造物)となっています。

  • 建物はイギリスのチューダー様式を採り入れています。チューダ―様式というのは、イギリス後期ゴシック様式を簡略化したもので、玄関ポーチの扁平アーチにその特徴を見せています。外壁には、当時流行していたスクラッチタイルを貼り、落ち着いた雰囲気を漂わせています。

    建物はイギリスのチューダー様式を採り入れています。チューダ―様式というのは、イギリス後期ゴシック様式を簡略化したもので、玄関ポーチの扁平アーチにその特徴を見せています。外壁には、当時流行していたスクラッチタイルを貼り、落ち着いた雰囲気を漂わせています。

  • 玄関に入ると、先ずはこのような大きなホールがあります。チューダ―様式の雰囲気が濃厚です。

    玄関に入ると、先ずはこのような大きなホールがあります。チューダ―様式の雰囲気が濃厚です。

  • ホールの左隅の方にこのようなちょっとした空間があります。ガラス窓を通して射し込む光が柔らかいです。

    ホールの左隅の方にこのようなちょっとした空間があります。ガラス窓を通して射し込む光が柔らかいです。

  • ここは南側テラスに面した旧応接室のあったところで、今は「駒場公園 cafe marquis ( カフェ マルキス )」という名前の喫茶室になっています。

    ここは南側テラスに面した旧応接室のあったところで、今は「駒場公園 cafe marquis ( カフェ マルキス )」という名前の喫茶室になっています。

  • さらにこの奥にはもう一つ応接室があります。

    さらにこの奥にはもう一つ応接室があります。

  • こちらの応接室はそんなに大きくはありませんが、こじんまりしていて、親しい友人等の会合に使われたのかもしれません。

    こちらの応接室はそんなに大きくはありませんが、こじんまりしていて、親しい友人等の会合に使われたのかもしれません。

  • 右側にまるでオブジェのようなイタリア産大理石のマントルピースがあります。

    右側にまるでオブジェのようなイタリア産大理石のマントルピースがあります。

  • 小食堂があった部屋です。

    小食堂があった部屋です。

  • 美しく細工の施された手摺に注目してください。

    美しく細工の施された手摺に注目してください。

  • 照明器具が部屋毎にみな違っています。

    照明器具が部屋毎にみな違っています。

  • ドアのノッブを撮って見ました。

    ドアのノッブを撮って見ました。

  • 前田ご夫妻の寝室のあった部屋です。

    前田ご夫妻の寝室のあった部屋です。

  • この部屋は長女の居室だったところです。

    この部屋は長女の居室だったところです。

  • 2階には和室が3室あり、もしかして使用人用の部屋としても使われたのでしょうか。部屋の前には説明書きがあり、「厚生室」と記されています。

    2階には和室が3室あり、もしかして使用人用の部屋としても使われたのでしょうか。部屋の前には説明書きがあり、「厚生室」と記されています。

  • 和館が外国人の接待に使われていているのに対して、広い洋館の中にある異空間ともいうべき和室は、家族にも使われていたようです。

    和館が外国人の接待に使われていているのに対して、広い洋館の中にある異空間ともいうべき和室は、家族にも使われていたようです。

  • 厚生室側から見た2階の一部です。尖塔が2つ見えます。

    厚生室側から見た2階の一部です。尖塔が2つ見えます。

  • ここは玄関の上に設けられたバルコ二―で、長女の居室から出入りが出来ます。

    ここは玄関の上に設けられたバルコ二―で、長女の居室から出入りが出来ます。

  • 建物の中央には中庭があり、そこにこんな大きな煙突があります。邸内の暖房のために使われたのでしょうか。

    建物の中央には中庭があり、そこにこんな大きな煙突があります。邸内の暖房のために使われたのでしょうか。

  • 部屋ごとに設置されている暖房器具はどれも手が込んでいて、見事というほかありません。特にこの器具はかなり大きく、重厚さを感じさせられます。

    部屋ごとに設置されている暖房器具はどれも手が込んでいて、見事というほかありません。特にこの器具はかなり大きく、重厚さを感じさせられます。

  • 外に出て、南側に回ってみました。駒場公園に面していて、周囲の樹木とともに静かな雰囲気を醸し出しています。

    外に出て、南側に回ってみました。駒場公園に面していて、周囲の樹木とともに静かな雰囲気を醸し出しています。

  • ふと見上げると、窓の隅の方に何やら怪奇な動物の彫像が見えます。

    ふと見上げると、窓の隅の方に何やら怪奇な動物の彫像が見えます。

  • 建物の北側です。

    建物の北側です。

  • 洋館に隣接して和館があり、こちらも有形文化財として指定されています。ここは和館の入口です。<br /><br />和館は1930年(昭和5)竣工され、ロンドン駐在武官だった前田利為が海外からのゲストを接客するために建てられた書院造りの建物です。設形は帝室技芸員の佐々木岩次郎でした。

    洋館に隣接して和館があり、こちらも有形文化財として指定されています。ここは和館の入口です。

    和館は1930年(昭和5)竣工され、ロンドン駐在武官だった前田利為が海外からのゲストを接客するために建てられた書院造りの建物です。設形は帝室技芸員の佐々木岩次郎でした。

  • 門から続く石畳みの通路を歩いて行くと、玄関部分に繋がります。

    門から続く石畳みの通路を歩いて行くと、玄関部分に繋がります。

  • 玄関です。落ち着いたたたずまいです。

    玄関です。落ち着いたたたずまいです。

  • 館内は大きな部屋が2つあり、違い棚や欄間の透かし彫りなど日本建築の粋を集めていて、見事とでも言う他にことばがありません。

    館内は大きな部屋が2つあり、違い棚や欄間の透かし彫りなど日本建築の粋を集めていて、見事とでも言う他にことばがありません。

  • もう一方の部屋です。

    もう一方の部屋です。

  • 2つの和室を仕切る欄間の透かし彫りは手が込んでいて、素晴らしいです。

    2つの和室を仕切る欄間の透かし彫りは手が込んでいて、素晴らしいです。

  • 庭には冬の寒さよけに施された雪吊りの樹木が見られます。<br /><br />* 鎌倉には、「前田侯爵家別邸」があります。現在は「鎌倉文学館」として公開されていますので、鎌倉に行かれた際は見学されてみてはいかがでしょうか。

    庭には冬の寒さよけに施された雪吊りの樹木が見られます。

    * 鎌倉には、「前田侯爵家別邸」があります。現在は「鎌倉文学館」として公開されていますので、鎌倉に行かれた際は見学されてみてはいかがでしょうか。

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この旅行記へのコメント (3)

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  • わんぱく大将さん 2012/02/12 01:36:22
    洋と和
    Tamegaiさん

    マタロの旅行記によっていただき有難うございました。

    日本の洋館というのも面白いものがありますよね。 私も先日、レウスと言う街で、さる家に。  めちゃ豪華で、、掃除の時は大丈夫か、地震の時は?と思ってしまいました。  やはりア―ルヌーボでした。
    でも、私は畳のある家に育ったので、あの、何のためにつかうの?と言う空間の和式も大好きです。

     大将

    Weiwojing

    Weiwojingさん からの返信 2012/02/12 22:23:13
    RE: 洋と和
    大将さん、メッセージをありがとうございます。

    日本の洋館は明治から昭和にかけてたくさん作られました。最初は
    見たこともないものを写真や本から想像しながら作られてきました。
    その後優れた建築家が登場し、西洋と日本的な要素をミックスさせなが
    らも、様々な優れた建物を作ってきました。西洋の基準から見ると、
    おかしなものや奇妙なものもあったことでしょう。そうしたものの果
    実が箱根の富士やホテルではないでしょうか。

    数日前テレビでグラナダにある A. C. Placio de Santa Paulaという
    ホテルの紹介がありました。元は修道院で、それを改造してホテルに
    したそうで、大変興味のあるところでした。いつかグラナダへ行ったら
    泊まってみたいホテルです。このホテルはご存知ですか。

    私は多少は不便でもクラシツクな、趣のあるホテルが好きです。いつも
    そんなホテルばかり泊まっています。ポルトガルへ行った時もそうでした。
    スペインでもそのような所に泊まりたいですね。もしご存知でしたら、
    いくつか教えてください。

    ありがとうございました。

    では。

    Tamegai

    わんぱく大将

    わんぱく大将さん からの返信 2012/02/13 06:21:21
    RE: RE: 洋と和
    > 大将さん、メッセージをありがとうございます。
    >
    > 日本の洋館は明治から昭和にかけてたくさん作られました。最初は
    > 見たこともないものを写真や本から想像しながら作られてきました。
    > その後優れた建築家が登場し、西洋と日本的な要素をミックスさせなが
    > らも、様々な優れた建物を作ってきました。西洋の基準から見ると、
    > おかしなものや奇妙なものもあったことでしょう。そうしたものの果
    > 実が箱根の富士やホテルではないでしょうか。
    >
    > 数日前テレビでグラナダにある A. C. Placio de Santa Paulaという
    > ホテルの紹介がありました。元は修道院で、それを改造してホテルに
    > したそうで、大変興味のあるところでした。いつかグラナダへ行ったら
    > 泊まってみたいホテルです。このホテルはご存知ですか。
    >
    > 私は多少は不便でもクラシツクな、趣のあるホテルが好きです。いつも
    > そんなホテルばかり泊まっています。ポルトガルへ行った時もそうでした。
    > スペインでもそのような所に泊まりたいですね。もしご存知でしたら、
    > いくつか教えてください。
    >
    > ありがとうございました。
    >
    > では。
    >
    > Tamegai

    Tamegaiさん

    もともと個人の邸宅を直してホテルにしているのも多いですが、お城、修道院となるとやはり、パラドール。 パラゾ―ル?  いえ、それは箪笥に。
    昔はいくつか泊まりました。

     大将

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