【東京】 増上寺　～三解脱門 ＆ 秀忠と江の墓所～

2011/10/15 - 2011/10/15

増上寺の三門が、戦後初めて一般公開されることに。

さらに、大河ドラマ 「江」 放映中だったこともあって、
いつもは短い徳川家霊廟の公開が、
ずいぶんとロングランに。

２つまとめて見てきました！　“＼(^o^)／”

エリア 三田・田町・芝浦(東京)

• 交通手段: JALグループ

【増上寺】


歴史あるお寺と東京タワー。

いつ見ても何度見ても、不思議な光景。

【増上寺】


まずは参拝。


撮影禁止の表示はないけど
壇上を撮っていいものか…？と迷っていたところ、
何かの催しの準備をしている僧侶の皆さんが
バシバシ撮影しまくっていたので、そこに便乗。

【徳川家霊廟／特別公開】


「戦後初の一般公開」 というくらいなので、
普通は三解脱門が目当てなのでしょうけど…

←私はこっちがメイン。なぜなら、

【徳川家霊廟／特別公開】


いくつかの旅行記にも書いていますが、
大河ドラマの影響ではなく、だいぶ前から徳川家、
特に 「千姫」 に並々ならぬこだわりをもっています。

なので、千姫の両親である秀忠と江の霊廟は
一度拝観してみたかった場所。


記念品つきで５００円。
記念品は後ほど紹介するとして、

【徳川家霊廟／特別公開】


早速おじゃまいたします　m(_ _)m


将軍たちのお墓と東京タワーが共存する
何とも不思議な空間です。

【徳川家霊廟／特別公開】


門をくぐって右手奥が、

【徳川家霊廟／特別公開】


二代将軍秀忠とお江の墓所。


将軍で、しかも夫妻一緒に眠っているのは
とても珍しいんですよ。

かつてお二人は、

【徳川家霊廟／特別公開】


別々に眠っていました。

【徳川家霊廟／特別公開】


特に、北御霊屋にあった
秀忠の霊廟はとても大きかったようです。

【徳川家霊廟／特別公開】

ですが、空襲による焼失の後、
二人は一緒に埋葬されることに。


お隣同士で眠るご夫妻はいても、
一緒のお墓で眠るご夫妻というのは
秀忠＆お江と、

【徳川家霊廟／特別公開】


←そのお隣で眠る
家宣（六代将軍）ご夫妻くらいではないでしょうか。

【徳川家霊廟／特別公開】


家茂（十四代将軍）と、

【徳川家霊廟／特別公開】

皇女和宮様ですら、
お隣同士ではあるけれど別々のお墓。

あと、ここ増上寺ではなく谷中霊園で、
徳川慶喜（十五代将軍）ご夫妻が
お隣同士で眠っています。

そもそも当時は、将軍の正室や生母であっても、
女性のために霊廟が作られるなど稀なこと。

【徳川家霊廟／特別公開】


七代家継。

【徳川家霊廟／特別公開】


九代家重。

【徳川家霊廟／特別公開】


十二代家慶。

【徳川家霊廟／特別公開】


鋳抜門の内側。

【徳川家霊廟／特別公開】


両脇には龍。

【徳川家霊廟／特別公開】


後回しにしていた記念品の話。

まずは、パンフレット。

【徳川家霊廟／特別公開】


霊廟の説明と、

【徳川家霊廟／特別公開】

たぶん大河に乗っかって作ったと思われる
お江のパンフレット。


ちなみに、以前は
「お江与（おえよ） or お江与の方（おえよのかた）」
という呼び名が一般的だったんですけど、
いまや大河ドラマの影響で、すっかり
「江（ごう） or お江様（おごうさま）」
になっちゃいましたね。

【徳川家霊廟／特別公開】


記念品は、霊廟の絵葉書。

現在のカラー写真が１枚と、
焼失前の白黒写真が10枚。


実はこれが意外と手が込んでいて、

【徳川家霊廟／特別公開】


絵葉書と一緒に、
昔の増上寺の手書き地図が同封されているんですね。


←左から読みませう。

大日本東京芝三縁山増上寺境内全図
…でいいのかな？

【徳川家霊廟／特別公開】


そして、本堂の周辺、
当時の将軍霊廟 （北御霊屋・南御霊屋） あたりに
番号がふってあります。

【徳川家霊廟／特別公開】

地図の番号と、
←先ほどの白黒絵葉書の裏の番号が、
きちんと対応しているんです。

なので、
当時の将軍の霊廟の外観と位置関係が
すごくわかりやすい。


思いの外、貴重な記念品をいただきました　(*^_^*)

【徳川家霊廟／特別公開】

ちょっとブラタモリ風な、明治34年頃の地図。
当時の増上寺はとてつもなく広かったんですね。

この後ほどなくして、
空襲で焼失してしまったり、
地下鉄が走るようになったり、
そばに東京タワーが建ったり、
街が変貌していくんですね。

【増上寺】


霊廟で十分満足しましたが、
せっかくなので三解脱門も見に行ってきます。

【三解脱門／特別拝観】

国の重要文化財の三門、正式名称は三解脱門。

・むさぼり　（貪欲／どんよく）
・いかり　　（瞋恚／しんに）
・おろかさ　（愚癡／ぐち）

の３つの毒から解脱し、
極楽浄土に入る心をつくるための門だそうです。

【三解脱門／特別拝観】


記念品は、木のしおり。

赤い三門と、そこに集まる人々の絵に
「黒本尊開帳」と記されているので、
昔、本尊の御開帳があった時の様子だと思います。

【三解脱門／特別拝観】


今回は 「戦後初の一般公開」 だそうで、
次いつ見られるかわからない。

【三解脱門／特別拝観】


重要文化財なので釘を打つわけにいかず、
臨時の階段が設置されていますが、
傾斜がものすごかったです。


ご高齢の方や、お身体の不自由な方は、
昇降にかなり苦労されたか、
もしくは、諦めた方もいらっしゃるのでは？

【三解脱門／特別拝観】


ちなみに、
道路側 （大門駅側） から見た三門。

この上の部分、つまり、

【三解脱門／特別拝観】








←ココの楼上に向かって、上っていきます。

【三解脱門／特別拝観】

中は撮影禁止なので、パンフレットで。

釈迦如来坐像・普賢菩薩坐像・文殊菩薩坐像の
釈迦三尊像と、その左右に十六羅漢像。

十六羅漢像のうち、いくつかは経年劣化以外に、
3.11震災の時に転倒して、一部破損したそうです。

文化財だけに勝手に直すわけにもいかず、
破損部分は、仏像の後ろに無造作に置いてありました。

【お江】


お江与 （崇源院） の肖像といえば、
左側の姿がよく知られています。



ですが、大河ドラマで注目が集まってからは、
←なぜか右側のようなカワイイ姫姿に…　(＠_＠;)

【お江】


境内のあちこちに、江姫のぼりが。

【江姫商戦】


そんでもって、
江姫こんぺいとうに、

【江姫商戦】


江姫もなかに、

【江姫商戦】

江姫ようかん。

羊羹の半分は、江姫の家族の名と紋章のみ。
なんじゃそりゃ…！？



さて、明日は横浜でお仕事。
これから、横浜へ移動します。