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久しぶりの「東京快適散歩」です。今回は友人とともにJR両国駅からこの界隈を歩いてみました。<br /><br />両国駅を降りれば、すぐ側に国技館や江戸東京博物館がありあますが、今回はいずれも寄ることなく、別の目的地に向かいました。この日の目的地は、東京都慰霊堂と東京都復興記念館です。<br /><br /><br />* このカバーの写真は両国駅ホームから東京スカイツリーを見たものです。この辺だとどこからも見ることが出来ます。

東京快適散歩 ⑩ ー 隅田川を見ながら両国界隈を歩く

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2011/11/27 - 2011/11/27

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Weiwojing

Weiwojingさん

久しぶりの「東京快適散歩」です。今回は友人とともにJR両国駅からこの界隈を歩いてみました。

両国駅を降りれば、すぐ側に国技館や江戸東京博物館がありあますが、今回はいずれも寄ることなく、別の目的地に向かいました。この日の目的地は、東京都慰霊堂と東京都復興記念館です。


* このカバーの写真は両国駅ホームから東京スカイツリーを見たものです。この辺だとどこからも見ることが出来ます。

  • ここはJR両国駅です。両国駅は私鉄総武鉄道の始発駅として1904年(明治37)4月に開業しました。開業当時は「両国橋駅」と名づけられ、1931年(昭和6)に現在名に改称されました。<br /><br />現駅舎は1928年(昭和4)、鉄道省建築課の設形で、銭高組の施工で竣工され、構造は鉄筋コンクリート2階建てです。軟弱地盤のため6メートルの松杭を2000本余も打ち込んで建てられているそうです。<br /><br /><br />1932年にお茶の水駅と接続した後も、房総方面のターミナル駅として賑わいましたが、1972年(昭和47)の東京ー錦糸町間の開通によりターミナル駅としての役割を終えました。

    ここはJR両国駅です。両国駅は私鉄総武鉄道の始発駅として1904年(明治37)4月に開業しました。開業当時は「両国橋駅」と名づけられ、1931年(昭和6)に現在名に改称されました。

    現駅舎は1928年(昭和4)、鉄道省建築課の設形で、銭高組の施工で竣工され、構造は鉄筋コンクリート2階建てです。軟弱地盤のため6メートルの松杭を2000本余も打ち込んで建てられているそうです。


    1932年にお茶の水駅と接続した後も、房総方面のターミナル駅として賑わいましたが、1972年(昭和47)の東京ー錦糸町間の開通によりターミナル駅としての役割を終えました。

  • 上野駅に少々似ているかもしれませんね。コンコースのあった所は現在では飲食店街になっていて、いくつもレストランや喫茶店などになっています。

    上野駅に少々似ているかもしれませんね。コンコースのあった所は現在では飲食店街になっていて、いくつもレストランや喫茶店などになっています。

  • ターミナル駅の面影を残す駅舎とホームが現在も使われています。ここは改札口を入ったところです。

    ターミナル駅の面影を残す駅舎とホームが現在も使われています。ここは改札口を入ったところです。

  • 天井を覆う鉄骨が目につきます。

    天井を覆う鉄骨が目につきます。

  • 駅のすぐ側にこのような古い民家が有ります。震災にも遭わず残されてきたようですが、1階部分はかなり手を入れていますね。周辺にはこのような古い民家がわずかに残っています。

    駅のすぐ側にこのような古い民家が有ります。震災にも遭わず残されてきたようですが、1階部分はかなり手を入れていますね。周辺にはこのような古い民家がわずかに残っています。

  • ここは旧安田庭園です。この公園の中を通って横網町公園へ向かいました。

    ここは旧安田庭園です。この公園の中を通って横網町公園へ向かいました。

  • 公園内を歩いていると、円形の建物が目を引きます。この丸い形をした建物は「両国公会堂(当初は本所公会堂)」です。1926年(大正15)旧安田公園内に森山松之助の設計により、鉄筋コンクリート4階建の円形ホールを中心とした劇場建築物です。

    公園内を歩いていると、円形の建物が目を引きます。この丸い形をした建物は「両国公会堂(当初は本所公会堂)」です。1926年(大正15)旧安田公園内に森山松之助の設計により、鉄筋コンクリート4階建の円形ホールを中心とした劇場建築物です。

  • 森山松之助(1889〜1949)は東京帝国大学建築学科を卒業し、この両国公会堂以外に上諏訪の片倉館を竣工したことでも知られています。また、日本統治下の台湾で様々な公共建築物を設計したリして活躍しました。

    森山松之助(1889〜1949)は東京帝国大学建築学科を卒業し、この両国公会堂以外に上諏訪の片倉館を竣工したことでも知られています。また、日本統治下の台湾で様々な公共建築物を設計したリして活躍しました。

  • 墨田川に面した、両国公会堂の正面玄関側です。

    墨田川に面した、両国公会堂の正面玄関側です。

  • 公会堂は現在は使われていますせん。

    公会堂は現在は使われていますせん。

  • 横網町公園にやって来ました。ここからも東京スカイツリーが眺められます。

    横網町公園にやって来ました。ここからも東京スカイツリーが眺められます。

  • 横網町公園には、「東京都慰霊堂」と「復興記念館」があります。これは慰霊堂の写真です。<br /><br />この公園はもと陸軍被服廠のあったところで、1922年(大正12)に東京市は被服廠の赤羽への移転に伴い、跡地を買収して公園の造成をすすめていました。そのような折に翌年関東大震災が発生しました。直後、周辺の人々がこの造成中の公園に避難して来ましたが、地震で発生した火災による熱風が人々を襲い、3万8千人が犠牲になったと言われています。

    横網町公園には、「東京都慰霊堂」と「復興記念館」があります。これは慰霊堂の写真です。

    この公園はもと陸軍被服廠のあったところで、1922年(大正12)に東京市は被服廠の赤羽への移転に伴い、跡地を買収して公園の造成をすすめていました。そのような折に翌年関東大震災が発生しました。直後、周辺の人々がこの造成中の公園に避難して来ましたが、地震で発生した火災による熱風が人々を襲い、3万8千人が犠牲になったと言われています。

  • 震災から7年後の1930年(昭和5)に、亡くなられた方々を慰めるために「慰霊堂」が建てられました。設計したのは築地本願寺を手がけた伊東忠太です。太平洋戦争などでの空襲で亡くなられた10万5千の遺骨も戦後埋葬されました。<br /><br />これはその正面です。ここに入ると、先の東日本大震災で犠牲になられた多くの方々のことも思い出され、感無量でした。

    震災から7年後の1930年(昭和5)に、亡くなられた方々を慰めるために「慰霊堂」が建てられました。設計したのは築地本願寺を手がけた伊東忠太です。太平洋戦争などでの空襲で亡くなられた10万5千の遺骨も戦後埋葬されました。

    これはその正面です。ここに入ると、先の東日本大震災で犠牲になられた多くの方々のことも思い出され、感無量でした。

  • この慰霊堂には伊東忠太独特の世界が窺えます。堂内には奇妙な姿をした動物が据えられています。

    この慰霊堂には伊東忠太独特の世界が窺えます。堂内には奇妙な姿をした動物が据えられています。

  • 天井を見ると、大きな照明器具がありますが、八角形のデザインはハスの花をイメージしているのでしょうか。

    天井を見ると、大きな照明器具がありますが、八角形のデザインはハスの花をイメージしているのでしょうか。

  • 慰霊堂の裏手には3重の塔があります。

    慰霊堂の裏手には3重の塔があります。

  • 同じ敷地内には「復興記念館」もあります。こちらも伊東忠太が設計した施設です。

    同じ敷地内には「復興記念館」もあります。こちらも伊東忠太が設計した施設です。

  • 2階部分の窓枠の上にライオンの顔のような動物が見えますが、伊東忠太のオリジナリティが遺憾なく発揮されています。

    2階部分の窓枠の上にライオンの顔のような動物が見えますが、伊東忠太のオリジナリティが遺憾なく発揮されています。

  • 1階と2階に展示室があり、関東大震災と太平洋戦争時の東京大空襲に関する写真や資料、遺留品などが展示されています。

    1階と2階に展示室があり、関東大震災と太平洋戦争時の東京大空襲に関する写真や資料、遺留品などが展示されています。

  • 2階の片隅にひっそりとあまり気づく人もいないようなところにステンドグラス風の窓があり、外の光を受けて輝いています。

    2階の片隅にひっそりとあまり気づく人もいないようなところにステンドグラス風の窓があり、外の光を受けて輝いています。

  • 展示品の中に興味を持ったものが2点あります。関東大震災で被害を受けた日本へ多くの国々から援助の手が差し伸べられましたが、その中にアメリカで作られたん日本への援助を呼び掛けるこのポスターです。

    展示品の中に興味を持ったものが2点あります。関東大震災で被害を受けた日本へ多くの国々から援助の手が差し伸べられましたが、その中にアメリカで作られたん日本への援助を呼び掛けるこのポスターです。

  • もう1枚もアメリカのシアトルで呼びかけられた日本救済のポスターです。

    もう1枚もアメリカのシアトルで呼びかけられた日本救済のポスターです。

  • 両国駅から墨田川へはすぐ歩いて行ける距離です。帰りは川を見ながら少し歩いてみました。

    両国駅から墨田川へはすぐ歩いて行ける距離です。帰りは川を見ながら少し歩いてみました。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • melonpanさん 2011/12/31 18:04:54
    そっくりですね。
    両国駅を見せてもらいましたが、「あ〜上野駅」の旧東北本線の始発駅上野駅の建屋にそっくりですね。

    Weiwojing

    Weiwojingさん からの返信 2011/12/31 19:48:48
    RE: そっくりですね。
    melonpan さん、ご訪問ありがとうございます。

    確かに上野駅と両国駅は似ていますね。どちらもターミナル駅なので、構造的にも外観的にも共通していて、似ているのかもしれませんね。日本ではターミナル形式の駅はあまり多くないです。

    今年1年、小生の旅行ブログを訪問いただき、またたくさんご投票をいただきまして、ありがとうございました。お礼を申し上げます。

    来る年がmelonpan さんにとって良き1年であることを祈念しております。
    来年も宜しくお願い申し上げます。

    Tamegai

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