2011/12/10 - 2011/12/10
2395位(同エリア3580件中)
まゆままさん
今年最後の建築巡り講座は、なんと旧鴻池本店と旧本宅の内部見学。
普段非公開のこの建物は日本では二軒しかないといわれるアールヌーヴォーの館。
以前、洋館の写真集で見てからいつかこの目で見てみたい、と憧れていたので
この日をとっても楽しみにしていた。
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旧鴻池本店は明治42年に建てられた洋館の店舗と町屋形式の和館の居宅からなる和洋折衷、木造2階建ての建物。
設計は久保田小三郎。 -
外観はセセッション様式だそうで赤煉瓦を部分的に用いたりと軽やかさや新しさが表わされた造りになっているとか。
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玄関扉は社章の「北」を中心に矢の文様のステンドグラスがはめ込まれている。
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入口脇にあった郵便受け
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洋館と隣接する旧本宅の和館。
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和館は鴻池の創業者、鴻池忠冶郎の居宅として建てられたもので
大阪の典型的な町屋形式だそう。 -
そしていよいよ洋館内部へ・・
玄関を入ると左手には事務室との境にバラと孔雀をモチーフにしたステンドグラスが入れられている。
孔雀は鴻池ゆかりの鳳凰にちなんだものだそう。 -
ガラスの色合いも繊細で美しい。
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玄関ホール天井にはこんなキューピットの彫刻も。
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階段を上がって
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いよいよ2階のメインの応接室へ・・
す、すごすぎる〜〜
思わず唸ってしまいそうになるような素晴らしいアールヌーヴォーの家具で埋め尽くされた部屋・・
大正3年に彫刻家相原雲楽により改装されたものだそう。 -
部屋の中心には暖炉があり、その両脇にはベッドが二つ。
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驚いたのはこのベッド・・
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なんとこのベッドは折り畳み式。
畳んでしまうとこんな風にとてもベッドが入ってるとは思えないような収納棚に。
機能性を備えながらもこんなにも美しい家具になっているとは〜 -
引き出しかと思うダミーの取っ手を引っ張るとこんな風に二つに折り畳まれたベッドが出てくる仕組みに。
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天井装飾。
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どの家具にも流れるような曲線が美しい〜植物文様の装飾が施されている。
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背もたれの彫刻が優雅な椅子。
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この花置飾台は曲線と直線がミックスされていて中国風な雰囲気も。
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応接室扉回りにも華麗な彫刻が。
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天井隅の換気口も素敵。
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テーブルの角にはこんな寄木細工の装飾も見られた。
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淡い光がステンドグラスから差し込むこの階段室の雰囲気も好きだなあ。
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階段を上がった廊下にあったこの照明もかわいい!
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そして応接室には隣接してこんなサンルームが設けられている。
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サンルームの天井装飾。
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このステンドグラスの窓は階段室へとやわらかい光をとり込んでいる。
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サンルームの端に設けられた小部屋はトイレ。
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当時では珍しいドイツ製の水洗式トイレ。
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応接室から隣接する和館の方へ。
和館の方が階高が低いためここには階段が付けられている。 -
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繊細で美しい欄間の数々には溜息が・・
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鳳凰の透かし彫りがあるこの欄間も相原雲楽の作
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和室を取り囲む廊下にはガラス窓が入れられていて明るく見晴らしがいい。
お庭の紅葉がきれいに見える。
当初はこの縁側の眼下には現在は埋め立てられた伝法川が流れていて船着場などを眺めることができたという。 -
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階段の手すり親柱にはこんなかわいい狛犬の丸彫り彫刻が。
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和館一階の廊下の天井には驚くような凝ったデザインも見ることができた。
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お風呂にはこんなモザイクタイルも。
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和館の外観(南面)
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鴻池旧本店、外観からはとても想像がつかないような素晴らしい〜内部空間を満喫することができた。
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