2011/10/26 - 2011/10/27
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katharinaさん
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長年 リラの僧院に行きたく、行きたく、それは恋しているような
精神状態と表現しても過言ではない。
僧院に宿泊希望のメールを送っても返事なく、ブルガリア
在住の日本の方達に聞くと飛び込みで泊まったとか・・・。
困り果て現地ガイドさんに何とか予約をしてもらい、念願の
宿坊宿泊にこぎ着けた・・・二ヶ月半かかったので
思い入れが半端ではない。
リラ山中の奥地に佇むリラの僧院はブルガリア正教会では
最大、且つ、最重要な修道院である。
母胎は十世紀初めに25歳のイヴァン・リルスキが山中で清貧の中、
瞑想と祈祷の日々を送っていた。その姿勢に共鳴した人々が
修道団を形成したのが始まりだ。そして遠く離れていたので
トルコの支配下でも正教会の伝統が守られたそうだ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ソフィアでリラ行き希望者が二人増えガイド氏含めて
5人で出発。
ソフィアから南へ約2時間、澄んだ空気の中、車は
どんどんリラ山脈にある僧院へとひた走る。気分爽快也。
車中からの景色を堪能していたら、ガイド氏が車を止めた。
蜂蜜を売っている。
微苦笑しつも蜂蜜をつい購入。100%の蜂蜜を
希望していたが、残念ながら甘味料が入っていた。
でもいい。好天気のもと、空の青、山の緑に負けての衝動だから。
まだ賞味してないが、きっと美味しいだろう. -
リラ周辺の案内ボード。
キリル文字である。 -
本日の気温 摂氏11度。
レストランの玄関前に備えてあった。 -
昼食はこの付近の定番の鱒料理。
胃が弱い私には淡白な味でいい。
このレストランに日本からの団体客に会う。
クラブ・ツーリズムだった。
個人旅行の我々を見て驚いていたとか。 -
そして、ついにリラの僧院に到着!
-
門の向こうに見えた!
世界遺産リラの僧院!
ドキドキ! -
縞模様が空の色に映える聖母教会だ。
-
修道院の背景はリラ山脈。
絶好の天気に恵まれた。感謝あるのみ。 -
右側の建物の一部が一般客の宿坊。
-
振り返って西門(バス乗り場がある)を見る。
聖母教会を守るように四方は宿坊に囲まれている。 -
修道僧さんが携帯電話・・・かな?
-
教会の後方。
石とレンガを交互に積んで作られたビザンチン様式の
縞模様がどうにもエキゾチックである。 -
ドームの下部中央が教会の入口。
大きめのアーチになっている。 -
中庭で一般の人と話す修道僧
-
1833年に大火が発生し、教会、古文書、宿坊等が火と共に消えた。
しかし、中庭のフレリョの塔(写真下)のみが火災の手から免れた。
この鐘楼は夕刻、修道僧が綱を引き鐘を鳴らす。 -
塔の下は土産屋。日本語の小さな案内本があった。
-
内部の立派な木彫りのイコノスタシスを前に感慨一入。
瞼が胸が熱くなるようだ。
今回、何度も熱くなった・・・。良かった。
撮影が出来ないのは残念。もっとも見とれてシャッターを
きり忘れていたかもしれない。 -
柱で囲まれた回廊は天井に至るまで
旧約聖書の36の場面がフレスコ画(イタリア語で、
漆喰を壁に塗り、それが乾かないうちに水性の絵の具で
直に絵を描く。美術辞典より)で残されている。
写真の下部は「最後の審判」左側は天国、
右は地獄の魔物に飲み込まれていく人々。 -
回廊の天井の壁画。
回廊全体の絵画には地獄繪、最後の審判等恐ろしげな
図柄があり、天井にいくに従い神聖さがより
感じられるのは聖母マリアやキリストの姿があるからだ。 -
-
旧約聖書より。
-
教会の外にも祈祷の為の椅子が並んでいる。
-
回廊は壁画で埋めつくされている。
フレスコ画は長持ちであることを改めて確認した?
キリッとした華やかさが。堪らない。 -
東門。
レストラン、スーパーマーケット(生憎 両店とも閉店中)、売店等がある。 -
人影のない中庭を「シマンドロン」と呼ばれる板を
叩きながら、夕方のミサの始まりを知らせる僧。
5時半位だった。教会に急ぎ、ミサに与った。
我々を含め、祈る人は数人。独特の旋律を持つ祈りの声に
細長い蝋燭の炎が呼応するかのように揺らいでいる。
木彫りも見事なイコノスタシスの手前に
イヴァン・リルスキの聖遺物(肘の骨)の入った小箱があった。
祈る我々の傍の柱の前の小箱には32人の聖人の骨が納められていた。
人々が十字をきっていたので分かった。
箱の裏側に各聖人の繪もあった。 -
夜、人っ子一人いない中庭に廊下の灯りが暖かな
雰囲気を醸し出している。 -
翌朝の6時からの朝のミサにも与ることが出来た。
物音一つ聞こえず、空気はヒンヤリ、良い朝。
礼拝堂に何度も佇む私に修道僧が綿花を聖人の前の
蝋燭の炎にかざし、その綿花を下さった。
その綿花で額に十字をきるといいと。有難く頂戴する。
中庭から空を見上げたら、何と北斗七星が暗い空一杯に
輝いていた♪ 空が近い!標高1117mのことはある。
神秘性溢れるこの地での七つの星は忘れまい。絶対に。
写真は宿坊。 -
翌朝、東門から走るようにゴミを処理にきた僧。
おはようございます。 -
この細い綱により僧院関係者及び宿泊者以外は
立ち入り禁止となる。(直訳「「修道院居住階には立入禁止」)
勿論、我々は何度も綱を外したり掛けたりした。
その度に、何故か嬉しがる自分がいた。 -
宿坊の廊下。
-
我々の部屋は左から二番目のドア。
-
意外に小ざっぱりとした部屋。何といっても修道院の宿坊である。
部屋、洗面室共に、暖房付きで全く寒くなかった。
シャワーのみでバス・タブ無し。
因みに未婚カップルは宿泊出来ない。
食事は近辺のレストランは閉店。もしかしてとロングランの
パンを各自二食分、果物と暖かい飲み物を持参して良かった。
当日の夜と朝は雰囲気も手伝ってか、お腹は満足。
結果、何の不便も感じなかった。準備おさおさ怠ってはいけないこと再確認。 -
修道院内にある博物館でみたラファイル作の十字架。
縦81cm、横43cm。キリスト生誕、磔刑、洗礼等等
聖書からの場面が104彫られている。
木彫りでノミは使用せず全て針のみでコツコツ
彫り続けた作品である由。
修道僧ラファイルは院内で修道僧として生活しながら
12年間かけて全て針で彫り続けた。完成時には視力が
衰え失明寸前だったという。信仰の力か。
部屋の鍵はここの受付に返却した。
望みが叶った素晴らしい二日間だった。
同行の知人にも感謝。
帰りは午後3時発(部屋は2時まで使用させて貰えた)
ソフィア行きのバスに乗った。
車中で日本人男性が我々が宿坊で泊まったと聞き
かなり驚いていた。
写真は絵葉書から -
極彩色の壁画に囲まれた堂内。
写真は絵葉書より転載。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ぱぶさん 2011/11/16 09:17:54
- 素敵なリラの僧院、ここに宿泊できたとは! (*^_^*)
- katharinaさん:
ぱぶさんと申します。素敵なリラの僧院を画像付きでご紹介
有難うございました。ブルガリアと言えば、ヨーグルト!そして
バラ!(香水用ですね!) 最高はもちろんリラの僧院!
ぱぶさんも行ってみたいところです。
- katharinaさん からの返信 2011/11/16 16:08:43
- RE: 素敵なリラの僧院、ここに宿泊できたとは! (*^_^*)
- ばぶさん
有難うございます。
本当にブルガリア行きはやっと念願かなったというところです。
彼の地もカフェなど殆ど英語がOKで助かりました。
何しろ あのキリル文字は一朝一夕に何とかなるもでもないし・・・。
ヨーグルトもそれ程目立たず、薔薇はハンド・クリーム、石鹸など
女性用にありましたが、香りやや強めで・・・。
リラの僧院はじめ教会等は大変魅力的でした。
近ければ、又、すぐ行きたいですね。
これから、ばぶさんの旅行記にお邪魔します。
katharina
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