リラの僧院周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
長年 リラの僧院に行きたく、行きたく、それは恋しているような<br />精神状態と表現しても過言ではない。<br /><br />僧院に宿泊希望のメールを送っても返事なく、ブルガリア<br />在住の日本の方達に聞くと飛び込みで泊まったとか・・・。<br />困り果て現地ガイドさんに何とか予約をしてもらい、念願の<br />宿坊宿泊にこぎ着けた・・・二ヶ月半かかったので<br />思い入れが半端ではない。<br /><br />リラ山中の奥地に佇むリラの僧院はブルガリア正教会では<br />最大、且つ、最重要な修道院である。<br /><br />母胎は十世紀初めに25歳のイヴァン・リルスキが山中で清貧の中、<br />瞑想と祈祷の日々を送っていた。その姿勢に共鳴した人々が<br />修道団を形成したのが始まりだ。そして遠く離れていたので<br />トルコの支配下でも正教会の伝統が守られたそうだ。

リラに恋して・・僧院宿泊の記

49いいね!

2011/10/26 - 2011/10/27

16位(同エリア171件中)

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katharina

katharinaさん

長年 リラの僧院に行きたく、行きたく、それは恋しているような
精神状態と表現しても過言ではない。

僧院に宿泊希望のメールを送っても返事なく、ブルガリア
在住の日本の方達に聞くと飛び込みで泊まったとか・・・。
困り果て現地ガイドさんに何とか予約をしてもらい、念願の
宿坊宿泊にこぎ着けた・・・二ヶ月半かかったので
思い入れが半端ではない。

リラ山中の奥地に佇むリラの僧院はブルガリア正教会では
最大、且つ、最重要な修道院である。

母胎は十世紀初めに25歳のイヴァン・リルスキが山中で清貧の中、
瞑想と祈祷の日々を送っていた。その姿勢に共鳴した人々が
修道団を形成したのが始まりだ。そして遠く離れていたので
トルコの支配下でも正教会の伝統が守られたそうだ。

旅行の満足度
5.0
同行者
友人
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • ソフィアでリラ行き希望者が二人増えガイド氏含めて<br />5人で出発。<br /><br />ソフィアから南へ約2時間、澄んだ空気の中、車は<br />どんどんリラ山脈にある僧院へとひた走る。気分爽快也。<br /><br />車中からの景色を堪能していたら、ガイド氏が車を止めた。<br />蜂蜜を売っている。<br /><br />微苦笑しつも蜂蜜をつい購入。100%の蜂蜜を<br />希望していたが、残念ながら甘味料が入っていた。<br /><br />でもいい。好天気のもと、空の青、山の緑に負けての衝動だから。<br />まだ賞味してないが、きっと美味しいだろう.<br /><br />

    ソフィアでリラ行き希望者が二人増えガイド氏含めて
    5人で出発。

    ソフィアから南へ約2時間、澄んだ空気の中、車は
    どんどんリラ山脈にある僧院へとひた走る。気分爽快也。

    車中からの景色を堪能していたら、ガイド氏が車を止めた。
    蜂蜜を売っている。

    微苦笑しつも蜂蜜をつい購入。100%の蜂蜜を
    希望していたが、残念ながら甘味料が入っていた。

    でもいい。好天気のもと、空の青、山の緑に負けての衝動だから。
    まだ賞味してないが、きっと美味しいだろう.

  • リラ周辺の案内ボード。<br /><br />キリル文字である。

    リラ周辺の案内ボード。

    キリル文字である。

  • 本日の気温 摂氏11度。<br /><br />レストランの玄関前に備えてあった。

    本日の気温 摂氏11度。

    レストランの玄関前に備えてあった。

  • 昼食はこの付近の定番の鱒料理。<br /><br />胃が弱い私には淡白な味でいい。<br /><br />このレストランに日本からの団体客に会う。<br />クラブ・ツーリズムだった。<br /><br />個人旅行の我々を見て驚いていたとか。

    昼食はこの付近の定番の鱒料理。

    胃が弱い私には淡白な味でいい。

    このレストランに日本からの団体客に会う。
    クラブ・ツーリズムだった。

    個人旅行の我々を見て驚いていたとか。

  • そして、ついにリラの僧院に到着!

    そして、ついにリラの僧院に到着!

  • 門の向こうに見えた!<br /><br />世界遺産リラの僧院!<br /><br />ドキドキ!

    門の向こうに見えた!

    世界遺産リラの僧院!

    ドキドキ!

  • 縞模様が空の色に映える聖母教会だ。

    縞模様が空の色に映える聖母教会だ。

  • 修道院の背景はリラ山脈。<br /><br />絶好の天気に恵まれた。感謝あるのみ。

    修道院の背景はリラ山脈。

    絶好の天気に恵まれた。感謝あるのみ。

  • 右側の建物の一部が一般客の宿坊。

    右側の建物の一部が一般客の宿坊。

  • 振り返って西門(バス乗り場がある)を見る。<br /><br />聖母教会を守るように四方は宿坊に囲まれている。

    振り返って西門(バス乗り場がある)を見る。

    聖母教会を守るように四方は宿坊に囲まれている。

  • 修道僧さんが携帯電話・・・かな?

    修道僧さんが携帯電話・・・かな?

  • 教会の後方。<br /><br />石とレンガを交互に積んで作られたビザンチン様式の<br />縞模様がどうにもエキゾチックである。

    教会の後方。

    石とレンガを交互に積んで作られたビザンチン様式の
    縞模様がどうにもエキゾチックである。

  • ドームの下部中央が教会の入口。<br /><br />大きめのアーチになっている。

    ドームの下部中央が教会の入口。

    大きめのアーチになっている。

  • 中庭で一般の人と話す修道僧

    中庭で一般の人と話す修道僧

  • 1833年に大火が発生し、教会、古文書、宿坊等が火と共に消えた。<br /><br />しかし、中庭のフレリョの塔(写真下)のみが火災の手から免れた。<br /><br />この鐘楼は夕刻、修道僧が綱を引き鐘を鳴らす。

    1833年に大火が発生し、教会、古文書、宿坊等が火と共に消えた。

    しかし、中庭のフレリョの塔(写真下)のみが火災の手から免れた。

    この鐘楼は夕刻、修道僧が綱を引き鐘を鳴らす。

  • 塔の下は土産屋。日本語の小さな案内本があった。

    塔の下は土産屋。日本語の小さな案内本があった。

  • 内部の立派な木彫りのイコノスタシスを前に感慨一入。<br />瞼が胸が熱くなるようだ。<br /><br />今回、何度も熱くなった・・・。良かった。<br /><br />撮影が出来ないのは残念。もっとも見とれてシャッターを<br />きり忘れていたかもしれない。

    内部の立派な木彫りのイコノスタシスを前に感慨一入。
    瞼が胸が熱くなるようだ。

    今回、何度も熱くなった・・・。良かった。

    撮影が出来ないのは残念。もっとも見とれてシャッターを
    きり忘れていたかもしれない。

  • 柱で囲まれた回廊は天井に至るまで<br />旧約聖書の36の場面がフレスコ画(イタリア語で、<br />漆喰を壁に塗り、それが乾かないうちに水性の絵の具で<br />直に絵を描く。美術辞典より)で残されている。<br /><br />写真の下部は「最後の審判」左側は天国、<br />右は地獄の魔物に飲み込まれていく人々。

    柱で囲まれた回廊は天井に至るまで
    旧約聖書の36の場面がフレスコ画(イタリア語で、
    漆喰を壁に塗り、それが乾かないうちに水性の絵の具で
    直に絵を描く。美術辞典より)で残されている。

    写真の下部は「最後の審判」左側は天国、
    右は地獄の魔物に飲み込まれていく人々。

  • 回廊の天井の壁画。<br /><br />回廊全体の絵画には地獄繪、最後の審判等恐ろしげな<br />図柄があり、天井にいくに従い神聖さがより<br />感じられるのは聖母マリアやキリストの姿があるからだ。

    回廊の天井の壁画。

    回廊全体の絵画には地獄繪、最後の審判等恐ろしげな
    図柄があり、天井にいくに従い神聖さがより
    感じられるのは聖母マリアやキリストの姿があるからだ。

  • 旧約聖書より。

    旧約聖書より。

  • 教会の外にも祈祷の為の椅子が並んでいる。

    教会の外にも祈祷の為の椅子が並んでいる。

  • 回廊は壁画で埋めつくされている。<br /><br />フレスコ画は長持ちであることを改めて確認した?<br /><br />キリッとした華やかさが。堪らない。<br /><br /><br /><br />

    回廊は壁画で埋めつくされている。

    フレスコ画は長持ちであることを改めて確認した?

    キリッとした華やかさが。堪らない。



  • 東門。<br /><br />レストラン、スーパーマーケット(生憎 両店とも閉店中)、売店等がある。

    東門。

    レストラン、スーパーマーケット(生憎 両店とも閉店中)、売店等がある。

  • 人影のない中庭を「シマンドロン」と呼ばれる板を<br />叩きながら、夕方のミサの始まりを知らせる僧。<br />5時半位だった。教会に急ぎ、ミサに与った。<br /><br />我々を含め、祈る人は数人。独特の旋律を持つ祈りの声に<br />細長い蝋燭の炎が呼応するかのように揺らいでいる。<br /><br />木彫りも見事なイコノスタシスの手前に<br />イヴァン・リルスキの聖遺物(肘の骨)の入った小箱があった。<br />祈る我々の傍の柱の前の小箱には32人の聖人の骨が納められていた。<br />人々が十字をきっていたので分かった。<br />箱の裏側に各聖人の繪もあった。

    人影のない中庭を「シマンドロン」と呼ばれる板を
    叩きながら、夕方のミサの始まりを知らせる僧。
    5時半位だった。教会に急ぎ、ミサに与った。

    我々を含め、祈る人は数人。独特の旋律を持つ祈りの声に
    細長い蝋燭の炎が呼応するかのように揺らいでいる。

    木彫りも見事なイコノスタシスの手前に
    イヴァン・リルスキの聖遺物(肘の骨)の入った小箱があった。
    祈る我々の傍の柱の前の小箱には32人の聖人の骨が納められていた。
    人々が十字をきっていたので分かった。
    箱の裏側に各聖人の繪もあった。

  • 夜、人っ子一人いない中庭に廊下の灯りが暖かな<br />雰囲気を醸し出している。

    夜、人っ子一人いない中庭に廊下の灯りが暖かな
    雰囲気を醸し出している。

  • 翌朝の6時からの朝のミサにも与ることが出来た。<br /><br />物音一つ聞こえず、空気はヒンヤリ、良い朝。<br /><br />礼拝堂に何度も佇む私に修道僧が綿花を聖人の前の<br />蝋燭の炎にかざし、その綿花を下さった。<br />その綿花で額に十字をきるといいと。有難く頂戴する。<br /><br />中庭から空を見上げたら、何と北斗七星が暗い空一杯に<br />輝いていた♪ 空が近い!標高1117mのことはある。<br /><br />神秘性溢れるこの地での七つの星は忘れまい。絶対に。<br /><br /><br />写真は宿坊。

    翌朝の6時からの朝のミサにも与ることが出来た。

    物音一つ聞こえず、空気はヒンヤリ、良い朝。

    礼拝堂に何度も佇む私に修道僧が綿花を聖人の前の
    蝋燭の炎にかざし、その綿花を下さった。
    その綿花で額に十字をきるといいと。有難く頂戴する。

    中庭から空を見上げたら、何と北斗七星が暗い空一杯に
    輝いていた♪ 空が近い!標高1117mのことはある。

    神秘性溢れるこの地での七つの星は忘れまい。絶対に。


    写真は宿坊。

  • 翌朝、東門から走るようにゴミを処理にきた僧。<br /><br />おはようございます。

    翌朝、東門から走るようにゴミを処理にきた僧。

    おはようございます。

  • この細い綱により僧院関係者及び宿泊者以外は<br />立ち入り禁止となる。(直訳「「修道院居住階には立入禁止」)<br /><br />勿論、我々は何度も綱を外したり掛けたりした。<br />その度に、何故か嬉しがる自分がいた。

    この細い綱により僧院関係者及び宿泊者以外は
    立ち入り禁止となる。(直訳「「修道院居住階には立入禁止」)

    勿論、我々は何度も綱を外したり掛けたりした。
    その度に、何故か嬉しがる自分がいた。

  • 宿坊の廊下。

    宿坊の廊下。

  • 我々の部屋は左から二番目のドア。

    我々の部屋は左から二番目のドア。

  • 意外に小ざっぱりとした部屋。何といっても修道院の宿坊である。<br />部屋、洗面室共に、暖房付きで全く寒くなかった。<br />シャワーのみでバス・タブ無し。<br /><br />因みに未婚カップルは宿泊出来ない。<br /><br />食事は近辺のレストランは閉店。もしかしてとロングランの<br />パンを各自二食分、果物と暖かい飲み物を持参して良かった。<br />当日の夜と朝は雰囲気も手伝ってか、お腹は満足。<br />結果、何の不便も感じなかった。準備おさおさ怠ってはいけないこと再確認。<br /><br />

    意外に小ざっぱりとした部屋。何といっても修道院の宿坊である。
    部屋、洗面室共に、暖房付きで全く寒くなかった。
    シャワーのみでバス・タブ無し。

    因みに未婚カップルは宿泊出来ない。

    食事は近辺のレストランは閉店。もしかしてとロングランの
    パンを各自二食分、果物と暖かい飲み物を持参して良かった。
    当日の夜と朝は雰囲気も手伝ってか、お腹は満足。
    結果、何の不便も感じなかった。準備おさおさ怠ってはいけないこと再確認。

  • 修道院内にある博物館でみたラファイル作の十字架。<br /><br />縦81cm、横43cm。キリスト生誕、磔刑、洗礼等等<br />聖書からの場面が104彫られている。<br /><br />木彫りでノミは使用せず全て針のみでコツコツ<br />彫り続けた作品である由。<br /><br />修道僧ラファイルは院内で修道僧として生活しながら<br />12年間かけて全て針で彫り続けた。完成時には視力が<br />衰え失明寸前だったという。信仰の力か。<br /><br />部屋の鍵はここの受付に返却した。<br /><br />望みが叶った素晴らしい二日間だった。<br />同行の知人にも感謝。<br /><br />帰りは午後3時発(部屋は2時まで使用させて貰えた)<br />ソフィア行きのバスに乗った。<br />車中で日本人男性が我々が宿坊で泊まったと聞き<br />かなり驚いていた。<br /><br />写真は絵葉書から

    修道院内にある博物館でみたラファイル作の十字架。

    縦81cm、横43cm。キリスト生誕、磔刑、洗礼等等
    聖書からの場面が104彫られている。

    木彫りでノミは使用せず全て針のみでコツコツ
    彫り続けた作品である由。

    修道僧ラファイルは院内で修道僧として生活しながら
    12年間かけて全て針で彫り続けた。完成時には視力が
    衰え失明寸前だったという。信仰の力か。

    部屋の鍵はここの受付に返却した。

    望みが叶った素晴らしい二日間だった。
    同行の知人にも感謝。

    帰りは午後3時発(部屋は2時まで使用させて貰えた)
    ソフィア行きのバスに乗った。
    車中で日本人男性が我々が宿坊で泊まったと聞き
    かなり驚いていた。

    写真は絵葉書から

  • 極彩色の壁画に囲まれた堂内。<br /><br /><br />写真は絵葉書より転載。

    極彩色の壁画に囲まれた堂内。


    写真は絵葉書より転載。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ぱぶさん 2011/11/16 09:17:54
    素敵なリラの僧院、ここに宿泊できたとは! (*^_^*)
    katharinaさん:

    ぱぶさんと申します。素敵なリラの僧院を画像付きでご紹介
    有難うございました。ブルガリアと言えば、ヨーグルト!そして
    バラ!(香水用ですね!) 最高はもちろんリラの僧院!
    ぱぶさんも行ってみたいところです。

    katharina

    katharinaさん からの返信 2011/11/16 16:08:43
    RE: 素敵なリラの僧院、ここに宿泊できたとは! (*^_^*)
    ばぶさん

    有難うございます。

    本当にブルガリア行きはやっと念願かなったというところです。

    彼の地もカフェなど殆ど英語がOKで助かりました。
    何しろ あのキリル文字は一朝一夕に何とかなるもでもないし・・・。

    ヨーグルトもそれ程目立たず、薔薇はハンド・クリーム、石鹸など
    女性用にありましたが、香りやや強めで・・・。

    リラの僧院はじめ教会等は大変魅力的でした。
    近ければ、又、すぐ行きたいですね。

    これから、ばぶさんの旅行記にお邪魔します。

    katharina

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