2011秋（2）京畿道・梅香里の閉鎖された米軍射撃訓練場に行ってきました

2011/11/01 - 2011/11/08

【京畿道華城市梅香里】　
ここは朝鮮戦争から２００１年までの５０年以上にわたって、
米軍による射撃の訓練が行われた場所です。

そのことにより
誤爆や不発弾の爆発による多数の死傷者、
爆撃余波による住宅の損傷、騒音による難聴症状、
環境、沿岸漁場の破壊など地域住民に大きな被害を与えました。

こういったことから、１９８８年に地域の青年会が立ち上がり、
射撃場閉鎖と損害賠償を要求する活動をし始めました。

国防部などに陳情書を提出、国会に請願書を提出、
合同騒音対策委員会を設立して、射撃場での座り込み、
環境団体と連携するなど、様々な対応策を講じるも実効は得られません。

２００１年４月
地元住民１４名が、騒音により被害を被ったとして国家を相手に
損害賠償を請求。その結果　
ソウル中央地方法院（裁判所）が国家に対し賠償命令を下しました。

ようやく長〜い長〜い戦い、そして射撃訓練場の終わりの時がきました。
その約１０年後、静かになった梅香里（メーヒャンニ）を訪れてみました。

エリア その他の都市(韓国)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

１１月２日（水）　午後

華城市　雨汀（ウジョン）のバスターミナルから
１６時１０分発の路線バスに乗り、梅香１里で下車、

情報化マウルという所に来ました。

建物と、たくさんの砲弾

左側には、朝鮮半島を模った鉄板

砲弾が並べられ、異様な光景

タイトル　「梅香里の時間」

作品の説明などが書かれてます。

こちらは、説明板にも書かれてますが、

砲弾が肉屋さんの肉のように吊り下げられています。

ロケット弾

これのために長いこと苦しめられたのだ。

と
訴えているように見えます。

砲弾の山。

通路の先には

農民が怒っているような恐ろしい壁画と、砲弾に付けられたシルバーの翼

銃弾の山

この建物は、被害対策委員会として設置されました。

上にあがってみます。

（階段から）

（屋上から見た風景）

肉屋さん　＾＾

砲弾が宙吊り刑を受けているようにも見えます。

砲弾が積まれている先が射撃場だった場所です。

（建物の裏側）

砲弾の残骸のような絵と、Peaceという文字。

砲弾などの残骸で作られたオブジェ

無数の銃弾跡のコンテナ

射撃場だった場所は、長閑な農地になっています。

（アップで）

農民がトラックから荷卸しているようです。

近くにゲートがあるので行ってみます。

この犬は、射撃のことは知らないでしょう！？

爆撃余波で傷んだ家屋か？？

入口にきました。

誰でも入れるようになってます。

第３通門の扉

鉄条網、扉もそのままですが、記録として残したいのでしょう。？

柱には、ちゃっかり中華料理屋の広告が、　＾＾

畑

内側から見たゲート

被害対策委員会の建物に戻ってくると
ここを管理している人が表に出て、壊れた警告板を直してました。

建物の中を見せてもらえないかとお願いしてみると、ＯＫしてくれましたが
ガラクタばかりでした。

射撃場とは関係のない物ばかりですね！　と言って建物から出てくると、、

関係あるものもありますよ！　と作業を中断して説明してくれました。
この水桶は、砲弾の外側の部分の金属で作ったそうです。

これは餅を作るときに使った蒸し器だそうです。

長さ５〜６０センチの未使用の砲弾も見せて下さいましたが、写真を撮り忘れる！！！

隣のハウス

やはり砲弾がたくさん並べられていますが、まだ整備中のような感じ。

そろそろ陽が暮れるので、このくらいにして梅香里をあとにします。

米軍射撃訓練場だった所は、すっかりとアート化されてました。
こんな所までアート化が進んでいるとは・・・

恐るべし韓国！　＾＾

地方の路線バスは相変わらず本数が少なく１路線だけ。　

隣の梅香２里のバス停まで向えば３路線に増えますが
それでも１時間位待ちました。
管理人の方が帰りは？と気を使って下さいましたが、バスで戻ると言ってしまった〜

今日は、雨汀（ウジョン）から約１０キロ離れた、発安（バラン）という街で宿泊。

夕食は
のり巻きとマンドゥ汁　　　　貧乏〜　＾＾

泊まった部屋。３０,０００Ｗ

値切ってもどこも負けてくれない。

浴槽もない

寒くないけどオンドルが効いていたのでまとめて洗濯。（着替えはないため）

荷物はカメラと耳栓、メモ帳ぐらい。

貧乏〜　＾＾

サモモーテル

今後利用することはないでしょう。

明日は水原へ