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成田からパプアニューギニアのジャクソン国際空港に到着。ポートモレスビーで乗換マダンへと向かう。パプアニューギニアの海は手付かずでとても綺麗だがこれといった生物には遭遇できず。珍しいものと言えばマンタの子供3枚程度。<br />治安の悪いパプアニューギニアの中でもマダンは比較的治安は良いようだ。マーケットに買い物に出たが、人々はアジア人に興味は示すものの危ない事は全くなかった。マーケットには色々な物が売られていて物価はかなり安い。見たこともない野菜やら何やらで欲しい物は何も見付らなかった。治安は良いが、マラリアには十分気を付けなければならない事を知ったのは旅の後半だった。それまでに何か所も蚊にくわれてしまった。<br />滞在中のある夜、プールサイドでのんびりしていると、そこで泳いでいた黒人の女の子に声を掛けられた。シャロンというその娘はパプアニューギニア人で田舎から家族で遊びに来たのだと言う。シャロンのおばさんだという女性を交えて暫らく談笑していた。ビールを飲むか?っと聞かれたので素直にご馳走になったが、驚いたのが瓶ビールの栓を彼女達は歯でこじ開けてしまう。どれくらい飲んだのだろう・・・途中でおばさんは酔い潰れて寝てしまった。するとシャロンの様子が段々変ってきた。私の膝の上に座り、少しづつ迫ってくる・・・。抱き着かれ、このまま犯されてしまうのか・・・?しかし、ジャクソン空港で見たある看板が脳裏をよぎった。”エイズから自分自身で身を守れ!!”ハッと我に帰り、自分を取り戻した。そのおかげで間違いは起こさずその夜は彼女の誘いをやんわりと断る事ができた。<br />しかし次の朝、ダイビングに行こうと部屋を出るとシャロンが部屋の前で待っている。これからダイビングの時間だと言うと、付いていってもいいか?と言うのでダイビングショップまでなら来て良いよと一緒に連れて行った。そこには他にも日本人のお客さんもいたので、昨晩知り合ったんだと事情を説明すると”やるなぁ〜”とやたら感心された。1本潜って帰ってくるとシャロンが待っていてくれたが様子がおかしい。寂しそうな顔をして”またダイビングに行くのか?”っと聞くので、これからもう1本行くと答えると”そうか・・・”っと。ダイビングが終わって帰ってくるとシャロンの姿はもうなかった。英語が十分理解できない私はシャロンがもう帰ってしまう事が理解できなかったのだ。恋愛感情は無かったが彼女には残念な思いをさせてしまった・・・っとちょっと心に引っ掛かりが残ってしまった。<br />パプアニューギニア人には、私の顔はジャッキーチェンに見えるらしく、とにかく色んな人から興味を示される。写真を撮ろうとリゾート内をウロウロしてると、いつの間にか私の後ろには子供達の行列ができているし、ダイビングのボートクルーも私にだけやたら話し掛けてくるは、イタズラはするはで何か興味があるようだ。<br />最終日の晩はレストランでパプアニューギニアの民族舞踊を披露してくれた。レストランには日本人ダイビング客の他に、色んな人種のキリスト教徒と思われる30人位のグループがいた。彼らは神に何やら御祈りが終わると皆、思い思いに民族音楽に合わせて踊りだした。シャイな日本人達は皆それを眺めるだけだった。私がトイレに行く途中、輪に入りちょっとだけ踊りを真似してトイレに行き、帰ってくると1人のおばさんに腕を掴まれ、”あなた、踊り上手だからこっち来なさい”と無理矢理踊りの輪に入れられてしまった。最初はぎこちなく皆の踊りを真似していたが、リズムを掴むと、これは”志村けんの変なおじさん”でいける事を確信した。ビールでほど良く酔いもまわってきて1人、変なおじさんで暴走を始めると、キリスト教徒達も面白がって私の踊りを真似し始める。色んなバリエーションの変なおじさんを披露すると会場のボルテージが段々高くなり、恥ずかしがっていた日本人達もこれなら踊れるっと思ったのか、1人、2人と興味を示し踊りの輪に入ってきた。会場は言葉を超えた一体感が生まれ、超大盛り上がになってしまった。ジャッキーチェンに似たアジア人は、そこでも人気者となり、お前のダンスは素晴らしい!最高だ!等と称賛の言葉を頂き、日本人達からも超楽しかった!っととても喜んでもらい、秘境の地での熱い夜は終わった。<br />帰りの日、ポートモレスビーでの待ち時間にオプションで市内観光をした。ポートモレスビーは殺人等の凶悪犯罪は無いものの、窃盗は非常に多いらしく、街を歩いたら数分で窃盗団に囲まれるとの話だった。確かにどこに行っても入口には警備員がいて、バスが入ると部外者が入ってこないように門を閉めてしまう、門の外では観光客目的の客引きが何やら声を掛けているが目的は何かわからない。確かにバスからのポートモレスビーの景色は現地人しか歩いておらず。観光している人の姿は1人も見る事はなかった。<br />貧しく何もない国だったが、良くも悪くも色んな意味で熱い夜を過ごせた国だった。

未知の秘境での熱い夜

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2005/09/03 - 2005/09/10

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kimut

kimutさん

成田からパプアニューギニアのジャクソン国際空港に到着。ポートモレスビーで乗換マダンへと向かう。パプアニューギニアの海は手付かずでとても綺麗だがこれといった生物には遭遇できず。珍しいものと言えばマンタの子供3枚程度。
治安の悪いパプアニューギニアの中でもマダンは比較的治安は良いようだ。マーケットに買い物に出たが、人々はアジア人に興味は示すものの危ない事は全くなかった。マーケットには色々な物が売られていて物価はかなり安い。見たこともない野菜やら何やらで欲しい物は何も見付らなかった。治安は良いが、マラリアには十分気を付けなければならない事を知ったのは旅の後半だった。それまでに何か所も蚊にくわれてしまった。
滞在中のある夜、プールサイドでのんびりしていると、そこで泳いでいた黒人の女の子に声を掛けられた。シャロンというその娘はパプアニューギニア人で田舎から家族で遊びに来たのだと言う。シャロンのおばさんだという女性を交えて暫らく談笑していた。ビールを飲むか?っと聞かれたので素直にご馳走になったが、驚いたのが瓶ビールの栓を彼女達は歯でこじ開けてしまう。どれくらい飲んだのだろう・・・途中でおばさんは酔い潰れて寝てしまった。するとシャロンの様子が段々変ってきた。私の膝の上に座り、少しづつ迫ってくる・・・。抱き着かれ、このまま犯されてしまうのか・・・?しかし、ジャクソン空港で見たある看板が脳裏をよぎった。”エイズから自分自身で身を守れ!!”ハッと我に帰り、自分を取り戻した。そのおかげで間違いは起こさずその夜は彼女の誘いをやんわりと断る事ができた。
しかし次の朝、ダイビングに行こうと部屋を出るとシャロンが部屋の前で待っている。これからダイビングの時間だと言うと、付いていってもいいか?と言うのでダイビングショップまでなら来て良いよと一緒に連れて行った。そこには他にも日本人のお客さんもいたので、昨晩知り合ったんだと事情を説明すると”やるなぁ〜”とやたら感心された。1本潜って帰ってくるとシャロンが待っていてくれたが様子がおかしい。寂しそうな顔をして”またダイビングに行くのか?”っと聞くので、これからもう1本行くと答えると”そうか・・・”っと。ダイビングが終わって帰ってくるとシャロンの姿はもうなかった。英語が十分理解できない私はシャロンがもう帰ってしまう事が理解できなかったのだ。恋愛感情は無かったが彼女には残念な思いをさせてしまった・・・っとちょっと心に引っ掛かりが残ってしまった。
パプアニューギニア人には、私の顔はジャッキーチェンに見えるらしく、とにかく色んな人から興味を示される。写真を撮ろうとリゾート内をウロウロしてると、いつの間にか私の後ろには子供達の行列ができているし、ダイビングのボートクルーも私にだけやたら話し掛けてくるは、イタズラはするはで何か興味があるようだ。
最終日の晩はレストランでパプアニューギニアの民族舞踊を披露してくれた。レストランには日本人ダイビング客の他に、色んな人種のキリスト教徒と思われる30人位のグループがいた。彼らは神に何やら御祈りが終わると皆、思い思いに民族音楽に合わせて踊りだした。シャイな日本人達は皆それを眺めるだけだった。私がトイレに行く途中、輪に入りちょっとだけ踊りを真似してトイレに行き、帰ってくると1人のおばさんに腕を掴まれ、”あなた、踊り上手だからこっち来なさい”と無理矢理踊りの輪に入れられてしまった。最初はぎこちなく皆の踊りを真似していたが、リズムを掴むと、これは”志村けんの変なおじさん”でいける事を確信した。ビールでほど良く酔いもまわってきて1人、変なおじさんで暴走を始めると、キリスト教徒達も面白がって私の踊りを真似し始める。色んなバリエーションの変なおじさんを披露すると会場のボルテージが段々高くなり、恥ずかしがっていた日本人達もこれなら踊れるっと思ったのか、1人、2人と興味を示し踊りの輪に入ってきた。会場は言葉を超えた一体感が生まれ、超大盛り上がになってしまった。ジャッキーチェンに似たアジア人は、そこでも人気者となり、お前のダンスは素晴らしい!最高だ!等と称賛の言葉を頂き、日本人達からも超楽しかった!っととても喜んでもらい、秘境の地での熱い夜は終わった。
帰りの日、ポートモレスビーでの待ち時間にオプションで市内観光をした。ポートモレスビーは殺人等の凶悪犯罪は無いものの、窃盗は非常に多いらしく、街を歩いたら数分で窃盗団に囲まれるとの話だった。確かにどこに行っても入口には警備員がいて、バスが入ると部外者が入ってこないように門を閉めてしまう、門の外では観光客目的の客引きが何やら声を掛けているが目的は何かわからない。確かにバスからのポートモレスビーの景色は現地人しか歩いておらず。観光している人の姿は1人も見る事はなかった。
貧しく何もない国だったが、良くも悪くも色んな意味で熱い夜を過ごせた国だった。

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
2.0
グルメ
2.0
ショッピング
1.0
交通
2.5
同行者
友人
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
観光バス 飛行機
航空会社
ニューギニア航空
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)

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