南オーストラリア州、世界遺産・ナラコート哺乳類化石地域とマウントギャンビア

2011/09/01 - 2011/09/19

南オーストラリア州、世界遺産・ナラコート哺乳類化石地域とマウントギャンビア　
- World Heritage, Narcoorte Fossil Mammal Sites & Mt Gambier in Souht Australia -

1994年に自然遺産に登録されたナラコート哺乳類化石地域。26以上もの洞窟のひとつビクトリア洞窟から発見されたのは、17万年以上前に絶滅したフクロライオンの化石でした。肉食カンガルーや大ニシキヘビなどの化石も多数発掘され、現在も発掘は続けられています。 ここで見つかれる化石のほとんどが、絶滅した巨大哺乳類で、その哺乳類が闊歩して時代に、鍾乳洞へ落ちる落とし穴のようなものが侵食で作られ、その穴に動物達が落ち、化石化、堆積していったものです。当時の事を思い描くと、とてもロマンを感じます。また、ウォナンビ化石センターでは古代生物に関する貴重な展示がされています。

鍾乳洞は、個人的に歩けるものもありますが、ほとんどはツアーに参加する必要があります。ツアーの料金、時間は、下記のページをご参照下さい：
ナラコート鍾乳洞国立公園：www.environment.sa.gov.au/naracoorte


【ルート】
メルボルン市内(Melbourne CBD) - マウントギャンビア(Mt Gambier) 445km/6時間
マウントギャンビア(Mt Gambier) - ナラコート鍾乳洞国立公園(Narcoorte Caves National Park) 100km/1時間10分
*マウントギャンビアは大きな町なので、こちらをベース（宿泊地）とすると良いです
*メルボルン空港⇔マウントギャンビア空港間をREX航空が就航しています

エリア オーストラリア

ナラコート鍾乳洞国立公園入り口にある、巨大哺乳類をモチーフにしたモニュメント。

ウォンナビ化石センターにて、各ツアーの申込み、支払いをします。

ちょっとした昼食が取れるカフェ、トイレもあります。

今回参加したのは、ビクトリア化石鍾乳洞ツアー(Victoria Fossil Caves Tour)です。レンジャーにより約1時間のツアーで、料金は$20.00 P/Pです。

ビクトリア化石鍾乳洞の中の様子

ビクトリア化石鍾乳洞の中の様子

ビクトリア化石鍾乳洞の中の様子

これは、ピットフォールと呼ばれる動物たちが落ちた穴。鍾乳洞と地上をつなぐ狭い穴で、数十メートルの長さになる。この穴に落ちた動物たちは、地上に上がる事はできず、鍾乳洞で死んでいき、それが化石化していった。鍾乳洞の中は一定の温度に保たれ（16度くらい）、風も吹かないため、良い状態で化石が保存されていくようです。

同じものではありませんが、地上から見ると、このような穴になります（ピットフォールの入り口）。

鍾乳洞内で見られる貝の化石。動物達が落ちて化石化するよりもっと前、この辺りは浅瀬の海であった事の証拠です。

フクロライオンの化石が見つかった採掘場。

フクロライオン：ティラコレオ (Thylacoleo) は新生代漸新世から更新世（約2400万 - 約5万年前） にかけてのオーストラリア大陸に生息していた有袋類の捕食者。カンガルー目 - ティラコレオ科に属する絶滅した属である。

個人で自由に歩けるWET CAVES。但し、ウォンナビ化石センターにて入場料金($8.00 P/P)を事前に支払う必要あります。

個人で自由に歩けるWET CAVES。但し、ウォンナビ化石センターにて入場料金($8.00 P/P)を事前に支払う必要あります。

マウントギャンビアの有名な景勝地、Blue Lake。市街地より車で5分。普段でもとても綺麗ですが、夏季のみ、湖の色がさらに真青になるため、ブルーレイクと呼ばれています。水源は、ここから内陸、北に約100kmほど続く、石灰岩質を通ってきた地下水です。

オーストラリアでも屈指のプレミアムワイン生産地、クーナワラワイナリー(Coonawara Winery)。マウントギャンビアからナラコート鍾乳洞国立公園へ行く途中、A66のハイウェイ沿いに出てきます。

クーナワラワイナリー(Coonawara Winery)公式ページ：http://www.coonawarra.org/