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8月3日(水曜日)<br />中国にやってきた。しかし……<br /><br /> ここまで11日間で1000キロ以上を走破し、標高2000メートルの山道を越え、地球上で最も壮大な景色を目にした……まではよかったが、最悪なのは、僕ら全員が自転車を衝突させて転倒する事故を起こしたことだった(ジェイミーは手術を受けるはめになった)。さらに、僕らに関する30分のドキュメンタリーを制作するという中国のテレビクルーに数日間追いかけ回され、パトカーに護衛され、土の上やコンクリートの上や、掘っ建て小屋や5つ星ホテルで眠り、豚耳と何だかよくわからないゼリー状のものを食べ、そして何度でも言うけど、人生を最高に楽しんでるよ!<br /><br /> 首都北京に1週間滞在して休んだのち、僕らは太原に向けて西に進路をとった。ここから、FWEの第2章が始まるのだ。南方のシンガポールを目指して、絶景のなか、自転車を走らせる。<br />

ジェイミー&ベン 自転車で南極へ12 中国にやってきた。しかし……

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2005/08/03 - 2005/08/03

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ジェイミー&ベン

ジェイミー&ベンさん

8月3日(水曜日)
中国にやってきた。しかし……

 ここまで11日間で1000キロ以上を走破し、標高2000メートルの山道を越え、地球上で最も壮大な景色を目にした……まではよかったが、最悪なのは、僕ら全員が自転車を衝突させて転倒する事故を起こしたことだった(ジェイミーは手術を受けるはめになった)。さらに、僕らに関する30分のドキュメンタリーを制作するという中国のテレビクルーに数日間追いかけ回され、パトカーに護衛され、土の上やコンクリートの上や、掘っ建て小屋や5つ星ホテルで眠り、豚耳と何だかよくわからないゼリー状のものを食べ、そして何度でも言うけど、人生を最高に楽しんでるよ!

 首都北京に1週間滞在して休んだのち、僕らは太原に向けて西に進路をとった。ここから、FWEの第2章が始まるのだ。南方のシンガポールを目指して、絶景のなか、自転車を走らせる。

同行者
その他
交通手段
自転車
  •  とにかく登り道が続き、つねにローギアに入れた状態で走った。ひたすらペダルをこぎ、左へ右へと自転車を走らせながら登り続けた。下界がどんどん小さくなっていく。眼下の雲に浮かぶ切り立った急斜面が滝のように見える。こちらに向かっているトラックの轟音がはるか遠くに聞こえる。標高約2000メートル、このあたりが頂上だろうという地点に到着した。みんな汗だくで息も切れているが、見渡す限り、山、山、山の絶景だ。ゴツゴツした山頂、鋭い尾根、奇妙な地形。すべてが地平線に向かって広がっている。そして、峡谷を流れる雲のあいだを飛ぶ鳥たち。「さあ、準備はいいかな? 今度は下り道だ」先頭の隊長が号令を発した。みんな、少しのあいだでいいから、この下り道のすばらしさを想像してみてくれないか。もうこれ以上何も言う必要はない。<br /><br /> 日が暮れると、掘っ建て小屋だったりどこかの村だったり、一晩過ごすのによさそうなところを探した。中国ではどこの家でも僕らを歓迎し、寝床に食べ物、飲み物を提供してくれた。それが中国人気質だということを、ここまで来るあいだに学んだ。たとえば昼食を食べようとどこかに立ち寄ったり、あるいはカタディン浄水器持参で井戸を使ったりしようものなら、どこからともなく人が現れて、僕らを取り囲む。多いときには、100人以上の人が集まったものだ。<br /><br /><br /> その後もひたすら登ったり下ったりで、日々は過ぎていった。今回の旅行最初の“事件”に見舞われたのは、そんな下り旅の最中だった。<br />

     とにかく登り道が続き、つねにローギアに入れた状態で走った。ひたすらペダルをこぎ、左へ右へと自転車を走らせながら登り続けた。下界がどんどん小さくなっていく。眼下の雲に浮かぶ切り立った急斜面が滝のように見える。こちらに向かっているトラックの轟音がはるか遠くに聞こえる。標高約2000メートル、このあたりが頂上だろうという地点に到着した。みんな汗だくで息も切れているが、見渡す限り、山、山、山の絶景だ。ゴツゴツした山頂、鋭い尾根、奇妙な地形。すべてが地平線に向かって広がっている。そして、峡谷を流れる雲のあいだを飛ぶ鳥たち。「さあ、準備はいいかな? 今度は下り道だ」先頭の隊長が号令を発した。みんな、少しのあいだでいいから、この下り道のすばらしさを想像してみてくれないか。もうこれ以上何も言う必要はない。

     日が暮れると、掘っ建て小屋だったりどこかの村だったり、一晩過ごすのによさそうなところを探した。中国ではどこの家でも僕らを歓迎し、寝床に食べ物、飲み物を提供してくれた。それが中国人気質だということを、ここまで来るあいだに学んだ。たとえば昼食を食べようとどこかに立ち寄ったり、あるいはカタディン浄水器持参で井戸を使ったりしようものなら、どこからともなく人が現れて、僕らを取り囲む。多いときには、100人以上の人が集まったものだ。


     その後もひたすら登ったり下ったりで、日々は過ぎていった。今回の旅行最初の“事件”に見舞われたのは、そんな下り旅の最中だった。

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