2010/08/21 - 2010/08/21
503位(同エリア786件中)
tunacanさん
- tunacanさんTOP
- 旅行記75冊
- クチコミ10件
- Q&A回答27件
- 102,491アクセス
- フォロワー4人
アントワープに巨人が現れた!?その実態は、アントワープの街全体を舞台にして行われた、超巨大操り人形劇です。歩き回る巨人たちのために、街じゅうの交通を規制しての、とっても大掛かりなイベント。街全体、観る者全員が物語の一部と化して、いつもとは違った不思議なアントワープでした。この団体の国籍はフランスで、この時は数年ぶり2度目とのこと。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
-
物語の始まりは、1日目、どこからかたどり着いたダイバーが、川の中から港へあがるところから。その場面はテレビのニュースで観ました。それだけで1日済んでしまってるとこがすごい!なんという規模(汗)!
2日目に私たちも現地へ。
前夜は疲れ果て、港で一晩眠ったダイバーが、街を歩き始めます。
その目的とは...アントワープの街で迷子になっている姪っ子を探し出すこと。もうこのテーマがすでにくるじゃないですか(ジワッ)。こういうのが好きなところなんかも、フランダース人と日本人は感覚が合う、としばしば私が感じるわけです。
それにしてもなんという大きさと存在感!4階建てくらいの高さがあります。
大きな重機で吊られた人形の一挙手一踏足は、リリパットと呼ばれる大勢の人形使いの人たちが、代わる代わるワイヤーに体ごとぶら下がって操っています。その様子はまるでアクロバット!まさに、黒子を楽しめる人形劇です。 -
しばらく港の付近の通りを歩くと、戻って来て一休み。
リリパットたちによって潜水ヘルメットがはずされます。それだけのことにも重機が使われます。 -
やっと顔が出てきました。人形は木でできています。温か味のある、とっても人間らしい表情。木の体と、上質な服と、冷たい重機とのコントラストがなんだか不思議です。
-
みんながダイバーを見守ります。赤い素敵な服の人たちがリリパットです。
この後、疲れたダイバーは、座ったまま眠りに落ちてしまいます。大きないびきの音の演出も。 -
代わって、私たち観衆が、一足先に姪っ子を探しに行きます。地図を見て、あちこちにいる係りの人に居場所を教えてもらいながら、そして観客同士も情報を交換しながら、小さな巨人にたどり着きました。こちらも歩き疲れたのでしょう、昼寝しちゃってます。しかしここは繁華街の大通りのど真ん中。まるでこの子のための歩行者天国です。
-
昼寝から目覚めて歩き出す時には、スカートのしわを直して、靴下を引っ張り上げてと、芸の細かな、しかし大アクションの演出が。
ここからまた、エンディングの地となっている広場へと大移動です。観客も後について行きます。 -
なにせ1日がかりのイベントですから、巨人たちの行動の隙を見ての食事休憩。この日もアントワープへ来るたびに必ず食べたくなるケバブ屋のドラム。いつもどおりのデカ・うま・安です(幸)。
さて、食べ終わったら広場へ急げ〜っ! -
いよいよ広場でのクライマックス。
雨が降った想定で黄色いレインコートを着て踊っていた小さな巨人。
そしてついに、街じゅうをさまよったダイバーと姪っ子の、感動の再会です。姪っ子を見つけた瞬間のダイバーの表情を見てください!心があるとしか思えないっ(涙)! -
そしてこの瞬間、大観衆一同「オォ〜ッ...」とため息、続けて拍手喝采!あ〜、いいもの見せたもらった〜...(完全燃焼)。
-
最後は、ダイバーと、膝に乗せた姪っ子の、二人ともが眠りに落ちて、物語はハッピーエンド。観衆一同、温かい気持ちをそのまま顔に浮かべながら、いびきの音の中、それぞれの帰路に着いたのでした。完。
こんな観衆参加型の人形劇、また次回も必ず行きたいです。次は何年後か分かりませんが、アントワープの普段とは違った楽しみ方として、ぜひお勧めします。 -
お・ま・け!
話はまったく変わりますが、ここでアントワープの小ネタをちょっとだけご紹介します。
実はこの時、たまたま開催されていた、フランダースの犬展。ほぼ日本人のためだけにどうもありがとうフランダース人、という思いで行かせていただきましたよ(笑)。内容は...まあ、浅かったんですが、CRフランダースの犬を打ってみたり(笑)、最終回のあのシーンのビデオが延々繰り返されてたり、リアルに犬が荷車を引く写真を見てショックを受けたり、ちょっとした思い出になりました。しかし、ハウス子供劇場のキャラいっぱいのぼりを見つけた私は、フランダースの夫に全キャラの説明をしだしてつい熱くなり、解説したそうな係員に間髪与えてあげなかったことを、後になってちょっとオトナ気なかったなと反省しました。帰りにはちゃっかりポスターのおみやげをもらって出てきました。 -
イチオシ
さて、フランダースの犬つながりで、みなさんご存知、定番の大聖堂ですが、建物に入ってすぐあるこの小さなステンドグラスには、みなさん気が付かないのか、それとも興味が無いのか、全く写真をみかけませんが、私は初めてのベルギー旅行の時にこれを見てとても印象に残りました。というか、その時点ですでに飽和状態に(涙)。『こんなものを入り口に置くとは、計算ずくだなっ!』と、気を落ち着けながら、いよいよあの絵の前へ。するとちょうど私の横で、外国人のグループに「ちょうどここでネロとパトラッシュは亡くなりました。」と解説するガイドさん。『だから言うなって!!』はい、号泣...。さらにそれを見た日本人観光客のおじいちゃんが「あ、泣いちゃった(笑)」って、『だからほっとけって(怒)!!』と、とても感情的な観光になったのを今でも思い出します。
-
私と同じくらい感情移入が激しい人もそうでない人も、ここまで来たらせっかくですから、ホーボーケンまで足を伸ばして、ネロとパトラッシュの像を見てみておきましょう。『否』しか聞こえてこないけど、ネロがヒョロヒョロすぎたって、パトラッシュの犬種が違ったって、まあいいじゃないの。うれしいじゃないの。何より気が済むじゃないの(笑)。
-
最後に、アントワープの最新スポット、2011年オープンしたてのMASです。外観も展示もさることながら、うれしいのは屋上展望台の無料開放!美しいアントワープの街と港が一望できます。ぜひお立ち寄りを!ようやく旬のネタが1つでもあって満足感でいっぱいです(涙)。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- angieさん 2011/09/15 08:23:25
- フランダースの犬
- ネロとパトラッシュのあの最後のシーンはまさに号泣=!
何度見ても(物語知らなくても)あのシーンだけで泣けますね。
「ぼく、眠くなってきちゃったよ・・・」
書いてるだけで涙が出てきた。。ううっ。。。
どうも最近、涙腺弱いです(歳のせい・・・?)
しかし、日本では死んでしまいますが、ベルギーでは最後はハッピーエンドになってると聞いた事があるのですが・・・
つまりベルギー人は、こんな小さな子供と犬を見殺しにしてしまうような冷たい民族ではないと。
ほんとの所は?
angie
- tunacanさん からの返信 2011/09/15 15:56:45
- RE: フランダースの犬
- 原作者はイギリス人で、後に色んな言語に翻訳されてますが、ハッピーエンドにしたのはアメリカだけだったと思います。イェスゼイキャン(笑)!
そして現地ベルギーでは話自体が存在してません(笑)。よくて、『日本人観光客が言うには...』という程度の認識なので、民族性も何も特には...。
- angieさん からの返信 2011/09/15 16:15:12
- RE: RE: フランダースの犬
- > そして現地ベルギーでは話自体が存在してません(笑)。よくて、『日本人観光客が言うには...』という程度の認識なので、民族性も何も特には...。
日本のTV番組ってほんといいかげん〜(笑)
確かにベルギーで観光に行く“ネロとパトラッシュ”の場所については日本人観光客向けらしいですね。日本語で書いてあるし〜(笑)でも見てみたい
またベルギーでの真実の情報お願いします
angie
- tunacanさん からの返信 2011/09/15 16:47:15
- RE: RE: RE: フランダースの犬
- アントワープではむしろ、観光に来てバタバタ走ってる日本人のほうが名物になってます(笑)。
日本のテレビなんてウソばっかというかほんとテキトーだから、やっぱり何でも自分の目で見てみないとと思うわけです...。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
アントワープ(ベルギー) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
14