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スダックからシンフェロポリへ<br /><br />「もし、機会があればまたスダックに来てね。そして、またここに・・」<br />民宿のおばさんは、庭になっていた柘榴を捥いで手渡してくれた。<br />シンフェロポリ行きの朝便は小ぶりのバスだ。<br />窓側の席に座ると、おばさんが手を振って見送ってくれた。<br />俺は笑顔で会釈すると、柘榴を口元に運び軽くキスを・・。<br />

87 黒海奇行 クリミア扇の要シンフェロポリ

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2010/09/20 - 2010/09/22

58位(同エリア177件中)

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costin

costinさん

スダックからシンフェロポリへ

「もし、機会があればまたスダックに来てね。そして、またここに・・」
民宿のおばさんは、庭になっていた柘榴を捥いで手渡してくれた。
シンフェロポリ行きの朝便は小ぶりのバスだ。
窓側の席に座ると、おばさんが手を振って見送ってくれた。
俺は笑顔で会釈すると、柘榴を口元に運び軽くキスを・・。

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  • スダックからシンフェロポリまでは2.5時間程で到着。<br />ヤルタ経由と違い、比較的緩やかな道だった。<br /><br />バス停に到着すると、すぐさま次のシンフェロポリ--オデッサの切符を買い求めた。生憎なのか?幸いなのか? <br />この日のオデッサ行きのバスは、夕方5時半の便しかないようだ。<br />よくよく聞くと、ヤルタ発4時のバスらしい。<br />結局、ヤルタ−−オデッサ便でしか帰れないらしい。<br />しかも、中継の発着バス・ターミナルはここではなく、別のところだという。<br />「前を走っているトラムで行けるわよ。」<br />と切符売り場の女性は丁寧に教えてくれた。<br /><br />

    スダックからシンフェロポリまでは2.5時間程で到着。
    ヤルタ経由と違い、比較的緩やかな道だった。

    バス停に到着すると、すぐさま次のシンフェロポリ--オデッサの切符を買い求めた。生憎なのか?幸いなのか? 
    この日のオデッサ行きのバスは、夕方5時半の便しかないようだ。
    よくよく聞くと、ヤルタ発4時のバスらしい。
    結局、ヤルタ−−オデッサ便でしか帰れないらしい。
    しかも、中継の発着バス・ターミナルはここではなく、別のところだという。
    「前を走っているトラムで行けるわよ。」
    と切符売り場の女性は丁寧に教えてくれた。

  • 『時間はある。今日一日、この街を観光してみよう!』<br /><br />最初に降車したバス停の目の前が鉄道駅だったので、ちょいと様子を窺うことにする。ついでに重い荷物を駅の荷物預かりに預ければ身軽になる。<br /><br />それこそ、ホームや待合に避暑帰りの客がごった返している。<br />荷物を無事預け、次に向かうところは・・・

    『時間はある。今日一日、この街を観光してみよう!』

    最初に降車したバス停の目の前が鉄道駅だったので、ちょいと様子を窺うことにする。ついでに重い荷物を駅の荷物預かりに預ければ身軽になる。

    それこそ、ホームや待合に避暑帰りの客がごった返している。
    荷物を無事預け、次に向かうところは・・・

  • そう! 市場だ。<br /><br />大概は鉄道駅の付近に隣接している。

    そう! 市場だ。

    大概は鉄道駅の付近に隣接している。

  • 真ん中は『キムチ』らしい。<br /><br />?お惣菜を売っていた人は朝鮮系の女性だった。<br />スターリンの移民政策で中央アジアに連れてこられ、流れ流れてここで生業を営んでいるのかも知れない。<br />

    真ん中は『キムチ』らしい。

    ?お惣菜を売っていた人は朝鮮系の女性だった。
    スターリンの移民政策で中央アジアに連れてこられ、流れ流れてここで生業を営んでいるのかも知れない。

  • トラムに乗り、街の中心地らしき処まで行ってみる。<br />途中かなり大きな大学があった。<br />学生らしき男性をとっ捕まえて聞き込みすると、彼はインドから留学していると云う。<br />彼の話では、ここの大学はアジア各国から留学生を受け入れているらしい。<br />ウクライナの生活費・学費の安さも手伝って多数の留学生が此処シンフェロポリで勉学に勤しんでいるようだ。<br />リトアニアで出会ったマレーシアの三人娘もロシア・モスクワの医学校に留学していた。

    トラムに乗り、街の中心地らしき処まで行ってみる。
    途中かなり大きな大学があった。
    学生らしき男性をとっ捕まえて聞き込みすると、彼はインドから留学していると云う。
    彼の話では、ここの大学はアジア各国から留学生を受け入れているらしい。
    ウクライナの生活費・学費の安さも手伝って多数の留学生が此処シンフェロポリで勉学に勤しんでいるようだ。
    リトアニアで出会ったマレーシアの三人娘もロシア・モスクワの医学校に留学していた。

  • 洒落たカフェの呼び込みに釣られて、コーヒーを啜る。<br /><br />ここの女主人に聞くと、ここは夜がメインでその筋の女性が多数集まり、それを目当てにヒヒ親爺が押し寄せてくると云う。<br />入り口正面奥に重厚な造りの階段があり、それを地階に降りるとダンスホールのようなものが現われる。<br />『あなたも如何?』<br />と誘われたが、残念ながらその時間は無い。次回の楽しみに取っておこう。

    洒落たカフェの呼び込みに釣られて、コーヒーを啜る。

    ここの女主人に聞くと、ここは夜がメインでその筋の女性が多数集まり、それを目当てにヒヒ親爺が押し寄せてくると云う。
    入り口正面奥に重厚な造りの階段があり、それを地階に降りるとダンスホールのようなものが現われる。
    『あなたも如何?』
    と誘われたが、残念ながらその時間は無い。次回の楽しみに取っておこう。

  • 劇場

    劇場

  • バイクのモニュメント

    バイクのモニュメント

  • レーニン像

    レーニン像

  • 鉄道駅の荷物預かり票。

    鉄道駅の荷物預かり票。

  • 教えられた通り、俺はトラムで街外れのバス・ターミナルに到着。<br />ウロウロし過ぎてバスに乗り遅れるのも何だから、一応2時間前には到着した。<br />併設されているバールで簡単に軽食を摂り、オデッサ行きのバス乗り場で待つことにする。<br />しばらくすると、数人の他の乗客も並び始める。<br /><br />しかし、しかしだ。例によって時間になってもバスは到着しない。<br />他の乗客もそわそわして係員に聞いてみたりしている。<br />それでも埒が開く訳でもなく、みんなただぼんやり待っているようだ。<br />片言の英語が出来るおばさんが居たので聞いてみる。<br />「オデッサに行くんですか?」<br />「そうよ。でもバスが遅れているみたいね。」<br />まぁ、遅れているんなら待てば来るだろうと思っていたら、<br />そのおばさんやらが何やら情報を仕入れたみたいで、俺に盛んにチケット売り場に行けと言う。<br />俺は、「チケットは持ってるから。」<br />と云ったのだが、それでも行けという。<br />眉を顰めて詳しく聞くと、このチケットでは次に来るバスには乗れないらしいのだ。それどころか俺の持っているチケットのバスは運休の可能性もあるらしい。運休・・・って。<br />俺の買ったバスの次の便にチケットを変更しなければならないらしいのだ。<br />そんなヤヤコシイローカル・ルールなど俺に終わる筈も無かった。<br />「いいこと、あなたが次に来るバスに乗りたいのなら何でも良いからそのバスのチケットを買ってらっしゃい。」<br />やっと何となく事情を飲み込めた俺は荷物をおばさんに見てもらってチケット売り場に走った。<br />そんな時に限って窓口に数人が並んでいる。<br />イライラしながら待つこと20分。<br />やっとチケットを交換した。<br />

    教えられた通り、俺はトラムで街外れのバス・ターミナルに到着。
    ウロウロし過ぎてバスに乗り遅れるのも何だから、一応2時間前には到着した。
    併設されているバールで簡単に軽食を摂り、オデッサ行きのバス乗り場で待つことにする。
    しばらくすると、数人の他の乗客も並び始める。

    しかし、しかしだ。例によって時間になってもバスは到着しない。
    他の乗客もそわそわして係員に聞いてみたりしている。
    それでも埒が開く訳でもなく、みんなただぼんやり待っているようだ。
    片言の英語が出来るおばさんが居たので聞いてみる。
    「オデッサに行くんですか?」
    「そうよ。でもバスが遅れているみたいね。」
    まぁ、遅れているんなら待てば来るだろうと思っていたら、
    そのおばさんやらが何やら情報を仕入れたみたいで、俺に盛んにチケット売り場に行けと言う。
    俺は、「チケットは持ってるから。」
    と云ったのだが、それでも行けという。
    眉を顰めて詳しく聞くと、このチケットでは次に来るバスには乗れないらしいのだ。それどころか俺の持っているチケットのバスは運休の可能性もあるらしい。運休・・・って。
    俺の買ったバスの次の便にチケットを変更しなければならないらしいのだ。
    そんなヤヤコシイローカル・ルールなど俺に終わる筈も無かった。
    「いいこと、あなたが次に来るバスに乗りたいのなら何でも良いからそのバスのチケットを買ってらっしゃい。」
    やっと何となく事情を飲み込めた俺は荷物をおばさんに見てもらってチケット売り場に走った。
    そんな時に限って窓口に数人が並んでいる。
    イライラしながら待つこと20分。
    やっとチケットを交換した。

  • そして俺はオデッサへと戻ったのだった。

    そして俺はオデッサへと戻ったのだった。

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この旅行記へのコメント (3)

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  • josanさん 2011/12/01 06:59:21
    お久し振りですね〜。
    お久し振りですね〜、costinさん今はどちらに滞在ですか?。

    旅行記のUPが久し振りなので、お忙しい様ですがこれからも
    楽しい旅行記を続けて下さいね〜。(マジ)

    costinさん、私は久し振りに日本でお正月を迎えます、矢張り
    日本は寒いですが、美味しい日本料理には代えられません。(笑)



    御殿場よりJOSAN。

    costin

    costinさん からの返信 2011/12/01 18:28:50
    RE: お久し振りですね〜。
    jinさんがお亡くなりになったのをはじめて知りました。
    チェンマイ徒然草は時折、読ませて頂いてたのでもうそれが読めなくなるかと思うと・・・。

    私は今、サムイ島で日本食のレストランを開いています。
    日本を去年の3月に出発して、今はタイ サムイ島で旅の続きを楽しんでいる訳です。漁港に買出しにバイクを走らせる海沿いの椰子の木の街道や、山にバナナの葉を取りに行く山道も全て 私にとっての『旅の途中』なのです。
    もしこちらにいらっしゃる事があれば是非お立ち寄り下さい。

    良い日本での年末をお過ごし下さい。

    costin

    josan

    josanさん からの返信 2011/12/01 21:49:55
    RE: RE: お久し振りですね〜。
    > jinさんがお亡くなりになったのをはじめて知りました。
    > チェンマイ徒然草は時折、読ませて頂いてたのでもうそれが読めなくなるかと思うと・・・。
    >
    > 私は今、サムイ島で日本食のレストランを開いています。
    > 日本を去年の3月に出発して、今はタイ サムイ島で旅の続きを楽しんでいる訳です。漁港に買出しにバイクを走らせる海沿いの椰子の木の街道や、山にバナナの葉を取りに行く山道も全て 私にとっての『旅の途中』なのです。
    > もしこちらにいらっしゃる事があれば是非お立ち寄り下さい。
    >
    > 良い日本での年末をお過ごし下さい。
    >
    > costin

    今晩は〜costinさん、日本食レストランですか〜良いですね!、
    私の住むウドンはタイ人経営ののなんちゃって日本料理ばかりで、まと
    もに食べれるお店が有りませ〜ん。(涙)

    costinさん出来ましたらラマイ徒然草を書いて下さい、タイ在
    住の4トラの仲間が増える事は嬉しい事ですね〜。(祝)

    costinさん是非、お店の模様もブログにUPして下さ〜い。(マジ)


    御殿場よりJOSAN。


costinさんのトラベラーページ

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