2011/08/12 - 2011/08/15
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腹ペコランナーさん
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飛行機や車、電車に乗って目的地に行くことだけが旅ではない!
目的地まで歩いて行ったってイイじゃない!!!
そんなこんなで、お盆休みに山旅です。登山です。
北アルプスのランドマーク 名峰―槍ヶ岳を目指します。
登山道は、人気があり登山者が多い、北アルプスの銀座通りと言われる『表銀座コース』。
欧米やアジア、国内の観光地にはない、自然のみの旅もイイもんです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
8/12、京都駅から夜行バスで穂高へ。
JR穂高駅からバスに乗って、目指すは中房温泉登山口。 -
ここから、日本3大急峻として知られる、合戦尾根をえっちらおっちらと4時間ほど登ります。
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こんな階段は序の口です。
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歩き始めて1時間、第2ベンチに到着。
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第2ベンチのあとは、第3→富士見と30分ごとにベンチが続きます。
イイタイミングで休憩です。 -
大休憩をとうろと考えていた、合戦小屋まであと7分?
本当でしょうか? -
木々の間から、目指す稜線が見えてきました。
ちなみに、写真中央のやや右側に見えるのが、本日のキャンプ地である大天井岳。
これから3時半ほどで、あの山まで登っていきます。 -
あと3分!
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そして着きました合戦小屋!
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この小屋の名物は、スイカ!!!
甘くて、水分補給にはバッチリ!!!
これ程、うまい!と思ったスイカはないでしょう。
※いつもの食べ物が2000%美味に感じる。これも登山の醍醐味です。 -
ここから1時間!まずは燕岳(つばくろだけ)を目指そう!
写真の中央にポツンと見えているのが、燕岳のそばにある、燕山荘という山小屋です。 -
なんと幸運にも、明日のキャンプ地で、この旅最大の目的地である槍ヶ岳が見えるではありませんか!!!
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ググッとアップにしてみましょう。
ちなみに、こんな歌がありますよね?
♪アルプス一万尺〜 子槍の上で〜 アルペン踊りを〜 さぁ踊りましょ♪
この『子槍』って、写真で見えている槍ヶ岳の一部で、先っぽが雲に隠れているのが“槍ヶ岳の穂先”。
写真で見ると、右側にちょこんと尖がり見えませんか?
これが“子槍”です。
さぁ〜踊りましょう! -
振り返ると、安曇野の田園地帯に雲海が広がります。
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着きました。燕岳の近くにある燕山荘。ここからは稜線を歩きます。
登り坂から、稜線に出た瞬間に広がる山々。
この一瞬は最高です。 -
稜線に出た瞬間に広がる山々。
この感じがたまりません。 -
燕山荘から右(北側)を見れば、燕岳がそびえております。
今回は燕岳山頂はパス。
天気も不安定なので、本日のキャンプ地である大天井岳を目指します。 -
燕山荘を左折。南に向かって稜線を歩きます。
※写真中央からやや左の高い山が大天井岳です。 -
高山植物の代名詞『コマクサ』です。
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名前は分かりませんが、高度2600mを越える稜線で、可憐に咲きはなつのです。
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魅惑の紫。
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ハイマツが生い茂る道を歩きます。
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徐々に近づいて参りました。
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稜線を歩き始めて2時間半。本日の行程を終了です。
延べ8時間ほどの徒歩の山旅。
大天井岳で、ふと振り返る。
これが、我の来た道。
高村光太郎の『道程』の一文を思い出す。
「僕の前に道はない、僕の後ろに道はできる」 -
下界と言うべきか?
安曇野の田園が広がります。 -
そして、明日歩く、東鎌尾根です。
写真右下から左斜め上へ、稜線を歩き、そこから一気に、写真右上の槍ヶ岳を目指すのです。 -
さぁ!テント設営です。
エスパースの一人用テント。意外に中は広く。1人で過ごすには十分です。 -
テントのそばにも可憐な高山植物が。
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色とりどりのテントが並びます。
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温泉の湯気のように、雲や霧が立ち込め、流れていきます。
雲が下で蠢いております。
雲上の楽園なのです。 -
威風堂々!
霧から姿を見せる槍ヶ岳。
異様な迫力があります。格好イイ!!!
少し不気味です。 -
夕日に照らされ、赤く輝く雲々。そして、たそがれるクライマー。
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本日の朝食はカップヌードル。
山で食べるカップヌードルは世界1です。 -
東の空が白みだす。ふと、東を見ると、輝く月と槍ヶ岳。
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ライジング・サン!!!
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朝焼けの槍ヶ岳と月。
AM5:30。槍ヶ岳に向けて出発です。 -
まずは、大天井岳を右に見ながら、大天井ヒュッテへ向けて、トラバース。
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まずは、南へ向かいます。
いざ、東鎌尾根の玄関口、西岳へ。 -
歩き始めて40分。ビックリ平です。
森林帯を歩いていて、急に視界が開けます。
展望にビックリ? -
北アルプスの山々が続きます。
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少しずつ、槍ヶ岳に近づいていくのを実感します。
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振り返ると、歩いてきた登山道が。
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ビックリ平から約1時間45分。
ヒュッテ西岳が見えてきました。 -
ここからは槍ヶ岳を目指して、東鎌尾根へ入ります。
水俣乗越までの約1時間。一気に下ります。
それまで、ストックを使ってましたが、ここからは邪魔なだけ。危険です。
自分の脚を信じて、一歩一歩、確実に歩いていきます。 -
こんな梯子も下りていきます。
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鎖を頼りに、バランスをとります。
滑落=死。ですから。 -
一気に下ったため、槍ヶ岳があんなに上に。
この山旅の最終目的地の槍ヶ岳の標高は3180m。一番高い!
ということは、それまでの行程で下った分は、まと登らなければならない。
ここから、東鎌尾根の登りを攻めます。 -
登りの途中で、北を見ると・・・。
なんという展望。こんな風景に癒される・・・。
いえいえ。急峻に日差し、暑さ、肩にかかる荷物の重み、疲労・・・。
なんとか撮った1枚です。
この東鎌尾根の写真はほとんどありません。
あまりにしんどく、写真などという余裕が・・・皆無。 -
こんな岩場を登ってきました。
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西岳を振り返ると、このつらい行程が・・・。
よくここまで来たもんだと実感します。 -
東鎌尾根に入り、下り1時間、登り2時間。
やっと、本日のキャンプ地、殺生ヒュッテが見えて参りました。
バックには、ドカンと槍ヶ岳です。 -
さっそくテントを張ります。
中央からやや左上の黄緑色のテントがMYテント! -
槍沢を見下ろします。
槍ヶ岳への最もメジャーなルートである槍沢。
この登り・・・。さすがにキツイと思う。
東鎌尾根とは違う、永遠に続く登り。 -
少しの休憩をとって、槍ヶ岳の山頂を目指しまず。
真下から山頂を見上げます。 -
槍ヶ岳の由来は、この尖がり。
槍の穂先と言われる部分です。
当然ながら、普通の道はありません。
こんな感じで、簡単なロッククライミングです。 -
直下の槍ヶ岳山荘がこんなに下に見えます。
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崖をよじ登ること45分。
無事に、標高3180m―槍ヶ岳の登頂に成功です。
あたりは霧ONLY!!!
折角の展望が・・・。 -
霧が一瞬晴れた!
おぉ〜!最高の展望です。 -
本日のディナーは、ボロネーゼときのこのクリームスープ。
夕方5時に食します。
すでに、気温は10度前後。
Tシャツに長袖、ダウンを着込んで食べます。
スープが冷えた身体に染み込みます。 -
夜は寝る前に、暖かいミルクティー。
あぁ〜最高。
PM7:30に就寝です。 -
夜中、とてつもない強風で何度も目を覚ます。
3時ごろに完全に目が覚めてしまいます。覚醒です。
テント内で片づけを始め、ボーっとします。
5時前に日が登ります。
やはり、朝焼けの槍ヶ岳は格好イイ。 -
朝焼けの槍沢。
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殺生ヒュッテの建物が、朝日をバックに輝きます。
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これで、槍ヶ岳ともサヨナラです。
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槍沢を一気に駆け下ります。
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あっという間に、槍ヶ岳が見えなくなりました。
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どんどん下ります。
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振り返ると、雄大な槍沢。
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約2時間で、槍沢ロッヂに到着です。
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この槍沢ロッヂで、木々の間から槍ヶ岳の穂先が見えます。
これが最後に見た槍です。 -
ここからは森林帯を抜けていきます。
隣には綺麗なせせらぎが。
気持ちイイ道々です。 -
穂高岳と槍ヶ岳の分岐点でる横尾に到着です。
ここから上高地へは、平坦な道が3時間。 -
横尾から45分で、徳沢。
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徳沢で有名なソフトクリーム。
朝から、ほとんど食べ物を摂っていない胃に染み入ります。 -
梓川を隣に、歩き続けます。
もうここまで来れば、上高地はすぐそこです。 -
明神に到着。
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明神から40分。ついに着きました上高地。
殺生ヒュッテからの22km。7時間のコースタイムを6時間で闊歩して参りました。
フラフラです。 -
松本までのバスの予約をして、上高地にあるホテルの日帰り温泉に。
3日ぶりの風呂です。サッパリです。このために、槍ヶ岳から飛ばしに飛ばして下山してきたようなものです。
いつ来ても、上高地の展望は最高です。 -
松本まで帰ってきて、帰りの電車までに時間があるので、ゆっくり蕎麦を頂きます。
19:06発の特急で名古屋に。そこから新幹線で京都。
最終日は、いつもなんだか騒々しい。
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