2011/05/04 - 2011/05/04
1位(同エリア26件中)
kumさん
この日はモンサントからオビドスまでの移動日。
高速を使って2時間半くらいかかりそうなので、当初はどこも寄らずに行こうと思っていた。
でも旅行ガイドを見ていたら、モンサントと同じくスペイン国境近くにあるマルヴァオンという、山の上にある村が気になってしまって、前日まで「行きたいけど、移動ばかりになるのもなんだし、どうしよっか~」と迷っていた。そこに、夫が「少し早起きすればいいじゃん」と言ってくれたことで背中を押され、せっかくなのでマルヴァオンにも立ち寄ることに♪
モンサントからマルヴァオンまでは車で2時間ほど。
マルヴァオンからオビドスも2~2時間半ほど。
私たちはレンタカーでしたが、公共交通機関を使うのであれば、アクセスはポルタレグレ(Portalegre)からバスで1時間(バスは1日2本)とのこと。
****
【旅程】
□4月29日 フランクフルト経由ポルト
□4月30日 ポルト泊
□5月1日 (ポルトでレンタカー)アヴェイロ、ブサコ泊
□5月2日 ピオダォン、セラ・ダ・エストレラ国立公園内泊
□5月3日 ソルテーリャ、イダーニャ・ア・ヴェリャ、モンサント泊
■5月4日 マルヴァン、オビドス泊
□5月5日 ナザレ、シントラ、リスボン泊(リスボンでレンタカー返却)
□5月6日 リスボン泊
□5月7日 リスボンからロンドン経由帰国
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
マルヴァオン
アルト・アレンテージョ地方のスペイン国境から10キロほどの場所にある、人口150人という小さな村。 -
標高900m弱の小高い山の上にこの白い村はある。
城壁で囲まれた村で、車を城壁の外にある駐車場に停める。
中に入れるのは住人の車だけのようだけど、
仮に入っていいよと言われたとしても、
こんな細い道を私は運転できない。
真っ赤な車が私たちを追い越せるよう
壁にへばりつかなければならなかった。 -
マルヴァオンはここ2日間で見てきた他の村とだいぶ異なる。
同じ国の中なのに、車で2時間程度の距離に過ぎないのに
こんなにも建築様式が異なるのは不思議。
やっぱりポルトガルって奥が深い。 -
村はとても小さいので2時間もあれば
全ての道を歩き尽くせてしまう。
なのに方向音痴の夫は帰り道がどっちだったか分からなくなる。笑 -
モンサントやピオーダォンはベイラ地方という
マルヴァオンとは別の地方にある。
気のせいか、ここアレンテージョ地方に入った途端に
なんだか少し景気が良さそうに見えた。
というのも、カステッロで修復作業をしていたり
マルヴァオンに行く山道も道路工事をしていて
なんだか綺麗に整備されていたから。
村の中もなんとも小綺麗だし、観光客を結構見かけた。
人口はモンサントよりも少ないのに、宿の数は倍以上ある。 -
インフォメーションで地図をもらって
まずはカステッロ(城塞)に向かう。 -
サンタ・マリア教会(Igreja de Santa Maria)の向こうに見えるのがカステッロ(Castelo)
きれいに維持されているけれども、入場無料なのです。
というか、ポルトガルで見た他の村のカステッロもいずれも無料だったな。
都市部では有料なのに。 -
城壁内の土地は狭いにも関わらず、贅沢にもお庭が。
昔は畑だったのでは、と思ったり。
マルヴァオンはローマ時代から人が定住し
西ゴート族、ムーア人がその後支配。
ムーア人をイベリア半島から撃退したあとは
対スペインの前線基地として戦略上の重要性が増したのだそう。
でもゴツゴツした岩地で水や食物の確保には苦労したらしい。 -
そんなわけで、カステッロの中には大きな貯水槽がある。
貯水槽には今でも水が満ちている。 -
何度も戦いの場となったこの城塞も19世紀には役割を終える。
前線基地として役割を終えたこの小さな城塞の村は急速に人口が減少し
おかげで多くの建物が当時のまま残されることになった。 -
城壁も未だ健在。
崖をうまく利用した城壁は難攻不落そう。 -
少し外側に張り出した城壁には見張り台や大砲が残っている。
こんな晴れた日は気持ちがいいけど
雨の日も、雪の日も休まず
見張りを続けなければならなかった時代は
さぞや大変だっただろうなぁ。
小さな見張り台は窮屈そうに思うけど
雨風をしのぐためには有り難い存在だったことでしょう。 -
城壁から下を見下ろすと、木に何かの実がなっていた。
まだ緑だけど、なんの実だろう。
これが昔の人がこの城壁の上から吐き捨てた種から
生えてきた木だとしたらすごいな。^^ -
シメトリー☆
-
イチオシ
さて、カステッロを後にして、村の散策に戻りましょう。
色の少ないこの村はカラーで撮ってもモノクロームの世界みたい。
光と影が強調されてすごく好き。 -
たまに差し色があってそれも良い。
こんなかわいいドアの家に住んでみたい。 -
表通りはきれいに色を塗り直されている家が多いけど、
少し外れた道に入ると空き家や手入れの行き届いていない家がある。 -
布団を干す文化は日本独自のものかと思いきやポルトガルの辺境の村でも干していた。
これだけ強い陽差しの下で干していたら、夜、気持ちよく眠れそうだなぁ。 -
イチオシ
杖をついたおばあさん。
坂道の多い村での生活は大変そう。 -
マルヴァオンは人口150人の村にしては、きれいなレストランや良さそうな宿があり観光に力を入れているように見えた。
私たちは2,3時間しか滞在しなかったけど、1泊する価値のある村だ。 -
村の奥(カステッロと逆)の方に向かうと花がいっぱい飾られていてすごくキレイ!
-
家が白いから私だったらカラフルな花を持ってきたくなっちゃいそうだけど、ここで敢えて白い花を持ってくるのも統一感があり、シックでいいかも。
-
丸い屋根が他と違うこの建物。何の建物なんだろう?
-
小さな村なのにいくつも教会がある。
確かに一つしかないと、その教会や礼拝に来ている人が自分と合わなければ逃げ場がないものね。どの世界にも選択肢は必要だ。 -
マルヴァオンからオビドスまでは2時間以上かかるので
この村でお昼ご飯を食べていくことにした。
適当に入ったのはRestaurante Casa do Povoというロンプラにも載ってる店で、美味しかった。 -
城門に向かって歩いていく途中、なんだかものすごく睨んでくるワンちゃんがいた。
私たちは睨まれただけだったけど、この後赤いTシャツのおじさんが通りかかったら、めっさ吠えていた。笑
なんか恨みでもあるのかなぁ。それともあのTシャツが気に入らなかったのかしら。 -
洗濯物好きとしては、どの村・町に行ってもキョロキョロ洗濯物を探しているんだけど、最後の最後でようやくマルヴァオンでも洗濯物を発見!
これでノルマ(?)達成。 -
イチオシ
ふと視線を感じて横道に目を向けると
かわいこちゃんが狭い窓から身を乗り出してこちらを見ていた。笑
てなわけで、バイバイ☆
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この旅行記へのコメント (9)
-
- popico de poncoさん 2011/09/21 11:38:55
- こんにちは。
- 素敵な旅写真ですねー。
投票してしまいました(^v^)
- kumさん からの返信 2011/09/25 23:29:35
- はじめまして
- popico de poncoさん、はじめまして。
ポチとメッセージ有り難うございます。
お褒め頂き嬉しいです♪
kum
-
- takemoさん 2011/08/10 22:17:53
- 素晴らしい
- kumさん、こんばんは〜。
kumさんの旅行記を開く時はいつもドキドキします。
今回も表紙の太陽がちょっと見えただけで、もう興奮ものです。
スクロールするのがこんなに楽しいなんて・・・不思議です。
感覚が刺激されて今すぐ写真を撮りに出掛けたくなるのですが、同じ様にはならないのが現実・・・(^^;)。
kumさん、写真の世界をもう少し進まないのですか?
4トラだけでは勿体無いですよ。
なんて、ちょっと熱くなってしまいましたが、お許しを・・・。
今回のお気に入りはこの写真でした。
さあ、この道を右に行くか左に行くか・・
この明暗の別れ道、空に浮かぶ不思議な雲が、どちらに進んでも何かに出会えそうです。
良い事か?
悪いことか?
ドキドキします。
それでは、また。
takemo
- Anonymous Travellerさん からの返信 2011/08/11 11:07:04
- 同意。
- takemoさん、kumさん
珍しく横から失礼します。
私にとってkumさん、takemoさんは4 Travel入会して以来、勝手に写真の師匠だと思っています。なんというか、お二人の旅行記は気軽に見流したくないんですよね。心に余裕がある時に見たい旅行記、というか。結果なかなか時間がなく旅行記を拝見するのが遅くなってしまうのですが。。。
ともかく、takemoさんのコメントに同意ですね。kumさんの写真は実に女性らしい視点で私には全く撮れない別次元の作品。ステップアップされたkumさんも見てみたいなぁ。
と、褒めまくってみましたが、本音ですよ。私もコメントを残したかったのでついつい書いてしまいました。
フルヲ
- kumさん からの返信 2011/08/13 03:51:18
- 勉強嫌いなんです、、、汗
- takemoさん、フルヲさん、メッセージ有り難うございます!
嬉しいお言葉を有り難うございます。
なんだか、過分すぎて照れてしまいます^^;
写真の世界、もっと勉強したらもっと楽しくなるんじゃないか、って思ったりしますけどね。でも勉強がほんと嫌いなんですよ。。もうちょっと時間と心に余裕ができたら、って感じっすかね。苦笑
あとフォートラを見るようになって、キレイな写真が必ずしも自分の好きな写真ではない、ってことに気づきました。
きれいだとは思うけど、特に惹きつけるものを感じない写真って結構あるなと。で、その違いはどこからくるのかと考えたときに、写真には結構その人の人格が表れているのかなぁって思いました。takemoさんとフルヲさんは違うタイプの写真を撮られていますが、どちらの写真もとても好きです。それは、お二人ともスタイルがブレず、ご自分をしっかり持ってらっしゃるから、心に響くものをあるのかなぁと思いました。自分の写真を見てると、人間的な未熟さを結構感じるので、カメラの腕もですが、まずはもっと人間的に成長しなきゃかなって思ったりします(もういい年だけど)。
なんて、ちょっと真面目な話をしてしまいました。^^;
くむ
-
- ippuniさん 2011/08/09 20:22:25
- 真っ青な太陽と白い家
- kumさん
こんにちは!
マルヴァオンにお邪魔しています。
あ〜ポルトガル〜と思いながら拝見しました^^
あの真っ青な空と白い家、オレンジ色の屋根。
まさにポルトガルらしい村ですね。
確かに、ヨーロッパの路地ってとてつもなく狭いところがありますよね。
私もサイドミラーを畳んで通ったことが何度かあります^^;
あの睨んでいるワンちゃん、どうしたんでしょうね…
虫の居所がわるかったのでしょうか^^
ああいう村を訪問するたびに、そこでの生活ってどんな感じなんだろう?
っと想像してしまいます。
kumさんの旅行記を見ていてまたしばし想像の世界に舞い込んでしまいました。
ippuni
- kumさん からの返信 2011/08/10 03:40:52
- サイドミラー仕舞いたいけど、、、
- ippuniさん、こんばんは!
書き込み有り難うございます。
マルヴァオンに来るまでは、白い建物の街並みってポルトガルでは見かけなかったので、スペインっぽいなぁって最初は思ってました。
その後、オビドスに行ったら青や黄色の線が角に入っているものの、やはり白い壁の建物で、ポルトガルにもこういう街並みが結構あるんだ、ってはじめて知りました。南欧の青い空に合いますよね〜。
> 確かに、ヨーロッパの路地ってとてつもなく狭いところがありますよね。
> 私もサイドミラーを畳んで通ったことが何度かあります^^;
えぇぇ!わたし、手動でのサイドミラーの畳み方がそもそも分からない・・・^^;
でもヨーロッパにお住まいだったら運転が大変ですよね。
まぁ、日本も道路が狭いですが、
ヨーロッパの町や村って壁や塀が邪魔なので、
日本より一層運転が難しそうに思いました。
国道や高速など道路が広いところはいいのですが
町中に入ると途端にオタオタしてしまいます。苦笑
> あの睨んでいるワンちゃん、どうしたんでしょうね…
チビのくせに頑張ってガン付けているのがかわいいでしょう?
一生懸命番犬としての役割を果たそうとしているんですかね。笑
くむ
-
- なおちさん 2011/08/08 10:27:41
- 青空
- くむさん
あぁ〜私好みの青空です。思いっきり。
南国の青空とは違う、ヨーロッパの深い青の空に、絵で書いたような雲〜。
あいかわらず素敵なお写真を撮るので、
また旅行に行きたくなってしまいましたよー。
なおち
- kumさん からの返信 2011/08/09 02:56:42
- たしかに〜
- なおちさん、いつも有り難うございます〜!
コメントを見て、確かに〜!と思いました。
なおちさんって青空がお好きそう、って^^
ビーチのイメージが強いからかしら??
確かに同じ青空でも場所によって違って感じますね。
ヨーロッパも南と北では違うように感じますね。
マルヴァオンの青空は少し空に近いからか
なんか吸い込まれそうな、とても気持ちのいい空でした!
くむ
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