2011/07/12 - 2011/07/15
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bangkok230さん
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7月中旬に日本へ一時帰国、北アルプスに行って来ました。旅程は7月12日に松本泊、13日(水)早朝に穂高駅に向かい、乗り合いバスで中房温泉、7時半から燕岳に登り始めました。翌日は燕山荘から大天井岳を往復、表銀座の稜線歩きを堪能。15日朝に下山というスケジュールでした。山上は梅雨明けの素晴らしい天気で、その景色には感動しました。一方で事前に調べ、万全を期した登山でしたが、予期せぬ問題にも遭遇し、経験の重要さを思い知りました。
(経緯)
4月のスイスにつづき、次なる山の景色のいい国をさがしていたところ、ふと目にした日本アルプスの写真を見て、日本もいいなと再認識。7月の一時帰国の際に北アルプスに登ろうと計画を立てました。いろいろ調べたところ、初心者でも登れるということで燕岳、白馬岳、立山をリストアップ。当初は燕岳から表銀座、東鎌尾根、槍沢、上高地のトレイルを夢想していましたが、大学生の娘が同行することになり、最終的に上記のコースを選択しました。
(宿の予約)
日本に行く前に松本駅前のビジネスホテルをブッキング・コムで、燕山荘はeメールを使って予約しました。
(交通手段)
神奈川の実家から八王子経由で特急電車を使いました。切符は最寄の駅で予約しましたが、行きも帰りも連休前で空いていました。
(装備)
山関係のガイド本などを参照し、バンコクで入手したのはリュック、帽子、ハイキングシューズ、薬・テーピング用テープなど。ストック、レインウエアは自分のものはスイスで購入したもの、娘のは日本の母親が登山に行っていた時のものを借用。
(反省点)
行く前は山の経験のない娘のことを心配しましたが、終わってみれば杞憂となりました。体力的にきつかったのは自分のほうで、特に中房から燕山荘までの登りは苦しいものになりました。山の上で飲もうと松本で買った濁り酒をザックに入れたほか、娘が松本市内で文具や和紙の類を大量に買い込んだため、父13キロ、娘10キロの重さを担ぐ羽目に。それと水。2人でペットボトル1本ずつに予備にもう1本でいいと思っていましたが、どの行程でもすぐになくなりそうになり、慌てました。水はもっと余裕を持って確保すべきだと痛感しました。そして最大の反省点は山の上の紫外線の強さを見損なったことです。2日目の表銀座の縦走は遮る木がなく直射日光を長時間浴びたことで思わぬ日焼けになってしまいました。バンコクで毎週ゴルフをしているため肌も黒くなっているし大丈夫と思い、半袖、手袋なしで歩いたのが仇となり、下山の頃には火傷のようになってしまい、下山後の温泉どころではありませんでした。
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日本行きのフライトは夜行便。未明の頃、雲に浮かぶ富士山や日本アルプス、八ヶ岳などがくっきりと見えました。
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八王子から松本までスーパーあずさで向かいます。途中、南アルプスの山々が見えました。
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松本には昼過ぎに到着、街中や松本城を観光。夜は居酒屋で馬刺しなどの美味しい肴で一杯。娘を置いてハシゴ酒しましたが、翌日のことをすっかり失念。
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松本から早朝に穂高駅に向かいます。途中、田園風景の向こうに常念などの山々が。
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中房温泉の登山口。穂高からの乗り合いバスは客は5人だけでしたが、自家用車で来られた方もおり、10人ぐらいが前後してスタートしていきました。穂高駅前にはコンビニがなく、困っていたところ、バスの運転手が途中駐車してくれ、お握りを買うことができました。
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登山口から林の中を入っていくと、すぐに急登が始まります。ものの10分もしないうちに息が切れ、引き返すことも考えました。北アルプス3大急登で厳しい登りであることは覚悟していましたが、想像していた以上です。第1ベンチまで長かった。第1ベンチ下の水場では娘がなくなった水を補給。おいしい水でした。第2、第3、第4(富士見)ベンチまでは無念無想、とにかく時間がかかっても登りきろうとしましたが、10歩歩いては休憩、5歩歩いては休憩といったペースで、なかなか距離を稼げませんでした。どんどん抜かれて、合戦小屋に着いたのは昼近く。ここではスイカ、うどんを食べ30分以上休みました。
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結局、7時間ぐらいかかって山小屋に到着。稜線の西側の谷から吹き上げてくる涼風に生き返る心地が。そして雲が少しかかっていましたが、裏銀座の山々が見え、達成感をかみ締めました。山小屋付近では心配してくれていた方々から我々の到着を喜んでいただき、心配をおかけしていたんだなと再認識。
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山小屋では荷物を部屋に置いた後、さっそくケーキセット。私は生ビール大、千円なり。安堵感の中、疲れが激しく、しばらく一眠りしました。
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夕方にかけ槍の勇姿も。
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食事まで外で西の山稜を眺めて過ごしました。
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翌日の日の出です。東側は雲海が広がり、最高のコンディション。
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富士山、南アルプス、八ヶ岳、浅間山などが雲海の上に姿を現しました。
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ご来光を写す。
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赤く染まる表銀座から大天井、槍ヶ岳。
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燕岳の左側には立山も遠望できました。
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食事を終え、6時半頃、大天井に向け縦走を開始しました。山荘からは緩やかな下りで、右手には晴れ渡った山々が。爽快そのもの。
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1時間ほどで蛙岩に到着。
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コースのほぼ中間に位置する大下りの頭で。最高ビューポイント、撮影ポイントです。
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大下りの頭から大天井を見ると、左斜めに登っていく道が見えます。けっこうな登りに見え、昨日の喘登を思い出し、一瞬ここで引き返そうかと。
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唯一の鎖場です。ここを下りると、いよいよ大天井への登りになります。
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大天井岳を仰ぎ見る。
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途中まで来て、道を振り返る。登りの所要時間は標準で40分ですが、1時間かかりました。ここでも息が切れて、心拍数を抑えるため休み休み登りました。
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ようやくにして大天荘に到着。標準時間3時間に対し4時間かかりました。写真はテント場から大キレットの方向をバックにして。山荘では水だけでなく、食堂がオープンするのを待ってうどんを食べたので1時間ぐらいの休息。
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大天井から涸沢、前穂高、上高地方面。
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さて帰りが遅くならないよう下り始めます。
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表銀座の稜線は西側が冷風が吹き上げてきて涼しいのですが、東側の巻き道になると風がなく、途端に蒸し暑くなります。直射日光に長時間当たったこともあって日焼けがひどくなってきました。
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日焼けを避けるため上着を着た娘も暑さにやられたのか無口になってきました。
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燕山荘に着いたのは午後3時頃。部屋に戻って一眠りしました。日焼けはバーべキュー状態になり、薬を塗りましたが、ひりひりしてきます。
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そして翌日の朝。
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この日も素晴らしい朝の風景でした。
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これはブロッケン現象。時間が前後しますが、前日の夕方にほんの一瞬ですが現れました。東側に雲がわき、西側から照らす陽光がガスに自分の姿を投影します。
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朝の風景。
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同じく朝の風景。手前から合戦尾根、有明山、雲海。
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お約束事のイルカ岩。
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イルカ岩のほうから見上げた燕山荘です。下りは6時半に出発、登山口についたのが11時でした。日焼けがひどく温泉には入らず、実家に帰着したのは夕方5時頃。山上で飲もうと松本で買った濁り酒は、結局、へとへとで飲む気になれず、そのまま持ち帰り。実家で飲みましたが少し酸っぱくなっていました。
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この旅行記へのコメント (1)
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- annanootosanさん 2011/07/25 23:19:26
- お疲れでした
- 腕のヤケドは治りましたか?
登山記を楽しく拝読しました。合戦尾根の7時間の奮闘、大天井岳の往復は偉大な体験になったろうと思います。この経験を生かして次の山へ挑戦してください。次は槍のピークですね? お借りしている本やビデオを返しがてらにそのうちに飲みに伺いますのでよろしくです。
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