モントレーヒストリックカーウィークエンド（その５）

2010/08/11 - 2010/08/17

今回の旅行もいよいよ後半戦。土曜日はコークスクリューで有名なラグナセカ（マツダスピードウェイ）で旧車のレース観戦です。小高い丘の上にあるサーキットへのアクセスは基本的にクルマのみ。同行のカメラマンMichaelが運転するインフィニティに乗せてもらい、坂の入り口に立っている係員からチケットを購入。幾つかある駐車場に停めて、徒歩でゲートに向かって歩いていると、遠くのほうからエキゾーストが聞こえてきて、皆が自然と足早になるのが判ります。

エリア モントレー(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅行の楽しみのひとつがDavidとの再会！　2000年3月に行なわれたシカゴの模型イベント以来、約10年ぶりです。彼は木曜日からスロットレーシングの仲間たち４人とサーキット内のキャンプ場に寝泊まりし、レースやパドックを気ままにブラついているんだとか。

さっそくデビッドの案内でパドックの車を見て歩きます。今年のラグナセカは米国の有名なレーサー、D.Gurneyをフィーチャーしていて、彼のゆかりのマシンが多数展示されていました。こちらは1967年のベルギーGP優勝車のイーグル・ウェスレイク。

マセラティのTipo 61 "バードケージ"。細く短いパイプをトラス状に組み上げたフレームが鳥かごのようだったので、こんなニックネームが付いています。

シンプル極まりないGurneyとS.Mossの仕事場。このマシンで1960年のニュルブルグリング1000kmレースを征しました。

何か見たいものはある？とDavidに訊かれて、F1と答えた自分が連れて行かれたのがこちらのガレージ。フリー走行、予選と走り回ったマシンが、明日の決勝レースに向けて整備を受けていました。

フェラーリ312T2。よく観察すると、'76年型の大きなNACAダクトに'77年型のサイドポンツーンが組み合わさったチャンポン仕様です。

サスペンションのスプリングにラバーブロックを用いたヘスケス308。英国人ドライバー、J. Huntの初優勝マシンです。1/43では確かジョンシントンモデルのメタルキットが唯一だったと記憶してます。

クレマーポルシェK3、有名な935シリーズの完成形です。カラーリングは日本でもお馴染みの伊太利屋カラー。けれん味のある車です。

リアに積まれた3リッター空冷ツインターボエンジン。ピカピカにクロームメッキされたフレームがアメリカっぽいです。

フェラーリの312PBを発見！　ロー＆ワイドな印象です。作ったことのある車を見ると、ついついディテールを検証してしまいます（笑）

カリフォルニアスパイダーもいました。一分の隙もないコンディション。レースには絶対に出ないでしょうけど、良いもの拝めました。

ライムグリーンのダッヂ・チャージャー。米国人はこの種のストックカーが大好きですよね。

出走準備に余念のないメカニック。タイヤはもちろん、グッドイヤーのブルーストリークで決まり！

広いバドックをあちこち２時間ほど歩き回った後、Daveがテントを張っているキャンプ場を目指して、サーキットの脇の坂道を上っていきます。

途中、有名なコークスクリューを横目で眺めながら丘の上のキャンプ場に到着。日差しこそ強烈ですが、風は涼しく、テントの下にいれば過ごしやすかったです。

日本から持参した模型（デイトナクーペ）を眺めるDave。この車をデザインしたPete Brockが来ているので、あとで紹介してくれるそうです。

キャンプ場のトイレの前に掲示してあったコース図。ひと休みした後、コースを逆走するルートで、ヤマハ・マーケットプレイスまで下りていきました。

マーケットプレイスにあったBREのテント。DaveにP.Brock氏を紹介してもらい、ガッチリと握手。持参したデイトナクーペの模型をお見せして、ベースにサインを頂きました。

Davidとは残念ながらここでお別れ。再びカメラマンのMichaelたちと合流し、彼の車で夕食を食べにカーメルの街へ向かいました。たくさんのギャラリーやブティック、レストランが立ち並ぶお洒落なストリートですが、この週末ばかりはコブラ427やミウラ、デイトナといったスポーツカーが野太いエキゾーストを轟かせる独特の雰囲気になります。