広東省　恵州の街を適当に散歩する

2011/06/16 - 2011/06/21

6月の中旬、蒸し暑い中適当に広東省の恵州市に行ってきました。
西湖を中心に街中は緑が豊かで居心地は抜群。食事もおいしく、ゆっくりと滞在できました。

エリア 中国

深セン羅湖のバスターミナルから恵州行きの綺麗なバスに乗り込みます。
チケットは車内購入で55元。たかだか一時間半の距離で700円超ですから決して安くはありません。深セン市内を抜け、すぐに単調な高速道路に入ります。

30分も走ると人家のない山並みに入ります。が、そこは中国。それもつかの間に都市部に逆戻り。

予定通り1時間半で恵州につきました。長距離バスステーション近辺はかなりの人でですが、深センの比ではありません。

並木の気持ちいい中心部の目抜き通りを北に向かい、西湖へ進みます。清掃作業員も多く繰り出し、予想外に街中は清潔。中国のイメージが覆ります。

わかりつらいですが、バス路線はかなり発達しているようです。方々のバス停近くにはこんな路線図もたまにあるので、後で乗る予定にしました。

本当に緑が多く、快適な散歩になりました。

出発から徒歩20分。宿泊先の「西湖大酒店」に到着しました。見たところありがちな「元・高級ホテル」の観です。徒歩5分でマクドナルドやデパートもあり、便利な立地です。

フロントは驚くことに片言の日本語を話します。古くから日本人出張者を受け入れてるホテルと聞いていましたが、納得です。
ロビーはもちろん、エレベーターでも廊下でも喫煙可で灰皿があるのはいかにも中国的。

部屋は適度な広さで快適。歯ブラシやブラシなんかもついていて一泊240元でした。重慶マンション程度の料金でこのクラスのホテルに泊まれるのはさすが中国本土です。日本人御用達なのか、なるほどNHKもはいりいました。

部屋からはお目当ての西湖がよく見えます。一息ついて、早速行ってみることにしました。

ホテルから目の前の道路を渡ればもう西湖公園入り口です。入場は無料。早速入ってみます。

湖の中心に遊歩道が走り、あちこちにベンチがあって皆さんが散歩しております。多くの人がデジカメを持って写真を撮りまくってたので、中国人尾にとってはここは散歩というよりはかなりの著名観光地なのかもしれません。

どことなく、上野の不忍池を髣髴させます。湖からの風が実に心地よい。

入り口から10分程度で、たぶん最大の名所泗洲塔にたどりつきました。
料金所で入場料5元を支払い、なかに入ります。

入り口は想像以上に狭い。人がすれ違うことはできません。

唐代に立てられた塔を明の1600年代に再建したのが現存の塔、すでに400年を経ている相当な年代ものです。
日本各地の天守閣と似たような時代物で、期待が高まります。
早速中に入ります。

せ、狭い。そして暑い。
想像はしていましたがなかなかツライ空間です。

急な階段が延々と続きます。
狭く天井が低いので1フロア間の階段は短いのですが、運動不足にはこたえます。

登ること5分、ようやく最上階です。

後で調べたところこの塔は外観5層で中は実に13階建て。
ワンフロアが如何に小さいか想像がつきそうです。

閉所恐怖症、高所恐怖症の方にはまったくお勧めしません。

宋代の著名な詩人、蘇軾がこの塔で詩を読んだそうです。
高層建築のない時期、この塔からの絶景への感慨は現代人の私には想像がつかないものです。

風が心地よく居心地はよいですが、人もひっきりなしに来るので詩を詠むほどの長居はちょっとし辛いかも。

急な階段を慎重に下ります。上る人とすれ違えないのでくだりもそれなりに難儀しました。

なかなか面白いとこでした。

公園を北に回り、遠くに見えた百盛百貨店（PARKSON)に行ったのですが、残念ながら閉店してました。

仕方なくこの門を回ってホテル方面へ戻ります。

ホテルのすぐ横が歩行街となっていて、商店が並んでいます。とはいっても似たような若者向けファッション店が連なっているだけなので、あまり面白いものではありませんでした。

その近くにいかにも怪しげが路地があり、骨董品らしきものの露天が何軒かあります。私はこっちのほうがはるかに惹かれるので近づいてみますが…

ほんの30メートルくらいで終わりで、小さな工場のような家がならびます。その中では思いっきり陶芸品や人形なんかを作っていました。

ここで骨董を買うのは即座にあきらめ、退散しました。

翌朝は西湖大酒店のレストランで早茶をしてみました。
早朝7時ですが既に多くのおばちゃんおじちゃんが集まっています。
そうは言っても皆さん決して朝飯にがっつくことなく、世間話やタバコをふかし、気が向いたらワゴンに向かうという超のんびりしたスタイルです。

日本人には縁遠い朝食スタイルです。

一人で早茶をしてもそう量はとれません。
３種類くらいとって４０元程度でした。どれもハズレ無しで、満腹です。

帰り際、バスターミナルからさらに逆方向の繁華街、麦地路まで少し歩いてみました。こちらは西湖周辺と大きく異なり新興のビジネス街、高級マンションエリアといった感じでしょうか。

デパートやショッピングプラザが何軒も並んでいます。ブランド物のスニーカーがほしくしばらく探してみましたが、正直香港のほうが安いような気がしました。

思ったよりも恵州は街中が綺麗で私の中国観が大きく変わりました。
香港からの一泊二日のプチ中国本土体験にはなかなかよい場所と思います。

この旅行記へのコメント （2）

• TaxNaXさん 2012/06/20 21:38:15

  旅行記へのご訪問有難う御座います

  初めまして
  
  恵州の旅行記楽しく拝見しました。
  自分の旅行記には載せていませんが、海外滞在では東莞が一番長かったりします。
  全部出張ですけど･･･。
  東莞だけで延べ6ヶ月以上は居ると思います。
  恵州や深センには東莞から日帰り出張ってパターンが多いのですが、深センはもとより、恵州も東莞より洗練されてる印象があります。
  出張している時は｢早く帰国したい｣と思っていますが、帰国して暫くすると懐かしくなったりして。広東省は不思議な魅力がありますね。
  
  TaxNaX

  nichebkkさん からの返信 2012/06/23 07:38:47

  RE: 旅行記へのご訪問有難う御座います

  こんにちは。ご訪問ありがとうございます。
  
  恵州は湖を中心に緑が多く、また町全体も綺麗で、一般的な中国のイメージとはだいぶ違って印象深かったですね。
  
  仰るように広東省の魅力はなんなんでしょうかね？特にものすごい観光地とかがあるわけではないのに、私も年一くらいでふらっと遊びに行きたくなります。