2010/07/17 - 2010/07/17
9位(同エリア11件中)
まみさん
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2010/07/17土 ラヘマー国立公園サイクリング・ツアー
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・エストニア古代墓地跡
・コーギ池の滝
・パルムセからカスムまでサイクリング(12時40分頃から17時30分まで)
<経由した主な村>
・パルムセ&宮殿(外観のみ)
・サガディ&宮殿(外観のみ)
・アルティヤ村
・ヴェルギ村
・ヴォース村
・ヴィル・ケスケス村
【タリン泊:ホテル・バロンズ(Barons)】
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エストニアではどこへ行こうかとガイドブックを開きながら夢を膨らませていたとき、緑多そうなサーレマー島やラヘマー国立公園でサイクリングというのに、漠然とあこがれました。
そうすることが、とってもバルト3国の旅行らしいと思えたのです。
おそらくそれはLonely Planetに多大に影響を受けたせいでしょう。
国立公園でサイクリングなんて、いつもの私の海外旅行の傾向からすると考えられませんでした。
でもバルト3国では、その気になりました。
それに、デジカメを手にしてからの私(2010年7月でデジカメ歴4年3ヶ月)は、自宅から1時間ほどの国営武蔵丘陵森林公園に撮影散策によく出かけるようになり、サイクリングでの撮影散策がすっかり気に入っています。
もともとサイクリングが好きになる素地はあったように思います。
通学・通勤に自宅最寄り駅まで自転車を利用しています。
雨の日や寒い朝などはやっかいな自転車ですが、それでも長年、乗り続けていられた理由は、サイクリングそのものが好きだからに違いありません。
結局、旅行の行程と日数の都合上、サーレマー島はあきらめなくてはならなくなりましたが、ラヘマー国立公園はあきらめたくないと思いました。
タリンからの日帰りツアーもあるらしいと知って、ぜひそういうツアーを探し、タリン滞在日程のうち一日はラヘマー国立公園に行こうと決めました。
サイクリングでなくても、ツアーバスに乗って移動し、ちょこっと歩く程度でも、バルト3国のどこかでぜひ国立公園をぜひ味わってみたいと思ったのです。
Lonely Planetでも紹介されていたCityBike社にちょうどそんなツアーがあると知って、行く前から目をつけていました。
CityBike社の公式サイト
http://www.citybike.ee/
CityBike社のラヘマー国立公園ツアーにはサイクリング・コースとバスツアー・コースの2つがありました。
はじめはバスツアーに参加するつもりでした。
だけど、バスツアーとは名ばかり、中身はほとんどハイキングと知って、出発直前でサイクリング・コースに変更しました。
12時40分から17時30分までの5時間のサイクリングの間に、結果的に100枚以上の写真をゲットできました。
美しい森や通り過ぎた村の家屋など、ヨーロッパの田舎として絵になるところがたくさんでした。
それに、夏のヨーロッパは花が豊かです。
森林続きだったので出会えた草花や花木の種類はそう多くありませんでしたが、花撮影が好きな私にとって、あちこちで自転車を停めたくなる誘惑がたくさんありました。
国立公園にサイクリングに来ていて、こんなに頻繁に自転車を停める人がいるだろうか、と我ながらあきれたくらいです。
ラヘマー国立公園のサイクリングの間に撮った写真のうち、花の写真はこちらのハイライト旅行記にまとめました。
関連の旅行記
「2010年バルト3国旅行ハイライトその9:植物編<夏の野花>」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10487694/
8人のグループの中では、私が一番走るペースが遅かったでしょう。
途中にちょこちょこある見どころなどに寄り道していたらしいメンバーたちに、何度も追い抜かれました。
集合時間までに目的地のカスム(Kasmu)に到着できるか心配になってしまったので、ガイドお薦めのアルティヤ(Altja)村でのランチはとりませんでした。
そうでなくても、昨日のタリン郊外サイクリング・ツアーで、私の走るペースは、サイクリング・ツアーに好んで参加するような他の人に比べると遅いと気付いたので、みんながランチをとっている間に私は挽回しなければならないとも思っていました。
そこで挽回するつものだったからこそ、きりがないと分かっていても、好きなところで好きなだけ写真を撮っていられたわけです。
ただ、車道を離れてちょっとした寄り道をすると、もとの道に戻れなくなってしまうような、過剰な心配をしていたせいで、残念ながらせっかくの見どころをいくつか逃したようです。
あとでガイドブックを読み返したり、観光案内所でもらった地図の解説を読んだりしたときに気づいて、やはり残念になりました。
パルムセやセゲディの宮殿は、はじめから外観の写真を撮るだけでいいと思っていました。ビーチだって、まあ、どうしても見に行きたいと思っていたわけではありませんでした。
でも、フォークロアを題材した彫刻公園や、集合場所のカスムにあったという、エストニアで最も美しいといわれる墓地は惜しかったです。
もっとも、ケスムに着いたときは、集合時間ぎりぎりだった上、自転車を下りたら足腰ガクガクで、立っていられないくらいでした。とても歩き回れる余裕はありませんでした。
5時間のサイクリングは、写真を頻繁に撮ったほかは、ひたすら車道を走っただけでしたが、総じて楽しくて、とても気持ちがよくて、満足できました。
旅は日常生活の「澱(おり)」を洗い流す心のリフレッシュの場だと思っていますが、この日1日のほとんど森林のサイクリングで、私の心はさらにきれいにクリーニングされて、つやつやのピカピカにしてもらえた、と思えたくらいでした。
ちなみに、日常でも週末によく花撮影のためにサイクリングをする私ですが、サイクリング時間は長くてもせいぜい1時間くらいで、今回は文句なしの最長記録となりました。
きっとこの先もずっと最長記録のままに違いありません。
2010年バルト3国旅行の旅程一覧はこちら。
簡易版「2010年バルト3国旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10481279/
詳細版「2010年バルト3国旅行の詳細旅程(写真付き)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2010/07/2010-ccbf.html
「エストニア最大の国立公園であるラヘマーは、首都から完全に隠遁した田舎です。絵になる海岸や内陸の光景があるエストニアの自然のままの田舎です。公園は、深く切り込みが入った、いくつもの半島や入り江がある海岸に広がっており、その背後は475ヘクタールの松林です。訪問者に対する気配りもなされています。海岸沿いには居心地のよいゲストハウス、リゾート別荘、人里離れたキャンプ場があり、松の香りがする森の中の小道が広範囲に張り巡っています。(中略)
ラヘマー国立公園には毎年約30万人が訪れますが、シーズンオフに出かける人は少ないです。シーズンオフにの公園は、雪の海岸、凍った海、輝く黒い木々に囲まれた魅惑的な冬の王国となります。」
(5th edition 2009年5月刊行のLonely Planetより私訳)
Lonely Planetによると、1971年に創設されたラヘマー国立公園は、ソ連では1番最初の国立公園でした。
それ以前から保護区とされていましたが、当時のソ連政府は国立公園とすることによって愛国心の宣伝になると考えたようです。
ラトヴィアとリトアニアでもそれぞれ1973年と1974年に国立公園が創設されました。
でもロシアで最初の国立公園ができたのは1983年になっとやっとだったそうです。
それだけバルト3国の自然や動物相・植物相が豊かであり、早くから保護の必要性を感じられていたということかもしれません。
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寄らずに走り続けたアルティヤ村の家屋
ランチには寄らなかったけれど、走りながらいいなと思う景色や対象はもちろん写真に収めます。
アルティヤ村では、ランチを待ってテーブルに着いているツアー仲間の姿を見かけました。よし、追いついたぞ!
───すぐに追い越されると思うけれど。 -
古そうだけど立派な家
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アルティヤ村のバス停とそばの家
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白樺のある村の一角
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玄関が飛び出ている構造の家屋が多い
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おや、なにやら遊び心いっぱいのものが@
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かわいい〜@
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涼しげでステキなアルティヤ村の家
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アルティヤ村を出る
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ヴェルギ村の看板と、花いっぱいの森林の道
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心やすらぐ牧歌的な景色
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滞在したくなるおしゃれな家
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このあたりではパステルカラーの家が続く
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塔のある……納屋? それとも教会?
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赤い屋根と緑の壁の家
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敷地が広い@
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森の中を走る電柱
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ヴェルギ村のバス停
今まで見た中では一番立派なバス停!? -
フィラスペア村にやってきた
方向音痴の小心者の私は、村の看板を見かけるたびに、パルムセの観光案内所で手に入れた詳しい地図を取り出して確認しています。
道を迷っていたら、集合時間までにケスムに到着できなくなるおそれもあったからです。
でも、地図上で自分の位置を確認するのは楽しい作業です。 -
ロシアの風景画家シシューキンの絵を思い出させるような森林
視界の開けた野原より、視界がさえぎられていても涼しい松林の方がほっとします。 -
ペダサーレ村の看板と、舗装されていない脇道
こういう脇道を入った先の中には、フォークロア彫刻公園があるとおぼしきところもありました。
でも、寄り道している時間があるか怪しかったし、なにより道に迷うことを恐れて、そういう脇道には寄り道しませんでした。
ツアーメンバーの中には松林から少し外れてビーチまで足を伸ばした人もありました。
彫刻公園は、残念だったな〜。
という思いがあったのですが、この気持ちは2ヶ月後の2010年9月の極東ロシア旅行のときにリベンジできました。
もちろん見逃した彫刻とは違うでしょう。
でも、森林の中のフォークロアな彫刻群というところは共通していたに違いありません。
関連の旅行記
「2010年秋ふらっと極東ロシアへ4泊3日の旅第4日目(1)ハバロフスク:ディナモ公園とロシア民話のトーテムポール」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10519605/ -
寂しいバス停
こんなところでバスを待つなんてことは、せわしない都会の人間にはとても耐えられないに違いありません@ -
時々見かける小さな池
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大きな板張りの屋根の家
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ラーエ村のバス停と、張り紙ぺたぺたの家
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電柱に沿って切れた森
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若い松の木
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意外に立派できれいだったローカルバス
さすがバルト三国!?
私が旅行したときのルーマニア(2006年と2007年)やブルガリア(2008年)やウクライナ(2009年)の田舎では、もっとオンボロバスが走っていました。 -
3カ所目の迷いかけた三叉路のそばの家
カフェのようでしたが、営業しているようには見えませんでした。 -
目的地のカスムまであと3km!
現在17時です。集合時間は17時半。
これなら間に合います。よかった〜。
間に合うかどうか危ぶみながらも、野花や景色の写真を撮ろうと何度も自転車を停めていましたから。
でも途中でちゃんと真剣に走ったときも、もちろんあります。 -
ピンクと黄色と白樺の白のある世界
写真を撮ろうと自転車を下りると、足ががくがくでまともに立てなくなってきました。
ほとんど休憩なしの約5時間のサイクリング。
こんなに長く走り続けたことはありません。 -
カスム村に入る
「カスム
ヴスのすぐ西側に突き出た小さな半島。古くから造船と船員教育の中心地として栄えた場所で、小さな海運博物館もある。深い森の中に氷河期が残した巨石が一面に散らばり、奇妙な風景を造り出している。森にはサインポストのある遊歩道があり、散策にも最適の場所。礼拝堂裏には、エストニアで最も美しいといわれる墓地もある。B&Bなどの宿泊施設も多い。」
(「‘09〜’10年版 地球の歩き方 バルトの国々 エストニア・ラトヴィア・リトアニア」より) -
終点の集合場所の駐車場
奥にうっすら海が見えます。
ツアーメンバーの中では私がペケではなく、少し遅れて到着したカップルもいました。
私も少し遅れましたが、ガイドの兄ちゃんが駐車場にやってくるよりも前には到着していました。 -
CityBike社でもらった頼りなさげな地図(上)と、観光案内所でもらった無料版の地図(下)
上の地図のそばにある金貨は、走行祝い!?のチョコです。
上の地図は、パルムセ、サガディ、アルティヤ、カスムが手書きで書かれているだけです。
こう見ると確かに簡単なルートで、後から思い返せば確かにルートは簡単でしたが、それでもやはり方向音痴にとってわかりにくい三叉路はありました。
パルムセの観光案内所でもらった無料版の方の地図に、走ったルートを書き込んでみました。
ピンクのルートで、35キロ・コースです。
ふだんせいぜい長くても1時間くらいしか自転車を走らせない私にとって、大快挙でした。 -
旧市街の外に広がる新市街は巨大な世界!
5時間のサイクリングでくったくたでしたが、タリンに戻る帰りのバンの中でぐーすか寝てしまったので、少し元気が戻りました。
ホテルで夕食をとった後(宿泊客には無料なんだもん@)、さらに元気が戻ったので、ミネラルウォーターとかちょっとした買い物がしたくて新市街まで足を伸ばしてみました。
ホテル・バロンズでとったバイキング式のディナーの写真はこちらです。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/19849888/
関連の旅行記
「2010年バルト3国旅行ハイライトその8:食事とレストラン編<エストニア>」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10485246/ -
Viru Keskusの食料品売り場は21時まで営業
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近くに22時まで営業しているキオスクあり
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巨大なノルディック・ビュー・ホテル
新市街のこのあたりのホテルは値段も手頃で便利そうだったので、滞在ホテルとして検討したところでした。
翌日のタリン市内観光2日目です。
トームペアの丘に行った後、カドリオルク地区のクム美術館(エストニア国立美術館)に行きました。
第15日目の旅行記へとつづく。
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