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 「ネパールの温泉」と聞いて、どんな風景を思い浮かべるでしょうか。私の場合、ヒマラヤのイメージから、冬の東北のような情緒ある露天風呂を(勝手に)想像していました。残念ながら、ネパールにそんな温泉はありません。でも、温泉自体は何ヶ所かあります。ここでは、アンナプルナ周辺の温泉地をいくつか紹介したいと思います。<br /><br />アンナプルナ外伝 シリーズ:<br />①ネパールの温泉地 (シンハ温泉、タトパニ、ジヌー) &lt;==<br />②ポカラ・ストリート・フェスティバル - レイクサイドのから騒ぎ<br />③アンナプルナ・トレッキング情報ノート (執筆予定)<br /><br />最速のアンナプルナ シリーズ:<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10444950/<br />①アンナプルナ・ベースキャンプの一日 (A.B.C.)<br />②みんなのプーンヒル (ゴレパニ)<br />③新時代のジョムソン街道 その1 (バス、ジープ)<br />④新時代のジョムソン街道 その2 (ムクティナート)<br />⑤あのジグザグの先にあるもの (カグベニ)<br />⑥ムスタン 各駅トレック (トゥクチェ、マルファ他)<br />⑦ダウラギリ・アイスフォール - はじめての遭難 (ラルジュン)<br />⑧自転車 vs トレッカーの巻 (カロパニ、ガサ)<br /><br />==温泉関係==<br />[インド] インドの鬼怒川 マニカラン温泉 <br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10437804/<br />[インド] 秘湯キルガンガ - インドの山奥で<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10437807/

アンナプルナ外伝① ネパールの温泉地 (シンハ温泉、タトパニ、ジヌー)

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2009/12/31 - 2009/12/31

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6

25

世界攻略者

世界攻略者さん

 「ネパールの温泉」と聞いて、どんな風景を思い浮かべるでしょうか。私の場合、ヒマラヤのイメージから、冬の東北のような情緒ある露天風呂を(勝手に)想像していました。残念ながら、ネパールにそんな温泉はありません。でも、温泉自体は何ヶ所かあります。ここでは、アンナプルナ周辺の温泉地をいくつか紹介したいと思います。

アンナプルナ外伝 シリーズ:
①ネパールの温泉地 (シンハ温泉、タトパニ、ジヌー) <==
②ポカラ・ストリート・フェスティバル - レイクサイドのから騒ぎ
③アンナプルナ・トレッキング情報ノート (執筆予定)

最速のアンナプルナ シリーズ:
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10444950/
①アンナプルナ・ベースキャンプの一日 (A.B.C.)
②みんなのプーンヒル (ゴレパニ)
③新時代のジョムソン街道 その1 (バス、ジープ)
④新時代のジョムソン街道 その2 (ムクティナート)
⑤あのジグザグの先にあるもの (カグベニ)
⑥ムスタン 各駅トレック (トゥクチェ、マルファ他)
⑦ダウラギリ・アイスフォール - はじめての遭難 (ラルジュン)
⑧自転車 vs トレッカーの巻 (カロパニ、ガサ)

==温泉関係==
[インド] インドの鬼怒川 マニカラン温泉
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10437804/
[インド] 秘湯キルガンガ - インドの山奥で
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10437807/

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  • [目次]<br /><br />カトマンズの温泉<br />アンナプルナの温泉<br />ジヌー温泉<br />タトパニ温泉<br />シンハ温泉<br />タカリ・ホスピタリティ<br />まとめ

    [目次]

    カトマンズの温泉
    アンナプルナの温泉
    ジヌー温泉
    タトパニ温泉
    シンハ温泉
    タカリ・ホスピタリティ
    まとめ

  • [カトマンズの温泉]<br /><br /> ネパールは、それほど温泉の多い土地ではありません。一般のネパール人は、湯船につかる習慣さえないでしょう。そういえば、カトマンズにも露天風呂に入れる場所があるのを思い出しました。日本人の方が経営する「ロイヤル華ガーデン」です。場所はラディソン・ホテルのすぐ近く。タメルから10分ほどの距離です。<br /><br /> ここは天然温泉ではなく、地下水を沸かしたもの。それはさておき、わざわざネパールにこういう施設を作ってしまう発想はなかなか真似できません。入浴料は400ルピー(460円)。<br /><br /><br />ロイヤル華ガーデン: <br />http://www.h2.dion.ne.jp/~royalhan/<br /><br />写真: 中庭にある露天風呂。雰囲気的には、ホテルの「和風プール」といった感じ。西洋人受けもいいようです。<br />

    [カトマンズの温泉]

     ネパールは、それほど温泉の多い土地ではありません。一般のネパール人は、湯船につかる習慣さえないでしょう。そういえば、カトマンズにも露天風呂に入れる場所があるのを思い出しました。日本人の方が経営する「ロイヤル華ガーデン」です。場所はラディソン・ホテルのすぐ近く。タメルから10分ほどの距離です。

     ここは天然温泉ではなく、地下水を沸かしたもの。それはさておき、わざわざネパールにこういう施設を作ってしまう発想はなかなか真似できません。入浴料は400ルピー(460円)。


    ロイヤル華ガーデン:
    http://www.h2.dion.ne.jp/~royalhan/

    写真: 中庭にある露天風呂。雰囲気的には、ホテルの「和風プール」といった感じ。西洋人受けもいいようです。

  • [アンナプルナの温泉]<br /><br /> 次に、アンナプルナ周辺の温泉スポットを紹介したいと思います。今回訪問できたのは、ジヌー温泉、タトパニ温泉、シンハ温泉の3つ。前の2つはトレッキング・ルート上に、最後のシンハ温泉は、ベニの近くにあります。トレッキングをしない場合、最寄の大都市はポカラになるので、そこからのアクセスも説明しておきます。<br /><br /> その他、ポカラから日帰りで行ける温泉として、ブルジュン温泉という場所がありました。残念ながら、2012年5月に起きた洪水により、今は土砂の下です。

    [アンナプルナの温泉]

     次に、アンナプルナ周辺の温泉スポットを紹介したいと思います。今回訪問できたのは、ジヌー温泉、タトパニ温泉、シンハ温泉の3つ。前の2つはトレッキング・ルート上に、最後のシンハ温泉は、ベニの近くにあります。トレッキングをしない場合、最寄の大都市はポカラになるので、そこからのアクセスも説明しておきます。

     その他、ポカラから日帰りで行ける温泉として、ブルジュン温泉という場所がありました。残念ながら、2012年5月に起きた洪水により、今は土砂の下です。

  • [ジヌー温泉]<br /><br /> まずはジヌーの温泉から。ジヌー(写真)は村というよりは、ロッジ街。フェディやナヤプルからチョムロンへ向かう途中にあります。ほとんどの人は、アンナプルナ・ベースキャンプ(A.B.C.)へのトレッキングで通過することになるでしょう。ポカラからのアクセスは、バスでナヤプルまで(90分) + そこから歩き(1日)。 アンナプルナ保護地域の中にあるため、入域料(2000ルピー=約2400円)が必要です。

    [ジヌー温泉]

     まずはジヌーの温泉から。ジヌー(写真)は村というよりは、ロッジ街。フェディやナヤプルからチョムロンへ向かう途中にあります。ほとんどの人は、アンナプルナ・ベースキャンプ(A.B.C.)へのトレッキングで通過することになるでしょう。ポカラからのアクセスは、バスでナヤプルまで(90分) + そこから歩き(1日)。 アンナプルナ保護地域の中にあるため、入域料(2000ルピー=約2400円)が必要です。

  •  この温泉はそこそこ有名ですが、温泉に入りに来るトレッカーは少なめです。その理由は2つあり、ひとつはジヌーが場所的に中途半端なこと。もう少し歩くと、宿が多く景色のいいチョムロンまで行けてしまいます。もうひとつの理由は、ロッジから温泉までの距離。山の中腹にあるロッジ街から温泉のある川辺までは、急な山道を20分ほど下らなくてはなりません。往復1時間は「立ち寄る」にしては、結構なロスです。そういう訳で、帰りに戦略的に滞在するトレッカーを除いて、人は少なめです。

     この温泉はそこそこ有名ですが、温泉に入りに来るトレッカーは少なめです。その理由は2つあり、ひとつはジヌーが場所的に中途半端なこと。もう少し歩くと、宿が多く景色のいいチョムロンまで行けてしまいます。もうひとつの理由は、ロッジから温泉までの距離。山の中腹にあるロッジ街から温泉のある川辺までは、急な山道を20分ほど下らなくてはなりません。往復1時間は「立ち寄る」にしては、結構なロスです。そういう訳で、帰りに戦略的に滞在するトレッカーを除いて、人は少なめです。

  •  この温泉には入浴料がありません。ただし、寄付は募っています。というのも、モンスーンの時期、洪水で今ある浴槽が壊れてしまうからです。<br /><br /> 川辺には、小奇麗な浴槽が3つあります。大きいもので2x4メートルくらい。洗い場(写真奥)もあり、打たせ湯のようにパイプからお湯が流れ落ちています。お湯の温度はちょっとぬる目に感じました。<br /><br /> 湯船からの景色ですが、谷の底にあるため、雪山は見えません。しかし、すぐそばの激流が秘境感を演出してくれます。

     この温泉には入浴料がありません。ただし、寄付は募っています。というのも、モンスーンの時期、洪水で今ある浴槽が壊れてしまうからです。

     川辺には、小奇麗な浴槽が3つあります。大きいもので2x4メートルくらい。洗い場(写真奥)もあり、打たせ湯のようにパイプからお湯が流れ落ちています。お湯の温度はちょっとぬる目に感じました。

     湯船からの景色ですが、谷の底にあるため、雪山は見えません。しかし、すぐそばの激流が秘境感を演出してくれます。

  • [タトパニ温泉]<br /><br /> 続いてタトパニです。恐らくここがアンナプルナで最も有名な温泉でしょう。場所はアンナプルナ・サーキットの西側。ポカラから行く場合、ベニまでバスで4時間、バスを乗り換えてガンダキ川を北上、タトパニまでさらに2時間。アンナプルナ保護地域のギリギリ外側にあるため、入域料を払う必要はありません。<br /><br /> タトパニの3キロほど南のラトパニにも温泉があります。橋の下にある地元用の湯船なのですが、タトパニほどちゃんと管理されているわけではありません。私も詳しくないので、ここでは取り上げないことにします。<br /><br />写真: タトパニのメインストリート。

    [タトパニ温泉]

     続いてタトパニです。恐らくここがアンナプルナで最も有名な温泉でしょう。場所はアンナプルナ・サーキットの西側。ポカラから行く場合、ベニまでバスで4時間、バスを乗り換えてガンダキ川を北上、タトパニまでさらに2時間。アンナプルナ保護地域のギリギリ外側にあるため、入域料を払う必要はありません。

     タトパニの3キロほど南のラトパニにも温泉があります。橋の下にある地元用の湯船なのですが、タトパニほどちゃんと管理されているわけではありません。私も詳しくないので、ここでは取り上げないことにします。

    写真: タトパニのメインストリート。

  •  タトパニはロッジ街と昔からの集落が共存する村。川から少し離れた崖の上に村のメインストリートがあり、そこにロッジが点在しています。タトパニの宿といえば、かつて平尾和雄さん夫妻が経営したスルジェ館が有名です。まだヒマラヤ・トレッキングが観光化する前の話なので、隔世の感があります。今は警察の詰め所になっていると聞きましたが、正確な場所はわかりません。<br /><br />写真: タトパニのロッジ。広い庭付きのところが多い。

     タトパニはロッジ街と昔からの集落が共存する村。川から少し離れた崖の上に村のメインストリートがあり、そこにロッジが点在しています。タトパニの宿といえば、かつて平尾和雄さん夫妻が経営したスルジェ館が有名です。まだヒマラヤ・トレッキングが観光化する前の話なので、隔世の感があります。今は警察の詰め所になっていると聞きましたが、正確な場所はわかりません。

    写真: タトパニのロッジ。広い庭付きのところが多い。

  •  この村には、ロッジとは関係のないローカルプライスの食堂があります。写真はバス・ターミナルの上にあるボブ・マーレー食堂。メニュー表を見るとブラックティー20ルピー、モモ70ルピー、チャウメン80ルピー。ロッジのレストランではありえない安さです。なお、店の名前はボブ・マーレー食堂ですが、調理するオバサンを含め、レゲエとは何の関係もありません。

     この村には、ロッジとは関係のないローカルプライスの食堂があります。写真はバス・ターミナルの上にあるボブ・マーレー食堂。メニュー表を見るとブラックティー20ルピー、モモ70ルピー、チャウメン80ルピー。ロッジのレストランではありえない安さです。なお、店の名前はボブ・マーレー食堂ですが、調理するオバサンを含め、レゲエとは何の関係もありません。

  •  さて、肝心の温泉ですが、道路と川の間の河原に整備されています。浴槽は全部で2つ。大抵、1つは清掃中なので、基本的には1つと考えていいでしょう。ジリのと比べると、各浴槽が大きくて立派です。タトパニは、長いアンナプルナ・サーキットを終えたトレッカーが一息つく場所。この後、ゴレパニやA.B.C.へとトレックを続ける人もいれば、バスでポカラに帰る人もいます。いずれにせよ、一風呂浴びて、旅の汚れを落とすには最適の場所です。<br /><br /> そういう事情のため、入浴者はトレッカーとそのガイドがほとんど。現地人はすぐ隣の洗い場で洗濯に一生懸命です。

     さて、肝心の温泉ですが、道路と川の間の河原に整備されています。浴槽は全部で2つ。大抵、1つは清掃中なので、基本的には1つと考えていいでしょう。ジリのと比べると、各浴槽が大きくて立派です。タトパニは、長いアンナプルナ・サーキットを終えたトレッカーが一息つく場所。この後、ゴレパニやA.B.C.へとトレックを続ける人もいれば、バスでポカラに帰る人もいます。いずれにせよ、一風呂浴びて、旅の汚れを落とすには最適の場所です。

     そういう事情のため、入浴者はトレッカーとそのガイドがほとんど。現地人はすぐ隣の洗い場で洗濯に一生懸命です。

  •  温泉は朝5時から夜9時まで。売店、脱衣所、簡易マッサージ小屋まであり、とても便利な温泉と言えます。入浴は有料で、維持費・清掃料の名目で、40ルピー(約50円)徴収されます。<br /><br /> 有名な温泉なのですが、ややツーリステックな面があり、情緒に欠けます。西洋人トレッカーが幅を利かせ、場所も道路のそばといまひとつです。私が望んでいるのは、このような取ってつけたような温泉ではなく、もっと本格的な温泉。でも、そんなのネパールにあるの? それがあるんです。次に紹介するシンハ温泉です。

     温泉は朝5時から夜9時まで。売店、脱衣所、簡易マッサージ小屋まであり、とても便利な温泉と言えます。入浴は有料で、維持費・清掃料の名目で、40ルピー(約50円)徴収されます。

     有名な温泉なのですが、ややツーリステックな面があり、情緒に欠けます。西洋人トレッカーが幅を利かせ、場所も道路のそばといまひとつです。私が望んでいるのは、このような取ってつけたような温泉ではなく、もっと本格的な温泉。でも、そんなのネパールにあるの? それがあるんです。次に紹介するシンハ温泉です。

  • [シンハ温泉]<br /><br /> タトパニから一日で行ける距離に、シンハ温泉という地元では有名な温泉地があります。この場所は、地球の歩き方の平尾和雄さんのコラム「ヒマラヤの温泉」を読んで初めて知りました。写真を見る限り、かなり大きな温泉のようです。<br /><br /> アクセスですが、ベニが起点になります。ベニまでは、タトパニからバスで2時間。ポカラからバスで4時間。ベニからシンハ温泉まで、さらに片道1時間。ベニはアンナプルナ保護地域の外にあるため、入域料は不要です。

    [シンハ温泉]

     タトパニから一日で行ける距離に、シンハ温泉という地元では有名な温泉地があります。この場所は、地球の歩き方の平尾和雄さんのコラム「ヒマラヤの温泉」を読んで初めて知りました。写真を見る限り、かなり大きな温泉のようです。

     アクセスですが、ベニが起点になります。ベニまでは、タトパニからバスで2時間。ポカラからバスで4時間。ベニからシンハ温泉まで、さらに片道1時間。ベニはアンナプルナ保護地域の外にあるため、入域料は不要です。

  •  シンハ温泉は、ベニから西に伸びるミャグディ川沿いの道を進んだ先にあります。つい最近の版まで、歩き方には「ベニから歩いて4時間」と書かれていました。でもそれは昔の話。今では道路が整備され、この街道を走るバスが頻発しています。乗り場は町の南西、ミャグディ川にかかる橋の近くから。<br /><br /> 意外なことに、この温泉はトレッキング本にもロンプラにも掲載されていません。旅行者からはノーマークの穴場スポットなのです。<br /><br />写真: この地方の中心 - ベニの街。

     シンハ温泉は、ベニから西に伸びるミャグディ川沿いの道を進んだ先にあります。つい最近の版まで、歩き方には「ベニから歩いて4時間」と書かれていました。でもそれは昔の話。今では道路が整備され、この街道を走るバスが頻発しています。乗り場は町の南西、ミャグディ川にかかる橋の近くから。

     意外なことに、この温泉はトレッキング本にもロンプラにも掲載されていません。旅行者からはノーマークの穴場スポットなのです。

    写真: この地方の中心 - ベニの街。

  •  ジョムソン街道のトレッキングを終えた後、ベニに一泊。翌朝、シンハ温泉を訪問しました。バス代が55ルピー(65円)で、所要時間は約50分。シンハ温泉は終点ではないので、車掌に途中下車することを、前もって知らせておきます。このミャグディ川沿いには集落が多数点在しており、温泉のあるシンハの村は、その中のひとつに過ぎません。<br /><br /> なお、このあたりの人は、シンハ温泉のある場所を単にタトパニ(熱いお湯、温泉)と呼んでいます。では、先ほど紹介したタトパニと、このタトパニをどう区別するのでしょうか。区別が必要な時は、近くにある町の名前を加えるのが一般的です。前者がダナ・タトパニ、後者がシンハ・タトパニ、という感じです。

     ジョムソン街道のトレッキングを終えた後、ベニに一泊。翌朝、シンハ温泉を訪問しました。バス代が55ルピー(65円)で、所要時間は約50分。シンハ温泉は終点ではないので、車掌に途中下車することを、前もって知らせておきます。このミャグディ川沿いには集落が多数点在しており、温泉のあるシンハの村は、その中のひとつに過ぎません。

     なお、このあたりの人は、シンハ温泉のある場所を単にタトパニ(熱いお湯、温泉)と呼んでいます。では、先ほど紹介したタトパニと、このタトパニをどう区別するのでしょうか。区別が必要な時は、近くにある町の名前を加えるのが一般的です。前者がダナ・タトパニ、後者がシンハ・タトパニ、という感じです。

  •  バスを降りた後、道路から温泉のある川岸まで歩いていきます。青い屋根のある辺りが温泉場。人だかりがあるので、すぐに分かるでしょう。近くに、ヒンズー教の廟(写真左上)のようなものもあります。

     バスを降りた後、道路から温泉のある川岸まで歩いていきます。青い屋根のある辺りが温泉場。人だかりがあるので、すぐに分かるでしょう。近くに、ヒンズー教の廟(写真左上)のようなものもあります。

  •  まずは川辺のエリアをチェックしてみます。ここは、いわゆる洗い場になっていて、地元民が体を洗ったり洗濯をしたりしています。とにかくすごい混雑。お湯は数ヶ所ある蛇口か地面の湯溜まりかから汲むため、ポリバケツを持参しないと何もできません

     まずは川辺のエリアをチェックしてみます。ここは、いわゆる洗い場になっていて、地元民が体を洗ったり洗濯をしたりしています。とにかくすごい混雑。お湯は数ヶ所ある蛇口か地面の湯溜まりかから汲むため、ポリバケツを持参しないと何もできません

  •  次に、青い屋根の下にある温泉のほうに行ってみます。そこにあるのは、100人は余裕で入れそうな広い湯船(写真)。湯船はひとつしかないので、時間で男女分けしています。到着した朝8時はまだ男性の時間帯。私も入ってみることにしました。入場料などはありませんが、男女共に水着着用です。<br /><br /> 中に入り、肩まで湯につかります。湯加減はまずまず。お湯は白く濁り、硫黄っぽい匂いがします。多くの人は、湯船の淵にもたれるか、源泉の周りに張られたロープの近くに陣取ります。客は男だけということもあり、会話は少なめ。皆さんじっくりと温泉を堪能しています。

     次に、青い屋根の下にある温泉のほうに行ってみます。そこにあるのは、100人は余裕で入れそうな広い湯船(写真)。湯船はひとつしかないので、時間で男女分けしています。到着した朝8時はまだ男性の時間帯。私も入ってみることにしました。入場料などはありませんが、男女共に水着着用です。

     中に入り、肩まで湯につかります。湯加減はまずまず。お湯は白く濁り、硫黄っぽい匂いがします。多くの人は、湯船の淵にもたれるか、源泉の周りに張られたロープの近くに陣取ります。客は男だけということもあり、会話は少なめ。皆さんじっくりと温泉を堪能しています。

  •  湯船の周りには、コンクリートの椅子のようなものが並んでおり、ここが「個人サウナ」スペース(写真)。毛布やポリ袋を被ってサウナと同じ状態を作り出します。ネパールでも温泉=健康促進。ポリタンクにお湯を汲み、がぶ飲みする人もいます。<br /><br /> 平日の朝にもかかわらず、大変混雑しています。ここにいるのはすべて地元の人か湯治客。これこそが、私が期待していた観光用ではない「本物の温泉」です。

     湯船の周りには、コンクリートの椅子のようなものが並んでおり、ここが「個人サウナ」スペース(写真)。毛布やポリ袋を被ってサウナと同じ状態を作り出します。ネパールでも温泉=健康促進。ポリタンクにお湯を汲み、がぶ飲みする人もいます。

     平日の朝にもかかわらず、大変混雑しています。ここにいるのはすべて地元の人か湯治客。これこそが、私が期待していた観光用ではない「本物の温泉」です。

  •  長湯を楽しんでいると、係りの人が鐘が鳴らし、「ローロー」と男性客を追い出しにかかりました。壁の時計を見ると、時刻は8:50AM。男女交代の時間が来たようです。お湯から出てゆっくり着替えていると、9時を待たずして女性陣が乱入。あっという間に湯船はお嬢さん、オバサンたちで占領されてしまいました。<br /><br /> 先ほどの男性陣と違い、温泉に浸かった女性達はなんともにぎやかで楽しそうです。お互いに向かい合って座り、世間話に花を咲かせます。女性のほうが社交性が高いとはいえ、よくもまあ毎日話すことがあるなー、と感心してしまいます。この9時という時間の区切りは実に絶妙な時間のようで、男性は働きに出る前に一風呂、女性は朝食を作り子供を送り出してから一風呂、と生活サイクルに見事に合っています。<br /><br /><br />**2012年11月 アップデート**<br /> 現在は、時間制ではなく、湯船の中心にロープを引いての混浴になっています。ですので、いつでも入浴できるはずです。近所の人によると、オープン時間は6AM-5PM。

     長湯を楽しんでいると、係りの人が鐘が鳴らし、「ローロー」と男性客を追い出しにかかりました。壁の時計を見ると、時刻は8:50AM。男女交代の時間が来たようです。お湯から出てゆっくり着替えていると、9時を待たずして女性陣が乱入。あっという間に湯船はお嬢さん、オバサンたちで占領されてしまいました。

     先ほどの男性陣と違い、温泉に浸かった女性達はなんともにぎやかで楽しそうです。お互いに向かい合って座り、世間話に花を咲かせます。女性のほうが社交性が高いとはいえ、よくもまあ毎日話すことがあるなー、と感心してしまいます。この9時という時間の区切りは実に絶妙な時間のようで、男性は働きに出る前に一風呂、女性は朝食を作り子供を送り出してから一風呂、と生活サイクルに見事に合っています。


    **2012年11月 アップデート**
     現在は、時間制ではなく、湯船の中心にロープを引いての混浴になっています。ですので、いつでも入浴できるはずです。近所の人によると、オープン時間は6AM-5PM。

  • [タカリ・ホスピタリティ]<br /><br /> 温泉から出た後、近くの集落(写真)をのぞいてみることにしました。温泉から川上の方に少し歩くと、商店街、食堂、宿泊施設や民家があります。商店には、タオル、バケツ、水着、ポリタンク、毛布、ポリブクロなど温泉用グッズが一通り揃っています。<br /><br /> シンハ温泉は、湯治場としても機能しており、ここにある宿に長期宿泊してリハビリに励む人もいます。

    [タカリ・ホスピタリティ]

     温泉から出た後、近くの集落(写真)をのぞいてみることにしました。温泉から川上の方に少し歩くと、商店街、食堂、宿泊施設や民家があります。商店には、タオル、バケツ、水着、ポリタンク、毛布、ポリブクロなど温泉用グッズが一通り揃っています。

     シンハ温泉は、湯治場としても機能しており、ここにある宿に長期宿泊してリハビリに励む人もいます。

  •  温泉の川下側にも小さな商店街があります。お腹がすいたので、そこで遅めの朝食をとることにしました。食堂の女性にどんなメニューがあるのか質問してみると..いまひとつ通じません。ネパールでも田舎の人の英語力はこの程度です。「カレーとか何かあるでしょ!」と適当に注文すると、女性はなんとゼロからダルバートをつくり始めました(写真)。<br /><br /> どういうわけか、この日は気分も体調もいい感じです。天気のせいなのか、高度のせいなのか。ついこないだまでいたジョムソンとの高度差は、約2000メートル。気温も7度ほど高めです。低地に戻ってきて初めて、自分がいた環境の厳しさを知るわけです。<br />

     温泉の川下側にも小さな商店街があります。お腹がすいたので、そこで遅めの朝食をとることにしました。食堂の女性にどんなメニューがあるのか質問してみると..いまひとつ通じません。ネパールでも田舎の人の英語力はこの程度です。「カレーとか何かあるでしょ!」と適当に注文すると、女性はなんとゼロからダルバートをつくり始めました(写真)。

     どういうわけか、この日は気分も体調もいい感じです。天気のせいなのか、高度のせいなのか。ついこないだまでいたジョムソンとの高度差は、約2000メートル。気温も7度ほど高めです。低地に戻ってきて初めて、自分がいた環境の厳しさを知るわけです。

  •  のんびりと調理が進む中、ペンキ屋の男性が店の看板を塗り始めました(写真)。そこにはネパール語で「タカリ・キッチン」と書かれています。この集落の住民は主にタカリとマガール。実際、この店のオーナーもタカリの人なのでしょう。<br /><br /> タカリ族はホテルやレストランなどの業界で、広く成功を収めてきました。売りは「タカリ・ホスピタリティ」と呼ばれるフレンドリーなサービス。そういえば、私がこの1週間過ごしたジョムソン - ガサ間は、タカリ族のホームランド。もちろん、そこにあるロッジも彼らの経営です。では、泊まったロッジがすばらしかったかというと...実はいまひとつ。部屋は奇麗で食事のメニューも豊富なのですが、何というか、ビジネスライクで心のこもったものが感じられませんでした

     のんびりと調理が進む中、ペンキ屋の男性が店の看板を塗り始めました(写真)。そこにはネパール語で「タカリ・キッチン」と書かれています。この集落の住民は主にタカリとマガール。実際、この店のオーナーもタカリの人なのでしょう。

     タカリ族はホテルやレストランなどの業界で、広く成功を収めてきました。売りは「タカリ・ホスピタリティ」と呼ばれるフレンドリーなサービス。そういえば、私がこの1週間過ごしたジョムソン - ガサ間は、タカリ族のホームランド。もちろん、そこにあるロッジも彼らの経営です。では、泊まったロッジがすばらしかったかというと...実はいまひとつ。部屋は奇麗で食事のメニューも豊富なのですが、何というか、ビジネスライクで心のこもったものが感じられませんでした

  •  まったり待つこと40分、やっとマトン付ダルバート(180ルピー=210円)が出来上がりました。今回のアンナプルナ・トレッキングではほとんどダルバートを食べていません。久しぶりに食べてみると、「えっ、こんなにうまかったっけ?」と驚くくらい美味しく感じました。温泉や気候が食欲に影響しているのかもしれません。私がおいしそうに食べるのを見て、女性も満足そうに微笑んでいます。このスローペースの食堂で初めて、タカリ・ホスピタリティを感じた気がしします。

     まったり待つこと40分、やっとマトン付ダルバート(180ルピー=210円)が出来上がりました。今回のアンナプルナ・トレッキングではほとんどダルバートを食べていません。久しぶりに食べてみると、「えっ、こんなにうまかったっけ?」と驚くくらい美味しく感じました。温泉や気候が食欲に影響しているのかもしれません。私がおいしそうに食べるのを見て、女性も満足そうに微笑んでいます。このスローペースの食堂で初めて、タカリ・ホスピタリティを感じた気がしします。

  •  お腹を満たしたところで、ベニに戻ります。バスから窓の外を見ていると、ミャグディ川沿いには、広範囲に田畑があるのに気づきます(写真)。太陽を浴びて輝く緑が実に眩しい。この風景に、この地方の豊かさを感じずにはいられません。ほんの2日前まで、ムスタン地方の狭く痩せこけた耕地を見てきました。たった一日移動しただけで、この違いです。祖先がどこに定住したかで、生活も人生も大きく変わってしまうのです。

     お腹を満たしたところで、ベニに戻ります。バスから窓の外を見ていると、ミャグディ川沿いには、広範囲に田畑があるのに気づきます(写真)。太陽を浴びて輝く緑が実に眩しい。この風景に、この地方の豊かさを感じずにはいられません。ほんの2日前まで、ムスタン地方の狭く痩せこけた耕地を見てきました。たった一日移動しただけで、この違いです。祖先がどこに定住したかで、生活も人生も大きく変わってしまうのです。

  • [まとめ]<br /><br /> 最後に温泉の話に戻します。今回紹介した中では、やはりおすすめはシンハ温泉です。観光用ではない、地元密着温泉ならではの雰囲気と躍動感があります。おそらく、ネパール最大の温泉地だと思います。<br /><br /> シンハ温泉は、ポカラからバスを乗り継いで5時間。確かに遠いですが、紹介した3つの温泉の中では最短です。シンハ温泉を見ずして、ネパールの温泉は語れません。ポカラで暇してる人は、ぜひ一度訪問してみてください。<br /><br /><br />-----------------------------------------------<br /><br />[リンク集]<br /><br />==ネパール旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&amp;level1=1&amp;level2=771&amp;level3=&amp;sort=when<br /><br />==海外旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&amp;sort=when&amp;view_mode=list<br /><br />==国内旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&amp;sort=when&amp;view_mode=list<br /><br />

    [まとめ]

     最後に温泉の話に戻します。今回紹介した中では、やはりおすすめはシンハ温泉です。観光用ではない、地元密着温泉ならではの雰囲気と躍動感があります。おそらく、ネパール最大の温泉地だと思います。

     シンハ温泉は、ポカラからバスを乗り継いで5時間。確かに遠いですが、紹介した3つの温泉の中では最短です。シンハ温泉を見ずして、ネパールの温泉は語れません。ポカラで暇してる人は、ぜひ一度訪問してみてください。


    -----------------------------------------------

    [リンク集]

    ==ネパール旅行記一覧==
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=771&level3=&sort=when

    ==海外旅行記一覧==
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この旅行記へのコメント (6)

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  • 地球の迷い方さん 2014/03/09 04:16:22
    おお温泉!!
    世界攻略者さま
    HP拝見しています。
    今後、ネパールへ渡航を計画しています。
    そして、ネパールに温泉があることを今知りました!!
    規模の大きい浴槽に仰天しています。
    実は明日からネパール行きでしたが、急用ができ、延期になりましたが、
    できれば10日間前後で旅したいと思っています。
    これからも旅行記楽しみにしています!!

    地球の迷い方

    世界攻略者

    世界攻略者さん からの返信 2014/03/14 18:22:30
    RE: おお温泉!!
    地球の迷い方様、

     こんにちは。3月は比較的天気がいい時期なので、旅行が延期になり残念でしたね。シンハ温泉はネパール最大の温泉だと思われますので、ポカラ訪問の際は、ぜひ訪問してみてください。

    地球の迷い方

    地球の迷い方さん からの返信 2014/03/14 23:17:40
    RE: RE: おお温泉!!
    世界攻略者さん

    ポカラへ行った際は温泉にぜひつかりたいと思います。
    ご連絡ありがとうございました。

    地球の迷い方




    > 地球の迷い方様、
    >
    >  こんにちは。3月は比較的天気がいい時期なので、旅行が延期になり残念でしたね。シンハ温泉はネパール最大の温泉だと思われますので、ポカラ訪問の際は、ぜひ訪問してみてください。
    >
  • アリヤンさん 2013/11/01 22:28:39
    シンハ温泉
    在ポカラのアリヤンです。
    近々夫婦でシンハ温泉を目指ししばらく滞在するつもりです。
    パートナーの神経痛に効くと信じています。

    ところで、温泉に入るとき、貴重品はどうしましたか?
    ナイロン袋にでも入れてお湯に入ったのでしょうか?
    それとも江戸時代の大井川渡りのように頭の上に載せて入ったのでしょうか?
    それとも日本の温泉のようにコイン・ロッカーでもあったのでしょうか?

    ワレワレはナイロン袋に入れて入るしかアルマイ、と思うのですが、経験者の世界攻略者さんのご意見はいかが?

    世界攻略者

    世界攻略者さん からの返信 2013/11/05 05:36:25
    RE: シンハ温泉
    アリランさん こんにちは。

    シンハ温泉の場合、浴槽の壁側が少し階段状になっているので、
    そこにリュックと靴を置いて、時々湯船の中からチェックしていました。
    ロッカーの類はありません。地元客ばかりなので盗難の可能性は低いと思います。

    アリヤン

    アリヤンさん からの返信 2013/11/05 13:18:52
    RE: シンハ温泉
    世界攻略者さん、

    なるほど。参考になりました。当方は2人なので4つの目で交代でチェックしたいと思います。
    ありがとうございました。

    アリランでないアリヤン拝

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