2011/05/08 - 2011/05/08
490位(同エリア1257件中)
どんぴさん
トラベラーにできる被災地支援。それは旅行に行くこと。
宮城県松島町は他の都市と同様に津波による被害を受けました。しかし比較的被害の規模が小さく、GW前には観光客を受け入れられるレベルまで復旧が進んでいます。
しかし、震災の影響による観光客の減少は松島も例外ではありません。
ニュースでは松島へ観光に来て下さいと地元の人たちがアピールしている姿が報道されていました。
じゃ、行くしかないよね♪(^_^)
というわけで、最終目的地は日本三景のひとつ・松島に決定!
現地に行ってみると、想像以上に津波の被害から立ち直っていて驚きました。
昨日の気仙沼では被害の甚大さに絶望しましたが、今日の松島で希望の光を見つけた気がします。
□5/05(木) 東京 → 盛岡 → 鹿角 → 小阪 → 弘前
□5/06(金) 弘前 → 黒石 → 三内丸山遺跡 →盛岡
□5/07(土) 盛岡 → 一ノ関 → 気仙沼 → 一ノ関 → 仙台
■5/08(日) 仙台 → 松島 → 仙台 → 東京
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
09:10、起床。寝坊しちゃった…
10:21、仙台駅発の仙石線に乗車。
仙台駅は震災で大きな被害が出たらしく、復旧工事の真っ最中だった。 -
10:52、東塩釜駅に到着。
仙石線は津波の影響で東塩釜駅より先が不通になっているため、松島海岸駅までは代行のバス(東塩釜〜石巻)を利用することになります。
仙台駅で東松山駅までの切符を買っておけばバスに乗車できます。ただしsuica等は使えないので切符を買いましょう。
心配なのは天気。
雨がポツポツと降り始め、風もかなり強い。
こりゃ今日は遊覧船が出ないかもしれないな…
《注》JRのhpによると、5月28日には東塩釜駅から高城町の間が再開するそうです。そうすれば松島海岸駅までは電車一本で行けることになります。 -
11:30、松島海岸駅に到着。
と同時に大雨がザーザーと降り始める(T_T) -
予定を変更して「マリンピア松島水族館」へ。
この水族館も津波で大きな被害を受けたものの、職員のみなさんの努力で4月23日から営業を再開しました。
「復活!マリンピアは不滅です!」
というメッセージが誇らしげ。 -
チケット売り場のガラスに張ってある「津波がここまできました」と書かれたステッカー。だいたい自分の胸ぐらいの高さだ。
入場料は1,400円。 -
ゴールデンウィーク最後の日曜日ということもあり、たくさんの親子連れでにぎわっている。
あの高さまで津波が来たということは、ここらへんは1mぐらい冠水したって事だよな。でも、綺麗に清掃されていて、津波の被害を全く感じさせない。
ここまで片付けるのは大変だったでしょう…職員の皆さま、お疲れ様です m(_ _)m -
まずは熱帯の魚の展示コーナー。
-
さすが松島の水族館。
水槽の中でもカキの養殖をしています(笑) -
さすが松島の水族館。
壺の中には名物のアナゴがいっぱい!
腹減ってきたなぁ。 -
空飛ぶウミカメ。
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マリンピア松島水族館では津波で多くの生き物が亡くなりました。
ビーバー6頭のうち3頭が死亡。
海水を循環させるポンプが故障してマンボウとコマッコウ(小型のクジラ)が死亡。クラゲも全滅。
などなど…
それでも、マンボウが"アクアワールド大洗水族館"から寄贈されるなど、全国の水族館同士の絆によりマリンピア松島水族館は復活しつつあります。
あ、肝心のマンボウの写真撮ってなかった…(^_^;) -
大震災を受けて設けられた特別コーナー。
ちなみに、マリンピア松島では4月2日にはケープペンギンの赤ちゃんが誕生するという明るいニュースがありました。
失われる命あれば生まれる命あり。 -
アシカショー。
-
水族館で遊んでる間に急に天気が回復した。
よし、予定通り遊覧船に乗ろう!
ところが、遊覧船乗り場へと続く海沿いの遊歩道は立ち入り禁止。
少し回り道をします。 -
回り道の途中にあった「観瀾亭」にちょっと寄り道。
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「観瀾亭」はもともと伏見桃山城にあった茶室を伊達政宗がもらいうけたものを松島に移築したもの。
建物に大きな被害は無いものの、併設の博物館は地震の影響で閉鎖中とのことで、入場料が安くなってました。
松島の風景を見ながら抹茶とずんだ餅をいただきます。 -
遊覧船乗り場へ向かいます。
海岸通沿いにある飲食店やお土産屋は1階部分が被害を受けていて、今でも休業している店が少なくありません。 -
13:00、遊覧船が出発。
客の数は座席が2/3埋まるぐらい。
出航するとすぐにヒッチコックの『鳥』のように大量のカモメが襲い掛かってきます。コワイ。 -
船内で売ってる餌(かっぱえびせん)をキャッチ!
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中には船に乗り込んでくる奴もいます。
隣にいた子供が「あのカモメ、サボってる」と言っていた。 -
遊覧船に乗る場合、窓ガラス越しに景色を見るのが好きじゃないのでデッキにいることが多いのですが、デッキにいると目をつつかれそうなぐらいの距離までカモメが飛んできて怖いです。
落ち着いて松島の美しい景色を見る事ができません(^_^;) -
掴みやすそうな形の島。
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奇跡的なバランスの岩、
よく津波で壊れなかったな… -
外洋は海が荒れているため、デッキにいたお客さんも全員船内に移動させられた。
ガラス越しに景色を見るのは好きじゃないけど、この船はガラスがとても綺麗に清掃されているので景色をとても見やすい。ガラスの存在も気にならない。 -
下船のときに気付いたけど、従業員の方々がクルーズが終わると毎回全ての窓を清掃していた。
だからこんなに窓が綺麗で、ストレスなく景色を楽しむことができるんですね。
グッジョブ! -
港に近づくとまたカモメの数が増えてきた。
外国人の子供達の集団がデッキにやってきた。ニアミスしてくるカモメに大興奮! -
14:00、港のすぐそばにある「お魚プロジェクト」という店で昼食。
すげぇ名前の店だな。
海岸線に近くにある店だけど、見たところ綺麗で全然津波の影響は感じない。 -
ちょっと奮発して"かきといなごの合いもりめし"を注文。1480円。
両方ともさっき水族館で見たな。
いやあ、美味いもの食べて被災地支援になるなんて、いい話だ(笑) -
14:30、デザートを食べに「みちのく伊達政宗歴史館」に併設された「伊達かふぇ」へ。名物の"正宗パフェ"を注文。780円。
味はイマイチ。 -
満腹になったところで、「五大堂」へ。
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「五大堂」はモロに海に突き出た小島に建てられていて、いかにも津波の被害を受けていそう。
だけど、見た目には全くノーダメージのように見えます。 -
五大堂から見る松島もまた美しい。
-
続いて「瑞巌寺(ずいがんじ)」へ。
残念ながら国宝の本堂は震災前から修復のため非公開。
修復が終わるのは2016年3月の予定。 -
津波の影響はないものの、揺れのためにあちこちの壁にヒビが入っていました。
-
こちらも国宝の「庫裡(くり)」。
要するにお寺の台所。
驚くほど巨大な建物で、すごいド迫力!
瑞巌寺は今年のミシュラン・グリーンガイドで三ツ星を獲得したそうです。
でも、本堂が修復中なので魅力は半減。庫裡は良かったけど、入場料700円はちょっと高いな… -
続いて瑞巌寺の隣にある「円通院(えんつういん)」へ。
帰りの代行バスまであまり時間が無いので、駆け足での見学になります。 -
国指定重要文化財「三慧殿(さんけいでん)」。
技巧を凝らした装飾が見事! -
円通院の境内にある石窟。
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15:37、JR松島海岸駅から東塩釜駅行きの代行バスに乗車。
16:11、東塩釜駅発の仙石線に乗車。
16:40、仙台駅に到着。駅ビルでお土産を買う。
17:49、仙台駅発の東北新幹線はやてに乗車。
空席がちらほら。ゴールデンウィーク最終日にしてはずいぶん空いているかな?
20:00、東京駅着。
最後に今回の松島観光の総評を。
一部にはまだ津波の影響が残っているものの、松島は観光する分にはほとんど問題ないほど復興が進んでいました。
昨日、気仙沼で壊滅的な被害を受けた街並みを見たときは絶望感に襲われましたが、今日松島の復興ぶりをみて希望を見つけられた気がします。
東北はきっと復活する。私はそう信じます。
最後に4トラベラーのみなさんへ。
我々トラベラーに出来る被災地の復興支援。それは旅行に行くことです。
自粛なんかする必要はありません。どんどん旅に出て楽しんで、ついでに日本も元気にしちゃいましょう!!!
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