2011/04/21 - 2011/04/21
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ちゃおさん
海岸を走る、と言ってもジョギングではないし、ドライブでもない。自転車で走る、サイクリングである。大洗駅で借りたレンタサイクル、5時までに返却する必要があるが、まだ時間は1時間半程残っている。天気も良いし、風もそれ程強くはない。であれば、この大洗海岸、海浜公園に沿って那珂川まで伸びるドライブウエイを川まで走ってみよう。
磯前神社に奉納されていた軍艦「那珂」の石碑。数ある軍艦の中で川の名前を採用されているのは数艦しかない。「信濃」「那智」「浜田」「大淀」・・、余り思い浮かばないが、その一つ「那珂川」に敬意を表し、川まで行ってみよう。
神社の前の大洗ホテルの裏手に回って磯に出て、先ずその急な参道に向かって参拝し、続いて、磯の大岩の上に立つ鳥居「神磯鳥居」を遥拝。磯辺に降りて波打ち際まで行き、大きな巖の塊を写真に収め、又、幾つかの小石を拾い、サイクリングを開始する。
土地の人に聞くと、大洗漁港の方は高波で酷くやられたが、この辺りには津波もやって来ず、全く被害は無かったとのこと。僅かに2−3キロしか離れていないが、海の地形によって、波が高くなったりもするのだろう。知人の一人が丁度震災の日、仕事で大洗まで来ていて大地震が発生し、命からがら海岸線から離れたのは良かったが、置いたままの資材を波に浚われ、数百万の損害を出しているが、全くの不運としか言いようがない。いや、命が助かり、いずれそれ等の経済損失は挽回できると思えば、九死に一生を得た幸運ごとだったのかも知れない。3万人近くの犠牲者出た今回の大震災、亡くなられた人々には誠にお気の毒であり、不運の一語しかないが、この災害から難を逃れた人々は、他生を生きる義務があるかも知れない。
数キロにも及ぶ海浜公園。まだ春浅きウイークデー、車で来ている人も一人二人、浜辺に降りている人影も見えない。真夏には海水浴客、サーファー、モーターボート等で賑わうこの海浜も、震災の悲しみに沈んでいるようだ。浜辺の北端にはアクアワールドの大きな駐車場もあるが、駐車している車も数台程度。今はまだ遊び歩く気分にもなれないのかも知れない。浜に打ち上げる太平洋の大波、潮騒のみが響いていた。
アクアワールドを通り越し、那珂川に架かる海門橋まで出る。川の向こうは那珂湊。今は勝田と合併し、ひたちなか市とひらがな名の市名になっている。誰が考えたのか胡乱なことだ。常陸那珂という立派な漢字があるのに・・。
橋のたもと、天妃神社の茂みの陰から涸沼川が那珂川に合流する辺り、三角形を形作る中州を眺め、大洗駅に帰る。この海と川と松林、古くは中臣がこの地から旅立つ前見たであろう地形、常陸の大掾佐竹氏やその後の黄門さんも歩いたであろうこの海辺の道を駅に引き返した。今はサンフラワーの乗客が船上からこの松林を眺めているのかも知れない・・・
< 磯の風 浜辺に立つや 太平洋 >
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