2011/04/09 - 2011/04/10
5位(同エリア58件中)
鹿野健太郎さん
- 鹿野健太郎さんTOP
- 旅行記86冊
- クチコミ64件
- Q&A回答54件
- 388,422アクセス
- フォロワー37人
カイロから砂漠の中を南西へバスで5時間。バフレイア・オアシスへ向かう。そこからさらに4WDに乗って2時間。世界最大の砂漠地帯(その東端)で満天の星空の下キャンプをする。砂漠のキツネや天の川を見ることはできるだろうか!?
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- エジプト航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
砂漠へ向けて出発する日のカイロ。早朝からホテルの窓の外が騒がしかったので、カーテンを開けるとこの様子。前の晩は銃声の響く中でも何故か熟睡してしまった。
-
ゴムタイヤを燃やしていたのか?写真で見ると恐ろしい風景だが、付近を通る人はいたって平然としていた。ただ道路が封鎖されているので、砂漠行きのバスターミナルまで行けるかどうかがいささか心配。
-
ホテルのスタッフが裏道からバスターミナルまで車で連れて行ってくれた。無事にカイロ脱出。
-
カイロの街区は郊外にどんどん広がっているが、1時間もすると本当に砂以外に何も見えない風景に変わる。対向車のまばらで、360度地平線という景色の中を快走。
-
カイロから2時間半ほど。ここがちょうど中間地点、ここで小休止。バスにはトイレがなかったので、ここで水分の放出と補給・・・。
-
カフェテリアや売店、お手洗い、それに礼拝スペースなどが完備された休憩所。
-
カイロを出発してから約5時間。バスはバフレイア・オアシスに到着。バス停では「Ahmed Desert Safari」というツアーの係員と待ち合わせ。外国人が少ないなぁと車内でも感じていたけれど、この日、砂漠へのキャンプに出かけるのは日本人、タイ人(友人)、そしてオーストリア人の3人だけだった。近くのホテルで昼食とお手洗いを済ませ、いよいよキャンプへ出発。色々な人の旅行記を見ると7人などの大勢でジープに満席になって行くというだが、やはり政治混乱の影響で観光客が半分以下に減っているのだということ。でも、砂漠では静寂と満天の星空が魅力なので、少人数なのはとてもラッキーだったのかもしれない。
-
日中雲が多くて、夜空の星が見えない・・・と心配していたら、ここに長期滞在している西洋人の若い女性が、砂漠の風は夜までに雲を全部消してくれるから大丈夫!と安心させてくれた。本当に彼女の言うとおり、日没までに雲は全てどこかに消えていた。白砂漠に到着してからの写真を見ていただければ分かる通り。
-
オアシスからはTOYOTAの4WD車に乗って行く。今回のコースは黒砂漠→クリスタル・マウンテン→白砂漠(キャンプ)。出発してしばらくすると黒砂漠の山々が見えてきた。
-
これが今回のキャンプで命をお預けしたTOYOTA車。(白砂漠エリアにて撮影)
-
この辺りは20年間雨が降らなかったり・・・というのが普通だそうだ。確かに草木を全く目にしない。
-
僕たちがイメージするようなサラサラの砂の砂漠ではなくて、サングラスをかけていると、火星の表面に着陸したかのような風景。ううん、確かに黒い。
-
黒砂漠を後にさらに南西へ。
-
その後、ずいぶん距離を走ったような気がする。クリスタル・マウンテンに到着。周囲にはこんな結晶がいっぱい転がっていた。
-
僕たちの他にはあと1グループだけ。
-
写真だと分かりにくいが、山全体が日に反射してキラキラ輝いていた。結晶がきれいに見えている所は踏まないようにして登ってみた。
-
友人がいつの間にか撮っていて、後でこの写真をくれた。
-
クリスタル・パワー!
-
クリスタル・マウンテンを後に、白砂漠へ向かう。段々ときめの細かいパウダーサンドが増えてきた。
-
心なしか気にかかっていた雲が少なくなってきたようだ。やはり夜は満天の星空を見たいので、どうしても心配。
-
これから道路をはずれて砂漠の中へ突入!
-
オフロードを進むが、別のグループの車が砂にはまって立ち往生。
-
しかし、車内の重たそうな西洋人女性客らは降りようとしない!?意地悪ながら影で押してみた。(この後、彼女たちがしぶしぶ下りてきたので、ちゃんと車を押すのを手伝った・・・。)
-
カイロ市内で買ったラクダの形の香水瓶に入るくらいの、ほんの少しの砂を記念にいただいた。禁止行為だったとしたら申し訳ないけど、危機にさらされた珊瑚礁の白砂とは違い、どんどん砂漠化が進んでいるはずなので失敬。
-
その後、灼熱の日差しも傾く中、白砂漠に向かって併走!
-
写真では分かりづらいが、砂の高台から視界が開けると、眼下に地球ではないような光景が広がっていた。「外国へ来た」というよりも「別の星に来てしまった!」という感覚の方がふさわしい。奇岩のように見えているのは実際は「山」と表現してもいいくらいに大きいもの。これが世界遺産ではなくて、その辺の街並みが世界遺産だの何だの言ってる・・・そんなことが既に自分には意味のないもののように思えてきた。
-
轍と比較すると、この景色の雄大さが少しは伝わるかな?
-
この高台から砂の斜面を急降下して、いよいよ白砂漠だ。
砂漠を走り抜ける時の動画はこちら
↓
http://www.youtube.com/watch?v=LJV5T9bMGnI -
砂の上の車の乗り心地は、ちょうど船のようだ。いよいよ白砂漠に到着!
日没前の白砂漠の動画はこちら
↓
http://www.youtube.com/watch?v=xhwIaYJEP5k -
白砂漠の名の通り、地面の白い部分がだんだん多くなってきた。日の傾きとともに白さがくっきりしてくる。
-
名物のニワトリ&きのこ岩。
-
右から、ニワトリ、きのこ、・・・・・
-
ドライバーは砂漠での運転が得意らしい。今までの豪快なドライブ映像を携帯で見せてくれた。
-
もうすぐ日が沈む。日が傾くと砂紋がはっきり浮かび上がってくる。
-
イチオシ
白砂漠のサラサラの砂をベッドに寝ることになった。キャンプの場所は他のグループと適度な距離が保たれていて、良かった。視界に入る範囲に他のグループは全くいなかった。平常通りに観光客が多いと、こういったプライベート感が味わえないらしい。
-
カイロで買ったガラベーヤに着替えてエジプト人の出来上がり。
-
砂漠初体験なのでこの時気づいたのだが、広い砂漠の中で不意にキャンプから離れて一人っきりになると、まるで大海原で一人泳いでいるような孤独と見知らぬものへの恐怖感がぐいぐい押し寄せる。我に返って少しドキドキしながら急ぎ足でキャンプに戻る。
-
いよいよテントの設営。彼はドライバーの弟分なのだろう。力仕事や面倒な作業は全部彼がやらされていたのが何だか微笑ましかった。
-
少しキャンプ設営のお手伝いを楽しませてもらった。小学生の頃の秘密基地ごっこに似た高揚感!
-
あっという間に完成。
空の色が刻々と変化している。白砂漠の「白さ」がますます際立ってきた。 -
神々しさを感じる日の入り。風が自分の耳を打つゴーッという音以外は何も聞こえない。地球が回っているのを実感できるようなサンセット。
-
イチオシ
余計な人工的な物や音は一切なし。神経が研ぎ澄まされる。それに空気や土の色。メディテーションにも最適な環境だと思った。
-
日が沈むと急激に冷え込むので焚き火が心地よい。彼はいつの間にか美味しいグリルド・チキンを作ってくれた。食後は火を囲んでチャイを飲みながら談らん。
-
日が暮れた後の寒さ対策で着膨れ。焚き火のぬくもりと薪がパチパチという音がなければ心細いほどの冷たさと静寂。
ほんの数分だったけど、この瞬間の空と砂の色を忘れない! -
これだけの月でも本が読めるほど充分に明るい。辺り一面この上なく深く透き通った青の世界。宮沢賢治の「薤露青」や「銀河鉄道の夜」をこの光の中で読みたくなった。
-
彼らが分担して全てを用意してくれる。砂漠を熟知しているので頼もしい。
-
砂漠の中で、あっと言う間にこれだけのお料理を作ってもらった。砂漠に見え始める星を数えながら食べたベトウィン手料理は本当に美味しかった。もちろん今回のエジプト旅行で最高の晩餐だ。
-
きっと美味しいにおいがしたのだろう。キツネがやってきた。
「星の王子さま」で、王子が砂漠でキツネに出会い、Le plus important est invisible(大切なものは目に見えない)と教えてもらう場面があるが、それは、まさにこうゆう場所での出来事だったのだろう。
キツネは音もなく現れて、また音もなく闇の中に姿を消して行った。
あまりの非日常的な場面設定とかつて経験したことのない静けさ・・・だんだん夢と現実の区別がつかなくなるような不思議な感覚に陥る。それともこれが本来人間の持つべき純粋な感覚なのか? -
イチオシ
今夜のキャンピング・サイトはいつもより大きなオリオン座の下。
-
イチオシ
まだ月が高い。深夜、月が沈むと真っ暗な空に天の川が見えるはず。寝過ごさないように気をつけなければ・・・。
-
宇宙の中のひとつの星の上に立っているという事実を認識するなんて都市で普通に生活していたらまずあり得ない。今まで自分の立っている場所もよく知らずに生きてきたんだと実感した。
-
深夜、月が沈んだ。ふと目を覚ませば、辺りは不気味なほどの暗さと静けさに包まれていた。寝過ごす心配など必要なかった。何しろ寒い!
流れ星や人工衛星がいくつも頭上を走る。
今回のは砂でカメラが壊れるのが心配で一眼レフは持参せず。キャノンの最新鋭機PowerShot95の15秒露光でどうにか撮影できたが、今度行く機会があれば冬に一眼レフを持って行こう。 -
イチオシ
生まれて初めて肉眼で天の川をはっきりと見た。電気のなかった頃は世界中どこでもこんな夜が当たり前だったのか・・・。昔の人が星にまつわる知識をたくさん持っていたのも納得できた。この写真を撮った後、数秒間強烈な光を放って速度が変化しながら飛ぶようなものを見たのだけど、あれは一体何だったのか?人工衛星や流れ星とは全く違うので本当にUFOかと疑ってしまうほど。でも、これだけの星があったらUFOが無い方が不自然なくらいだなと感じた。それにいくら人類が数十億人いたとしても、本当にここだけにしかいないのでは、この広い宇宙の中であまりに孤独でつまらないな〜・・・などと思いながらいつの間にか眠りについた。
-
翌朝、予想外の夜の冷え込みのため、自分のデジカメはアヒルの卵のように抱いて寝て温めたがあえなくバッテリー切れとなり、友人の携帯を借りる・・・。
日が昇った。砂の上を裸足で歩くと、とても冷たい。
昨夜キャンプに姿を見せたキツネは夢じゃなかったようだ。可愛い足跡が残っている。
そうだ。砂漠には当然トイレなどない。自分はさすがに大きい方は我慢したかったので、前もって時間を調節するようにしていたが、砂漠でうっかりヨソの方の物に遭遇する心配はないようだ。この乾燥した世界では食糧も限られていて、古代エジプトの遺物にもよく登場するフンコロガシたちが貴重な栄養素として一瞬のうちに処理してくれるようだ。 -
朝日のぬくもりに有難さを感じながらの朝食。エジプトのパン、アエーシはどこで食べても美味しかったが、この砂漠でのものが一番だ!
ここでは水で手を洗うよりも、砂の方がよっぽどサラサラで清潔だと気づいた。日中の灼熱で完全滅菌されているのだし・・・。 -
朝食を済ませたら周囲のゴミを拾い、来た時よりも綺麗にしてからオアシスに戻る。
そしてオアシスともお別れ。カイロに向け出発です。 -
ところが、何とカイロ行きのバスが故障。地元の人たちと一緒にこのワゴン車で帰ることになった。
-
ぎゅうぎゅう詰め・・・。バスの代行だったので一体何人載せられたか?
でも途中でぐっすり寝てしまったので、辛くはなかった。 -
無事にカイロに到着・・・なのは確かだけど、バスターミナルではない知らない場所(ナイル川の西岸)で下ろされ、白タク運転手に囲まれる羽目に。かなり無理があるけど地元に詳しいようなフリをして、しばらく知らない道を闊歩して、流しのタクシーで無事にホテルに戻った。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- エムさん 2011/06/26 13:52:27
- このポーズ、同じだわ〜。
- 鹿野健太郎さん、初めまして!こんにちは。
「砂漠と満天の星空を満喫・バフレイア・オアシス」を楽しく懐かしく拝見しました。
http://4travel.jp/traveler/emuemu/pict/13373958/
砂漠の惑星のような、そんな所でのキャンプは面白そうですね。
特に満天の星が素晴らしい!
冬は当地(横浜)でもオリオン座の三つ星が見えますが小さい、小さい・・・
私も車窓から見た星の大きさに感動しました。
天の川は見られなかったですが・・・
私にとって砂漠ツアーは忘れられない体験です。
タップリ楽しませて頂き、ありがとうございました。
一票投じて失礼します。
エム
- 鹿野健太郎さん からの返信 2011/11/16 16:41:52
- RE: このポーズ、同じだわ〜。
- エムさん、はじめまして。
お礼が遅くなって申し訳ありませんでした。白砂漠で過ごした一夜は半年経った今でもまだ鮮明に覚えているほど印象的でした。これからも場所や季節を変えて別の砂漠で天の川を満喫してみたいと思います。アリゾナやオーストラリアの中西部も素晴らしいらしいですね。
健太郎
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
59