2011/04/11 - 2011/04/16
44位(同エリア83件中)
関浩成さん
社会教育NPO<STUDYUNION>震災復興支援活動
の取り組みの報告です。今回は以下のような行程でした。
<行程>長崎−石巻間往復
11日月 長崎から合流、準備、京都発
12日火 宇都宮にて買い物追加、情報収集
13日水 福井県相馬市にて情報収集、視察
→45号線を名取市まで北上
14日木 石巻市ボランティア参加(民家復旧)
15日金 石巻市ボランティア参加(避難所設営)
→他、情報収集、図書BOX等設置
16日土 松阪市を経て、京都へ
<人員>2名
SU長崎 千代田
SU京都 関
気がついた点や今後の現地への支援案、
そして今後私たちが取り組むべきことについて
書いていきます。
この旅行記(その1)は、13日の途中までの報告です。
STUDYUNIONのHP
http://www.justmystage.com/home/studyunion/
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
=プロローグ=
あれから1ヶ月・・・。
被災地は、いまだに悲惨なところなのだろうか。
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11日(月)アプローチ
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長崎から夜行バスでやってきた千代田氏と合流。
京都市内のコーナンや卸売り屋で、
清掃用具一式、食料や携帯火器、三段BOX、など準備。
仕事を終えてから深夜1時過ぎ京都発。
千代田氏、免許を持っておらず。
したがって、運転は全行程(2400km)僕がやることに。 -
廃墟と化した街は、いまだに絶望的なのだろうか。
あの「映画のような」時間は止まったままなのだろうか。
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12日(火)宇都宮
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デジタルカメラの電池を忘れてしまったことに気がつき、
宇都宮でいったん降りて購入。
宇都宮在住の友人N山氏と合流。
宇都宮市内の状況や栃木以北の状況、地震過敏性のこと、
地元住民の節電結束力の話、などを聞く。
電気屋さんでは、ラジオや単一電池などがない。全くない。
長崎では余裕で売ってあるのに・・・。
12:20千葉沖、14:07福島
余震を知らせるアラームが時折携帯から鳴る。
地震の揺れも体感。
周囲人々の平穏さに感心。 -
街の復興とともに
あの非日常的な風景は、どんどん断片的になっていく。
あの驚くべき光景さえ、どんどん日常的になる。
日常的になってゆくということ、
当たり前になっていくということ。
多分、それが「そこで生きてゆく」ということ。 -
マスコミから得た情報は極端な一部。
もちろん自分で見てきたとしても、
それは被災地の日常の一部。
「悲惨や絶望は、いつしか希望に変わる」・・・
「微力の蓄積が、いつしか大きな力に」・・・
「がんばろう!東北」・・・・
その地に生きる人には
やはりそういうことではないような気がした。 -
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13日(水)福島
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12日の夜は福島県、安達太良SAにて車内泊。
ここは標高が高く、車内は寒かった。
しかし、福島に降りてからどのような状況かが
分からないため、やはりSAが良いと判断。
もってきた防寒着と毛布では足りず、
エンジンをかけっぱなしにして暖をとりながら寝る。
写真は翌日朝13日、福島西ICを降りてすぐで、
朝食を食べた店。
いたって普通。震災の影響は全くなかった。
水も非常食も棚積みで売ってあった。 -
福島市内を一回り見てから、相馬市着(12:00)。
ボランティアセンターの中心でもある商工会議所へ。
途中の国道沿いのコンビニは、雑誌や乾電池、保存食など
一部のものが品薄ではあるが、どこもほぼ復旧。
震災から一ヶ月。もうここまで復旧していた!?
いや、そもそも「福島」と一括していたのが偏見。
福島=被災地ではない!
福島が被災地になるのは、その後の私たちの風評に拠る
のではないだろうか。 -
ボランティアセンターに行ってボランティアの申し込み。
しかし
「ボランティアの受付は午前で終了」とのこと。
毎朝、約150名程度のボランティアが来て、
炊き出しや泥かきなどの作業に出かけるとのこと。
さらに
他の仕事は特にない、と申し訳なさそうに言われる。
つまり、
ボランティアは、もう十分、ということ?
あるいは
ボランティアを割り当てる能力が
追いついていないのだろうか?
そう。いつも思うが、
ボランティアをうまく采配するボランティアは
どこでも絶対的に不足している。 -
相馬市のロータリークラブの会長さん(Y田会長)に
被災現場を案内していただいた。
広大な田んぼには
防風林の松の木と瓦礫化した車体が無数に埋まっていた。
残存している建物も
逆に巨大な残骸と化して復旧作業の妨げとなっていた。
ありえない場所に存在する
船の群れ、ダンプカー、電信柱、家の二階部分。
・・・・しかし、道路は既に復旧している。
ライフラインも整いつつある。
復興は着実に進められている。
たった1ヶ月でここまで来たのだ。 -
相馬圏のロータリークラブの活動事務所で話を聞く。
ここでは自宅に避難しておられる方を対象に支援活動を
おこなっておられた。
お話をピックアップすると・・・
1県外にガソリンを入れに行った時、福島車両だから拒否された。
2風評被害も手伝って、復興していいのかどうかさえ判らない。
3次期会長さんもご数日前、ようやくご遺体で発見。
4南相馬市の四つのロータリークラブは退避状態。
5ご遺体の回収ペース
他、日本赤十字の動きやいまだに不足気味の物資のことなどなど・・・・
<重要なこと>
福島に対する県外の、ひいては国外の風評(=デマ)が
復興の妨げになっており、<福島差別>にまで至っている
この写真の路肩の船は、押し戻された時のもの。
つまり、一旦押し流されて、引き潮の際にこの位置に。 -
私たちは、「福島は・・・」とついつい一括しがち。
確かに原発問題が最も影響しているのは福島県。
しかし本当に三重苦となっている地域と、
震災の影響はないのに風評被害に苦しむ地域とでは
大きな温度差があります。
「福島県は・・・」と一括して考えようとする態度も
十分に風評的(デマ醸成的)態度です。
被災から1ヶ月。復興のための支援は、
無償援助の段階から次の段階へ移行しようと
しています。
・・・宮城石巻編に続く
http://4travel.jp/traveler/sakiyama/album/10559819/
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