『燃える大地』＜ゴンドワナの大陸を旅して＞（１８４）キャンベラ到着。

2010/04/25 - 2010/05/10

朝８時半、メルボルンのサザンクロス駅を出発した列車からは途中のオーブリーで長距離バスに乗り換え、途中１回のトイレ休憩で休んだ以外は、平原の中のハイウェイを走り続け、４時半、殆ど時刻通りにキャンベラ・バスターミナルに到着した。電車・バスの乗り換え時間を含めても合計８時間、１日かかりの長旅だった。

キャンベラに近付く頃から窓の外の景色は徐々に変化し、郊外型の住宅地、今までの牧草地から野菜とかを栽培している集約農地、自家用車の数も増えてきて、間もなくキャンベラが近いことを思わせる。と、バスは急に高い街路樹の生い茂った幅広の直線道を走り出し、その街路樹の両側には４−５階建のモダンなアパート群が並びはじめ、既にキャンベラの市内に入ったことを知らしめた。

雑然としたところがない。綺麗すぎる。整い過ぎる。

豪州の諸都市は日本やその他の国と違って、最初から計画的に作られているから、近代的で美しい都市景観を持っているが、このキャンベラに関しては、更にその人口性に磨きがかかっているようだった。アジア系の混沌とした社会や町に住みなれた身には、ちょっと取っ付きづらい感じの美しさだった。豪州の他の都市以上の清潔さは、連邦の首都としての矜持があるのかも知れない。ワシントンＤＣの方がまだ血が通っている人間味のあるような都市と思えた。

しかしこれは何もキャンベラを貶して言っているのではなく、もっと機械的で無味乾燥の日本の人工都市つくばから比べたら、よっぽどか住みやすく、温かみのある町に違いない。街全体が森の中にあるようで、高い街路樹は林のように通りを取り巻いている。自然の中にある都市で、ネイチャー派の人に取っては最高に住みやすい町かも知れない。

バスセンターに着いて、インフォで今日の安宿を尋ねたところ、ＹＭＣＡがあるという。で、タクシーでそこまで行くと、今日は満室。この都市は高級で、ホステルとかゲストハウスはないらしい。そこでフロントの黒人女性に兎も角安いホテルを聞くと、市の反対側にロッジがあるという。そこでもう一度タクシーを捕まえ、書いてもらった住所を示し、そこまで行ったところ、ここはガラガラ。５５ドルと少し高めだが、静かなホテルで、安眠できそうだ。ただ静かすぎて何も無さそう。リュックを置き、夜食を得る為に店の場所を聞き、取り敢えず買い出しに出る。

エリア キャンベラ(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.0

長距離バスは平原の道を一路キャンベラに向かう。

この辺り大分水嶺にも近く、遠方には山脈なども見える。

遠くに住宅なども見えてきた。

自家用車の数も増え、人の気配もしてきた。

牧草地もやや都市型のようにも思える。

郊外型の住宅地だろうか・・

キャンベラの町の入口にはこんなオブジェなどもあった。

街路樹の多い、綺麗な町だ。

町を綺麗に保つため、人の手、お金をいっぱい使っている。

キャンベラＹＭＣＡ．満室だった。