旧ユーゴスラビアの旅　２　（ベオグラード～サラエボ　陸路国境越え）

2011/02/15 - 2011/03/03

長い有休をもらえたので、旧ユーゴスラビアの国々を周ってきました。その場で先を決める…という感じで、ベオグラード～サラエボ～ドブロブニク～スプリット～リュブリアナを周ってきました。

　２冊目は、ベオグラードからサラエボへ、初の陸路国境超え体験です。

　ベオグエラード～サラエボのバス便はいくつかあるものの、セルビアからの便は、サラエボ市内から離れた場所に到着するルートのようで、確実に中心街に到着すると言われた遅い便を利用。（他の便は未確認）

　大きなバスは混雑もしておらず、中は快適。非常に長時間の山道だったのですが、時々、ドライブインでの休憩もあり、それほど苦になりませんでした。

　それにしても、日本のパスポートは強いなぁ…。
　一体、何のチェックをしているんだろう？というくらい、あっけない国境越えでした。

エリア ベオグラード(セルビア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 旅行の手配内容: 個別手配

　ベオグラードのバスターミナルで、チケットを買い、飲み物（もちろん全部飲んで、ゴミは隠して持ち帰ります。要らぬトラブルに巻き込まれないように）と、サンドイッチを買い、乗り込みます。

　４時の出発を待っている間、物乞いが乗車してきた…が…わからないフリをして無視。

　チケットもないのに、勝手に入ってきてしまうのにはビックリ。

　発車すると、すぐにベオグラード駅の上らしき場所に上がっていき、橋を渡ります。

　サヴァ川…かな？

　進行方向左側に座ってしまったので、道路の標識がまったく見えません。
　（痛恨のミス！？）

　川を渡ると、れほど経たない時間で、何もない平原が広がってきます。

　時々、遠くに教会や集落が見える程度。
　これだけ平地があったら、ホントは豊かな穀倉地帯なんだろうな…と思う。

　何も植わっていなかったけれど、この広い耕作地は、大都市の後背地としては理想的。

ぜんぜん人影がない…。

トラクターで耕していたり、何か農作業をしている人がいてもいいものだけれど…。

ハイウェイには少ししか乗らず、すぐに降りて南下をする感じ。

ヨーロッパの田園風景…昔ながらの風景ってキレイだなぁと、ウトウト。

小さな街を時々通り抜けますが、やっぱり「集落」という感じ。

シャバッチ…というのかな？

バスターミナルに立ち寄ります。
でも、誰も乗ってくることがなく、停車すらしなかった。

　暗くなって、いきなり停車。

　どうやら、１５分の休憩らしい。
　ドライバーや乗客数人も降りたので、一緒に降りてみる。

　ドライバーが何かを飲んで、休憩をしているので、ビールをオーダー。

　このビール…結構、おいしい。好みかも。

　ドライバーさんも、珍しい東洋人をチラチラ見ながら、店員と談笑。

　乗り遅れたらタイヘンなので、トイレを済ませてバスに戻る。

　ついでに、店員さんに「日本のビールよりおいしかったよ」と伝えると、スラブ系独特の「ムッ」として表情が一転。　笑顔になって、こちらもうれしい気分。

　ワクワク。

　zvornikで、初の陸路国境超え。

　カメラを向けると怒られるというので、コッソリ…まずは、遠くから。

　車内に警官？が入ってきて乗客全員分のパスポートを回収。

　しばらくすると返却され、川を渡り再度回収。

　セルビアからボスニアということで、簡単に審査は終わり、バスはまた走りはじめる。

荷物のチェックもないし…もし、何かを持ちこんでいても、わからない。

　国境を越えると、暗くてわかりづらいけれど、大きなダムを左に見ながら何度も峠を越えて行きます。

　対向車もほとんどなく、山の頂上あたりで再度休憩。もう、ムスリムのエリアらしく、人の様子が違っている。

　ＢＧＭは、なんか演歌みたいな…アラブっぽい？

　トイレも、トルコ式だった。

東からではなく、北側からサラエヴォの街に入ってきました。

バスターミナルにつくと、すぐにタクシーに乗りホテルへ。

運転手は…大きな身体、ブロンド短髪で、ベオグラードでよく見た男性像と変わらない。

なるほど…民族の違いは「宗教の違い」なんだ…と、今更ながらに思い、つい運転手の横顔をジロジロ。