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昆明から留学生仲間と週末旅行へ行きました。<br /><br />昆河鉄道に乗るのが目的の気軽な旅です。<br /><br />翌朝、開遠からバスで蒙自に向かう途中、街道沿いに苗族の村を見つけたので、ちょっと寄り道しました。<br /><br /><br />旅行ルート:昆明-開遠-蒙自-箇旧

昆河鉄道に乗って開遠・苗族の村へ~雲南をゆく1990 (7)

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1990/05/04 - 1990/05/05

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がおちん

がおちんさん

昆明から留学生仲間と週末旅行へ行きました。

昆河鉄道に乗るのが目的の気軽な旅です。

翌朝、開遠からバスで蒙自に向かう途中、街道沿いに苗族の村を見つけたので、ちょっと寄り道しました。


旅行ルート:昆明-開遠-蒙自-箇旧

  • 1990年5月4日(金)<br /><br />雲南民族学院の先輩留学生から、「昆河線に乗って開遠まで行くんだけど、一緒に行きませんか?」と誘われ、同行することに。<br /><br />この鉄道は昨年まで外国人は乗車できなかったが、<br />ついに対外開放されたそうだ。<br /><br />切符は日本では懐かしい硬券。ペラペラの紙より存在感がある。下の白い切符は寝台券。<br /><br />それにしても運賃が安い。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

    1990年5月4日(金)

    雲南民族学院の先輩留学生から、「昆河線に乗って開遠まで行くんだけど、一緒に行きませんか?」と誘われ、同行することに。

    この鉄道は昨年まで外国人は乗車できなかったが、
    ついに対外開放されたそうだ。

    切符は日本では懐かしい硬券。ペラペラの紙より存在感がある。下の白い切符は寝台券。

    それにしても運賃が安い。






  • 寝台券の裏に座席番号が書かれた紙をのりで貼られる。<br /><br />今回は贅沢に軟臥(1等寝台)に乗車するのだ。

    寝台券の裏に座席番号が書かれた紙をのりで貼られる。

    今回は贅沢に軟臥(1等寝台)に乗車するのだ。

  • 昆明北駅。<br /><br />22時45分発の313次普快(急行)列車に乗り込む。<br /><br />乗客は少なく、ひっそりとして中国らしくないが、<br />女性服務員の態度の悪さに「やはり中国」だと安心する。<br /><br />軟臥は乗車中パスポートを車掌に預けなければならず、<br />かわりに金属のフダを渡されるという、変なシステム。<br /><br />何のためだか知らないが、この面倒くささが中国旅行の真骨頂。<br /><br />

    昆明北駅。

    22時45分発の313次普快(急行)列車に乗り込む。

    乗客は少なく、ひっそりとして中国らしくないが、
    女性服務員の態度の悪さに「やはり中国」だと安心する。

    軟臥は乗車中パスポートを車掌に預けなければならず、
    かわりに金属のフダを渡されるという、変なシステム。

    何のためだか知らないが、この面倒くささが中国旅行の真骨頂。

  • 昆河鉄道は中国でも珍しい狭軌鉄道(メーターゲージ)ということだが、JR在来線より67ミリ狭いだけだ。しかし、中国の一般的な寝台車(標準軌)と比べると車内は狭く、体の大きな人には窮屈かもしれない。<br /><br />列車はゆっくり走る。車窓の眺めが素晴らしいそうだが、今回は夜行なのでちょっと残念。<br /><br />中国製の長城ワイン(辛口)で乾杯、談笑していると、いきなりドアがガラッと開けられ、公安らしき男数人が無言で立っていた。<br /><br />男はこちらをジロジロと見回し、無言のまま去って行った。<br /><br />共産主義的ウエルカムサービスだったようだ。<br /><br /><br /><br /><br />

    昆河鉄道は中国でも珍しい狭軌鉄道(メーターゲージ)ということだが、JR在来線より67ミリ狭いだけだ。しかし、中国の一般的な寝台車(標準軌)と比べると車内は狭く、体の大きな人には窮屈かもしれない。

    列車はゆっくり走る。車窓の眺めが素晴らしいそうだが、今回は夜行なのでちょっと残念。

    中国製の長城ワイン(辛口)で乾杯、談笑していると、いきなりドアがガラッと開けられ、公安らしき男数人が無言で立っていた。

    男はこちらをジロジロと見回し、無言のまま去って行った。

    共産主義的ウエルカムサービスだったようだ。




  • 1990年5月5日(土)<br /><br />翌朝、開遠に到着。<br /><br />昔は阿迷州( 彝族の散居地)と呼ばれた開遠も、<br />今では立派な地方都市。<br /><br />市内バスも3路線走っているそうだ。

    1990年5月5日(土)

    翌朝、開遠に到着。

    昔は阿迷州( 彝族の散居地)と呼ばれた開遠も、
    今では立派な地方都市。

    市内バスも3路線走っているそうだ。

  • 朝の市内はのんびりしていて、ちょっと南国ムードが漂う。<br /><br />歩道にはヨーグルト売りや油条などを売る屋台が立つ。

    朝の市内はのんびりしていて、ちょっと南国ムードが漂う。

    歩道にはヨーグルト売りや油条などを売る屋台が立つ。

  • その昔、浅草の中映や新世界の前に、これと似たようなジューススタンドが立っていた。<br /><br />一杯10円のオレンジジュースで、ワタナベの粉末ジュースのような味だったのを記憶している。<br /><br />懐かしい気持ちになり、買って飲んでみると、「ゲーッ、変な味!」<br /><br />あまりの不味さに、子供の頃の思い出はかき消され、眠気も覚めた。<br />

    その昔、浅草の中映や新世界の前に、これと似たようなジューススタンドが立っていた。

    一杯10円のオレンジジュースで、ワタナベの粉末ジュースのような味だったのを記憶している。

    懐かしい気持ちになり、買って飲んでみると、「ゲーッ、変な味!」

    あまりの不味さに、子供の頃の思い出はかき消され、眠気も覚めた。

  • 革命的に不味いジュースのせいで、口の中が気持ち悪いまま、バスで蒙自へ向かう。<br /><br />開遠から少し走った街道沿いに、少数民族の村が見えた。<br /><br />途中下車して寄っていくことにする。

    革命的に不味いジュースのせいで、口の中が気持ち悪いまま、バスで蒙自へ向かう。

    開遠から少し走った街道沿いに、少数民族の村が見えた。

    途中下車して寄っていくことにする。

  • ここは麻栗坡(マリポ)村といい、苗族の暮らす集落だ。<br /><br />民族衣装を着た子供が、水汲みの天秤をかついでいるのが見える。<br /><br />(表紙の写真も同じ)

    ここは麻栗坡(マリポ)村といい、苗族の暮らす集落だ。

    民族衣装を着た子供が、水汲みの天秤をかついでいるのが見える。

    (表紙の写真も同じ)

  • 水は重そうで、何度も休み休み運んでいた。<br /><br />小さな子供には重労働だよな。

    水は重そうで、何度も休み休み運んでいた。

    小さな子供には重労働だよな。

  • 村には溜池があり、住民が洗い物をしている。

    村には溜池があり、住民が洗い物をしている。

  • 私たちの姿を見て、恥ずかしそうに走り出した苗族の娘。

    私たちの姿を見て、恥ずかしそうに走り出した苗族の娘。

  • ちびっ子たちが集まってきた。<br /><br />子供もしっかり民族衣装を着ている。

    ちびっ子たちが集まってきた。

    子供もしっかり民族衣装を着ている。

  • どうしても照れてしまい、顔を隠す。

    どうしても照れてしまい、顔を隠す。

  • ぶかぶかの服を着て現れた女の子。

    ぶかぶかの服を着て現れた女の子。

  • 裸足の子も元気に遊んでいる。

    裸足の子も元気に遊んでいる。

  • 開遠も開放されたことだし、この村を訪れる旅行者も増えるだろう。

    開遠も開放されたことだし、この村を訪れる旅行者も増えるだろう。

  • 村にある小学校の授業が終わった。<br /><br />いすは各家庭からの持ち寄りらしい。

    村にある小学校の授業が終わった。

    いすは各家庭からの持ち寄りらしい。

  • 大声を出してポーズを決める小学生。

    大声を出してポーズを決める小学生。

  • 子供らしい笑顔の子供。

    子供らしい笑顔の子供。

  • 赤ちゃんを背負った先生(漢族)と帰宅する小学生。<br /><br />先生は中国の切手(T9 郷村女教師)に出てくるような、可愛らしい「女教師」だった。

    赤ちゃんを背負った先生(漢族)と帰宅する小学生。

    先生は中国の切手(T9 郷村女教師)に出てくるような、可愛らしい「女教師」だった。

  • 家に帰る先生を見送る生徒たち。<br /><br />みんな先生が大好きのようだ。<br /><br />なんか胸が温かくなる光景だった。

    家に帰る先生を見送る生徒たち。

    みんな先生が大好きのようだ。

    なんか胸が温かくなる光景だった。

  • 村を後にして、蒙自〜箇旧へと出た。<br /><br />サマータイムと記された切符が懐かしい。<br /><br />(夏時間制は1992年に廃止された)

    村を後にして、蒙自〜箇旧へと出た。

    サマータイムと記された切符が懐かしい。

    (夏時間制は1992年に廃止された)

  • 夜は焼豆腐をつまみながら白酒で乾杯。<br /><br />田舎をふらっと旅すると、のどかさに出会えてうれしい。<br /><br /><br />農民姿で歩いた文山〜雲南をゆく1990 (8) に続く<br />http://4travel.jp/travelogue/10548026

    夜は焼豆腐をつまみながら白酒で乾杯。

    田舎をふらっと旅すると、のどかさに出会えてうれしい。


    農民姿で歩いた文山〜雲南をゆく1990 (8) に続く
    http://4travel.jp/travelogue/10548026

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