2011/01/03 - 2011/01/03
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Yattokame!さん
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歴代の英雄を迎え、王朝の興亡を見続け、時代の移ろいに合わせて盛衰を繰り返した街・ダマスカス。シリア・ヨルダンの旅行中この都市の旧市街に2日間滞在し、積み重ねられた歴史の中を彷徨ってきました。その後編です。
旧市街では、古い邸宅を改造したブティック・ホテルに泊まり、人気のレストランやハンマームを体験、そして気の向くまま小さな路地を歩きまわりました。
~シリア・ヨルダン旅行日程~
12月28日(火)エディハド航空・成田発
12月29日(水)アブダビ経由ダマスカス着。バスでアレッポへ移動。アレッポ観光・宿泊。
12月30日(木)アレッポ観光。午後タクシーでデッドシティを経由しながらハマへ移動。ハマ泊。
12月31日(金)ハマ発クラック・デ・シュバリエ観光。夕方ホムスからパルミラへバスで移動・宿泊。
1月1日(土)パルミラ観光。夕方ダマスカスへ移動。ダマスカス泊。
★1月2日(日)ダマスカス観光。ダマスカス泊。
★1月3日(月)ダマスカス観光。夕方セルビスでアンマンへ移動。アンマン泊。
1月4日(火)死海観光。アンマン泊。
1月5日(水)朝バスでアンマンからペトラ(ワディ・ムーサ)へ移動。午後ペトラ観光。ワディ・ムーサ泊。
1月6日(木)ペトラ1日観光。ワディ・ムーサ泊。
1月7日(金)ワディ・ムーサからバスでワディ・ラムへ移動。ワディ・ラムで沙漠ツアー。沙漠のテントで宿泊。
1月8日(土)ワディ・ラムからアカバまでタクシーで移動。アカバからアンマンまでバスで移動。アンマン泊。
1月9日(日)午前中アンマンでだらだら過ごす。午後アンマンからアブダビ経由で成田へ。
1月10日(月)午後成田着。
~通貨単位~(2010年12月末現在)
シリア・ポンド(SP):1SP=約2円
ヨルダン・ディナール(JD):1JD=約120円
※旅行記では通貨価値を便宜上円換算しておりますが、シリア、ヨルダンでは一部を除いて銀行・両替所で日本円から現地通貨への両替はできません。今回の旅行ではドルを持って行きました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- エティハド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ダマスカス2日目に泊まったホテル・Beit Zafran。ここも前の晩泊まったBeit Akbik同様、オスマン帝国時代に建てられた邸宅を改造したブティック・ホテルです。
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Beit Akbikもインテリアがおしゃれでサービスも素晴らしかったけれど、Beit ZafranはBeit Akbikの倍以上のお値段だけあって、内装はBeit Akbikよりもずっとゴージャス。
昔のアラブのお金持ちはこんなお屋敷に住んでいたのかと想像が膨らみます。
ホテルの詳細を、別冊で紹介しております。よろしければ、こちらもご覧下さい。
http://4travel.jp/traveler/yattokame/album/10543422/ -
Beit Zafranの中をあちこち見て回った後、食事も兼ねて夜の旧市街に繰り出します。
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大きな揚げパン。食べたいけどレストランに行く途中なので、パス。
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薄い生地にハムなどを乗せて温めているようです。シンプルだけどおいしそう。
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テイクアウトの食べ物を頬張る女の子たち。ここはキリスト教地区なので、スカーフをかぶらずジーンズ履きの子が多い。しかも美女多し。
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目的のレストランへ行ったら、夜9時過ぎにならないと席が空かないということなので、どこかで時間をつぶさないと…。
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ウマイヤド・モスクの近くにあるカフェ、Al Nawfara。
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ここでは、地元の人たちがシャイ(紅茶)を飲みながら、シーシャ(水たばこ)をくゆらせていました。みんな、時間をかけてゆっくりシーシャを吸っています。
レストランの時間まで時間がたっぷりあるので、これはちょうどいい時間つぶしということで、私もシャイと一緒にシーシャを注文。シャイとシーシャで150SP(約300円)。店員が水パイプの上に炭を乗せて熱することでReady。シーシャは普通何らかのフレーバーが付いていて、ここで吸ったシーシャはラムネのようなほのかな甘みを感じるフレーバーでした。 -
イチオシ
シーシャは1回で1時間くらい吸っていられるものですが、普段吸い慣れないタバコなもんで30分くらいでむせてきました。まだまだ時間はあるので、さらに街をうろうろしてみます。
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商隊宿の扉が閉まりました。今日の商売はこれで終わりのようです。
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お肉屋さんの店先。閉店時に貰える肉の切れ端を待っているんだニャ〜。
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シッターが降りて静かになったスーク。
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屋台だけは絶賛営業中。
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ホテルで紹介してもらったローマ門の向かいにあるレストラン・ナーランジ(Naranj)。夜遅くまで大勢のお客で賑わって、人気ぶりが伺えます。
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ここで、スープ、サラダとブルーベリーソースのケバブを注文。
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いろんなところでケバブを食べましたが、ブルーベリーソースをかけたケバブというのは初めて。ケバブの臭みを消す処理がしてあればもっとソースに合うのにと思いましたが、甘いソースとケバブというのもなかなか良い組み合わせです。
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この後、サービスで食後のデザートに焼き菓子が出てきました。持ってきたウエイトレスによると、レストランで焼いたものだそうで、どれもシリアの人の好物だとか。本当にシリアの人は甘いもの好き。ちなみに、ウエイトレスさんは、ギリシア彫刻のような顔立ちの超美人でした。
しかし、すでにガッツリ食事を取っているので、おいしいけどこんなに食べられない(^^ゞ -
さらにそのあと、山もりのフルーツが! おお、腹が破裂しそう。
フルコースのようなシリア料理を食べて1500SP(約3000円。チップ代含む)。これは安い! -
次の朝、朝食はホテルの屋上テラスで取りました。
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朝食は、一品一品シェフが説明してくれます。写真に写っているのは、キビのような穀物の入ったプディング。右奥に見える細いチーズを混ぜて食べるのですが、チーズのコクとプディングの程よい甘さがマッチしていて、とてもおいしい!
この朝食もいろいろお皿が出てきて食べきれないくらいで、シェフに申し訳ないほどでした。 -
朝食をゆったりと楽しんだ後、今日も街歩きに出かけます。まずは、ホテルの周りのキリスト教地区を散策。
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教会に刻まれているのがアラビア文字というのも、なんか不思議な感じがします。
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古い車が街並みに調和しています。
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アナニア教会の入り口。
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アナニア教会は、ダマスカス最初のキリスト教司教アナニアの家があったとされる場所にある地下教会。アナニアとは、新約聖書の著者の一人、使徒パウロ(サウロ)の回心のきっかけとなった人物。
サウロははじめ熱心なユダヤ教徒で、勃興しつつあったキリスト教に危機感を感じ、ユダヤ教の大祭司からキリスト教徒逮捕の許可を得て、キリスト教徒のいるダマスコ(ダマスカス)に向かいます。 -
ダマスコに近づいたところで、サウロは、「サウロ、サウロ、なぜ、わたしを迫害するのか」という声とともに強い光を浴び、突然目が見えなくなってしまいました。失明したサウロは従者に手を引かれて、ダマスコに入り、ユダと言う名のキリスト教徒の家に入ります。
そこで、主の命令でやってきたアナニアがサウロのために祈ると、サウロの目からは鱗のようなものが落ち、サウロは再び光を取り戻す(「目から鱗」はここから来ている)。驚いたサウロは回心し洗礼を受けてキリスト教徒となりました。 -
しかし、回心に怒ったユダヤ教徒たちはサウロを殺そうとし、町の門で彼が現れるの待ち、見張りをします。そこで、サウロの弟子たちは、夜陰に乗じてサウロを籠に乗せ、町の城壁からつり降ろし、サウロを逃がしました。
その城壁といわれるのが、ここバーブ・キサーン。ダマスカスの旧市街を歩くと、このような聖書の世界に出会います。 -
新約聖書の世界が残るキリスト教地区も、裏路地はムスリムの地区と同じような世界が広がっていました。
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てくてく歩いて、ムスリム地区へ。
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扉が絵になるのよねえ。
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オジサンが店先で、の〜んびりとシーシャを吸っている。
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イチオシ
ダマスカスの人にとっては普通の路地なんでしょうが、この雰囲気旅行者にとっては御馳走です。
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いい感じの枯れ具合。
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旧市街を囲む城壁の下にも小さなスーク(市場)がありました。ここは、ウマイヤド・モスクの周りにあるスークよりもさらに庶民的な雰囲気がします。
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スークに並ぶサフランやハーブ。並ぶ商品が、とてもカラフル。
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こちらも、並ぶお菓子の色が賑やかです。市場は様々な色彩に満ちて、どこへ行っても楽しいですね〜。
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路地を歩いていたら、肉屋さんに声をかけられました。仲の良さそうな3人組。兄弟かな。
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イチオシ
ウマイヤド・モスク近くのスークへ。
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スークの中にあるハーン・アサド・パシャ。昨日は閉まって入れなかったので、今日再びやって来ました。
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ハーン・アサド・パシャは、オスマン帝国時代にシリア州総督の地位を独占したアゼム家のアサド・パシャの喜捨によって1752年に建てられた商隊宿。
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ドームから降り注ぐ光が泉の水面を照らします。砂漠を渡ってダマスカスにやって来たキャラバンは、これを見てほっとしたことでしょう。
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イチオシ
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建物の壁はどこを見ても、白と黒の縞模様になっていました。
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別の商隊宿。
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薄暗いスークから入る明るい商隊宿は、砂漠の中のオアシスのよう。
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スーク・ハミディーエを歩いていたら、突然の停電。慣れっこなのか、真っ暗になっても誰も驚きません。
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イチオシ
真っ暗な世界は人々のシルエットの写真を撮れるので、私もちょっと停電が嬉しかったりして・・・。
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お昼は今日もシュワルマ。
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食後は、シリアで最も古いハンマーム(アラブ風呂)の一つハンマーム・ヌールッディーンでアラブ風呂体験!
ハンマーム・ヌールッディーンは、午前中訪れたハーン・アサド・パシャの隣にあります。 -
脱衣場は大きなドームの下にあって、「本当にここお風呂屋さん?」と思うくらい立派です。
ハンマームでは、へちまのタワシとアレッポ石鹸を買い、蒸し風呂のようなアラブ風呂に、垢スリ、マッサージを体験して、入浴後にはシャイを飲むというフルコースを体験。これら全部合わせて、500SP(約1000円)。ちなみに、貴重品は番台で預かってくれるので安心です。
アラブ風呂では、イラクから来たというおじさんに入り方をいろいろ教わり、お喋りをしながらゆっくりと冷えた体を温めました。これが気持ちいい〜。
この後、風呂の隣の部屋から呼ばれて垢スリ体験。垢スリ職人が、グローブのようなタオルにスクラブを付けて、体をごしごしこすると、黒いのが出てくる出てくる。あまりの出かたに「おお〜」と声を上げると、職人がニヤリとします(笑)垢スリが終わってアラブ風呂に戻り垢だらけになった体を洗い流すと、驚くほどお肌すべすべ。生まれ変わりましたかね。
そうこうしていると、また呼ばれて今度はマッサージ。ベッドの上に寝ると、屈強そうなおっさんが力強く体をもみほぐします。風呂で温まった体に受ける全身マッサージに、体が軽くなる。マッサージが終わって蒸し風呂に戻り再び体の汗を洗い流して入浴終了。風呂から出る時に、腰に巻いていたタオルを脱ぎますが、この時絶妙のタイミングでスタッフが換えのタオルを巻いてくれます! -
風呂から出て脱衣場に戻ると、スタッフが体に白い大きなバスタオルをかけてくれ、頭に緑のタオルを巻いてくれます。さらに、何か飲むかと聞いてくるので、シャイ(紅茶)を注文。お茶を飲みながら、さっきのイラクのおじさんと再びお喋り。身も心も温かくなったよ〜。
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体が温まったところで、次の目的地ヨルダンのアンマンへ行くため、荷物を取りにホテルへ戻ります。
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しかし、道沿いに面白いお店が並ぶので、ついつい寄り道しちゃう。
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写真撮っていると遅れちゃうよ。
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旧市街最後の写真は、旧市街のいろんなところに貼られていたこの兄ちゃん。これを見る度、アルピニスト野口健と唱えてしまった。
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さよなら、ダマスカス!充実した時間をありがとう。
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この旅行記へのコメント (6)
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- アカネさん 2011/02/10 20:54:47
- 中東ステキ☆☆
- Yattokame!さん、こんばんは〜♪
シリア・ヨルダンの旅行記にお邪魔しました。
中東、ステキですね!
パルミラの写真、陽の当たり方によって表情が変わってどれも美しいです〜!
朝日に照らされた遺跡も青空の下の門も実際に見てみたい☆
そして歩いてみたいアレッポ旧市街。
本当にどこも絵になりますね!
スークにアラブ風呂、ステキなホテル。。。
どれから感想を言っていいかわかりません(笑)
全てに魅了されました〜!!
行きたい場所が増えて大変です!
イスラム圏は行きたいと思いつつ、なかなか挑戦できていませんがYattokame!さんの旅行記で予習させてもらいまぁす♪
アカネ
- Yattokame!さん からの返信 2011/02/11 22:40:31
- RE: 中東ステキ☆☆
- アカネさん
こんばんは!
中東は、私の大好きなエリアですが、シリア・ヨルダンも期待を裏切らない素敵な所、満喫してきました。
パルミラは広い遺跡で、一日のんびり過ごしてきましたが、時間の移ろいに合わせて遺跡の表情が変わっていくので、ずっといても飽きないところでした。
アレッポの旧市街、路地の中に迷い込むと絵になる景色が次々現れ、歩くことがこんなに楽しいなんて!と感激しながら歩いていました。ダマスカスの旧市街も、アレッポよりは雑然とした感じがしますが、味のある街並みが広がっていて、2日間ずっと歩き続けていましたがそれでも歩き足りないくらいですねえ。シリア・ヨルダンは治安もいいですし、女性にもオススメです!
Yattokame!
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- c.makotoさん 2011/02/06 07:50:38
- おはようございます
- おはようございます
いつ見てもレストランで食べた料理を見ていると
よだれがが出てきます。写真の撮り方がうますぎです。
朝から、お腹がすいてきましたよ
旅行記を見ると現地の生活観が
伝わってきて、楽しそうだなァ〜と思いました。
香辛料やお菓子がカラフルな色で
面白いですね、
日本では、見れない風景でとても良かったです。
腹が減ったので、ご飯食べてきます。
それでは、また、
c.makoto
- Yattokame!さん からの返信 2011/02/06 23:52:50
- RE: おはようございます
- c.makotoさん
こんばんは。
お誉めの言葉ありがとうございます。ここのレストランは伝統的なシリア料理を出すお店で、日本では食べる機会のめったにない料理を楽しむことができました。ただ、一人で行くと多くの皿を注文できなかったので、こういうときは複数で旅行しているといいなと思いました。
中東は、日本と文化がまるで違い、見るものがすべて珍しく、歩くことが本当に刺激的でした。だから中東にまた行きたくなってしまうんですよね。
Yattokame!
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- captainfutureさん 2011/02/05 22:21:40
- こんばんは。
- 今回のダマスカス編もいいですね〜。
手元に図書館で借りた「歩き方ヨルダン・シリア・レバノン編」を置いて、位置を確認しながら拝見しました。
カフェAl Nawfara、ハンマームのフルコース等など、楽しそうですね〜。
自分も路地歩きを想像しながら楽しませて頂きました。
続編も楽しみにしております!
- Yattokame!さん からの返信 2011/02/06 01:19:18
- RE: こんばんは。
- captainfutureさん
いつもありがとうございます。
Al Nawfaraもハンマーム・ヌールッディーンもダマスカスの有名なお店ですが、有名店にありがちな対応の悪さというのはなくて、両店ともグッド・サービスでした。特にハンマームは古い歴史的な建物の中にあるんですが、清潔でバスの中も昔ながらの装飾が施され、こういうのを眺めながらお風呂を楽しめました。ハンマーム体験は、中東旅行の楽しみの一つですね。
シリア・ヨルダン旅行、まだまだアップしますので、よろしくお願いします!
Yattokame!
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