2011/01/02 - 2011/01/02
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SATORUさん
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1月2日
朝7時に目が覚めた。確か食事が付いていた様な…。と思い、食堂へ行った。しかし、御飯を食べられるような雰囲気はなく、宿泊者も誰も居なかった。一応、席についてみる。「何か飲む?」って従業員が聞いてきたので、「コーヒー」って言うと、小さいカップにトルココーヒーが出てきた。一向に食事が出てくる気配がなかったので、直ぐにコーヒーを飲み干して世界遺産に指定されている橋(メフメット・パシャ・ソコロヴィッチ橋)を眺めに行こうとすると、どうもそのコーヒーが有料であったらしく1KN支払った。
自分の部屋へ戻り、荷物を取ってチェックアウトをして、車で世界遺産へ向った。この時、まだこれからの予定というものを決めていなかった。セルビア南部の世界遺産・ストゥデニツァ修道院を回るか…。それとも、レンタカーを予定より1日早く返し、列車でセルビア第二の都市・ノビサドへ行くか…。世界遺産も興味があるが、折角なのでユーゴスラビア国鉄で旅もしてみたい。まだ時間もあるので、決断を先送りにした。
昨日と同様に来た道を引き返すような形で橋に向った。橋の入り口付近にある美術館前にはSLが展示してあった。そのSLは将来セルビアへの観光鉄道として運転される予定らしいが、土地の買収などがうまくいっていないらしく、線路も全部つながっていないし、運転もされていないようだ。そのSLの写真を撮り、本命の世界遺産に指定されている橋へ。その橋を車で渡り対岸のパーキングに車を止める。昨日は暗かったのであまりどんな橋かはわからなかったが、近くへ行きまじまじ見るとやはり世界遺産に指定されているだけあって、川と古い石橋がマッチしていて綺麗だった。観光客はゼロ。しかし、周りを見渡すと散歩をしている地元の人はポツリポツリといる。
今回は自分で車を運転したからここまで来ることができたけど、恐らく公共バスで移動しようものなら、ここへ来るのは恐らく難しいと思う。橋を横から眺め、そして歩いて渡る。川もエメナルドグリーンでものすごく綺麗だった。
しかし、この橋もボスニア紛争の際は悲劇の場所であったらしい。こビシェグラードはセルビア人が多く住む町。紛争時、ここで生活をしていた多くのイスラム系住民が、この橋の上から生きたまま川へ突き落とされたとの事。凄い量の水が流れている川…。ここに突き落とされてしまうと、ほぼ確実に命を落としてしまったに違いありません。戦争というのは本当に恐ろしいものです。
そして、再び車に乗り込みセルビアへ向うことに…。車で橋を渡り対岸へ行こうと思ったが、警察に止められる。ついてっきり、賄賂でも…とよからぬ事を考えるが、どうもこの世界遺産に指定されている橋は車は渡ってはいけないようだ。昨日と合わせて3往復ぐらいはしてしまったが…。警察からは違反切符を切られることもなく注意だけですんだ。仕方なく折り返しセルビアへ向う前に、持ち合わせのボスニアのお金を全部使用してガソリンを入れ、セルビア方面へ向った。
セルビアへ向う車はほとんどなく、人影がない町を進んでいく。ボスニアとセルビアの国境は雪が深かったが、車道の雪が取り除かれていたことが唯一の救いだった。そんな田舎ですら、道沿いにはモーテルではあるが宿泊施設があった。そういうのを見てると、特に車で移動をする場合は事前に日本でホテルを取っていく必要はないと感じた。宿泊施設なんでどうにもなるものだ。
ビシェグラードの町から国境までは30分程度だった。このセルビアとの国境は比較的マイナーな国境のようで、ボスニア側の国境は踏み切りにある棒が下りその前で車を止めて、出国審査を受けた。職員が待機する建物も非常に貧疎なもので、コンテナで作られた小屋だった。出国審査はいたって簡単。パスポート、車両登録証、国際免許証を提示。何の質問もなく、「出国印を押してくるから待っといて」ということで、パスポートを仮設小屋にもって行き、数分後パスポートを含む書類が帰ってきて、踏切棒が上に上がり無事に出国。出国したところでどんなスタンプを押してくれたのか確認をするが、スタンプは押してなかった。思わず引き返して「スタンプを押して」と催促しようと思ったが、「もういいわ」と諦めた。とは言うものの、クロアチアの出入国印、マケドニアの出入国印、ボスニアの出国印のどれもこちらから催促すると、邪魔臭そうな顔をしながらもスタンプを押してくれた。なので今回も催促する価値があったのかもしれない。
そして、セルビアの国境へ向う。ボスニア出国ゲートからセルビア入国ゲートまでは直ぐだった。セルビアへ入国する際の心配事…。それは、コソボの出入国印があったことだ。「このスタンプで問題が起きなければいいが…」と本気で悩む。そんな悩みとは裏腹に、必要書類を手渡すと、非常に簡単にセルビアへ再入国をすることができた。パスポートをまじまじ見られたくなかったので、入国印のスタンプを催促しなかったが、セルビアの入国印を押してくれていた。それが終わると、少し進んだところで車を止められる。荷物検査かと思っていたが、入国税を支払う為だった。50セルビアディナールを支払、領収書を貰って先に進むことができた。この間、結局荷物検査等はなしだった。
国境は山の上にあったらしく、下り坂を一気に駆け下りる。下り坂が無くなった所には小さな町があった。ガソリンスタンドで道を聞き、併設されているスーパーで買い物をしようと思うが、いいものがなかったので何も買わずスーパーを出た。しかしながら、すごく黒くなったバナナなどが売られていて驚いた。ユーゴスラビアの地方の田舎ではなかなか東南アジアで取れるものを持ってくるのは難しいんだな~って感じた。
そして、国境を越えて比較的大きな町・ウジツェへ向う。国境を越えて今日はどうすべきか…。ユーゴスラビアの列車にも乗ってみたいと思ったし、一日500kmも車で運転して疲れていたので、今日車を1日早く返却して、ベオグラードから列車でセルビア第二の都市・ノビサドへ向うことにした。ベオグラードへはウジツェの先から北上しやがて高速に乗ってベオグラードの空港へ向うことにした。
ウジツェの町を過ぎ、国道の行き先案内表示板を見て先へ進む。案内表示板を見ながら走っていたが、知らぬ間に予定していた道からはなれ、チャチャックへ。完璧に道を間違い遠回りする結果となった。途中、昼食を食べようとレストランを探しながらベオグラードへ向うが、どこも開いているのかどうか全くわからなかった。そういうことで、結局ベオグラードへ着くまで、何も食べなかった。道沿いに民家が広がる道からやがてバイパスになり、そして高速に入った。その間、多くの場所でスピード違反の取締りを警察が行っていたが、大抵対向車が事前にパッシングをしてくれたので、取締りをしていることがわかり慎重に走った。
そして、午後12時半。ガソリンを満タンにして出発した地・ベオグラード郊外にある空港へ帰ってきた。車を返そうとヨーロッパカーのカウンターへ行ったが、担当者はいない。30分くらい待たされ、スタッフが帰ってきて返還の手続きを始めた。
私はいざ車を返却するときになって気がついたが、車のホイールが1個無くなっていた。レンタカー会社のスタッフもそのことを指摘したが、保険でカバーできたようで追加料金を支払うこともなかった。車に借りて、何事もなく返却できたので、肩の荷が下りたような気がした。
そして、空港バスが無いというので、一般公共バスに乗った。バスはタイ等で走っているジャバラ付きのたくさん人が乗ることができる長いバスだった。椅子は木製で直ぐにおしりが痛くなった。1時間くらいでバスはベオグラード市内中心部に到着。しかし、この時点で自分自身がどこにいるのか全くわからなかった。とりあえず、お腹もすいていたし、直ぐ上を見るとマクドナルドがあったので、そこで昼食を頼み一休みした。この日マクドナルドで頼んだのは、海老バーガー?(はっきりと何かわからなかったが…)のセットとカマンベールチーズのフライ。計750円程度だった。地球の歩き方を開けて自分がどこにいるのか見てみるが、やはりわからなかった。
マクドナルドを出て、通りすがりの人に道を尋ねた。「ベオグラード駅はどこか?」って聞くと、非常に丁寧に道を教えてくれた。このマクドナルドからベオグラード駅までは歩いて10分程度だった。
午後3時。駅に到着。駅は決して大きくはないが、人はたくさんいた。駅の窓口で「ノビサドまで」というと、「あと2時間後の列車しかないが良いか?」と聞かれたが、それしかないので仕方が無いのでOKした。贅沢にも1等車で行こうと思い尋ねるが、席は2等車しかないとのことだった。価格は300円程度だった。
時間もあったので、駅の中や駅前を散歩した。ヨーロッパの駅、特に東ヨーロッパの国々の駅は人も多く、スリなども多いような印象があるが、ベオグラード駅ではそのような危険を全く感じなかった。本当は駅にあるカフェで外に置いてある椅子に座ってコーヒーでも飲みたかったが、あまりにも寒かったので外でじっと座っておくことすらできなかった。なので、あっちうろうろ。こっちうろうろ。と歩き回った。
駅前で歩いていると、旅行者に声を掛けられた。彼の顔は切羽詰ったような様子で、「列車でスロベニアへ帰ろうと思ったが、列車に乗り遅れてしまいバスで帰らないといけない。だけど、バスで帰ろうと思って、バスのチケットを購入しようと思ったが、たった5ユーロが足りない。5ユーロ恵んではくれないか?」と言ってきた。
いつもなら当然のことながら無視するのだが、なぜか彼の切羽詰った顔を見たのと今回の旅は僕自身も非常に多くの人に助けられたこともあって、彼には10ユーロ手渡した。5ユーロでいいと言ったものの、「これから長距離バスに乗ると、食事や飲み物も必要になるだろう」と思い余計に5ユーロ手渡した。「ちゃんとスロベニアに着けていたら良いんだけど…」と思って再び駅に戻る。
午後4時半、遠くのほうを見ると2両の客車が見えた。近くへ行き車掌に「ノビサド?」って聞くと、頷いたので列車に乗り込んだ。客車にはひどい落書きがされていたが、客車内は綺麗で暖房がよく効いていて暑い位だった。列車は2両ともコンパートメントで、1部屋6人が座れるようになっていた。私は誰もまだ座っていない部屋に入り、出発を待っていた。出発10分前になっても私の座っているコンパートメントには誰も入ってこなかったので、楽にノビサドまで移動できると思っていたが、出発5分前になって人が大分乗ってきて、コンパートメントが一杯になった。
列車は定刻通り出発。程なくして車掌が回ってきて、列車のチケットを確認すると直ぐに次の部屋へ向った。外は真っ暗で何も見えなかった。何箇所か停車しながら、列車はノビサドへ到着。セルビア国鉄は非常によく遅れると聞いていたが、その通り列車は到着予定時刻より30分近く遅れていた。ノビサドの駅はベオグラード駅くらいであったけど、非常に閑散としていた。駅前もバスターミナルがあったが、なんか暗い。
この日のホテルは予約していなかったが、重い荷物を持っていたこともあり、あまり駅から遠いところで宿泊したくないと思い、駅前の3つ星ホテル・「ホテル・ノビサド」に宿泊しようと思い向う。予約無しでホテル内に入ると、レセプションに女性従業員が居て、ホテルの部屋に空きがあるかどうか尋ねた。最初「本当にコイツ泊まる気があるのか?」というような顔をされたが、値段(45ユーロ)を聞き「宿泊する」というと、「え!?」という顔をした。多分、汚い格好をしていたので、ここへは泊まらないと思っていたようだ。
ホテルノビサドは、部屋も綺麗で広かったし、設備も素晴らしかったし、朝食も美味しくこの旅で一番良いホテルだったように思う。ただ、シーズンオフということもあり、宿泊客は相当少なかったと思う。外からホテルを見ると電気がついている部屋は見当たらなかったし、人が全く居ないロビーは無駄に広かった。
外はもう真っ暗。しかし、夕食を調達する為に荷物を置いて早速外へ出てみる。ベオグラードと同様に、暗くなって外に出ても全く危険を感じなかった。町を2時間程散策。その間にATMで1000ディナールを調達し、大きなピザとチェリーパイを買い、近くの商店で飲み物を購入して宿へ戻った。
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早朝、宿を出発して世界遺産に指定されているメフメッと・パシャソコロヴィッチ橋へ向った。この時は、車が橋を通行してはいけないことを全く知らず、堂々と車で橋を渡ったが、折り返す際に警察に注意された。
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世界遺産に指定されていることを記念した石碑?2008年ごろに世界遺産に指定されたらしい。
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橋の上も石畳。紛争中、この町でマイノリティーであるイスラム教徒がこの橋の上から人が突き落とされたと知りショックを受けた。
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橋の上から見た川。エメナルドグリーン色で非常に綺麗で印象的だった。
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ビシェグラードの町のもう一つの象徴的なもの…。
蒸気機関車です。
ちょうど橋を渡ったところに展示されています。
これは日記にも書いていますが、
本来セルビアからビシェグラードを結ぶ観光鉄道
として作られたものですが、
土地の買収等々問題があり、
今もこの鉄道は走っていません。 -
ビシェグラードの町並み。
本当に小さな町でひっそりしていたのが印象的だったし、
別の意味で前日酔っ払いに絡まれそうになったのも
また違った意味で印象的だった。 -
ビシェグラードからセルビアへ国境へ向う。
一応線路が一部ではあるがひいてあったので、
車を止めて写真を撮影した。 -
何箇所か小さな町を抜けてきたが、
多くの時間山道を走っていた。
景色は最高。 -
暫くしてボスニア国境。
出国審査中で出国ゲートの前で待機。
ゲートのポールの色もボスニア色の黄色と青色。
簡単に出国審査が終わり、
セルビアの国境へ向う。 -
Welcome to Serbia.
という看板を発見。
程なくしてセルビア側のゲートに辿り着いた。 -
セルビアへ再入国を果たし、暫く車を走らせると、
小さな町に到着。
木材を製材している会社で働いていることもあり、
製材所を見つけた瞬間に写真を撮った。
旅行中は仕事の事は可能な限り忘れたいところだけど、
なかなか思う通りには行かない。 -
今回借りた車。
オペル・コルサです。
この車に乗って、日本車が指示される理由がわかりました。
車のナンバーでどこの国のどこから乗ってきたのかが
簡単に知ることができる。
しかしながら、交通が不便なところではレンタカーが大活躍です。
Europcarさん、有難う御座いました。 -
出入国をする際提出する3つの書類。
パスポート、レンタカーの車検証・保険証、国際免許書です。 -
白い紙と緑色の紙が入っていて、
出入国官はチェックを入れる。
特に出入国官はGreen cardと言っていたけど、
緑色の方が重要であると思われる。
車の車検証と保険証です。 -
-
ベオグラードの空港でレンタカーを返し、
空港からバスで市内へ向った。
ジャバラ付きの長〜いバス。
どこに連れて行かれるかあまり理解していなかったが、
とりあえずバスに乗ってみた。
ついた所は、ちょうど町の真ん中で便利がいいところだった。
上を見上げるとマクドナルド。
という事で、マクドナルドで昼食をとる。 -
海老バーガ?
味がよくわからない。
ご当地バーガーであることには間違いなさそうだったけど、
何かフライになっているものが挟まっていて、
それが何か結局最後までわからず…。 -
モッツァレラチーズのフライ。
普通に美味しかった。 -
ドリンクはこちらに選択権なく、
勝手にオレンジジュースにされていた。
多くの国のマクドナルドのジュースのカップは紙でできている
けれど、セルビアではプラスチック容器に入っていた。
再利用でもするのか? -
ベオグラード市内。
少し繁華街から離れると静かな町になる。 -
マクドで昼食をとった後、駅へ向う。
ノビサド行きの列車の時間まで2時間。
駅の中をあっちうろうろ、こっちうろうろする。
列車が少ないせいか活気なし。
ちなみに隣にはバスターミナルがあった。 -
ベオグラード駅の中にはオープンカフェなんかもあったが、
あまりの寒さに利用者はなし。 -
ユーゴスラビア国鉄。ノビサド行き普通列車。
車両は2両編成。自由席。
車窓を楽しもうと思っていたが、
午後5時、既に真っ暗。 -
車両は2両編成ともコンパートメントになっていた。
乗ったときは誰もおらず、席が独占できると考えていたが
列車が出発する頃には満席になっていた。
やはり、バスの価格が高いからだと思われる。
ベオグラード〜ノビサドはバスの値段の2分の1くらい。
急ぎ出なければ当然電車を使う。 -
コンパートメント内は異常に暑かったが、
2時間後、ノビサドに到着した。 -
飛び込みで入った三ツ星ホテル。
ホテル・ノビサド。
宿泊客は私を含めて3組くらい。
建物の大きさから判断すると、
恐らく100部屋以上はあると思う。
非常に綺麗なホテルで快適に過すことができた。 -
ノビサドの町の様子。
夜に一人歩きをしても全く危険を感じなかった。 -
ここにもありました!
セブンイレブン。
恐らくセブンイレブンのパクリっぽい。
午前7時から午後11時までが営業時間なので、
店の名前をセブンイレブンにしたと思われる。 -
一番奥の建物がノビサド駅。
意外と大きいのでびっくりした。 -
ヨーロッパの安い飯というとピザ。
このピザも4分の1をカットしたもので100円だった。
あまりの大きさに1枚で十分だった。 -
ビシェグラードの宿泊先。
温泉保養施設になっているらしい。
1泊23ユーロだった。
少し古い感じは否めないものの、
一通りの設備は備わっている。
恐らくレンタカーを持っていなければ行くこと不可能。
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