1994/12/31 - 1995/01/01
128位(同エリア417件中)
ひらしまさん
大小様々な失敗とトラブルに遭遇しつつもなんとか切り抜け、アブシンベルに向かった私たちでしたが、そこでついに旅は暗転!
第4日。朝食でCさんのフルーツヨーグルトが評判になり、妻もとってきて、僕にも分けてくれるといっていたが、結局おいしいからと全部食べてしまった。
今日は飛行機でアスワン経由でアブシンベルに行き、アスワンに戻るという日程だ。この日は預けたバッグのトラブルが続いた。まず、ルクソール空港で二個ともネームタッグがなくなっていた。それでもアスワンのホテルには一応届いたが、今度は目印に結んであった絹のスカーフがとられていた。
さらに、これは我々のミスなのだが、飛行機でよく眠れるようにと日本から持ってきたシードルの瓶が割れて、衣類にしみまでできてしまった。エジプト国内の移動では、キャリーバッグも荷物室に預けるようにしたが、足跡までつけられてかわいそうなことをした。
アスワンでの乗換えはすごかった。ルクソールからの便を降り、乗ったバスがあっちへ行ったりこっちへ行ったり、行く先が定まらない。途中で、別の団体の添乗員がドアに挟まれ悲鳴を上げる場面もあった。
結局、アブシンベル行きの飛行機に直接横付けしたのだが、今度は航空券が足りないと言っている。それでもなんとかなったらしいが、エジプト航空はしろうとには手ごわいと思った。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 飛行機
- 航空会社
- エジプト航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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アブシンベル神殿に、日本で想像していたほどに感慨を持たなかったのはなぜだろう。
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前の日に見たカルナック神殿にくらべれば広がりがないからか。移転のためにまわりの風景との調和を感じられなかったからか。
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あるいはラムセス二世の自己顕示欲にあきれてしまったのかもしれない。
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この神殿で妻は頭痛が始まり、ドーダさんの説明も聞いていられないほどだった。前夜のカメラ紛失事件で無理して走った疲れが出たのだ。
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アスワンの石切場見学をパスし、ニューカタラクト・ホテルのプールサイドでのランチもほとんど手をつけなかった。
夕方からのファルーカでのナイル遊覧は妻を部屋に残して参加したが、風が止まってしまって帰りは真っ暗になってしまった。その後アスワンのスークへ行った人もいたが、妻も行きたがっていたのに残念だった。
その夜は大晦日のディナーだったが、それどころではない。僕は自分の分を皿にとって部屋に運んだ。Dさんが手伝いましょうと言ってくれたのがうれしかった。
医者に診てもらってはどうかとAさんに勧められたことを話すと、妻もそうしようかと言う。すぐ食堂に駆け降りて、Aさんに頼んだ。彼もこういう時は頼もしい。すぐにフロントで手配してくれた。
一時間もしないうちに医者は来てくれた。「旅の英会話」で必要な単語をメモしておいたのでとりあえず通じたが、打ち合わせどおりAさんを呼ぶ。帰国後に聞いた話だが、医者にGood Nightと挨拶された妻はBad Nightと答えたそうだ。
医者は体温を計り、バスルームに敷いてあったタオルを濡らして来て妻の顔をごしごしと拭いた。そして手慣れた様子でベッド脇の照明を利用して点滴をした。彼はこのホテルの契約医で、Aさんは面識があるらしい。ドーダさんも来てくれて、親切に通訳してくれた。
点滴が速すぎて腕が冷たいという妻の求めで、湯に浸したタオルで暖めようとしたが、あいにく入浴の時間帯らしく湯にならない。湯沸かし器のブレーカーを直しておいたので、思わぬところで役に立った。
同じグループの一人Eさんも熱があるとかで、一緒に診察してもらっていた。そして、二人とも症状は違うのに同じ薬を渡され、食事はお粥にしなさいと言われた。
料金は60ドル。保険に入ってこなかったことを後悔していたが、意外に安いのでほっとした。後から考えてみると保険料より安いし、仮に保険に入っていてもその場では払わなくてはいけないのだから、入らなくて正解だった。領収書を書いてくれたが、アラビア語だし、医者のなぐり書きは万国共通らしく全然読めなかった。
万事ダイナミックな医者だったが、やはり医者に診てもらえて安心した。廊下を去る彼の背中に「サンキュー、ドクター」とお礼を言うと、彼も振り返って笑顔を返してくれた。
これが94年の大晦日の夜だった。やはり、あのルクソール神殿でラムセス二世の倒像に登ってしまったことが、三千年の時を超え、ラムセス二世の怒りを招いたのに違いないと妻と話し合った。 -
第5日。元旦の朝食は、妻は日本から持参の梅がゆ、僕は食堂で食べ、バナナを一本妻に持ち帰った。
10時の飛行機でカイロに戻る。移動だけはしなくてはならないから、この日はすべての荷物を僕が持った。
空港の荷物検査のとき、荷物が多いので大事なウェストポーチを回収し忘れてしまい、待合室へ行ってから気が付いてあわてて戻り、事なきを得るというポカもやってしまった。その後は、検査のときもウェストポーチは外さないことにした。
カイロ空港からは、サッカラ街道の店で名物鳩料理を食べてからシアグホテルへという日程だったが、少しでも早く妻を休ませたかったので、途中でホテルに寄ったときに下ろしてもらった。鳩料理は残念だけどしかたがない。
現地スタッフがすぐ部屋に入れるように手配してくれたので助かった。待っている間にホテルの従業員が笑顔でカルカディ茶を持ってきてくれたりして、三日前に来たときより印象が良い。ベルキャプテンについて部屋に行くと、ベッドが直ってなかったが、五分後には直しにきてくれた。
今度の部屋はピラミッド・ビューだ。正面にギザの三大ピラミッドが見える。しかも静かだ。
ルームサービスでサンドイッチでもとろうと思ったが、サンドイッチはないとつっけんどんな返事。やむをえず紅茶と水を頼み、湯沸かし器を使って昼食をつくる。妻は味噌汁、僕はご飯にふりかけ。僕が日本食が恋しくなるだろうと用意してきたものだが、こんなふうに役に立つとは思わなかった。
連日団体で動きまわっていたせいか、こうして二人だけで静かにすごすのも悪くない。しかも窓の外にはピラミッド。贅沢な寝正月だ。しばらく眠って、目を覚まし外を見ると、夕日がピラミッドに沈もうとしている。急いでカメラのシャッターを切った。
夜はナイル川ディナークルーズだが当然キャンセル。僕が一人で食堂へ行くと、ボーイにクルーズに行かないのかと聞かれた。このホテルの食堂はもう四回目になるが、いつも団体だったので一人で食べるというのも悪くない。ブッフェなので内容は変わり映えしないのだが。
勘定書は59ポンドだったが、ドルの現金で払いたいと言うと20ドルだと言う。うそっぽいと思いながら、紅茶代がもれているし、まっいいかと払ったが、領収書はポンドのままだった。
昼のルームサービスも9ポンドと言いながら、勘定書を出させると8.5ポンドと書いてあったりする。それでも言われたままに払い、チップも渡してしまうのは、こちらに自信がないせいもあるが、不当に高いと思えないからでもある。
ここでは、小銭を持っていない者の負け、現地通貨を持っていない者は細かいことを言う資格がないような気がしてしまう。
部屋に帰って妻の夕食を用意する。今夜は鮭がゆと味噌汁、それにお煎餅と紅茶。僕もご相伴にあずかる。味の素のおかゆは味が濃すぎると意見が一致した。
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この旅行記へのコメント (1)
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- ばーちゃわーるどさん 2012/04/16 14:54:27
- アブシンベル大神殿模型化しちゃいました
私が訪問したのは17年も前ですが、
【4Travel日記】
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10093738/
思い出しながら模型化しちゃいました。よかったら見てみて下さい。
【アブシンベル大神殿 手作り模型!】
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b134278409
※オークションサイトになっていますので、間違えて落札しないでくださいね
次回エジプトへ行く際はぜひ娘を連れて行きます〜
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