重要文化財に指定されている「旧朝倉家住宅」を訪ねて

2010/12/05 - 2010/12/05

東急田園都市線代官山駅から歩いて５〜6分ほどのところにある、国の重要文化財の指定を受けた「旧朝倉家住宅」を見学することができました。

旧朝倉家住宅は、東京府議会議会長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎によって、大正８年に建てられました。大正ロマンにあふれた２階建ての和風住宅で、広い回遊式庭園も見事です。

代官山ヒルサイドテラスのようなショッピングセンターや高級ブティック、レストラン等が並ぶ通りのすぐそばにありながら、まだ広く知られていないようで、訪れる人もそんなに多くはありません。

真冬の暖かな日差しが射す午後のひと時、ゆっくりと館内と庭園を散策してみました。

エリア 渋谷(東京)

旧朝倉家住宅の正面から見た様子です。なかなか堂々とした建物です。

玄関部分です。では、先ずは入って見ましょう。館内では写真撮影はフラシュをのぞいて可能です。

玄関部分は一般公開用に多少改造されていますが、建築当時の雰囲気は変わっていないと思います。

玄関を入るとすぐそばにこのような洋室があります。朝倉家では貴族でも財閥でもなかつたので社交の場としての洋館は必要ありませんでした。ただ、来客のための洋式の接待や執事の事務用のために、洋室が設けられました。

天井を見上げると、彫刻が彫られていて、その素晴らしい造りに思わず驚いてしまいました。

玄関の近くに洗面所があります。

廊下を通って家族が生活していた部屋をいくつか見て回ります。

階段を上がって２階に来てみました。

南側に長い廊下がついています。日があたり、大変気持ちいですね。

奥まったところに蔵に入る出入口 (左側）があります。

これが蔵の内部です。

この部屋からの眺めは大変素晴らしいです。四季それぞれに美しい季節の移ろいを眺めるここができます。

庭の方に出てみました。

庭は回遊式庭園で、あちこちに敷石が置かれていて、自由に見て回ることができます。

外から見た母屋の様子です。１階正面部分は今は洋室になっていて、見学者の休憩室として使われています。

これが蔵です。先ほど内部は見学しましtが、外側は強固な石造りになっています。

訪れた時は12月初旬でしたが、紅葉はちょうど真盛りの時期でした。

鮮やかな朱色が印象的です。

門を出るともう出口になります。2時間ほどの散策を終えて表に出た時、周りの喧騒から隔離独立したようなこの朝倉家の佇まいにすっかり魅せられてしまいました。また季節を変えて訪れてみたですね。