町田・三輪の里山を歩く

2010/12/10 - 2010/12/10

東京の西のはずれに位置する町田にはまだまだ豊かな自然が残された里山があります。初冬の晴れた日に友人たちと散策に出かけてみました。

実は今回、作家の白洲正子がかつて訪れた地を辿る積もりで出発しました。しかし、あまりにも素晴らしい里山をあちこちに見て、すっかりその美しい風景に魅せられてしまい、彼女の足跡をめぐるよりも里山をもっぱら歩く羽目になってしまいました。

いずれ彼女の足跡はもっと調べたうえで、来年の春にでも訪れてみたいと考えています。

エリア 町田(東京)

ここは町田市三輪町。小田急線鶴川駅から車で5分のところです。このあたりに来ると都会の風景から里山に変わり、かつての武蔵野の原風景を見ることができます。

春先は桜の花が咲き競い、素晴らしい光景を見ることができます。

20メートルを越えるような大木が聳えています。孤高というか寂しげというか、もう百年以上もここで立っているのでしょうか。

このような風景を見ているとふと懐かしさを感じさせられますね。日本の原風景とでも言うのでしょうか。

ゆずのような実（それにしても、ずいぶん大きいですね）がいくつもなっている木が何本もあります。

こちらは高藏寺というお寺です。ここには白洲正子が訪れたことがあるそうです。

寺の境内には赤い前掛けを掛けたお地蔵さんが六体も並んでいます。その前には花が置かられていて、いつも誰かが具えているのでしょうか。

高蔵寺の本堂です。

本堂の上の方を見上げると、立派な彫り物が見えます。

山門の近くには二体の金剛力士像が立っています。右側は「吽形金剛力士」、左側は「阿形金剛力士」です。

もうひとつ「妙福寺」というお寺も訪ねてみました。

本堂が青い空に映えて、美しいです。

田んぼではすっかり刈り取られた稲が束ねられ、乾されています。

所々赤く色ずいた木々も見えます。

様々な色合いの紅葉が見られます。黄色やオレンジ、赤とグラデユエーションを楽しむことができます。

鮮やかな真紅に紅葉したモミジの葉が太陽の光を受けて輝いています。

ここは「切通し」といわれるところです。

切り通しの崖には地層が何段にもなっているのが見えます。

もう冬だというのにこんなきれな花が咲いています。この花は「皇帝ダリア」と言うそうです。陽の光を浴びて輝いています。

三輪の里は自然の宝庫です。様々な動植物が生息していて、このアゲハ蝶のような貴重な生物を観察することもできます。

「ギンリョウソウ」が木立の陰でひっそりと咲いています。

里山の風景はいつ見てもいいですね。このような所を自動車等に気を使わずに徒歩でまた自転車で自由に走ることができるのは楽しいです。

２時間以上歩き通しました。かなり歩いたので、寺家ふるさと園の中にある「寺家之鰻寮」で昼食をとることにしました。

注文したのは「うな玉丼」です。ご飯の上に鰻と卵がほどよくのせられて、両方の味がよく混ざり、大変美味しく食べることができました。