2010年グランドサークル　第１１回

2010/09/21 - 2010/09/22

今日は、一昨日、ページ・パウウェル湖側から登って来たコットンウッド・キャニオン・ロードを少し戻って、その名もコットンウッド・ウォッシュ・ナロウズと云う谷間を散歩しようと考えています。半日程度で済むでしょう。午後はキャンプでゴロゴロです。

エリア アメリカ

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝一番でコットンウッド・キャニオン・ロードを少し戻った所にあるコットンウッド・ウォッシュ・ナロウズと云う谷を歩こうと思いましたが、一応隣人のドイツ人夫婦に「これから行くが一緒に付いて来るか？」と訊くと二つ返事で同道することになりました。

御亭主はジョージ、奥方はウタといいますが、ウタの綴りが"Utaheld"と云うらしくて、それこそユタ州と同じ綴りと云うことでした。コットンウッドとは綿毛を飛ばす樹の事で、ウォシュは降雨の時に水が流れるルート、ナロウズと云うのは皆さん御存知の通り狭い所を意味するのですが要するにスロット・キャニオンと近い意味があります。

ウタとジョージがナロウズに入って行くところですが、この入り口は上流或いは下流の端から入る訳でなく、限りなく上流に近いですが、谷の途中から入り込む感じです。

先ずは手近な上流側の行ける所まで行ってから戻って下流側へ向かう予定です。地図では下流側を抜けて道路に戻ることが出来るようですが、どうせ駐車場まで歩かなければなりません。トレイルが険しければ道路を戻るし、そうでもなければ道路はつまりませんからトレイルを戻れば良いと思います。

入った所は上流行き止まりに近いですから結構狭いです。突っ立ってるオッサンのことは忘れてください。

どんどん狭くなるので、もう既に行き止まりに近い感じです。写真の人物はウタで、なかなかの別嬪サンなのですが小さ過ぎて判らないのが残念です。

この奥が直ぐに行き止まりで戻って下流側に進みました。

これがナロウズです。降雨時にはここを一気に水が下るわけです。

段々先が明るくなって来たので開けて来るようです。

こんな絶壁です。

矢張り開けてきました。

昼も近くなってくると段々と日も差し込んでくるようになります。

ナロウズとかスロットキャンオンは基本的に歩きやすい部分が多いのですが、巨大な岩が幾つも堰き止められていて岩場を越さねばならないこともまま有ります。出来れば荷物を引揚げたり下げたりするための細めのロープを持って行くと便利です。このナロウズは平坦でその様なものは不要でした。

もう少し頑張ればブリッジかアーチになりそうな窪みもあります。何百年、何千年後にはなるのでしょうか。

大分谷が広くなってきました。もう直ぐ開けそうです。

矢張り開けてきました。もう直ぐ道路でしょう。

こう云う壁の間を縫ってゆくと３年ほど前にカミさんと二人だけカヌーで川下りしたラビリンスキャニオンの風景を思い出します。５日間人の顔を見ずに漕いだ長大な谷間でしたが。

そろそろ終りのようですが・・・

岩場が出現して前へ進めなくなりました。地図では抜けられる筈ですが、ここいら辺はこんなものです。雨が降れば地形が変わってしまいます。道路はその先に見える丘の手前だと思うのですが、３人で話し合って元来た道を戻ることにしました。

ハイキングが終ったら、ウタとジョージを乗せてコットンウッド・キャニオン・ロードを先まで進んで例の“歯列（とさか）”まで走って上げました。これで本日の活動は終わりです。キャンプに戻って又ゴロゴロする予定です。このゴロゴロがキャンプ旅行の一番の楽しみなんですよね。

帰り際に、グローブナー・アーチへ寄ってあげました。私はアーチまで行かずに駐車場で待っていると、そこに来たアメリカ人のグループが私に「あんたガイドか？」と訊いてきました。どうもナバホのガイドと思ったらしいです。おまけにキャンプに帰ったら矢張りアメリカ人の女性教師に同じ質問をされました。前から何度もこんな調子なので、どうもそんな感じに見えるらしいです。

１４：００頃にキャンプに帰ると冷たい飲み物を抱えてハンモックで昼寝です。冷蔵庫は本当にありがたいです。晩飯も早めに作って、今夜はスピーカーを通してペルー民謡でも聴きながら一杯遣ろうと考えています。ウタとジョージには静かに遣るから勘弁してねと断わってあります。後ほどジョージが来て高級そうなドイツ製の大きなチョコレートを２つもくれました。とても上品な味で本当に美味しかったです。このチョコレートも冷蔵庫が有ってこそです。