大分県豊後竹田周辺の農業水利遺産群

2009/06/20 - 2009/06/20

タイトルの通りです。

城原井路・白水堰堤訪問記

２００６年９月訪問時の緒方町の水車等を追加。

エリア 竹田(大分)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JALグループ

城原井路です。

農林水産省選定疎水百選に選定されている。

江戸時代、備前岡山藩で土地改良事業に功績をあげた熊沢蕃山の指導のもと、岡藩主中川久清の時代に開削されたもの。

土砂をためないような工夫がされている。

城原井路全景。

白水堰堤

白水堰堤は堰堤の表面を水が泡立つように流下するために、非常に美しい景観になっている。また、向かって右側が階段状、左側がスロープ状になり、中央で直接流下した水とぶつかり勢いを弱める。

なぜこのようなことをしたかというと、このあたりの地盤に関係する。

このあたりは非常にもろい地盤で、通常の堰堤だと、流下する水の勢いが強すぎて、洗掘する懸念が強く、洗掘されると、堤体にもゆくゆくは深刻な影響を及ぼしかねない。

よって、流下水によって洗掘しないように、このような設計になった。

用の美。

こちらは近くの円筒分水工。

平等に分水するために、サイフォンの原理を利用している。

以下は２００６年９月訪問時

明正井路石橋

大分県や熊本県はこのような石橋が多く存在する。

土木学会選定土木遺産である。

緒方町には揚水水車がいくつかある。

ここでは水車にサイフォンを組み合わせる工夫がある。

日本の水田は幾重もの工夫で成立している。