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ンゴロンゴロ(タンザニア)への道・・・・ハ−ドドライブ・巨大クレ−タ−<br /> <br />ンゴロンゴロ自然保護区へ<br />昼食が終わって2時に出発となる。これから国境を越えてタンザニアに入り、そこから5時間をかけてンゴロンゴロ自然保護区へ移動することになる。これから先の道程は選手交替で、タンザニアの旅行社から迎えに来た4台のジ−プに分乗して走行することになる。これから長く、辛い旅になりそうだ。すでに休憩所に到着している4台のジ−プに3人ずつが分乗して、いざ出発である。ここでその行程が気になり、ドライバ−に「ンゴロンゴロまでの道路状況はどうなんですか?」と尋ねると、「問題ありませんよ。グッドです。」と答える。それは本当だろうか? とにかく、信じることにしよう。<br /> <br /><br />ここから目と鼻の先に国境がある。まずはケニアのイミグレ−ションで出国手続きを済ませ、そこから数十メ−トル移動すると、今度はタンザニアのイミグレ−ションである。そこで入国手続きを済ませると、風景は変わらないがタンザニア国内である。国境周辺には、粗末な民家が立ち並び、物売りで人出も多い。国境付近は撮影禁止になっているので、写真が撮れない。<br /> <br /><br />駐車しているわれわれのくるまに向かって、みやげ売りの人たちが品物を手に手に持って殺到してくる。だが、くるまへ直には近づけない。というのは、駐車ラインが引いてある線内には立入禁止になっているのだ。だから、その白線上にずらりと立ち並んでみやげ品を持った手をいっぱいに差し伸べながら、これを買ってくれとわめいているのである。興味深い光景である。写真に撮ると面白いのだが、それができない。それにしても、手が届かないのに、どうやって品物の受け渡しをするのだろう。<br /> <br /><br />タンザニアのこと<br />ここタンザニア連合共和国は、アフリカ東部のインド洋に面しており、その周囲はケニア、ウガンダ、ルワンダ、コンゴ、ザンビア、モザンビークといった諸国と国境を接している。面積は94万5千k?で日本の2.5倍、首都はドドマ(実質的にはダル・エス・サラーム)で、総人口は約3千万人、スワヒリ語と英語が公用語になっている。農業が主でコーヒー、紅茶、カシューナッツなどが産物。内陸部は平均高度1200mの高原地帯で平均気温は20度前後。西部の国境付近では反政府勢力との緊張関係があり、また難民キャンプが設営されるなど危険状態が続いているようだ。タンザニア国民は130の黒人系部族がそのほとんどを占め、その他インド系やアラブ系住民がいる。宗教はイスラム教が31%を占め、キリスト教が25%となっている。われわれが明日サファリ予定のセレンゲティ国立公園は世界遺産に登録されている公園である。<br /><br /><br />町並みを抜けると、一本道のきれいな舗装道路が続いている。ん、これは意外と立派ではないか。ケニアの舗装道路よりは少しましなほうである。穴ぽこや、でこぼこがやや少ない感じである。でも、くるまがジ−プに変わったので、一段とクッションが悪くなっている。それでも100km前後のスピ−ドで突っ走る。先日のトラブルがあったので、ここでもスピ−ドは出さないようにと告げられている。振動は、やはり体にこたえる。<br /> <br /><br />2時間ほど南に走ったところで、アリュ−シャという町に到着。その町外れにある休憩所(例のごとく、みやげ品店がある。)に入り、そこでトイレ休憩となる。再びここを出発して郊外に出ると、そこから舗装道路を西にそれて地道に入っていく。これは大変なことになってきたぞ〜。<br /> <br /><br />激しい振動<br />天候は問題なく、シャワ−(にわか雨)もないし、浮かぶ雲の間からは青空がのぞいている。が、くるまの振動とその衝撃はすさまじく、おまけに先行車の砂煙をかぶる始末。この地道は、見た目にはそれほど悪路でもなさそうなのだが、そこから来る振動の衝撃は、ナクル湖への道を走る時よりも身にこたえる。なにせ、背もたれに体を預けようものなら、全身が強烈なバイブレ−タ−にかけられたような感じで、到底辛抱ができない。だから、いつも背中をシ−トから浮かせて離れ、前のバ−を握ってバウンドに備える姿勢を保たなければならない。疲れること、はなはだしいものである。ジ−プという自動車は、普通人の乗るくるまではなさそうだ。 あまりに砂煙がひどいので、持参のマスクを取り出して口に当てる。暑いので息苦しいが、喉の予防のために仕方がない。時折、マスクを取って見ると、それがみるみる茶色に染まっている。このことからも、いかにひどい砂ほこりかが分かるというものだ。なんとまあ、大変なドライブであることよ!<br /> <br /><br />途中の風景<br />とにかく、こんなハ−ドな走行が、地道に入ってから延々と3時間も続くのである。だが、走行中の車窓に流れる風景は、この悪路とは裏腹に、実にすばらしいものである。どこまでも続く広大なサバンナあり、美しい緑の草原あり、そして時には樹木がまばらに生える林ありと、さまざまな変化に富む風景を堪能させてくれる。この地域は例の大地溝帯の中にあり、そこを横切りながら走行しているわけで、はるか遠くにバレ−のエッジ(壁)が望める。<br /> <br /><br />ゲート到着<br />くるまはようやくバレ−の丘陵に差しかかり、坂道を上って行く。ここを上りあがってしばらく走ると、目指すンゴロンゴロ自然保護区のゲ−トに到着する。ここの事務所で、悪路との闘いに疲れた一行は小休止となる。その間に、この保護区全体の地形を示したミニチュア模型で、この地域の説明を受ける。ここには巨大なクレ−タ−があるのだが、これは火山が噴火してできたものらしく、今夜の宿泊ロッジは、そのクレ−タ−の崖っぷちに建っている。そして、「ンゴロンゴロ」の地名の由来についても説明がある。それによれば、その昔、この地に白人が侵入して来た際、先住民たちが逃げまどうわけだが、その時に体に付けている鈴が“ゴロン、ゴロン”と鳴り響いたそうである。そこから地名が生まれたという。なるほど、面白い由来があるものだ。<br /> <br />(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )<br /><br /><br /><br />

タンザニア:ンゴロンゴロの旅

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2001/03/28 - 2001/03/29

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yasyas

yasyasさん

ンゴロンゴロ(タンザニア)への道・・・・ハ−ドドライブ・巨大クレ−タ−
 
ンゴロンゴロ自然保護区へ
昼食が終わって2時に出発となる。これから国境を越えてタンザニアに入り、そこから5時間をかけてンゴロンゴロ自然保護区へ移動することになる。これから先の道程は選手交替で、タンザニアの旅行社から迎えに来た4台のジ−プに分乗して走行することになる。これから長く、辛い旅になりそうだ。すでに休憩所に到着している4台のジ−プに3人ずつが分乗して、いざ出発である。ここでその行程が気になり、ドライバ−に「ンゴロンゴロまでの道路状況はどうなんですか?」と尋ねると、「問題ありませんよ。グッドです。」と答える。それは本当だろうか? とにかく、信じることにしよう。
 

ここから目と鼻の先に国境がある。まずはケニアのイミグレ−ションで出国手続きを済ませ、そこから数十メ−トル移動すると、今度はタンザニアのイミグレ−ションである。そこで入国手続きを済ませると、風景は変わらないがタンザニア国内である。国境周辺には、粗末な民家が立ち並び、物売りで人出も多い。国境付近は撮影禁止になっているので、写真が撮れない。
 

駐車しているわれわれのくるまに向かって、みやげ売りの人たちが品物を手に手に持って殺到してくる。だが、くるまへ直には近づけない。というのは、駐車ラインが引いてある線内には立入禁止になっているのだ。だから、その白線上にずらりと立ち並んでみやげ品を持った手をいっぱいに差し伸べながら、これを買ってくれとわめいているのである。興味深い光景である。写真に撮ると面白いのだが、それができない。それにしても、手が届かないのに、どうやって品物の受け渡しをするのだろう。
 

タンザニアのこと
ここタンザニア連合共和国は、アフリカ東部のインド洋に面しており、その周囲はケニア、ウガンダ、ルワンダ、コンゴ、ザンビア、モザンビークといった諸国と国境を接している。面積は94万5千k?で日本の2.5倍、首都はドドマ(実質的にはダル・エス・サラーム)で、総人口は約3千万人、スワヒリ語と英語が公用語になっている。農業が主でコーヒー、紅茶、カシューナッツなどが産物。内陸部は平均高度1200mの高原地帯で平均気温は20度前後。西部の国境付近では反政府勢力との緊張関係があり、また難民キャンプが設営されるなど危険状態が続いているようだ。タンザニア国民は130の黒人系部族がそのほとんどを占め、その他インド系やアラブ系住民がいる。宗教はイスラム教が31%を占め、キリスト教が25%となっている。われわれが明日サファリ予定のセレンゲティ国立公園は世界遺産に登録されている公園である。


町並みを抜けると、一本道のきれいな舗装道路が続いている。ん、これは意外と立派ではないか。ケニアの舗装道路よりは少しましなほうである。穴ぽこや、でこぼこがやや少ない感じである。でも、くるまがジ−プに変わったので、一段とクッションが悪くなっている。それでも100km前後のスピ−ドで突っ走る。先日のトラブルがあったので、ここでもスピ−ドは出さないようにと告げられている。振動は、やはり体にこたえる。
 

2時間ほど南に走ったところで、アリュ−シャという町に到着。その町外れにある休憩所(例のごとく、みやげ品店がある。)に入り、そこでトイレ休憩となる。再びここを出発して郊外に出ると、そこから舗装道路を西にそれて地道に入っていく。これは大変なことになってきたぞ〜。
 

激しい振動
天候は問題なく、シャワ−(にわか雨)もないし、浮かぶ雲の間からは青空がのぞいている。が、くるまの振動とその衝撃はすさまじく、おまけに先行車の砂煙をかぶる始末。この地道は、見た目にはそれほど悪路でもなさそうなのだが、そこから来る振動の衝撃は、ナクル湖への道を走る時よりも身にこたえる。なにせ、背もたれに体を預けようものなら、全身が強烈なバイブレ−タ−にかけられたような感じで、到底辛抱ができない。だから、いつも背中をシ−トから浮かせて離れ、前のバ−を握ってバウンドに備える姿勢を保たなければならない。疲れること、はなはだしいものである。ジ−プという自動車は、普通人の乗るくるまではなさそうだ。 あまりに砂煙がひどいので、持参のマスクを取り出して口に当てる。暑いので息苦しいが、喉の予防のために仕方がない。時折、マスクを取って見ると、それがみるみる茶色に染まっている。このことからも、いかにひどい砂ほこりかが分かるというものだ。なんとまあ、大変なドライブであることよ!
 

途中の風景
とにかく、こんなハ−ドな走行が、地道に入ってから延々と3時間も続くのである。だが、走行中の車窓に流れる風景は、この悪路とは裏腹に、実にすばらしいものである。どこまでも続く広大なサバンナあり、美しい緑の草原あり、そして時には樹木がまばらに生える林ありと、さまざまな変化に富む風景を堪能させてくれる。この地域は例の大地溝帯の中にあり、そこを横切りながら走行しているわけで、はるか遠くにバレ−のエッジ(壁)が望める。
 

ゲート到着
くるまはようやくバレ−の丘陵に差しかかり、坂道を上って行く。ここを上りあがってしばらく走ると、目指すンゴロンゴロ自然保護区のゲ−トに到着する。ここの事務所で、悪路との闘いに疲れた一行は小休止となる。その間に、この保護区全体の地形を示したミニチュア模型で、この地域の説明を受ける。ここには巨大なクレ−タ−があるのだが、これは火山が噴火してできたものらしく、今夜の宿泊ロッジは、そのクレ−タ−の崖っぷちに建っている。そして、「ンゴロンゴロ」の地名の由来についても説明がある。それによれば、その昔、この地に白人が侵入して来た際、先住民たちが逃げまどうわけだが、その時に体に付けている鈴が“ゴロン、ゴロン”と鳴り響いたそうである。そこから地名が生まれたという。なるほど、面白い由来があるものだ。
 
(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )



旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
社員・団体旅行
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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  • 巨大クレーターのサンセット風景

    巨大クレーターのサンセット風景

  • このジープに分乗して出発。<br /><br />

    このジープに分乗して出発。

  • 走る車窓から眺める草原の風景<br />遠く向こうに大地溝帯のバレーが見える。<br /><br />

    走る車窓から眺める草原の風景
    遠く向こうに大地溝帯のバレーが見える。

  • ンゴロンゴロ自然保護区のゲート<br /><br />

    ンゴロンゴロ自然保護区のゲート

  • アクロバット・ショー<br />

    アクロバット・ショー

  • クレーター、朝のパノラマ景観

    クレーター、朝のパノラマ景観

  • 遠くにゾウの群れが・・・<br />

    遠くにゾウの群れが・・・

  • バファローの屍骸<br />角と骨だけになっている。<br /><br />

    バファローの屍骸
    角と骨だけになっている。

  • 泥まみれのカバさん<br />

    泥まみれのカバさん

  • ライオンの休息<br />たてがみがカッコイイ<br /><br />

    ライオンの休息
    たてがみがカッコイイ

  • 暑い、あつい。 とにかく日陰だ!<br />

    暑い、あつい。 とにかく日陰だ!

  • ヒヒの親子連れ<br />

    ヒヒの親子連れ

  • 山上に見えるのがロッジ<br /><br />

    山上に見えるのがロッジ

  • ンゴロンゴロからアリューシャの町へ、こんな道を3時間かけて走る。<br /><br />

    ンゴロンゴロからアリューシャの町へ、こんな道を3時間かけて走る。

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