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セレンゲティ国立公園(タンザニア)・・・・今度の旅のハイライト<br /> <br />小雨が・・・<br />6日目の朝。今朝は6時半に起床。天候が気になり、窓のカ−テンを開いて外を眺めると、おや? あたり一面が霧に覆われて、小雨まで降っているではないか! これはどうしたことだっ、昨日の夕方はあんなに晴れていたのに! 洗面を済ませ、念のためロビ−のテラスに出てみると、そこから眺望されるあのクレ−タ−の絶景は一面の霧に包まれて何も見えない。あゝ、なんとしたことだ! ついてないこと、はなはだしい。落胆の淵に突き落とされる感じで、自然に翻弄される人間の哀れさが身にしむ。ほんとに、天候の変化はめまぐるしい。<br /> <br /><br />とにかく7時過ぎには朝食を済ませて出発準備が整う。そこで、フロントマンに「この雨では、今日のサファリは無理でしょうかね?」と尋ねると、彼は即座に「ノ−プロブレム。クレ−タ−の中に下りれば、そこの天気は問題ありませんよ。」と心強いお告げ。なるほど、ここは標高が高い火口縁になっているので、霧がかかりやすいのだ。今日こそは、その言葉を信じて出かけよう。でも、一段と雨足がひどくなってくるぞ。さあ、どうなることだ。<br /> <br /><br />案の定、みんなが集まったところで、1組の老カップルが今日の行動を断念する。下山すれば、下は晴れているかもしれないとの言にも耳を貸さず、先日のアンボセリのトラブルの体験から安全をとって断念するという。そこで一行は2人を残し、降りしきる雨の中を4台のジ−プに分乗し、心の隅に多少の不安を抱えながら出発となる。午前8時である。<br /> <br /><br />セレンゲティ国立公園サファリの醍醐味<br />今日は終日世界遺産のセレンゲティ国立公園でサファリを楽しむ予定である。さあ、どんな野性の動物たちに出会うことができるのだろうか。期待に胸をふくらませて、といいたいところだが、この雨ではどうなることか、そちらのほうが気がかりである。くるまは標高2300mの火口縁に建つロッジから、斜面のなだらかな坂道を下りながら進んで行く。すると、次第に霧が薄れ、雨も止み始めるではないか! なるほど、あのフロントマンが予測したとおりである。これはお見事。<br /> <br /><br />さらに下りて行くと、視界が一気に開け、そこには晴れ渡った青空がいっぱいに広がっている。これまでの霧と雨が、まったくウソのようである。山上と下界では、こうも違うのだ! そして前方眼下には、果てしなく広がるセレンゲティ大草原が朝日を受けながら静かに展開しているではないか。「う〜ん、ナイスビュ−!」と思わず声がもれる。そこでドライバ−に頼み、フォトストップをかける。下車すると、早速写真撮りだ。外に出ると、アフリカの朝の爽やかな風が頬を撫でる。これだと、すばらしいサファリができそうだ。いやがうえにも心がはずむ。 <br /><br /><br />再び乗車すると赤茶けた地道を下り抜け、大草原の中を走る1本道を突っ走る。かなり走ったところで、ポ−ルに何やら表示盤がぶら下ったゲ−トらしきものが現れる。ここで一時ストップ。下車してその表示盤を見上げると、「WELLCOME  TO SERENGETI NATIONAL PARK」と書かれている。つまり、ここがンゴロンゴロ自然保護区とセレンゲティ国立公園との境界になるわけだ。<br /> <br /><br />セレンゲティ国立公園のこと<br />ここセレンゲティ国立公園は、東アフリカの数多い国立公園のなかでも、最もよく知られた公園の一つで、その面積は林を含めて14763k?と東京・神奈川・埼玉・千葉を合わせた面積よりもまだ1000k?も広い。セレンゲティとはマサイ語で「果てしない平原」というそうだが、その名のとおり果てしない大草原なのだ。この草原の主役は、あの大移動で知られるヌ−で、ここに棲む約300万頭の草食動物のうち約1/3が、見栄えのしないヌ−なのである。このヌ−は、毎年4〜8月にかけて、セレンゲティ大草原から北のケニアにあるマサイ・マラ国立公園の草を求めて約500kmもの大移動を行うが、その壮観な様子はTV報道などで有名である。そして、12〜1月にはセレンゲティの同じ草原に戻って来るというから、動物の本能には驚嘆させられる。<br /> <br /><br />ヌーの大群に遭遇<br />この門をくぐって、一直線に伸びる道をぐんぐんと走り抜けて行く。アフリカは広い、そしてセレンゲティも広い。しばらくすると、右手前方遠くに砂煙が舞い上がっているのが目に入る。そう、ヌ−の群れが走り去っているらしい。くるまは、そちらを目指してどんどん近づいて行く。すると、わあ〜っ、ヌ−の大群だ! これが何度も映像の中で見たことのあるヌ−の群れなのだ。それを目の当りにして、みんなは一気にエキサイトする。その数、その群れに圧倒される。その1頭1頭を見れば、牛ともヤギともつかない中途半端な格好をしていて見栄えはしないものの、それが群れをなし、大群になると、集団の美をつくりだすものである。 <br />(この続きはこちらへ⇒  http://yasy7.web.fc2.com/ )<br /><br /><br />

タンザニア:セレンゲティ公園の旅

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2001/03/29 - 2001/03/29

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yasyas

yasyasさん

セレンゲティ国立公園(タンザニア)・・・・今度の旅のハイライト
 
小雨が・・・
6日目の朝。今朝は6時半に起床。天候が気になり、窓のカ−テンを開いて外を眺めると、おや? あたり一面が霧に覆われて、小雨まで降っているではないか! これはどうしたことだっ、昨日の夕方はあんなに晴れていたのに! 洗面を済ませ、念のためロビ−のテラスに出てみると、そこから眺望されるあのクレ−タ−の絶景は一面の霧に包まれて何も見えない。あゝ、なんとしたことだ! ついてないこと、はなはだしい。落胆の淵に突き落とされる感じで、自然に翻弄される人間の哀れさが身にしむ。ほんとに、天候の変化はめまぐるしい。
 

とにかく7時過ぎには朝食を済ませて出発準備が整う。そこで、フロントマンに「この雨では、今日のサファリは無理でしょうかね?」と尋ねると、彼は即座に「ノ−プロブレム。クレ−タ−の中に下りれば、そこの天気は問題ありませんよ。」と心強いお告げ。なるほど、ここは標高が高い火口縁になっているので、霧がかかりやすいのだ。今日こそは、その言葉を信じて出かけよう。でも、一段と雨足がひどくなってくるぞ。さあ、どうなることだ。
 

案の定、みんなが集まったところで、1組の老カップルが今日の行動を断念する。下山すれば、下は晴れているかもしれないとの言にも耳を貸さず、先日のアンボセリのトラブルの体験から安全をとって断念するという。そこで一行は2人を残し、降りしきる雨の中を4台のジ−プに分乗し、心の隅に多少の不安を抱えながら出発となる。午前8時である。
 

セレンゲティ国立公園サファリの醍醐味
今日は終日世界遺産のセレンゲティ国立公園でサファリを楽しむ予定である。さあ、どんな野性の動物たちに出会うことができるのだろうか。期待に胸をふくらませて、といいたいところだが、この雨ではどうなることか、そちらのほうが気がかりである。くるまは標高2300mの火口縁に建つロッジから、斜面のなだらかな坂道を下りながら進んで行く。すると、次第に霧が薄れ、雨も止み始めるではないか! なるほど、あのフロントマンが予測したとおりである。これはお見事。
 

さらに下りて行くと、視界が一気に開け、そこには晴れ渡った青空がいっぱいに広がっている。これまでの霧と雨が、まったくウソのようである。山上と下界では、こうも違うのだ! そして前方眼下には、果てしなく広がるセレンゲティ大草原が朝日を受けながら静かに展開しているではないか。「う〜ん、ナイスビュ−!」と思わず声がもれる。そこでドライバ−に頼み、フォトストップをかける。下車すると、早速写真撮りだ。外に出ると、アフリカの朝の爽やかな風が頬を撫でる。これだと、すばらしいサファリができそうだ。いやがうえにも心がはずむ。


再び乗車すると赤茶けた地道を下り抜け、大草原の中を走る1本道を突っ走る。かなり走ったところで、ポ−ルに何やら表示盤がぶら下ったゲ−トらしきものが現れる。ここで一時ストップ。下車してその表示盤を見上げると、「WELLCOME  TO SERENGETI NATIONAL PARK」と書かれている。つまり、ここがンゴロンゴロ自然保護区とセレンゲティ国立公園との境界になるわけだ。
 

セレンゲティ国立公園のこと
ここセレンゲティ国立公園は、東アフリカの数多い国立公園のなかでも、最もよく知られた公園の一つで、その面積は林を含めて14763k?と東京・神奈川・埼玉・千葉を合わせた面積よりもまだ1000k?も広い。セレンゲティとはマサイ語で「果てしない平原」というそうだが、その名のとおり果てしない大草原なのだ。この草原の主役は、あの大移動で知られるヌ−で、ここに棲む約300万頭の草食動物のうち約1/3が、見栄えのしないヌ−なのである。このヌ−は、毎年4〜8月にかけて、セレンゲティ大草原から北のケニアにあるマサイ・マラ国立公園の草を求めて約500kmもの大移動を行うが、その壮観な様子はTV報道などで有名である。そして、12〜1月にはセレンゲティの同じ草原に戻って来るというから、動物の本能には驚嘆させられる。
 

ヌーの大群に遭遇
この門をくぐって、一直線に伸びる道をぐんぐんと走り抜けて行く。アフリカは広い、そしてセレンゲティも広い。しばらくすると、右手前方遠くに砂煙が舞い上がっているのが目に入る。そう、ヌ−の群れが走り去っているらしい。くるまは、そちらを目指してどんどん近づいて行く。すると、わあ〜っ、ヌ−の大群だ! これが何度も映像の中で見たことのあるヌ−の群れなのだ。それを目の当りにして、みんなは一気にエキサイトする。その数、その群れに圧倒される。その1頭1頭を見れば、牛ともヤギともつかない中途半端な格好をしていて見栄えはしないものの、それが群れをなし、大群になると、集団の美をつくりだすものである。
(この続きはこちらへ⇒  http://yasy7.web.fc2.com/ )


旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
社員・団体旅行
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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  • このヌーの大群をご覧あれ!  <br />中央遠くに砂煙があがっているのが見えるが、早くも移動を開始した一団がいるようだ。

    このヌーの大群をご覧あれ!  
    中央遠くに砂煙があがっているのが見えるが、早くも移動を開始した一団がいるようだ。

  • 霧と雨を抜けて斜面を下りると、前方には晴れ渡った青空の中にセレンゲティの大草原が広がっている。

    霧と雨を抜けて斜面を下りると、前方には晴れ渡った青空の中にセレンゲティの大草原が広がっている。

  • ンゴロンゴロとセレンゲティ公園の 境界線ゲート<br /><br />

    ンゴロンゴロとセレンゲティ公園の 境界線ゲート

  • 丘の上から草原を見渡す<br /><br />

    丘の上から草原を見渡す

  • 手前にインパラの群れが・・・。<br />遠くに砂煙をあげてヌーの群れが駆け抜けている。<br /><br />

    手前にインパラの群れが・・・。
    遠くに砂煙をあげてヌーの群れが駆け抜けている。

  • 水飲み場に集まったシマウマ<br /><br />

    水飲み場に集まったシマウマ

  • スマートなキリンさまのお通りだ<br /><br />

    スマートなキリンさまのお通りだ

  • ガゼルの群れ<br />

    ガゼルの群れ

  • 大草原に群れるヌーの大群。出発の時はいつ?

    大草原に群れるヌーの大群。出発の時はいつ?

  • 草むらで憩うライオンのファミリー<br /><br />

    草むらで憩うライオンのファミリー

  • あ〜、おいしかった。<br />満腹で眠くなってきたぞ・・・。<br /><br />

    あ〜、おいしかった。
    満腹で眠くなってきたぞ・・・。

  • ナ−ビ・ヒル・ゲ−トの事務所<br />憩いの場所にはもってこい。<br /><br />

    ナ−ビ・ヒル・ゲ−トの事務所
    憩いの場所にはもってこい。

  • アフリカハゲコウ<br />ノドからぶら下がった大きな袋に注目<br /><br />

    アフリカハゲコウ
    ノドからぶら下がった大きな袋に注目

  • ルリムクドリ<br />瑠璃色の羽が美しい。<br />おっと、エサをやっちゃダメですよ。<br /><br />

    ルリムクドリ
    瑠璃色の羽が美しい。
    おっと、エサをやっちゃダメですよ。

  • シマウマの群れ。背中に頭を乗せ合っている姿が見られる。

    シマウマの群れ。背中に頭を乗せ合っている姿が見られる。

  • 何の餌食になったのか・・・。<br />屍骸はハイエナかイボイノシシ<br /><br />

    何の餌食になったのか・・・。
    屍骸はハイエナかイボイノシシ

  • 岩の上の木陰にライオンが2頭<br /><br />

    岩の上の木陰にライオンが2頭

  • 何の鳥?<br />

    何の鳥?

  • ソ−セ−ジ・ツリ−<br />大きな実がぶらり、ぶらり・・・。<br />

    ソ−セ−ジ・ツリ−
    大きな実がぶらり、ぶらり・・・。

  • ワシの類か?<br />

    ワシの類か?

  • セクレタリ−バ−ド<br />白と黒のツートーンカラー<br /><br />

    セクレタリ−バ−ド
    白と黒のツートーンカラー

  • トピの群れ<br />3頭しかいない。<br /><br />

    トピの群れ
    3頭しかいない。

  • ゾウの群れ。大きな耳が特徴。

    ゾウの群れ。大きな耳が特徴。

  • 路上をのそり、のそり・・・。<br /><br />

    路上をのそり、のそり・・・。

  • この辺りはゾウの群れが多い。<br /><br />

    この辺りはゾウの群れが多い。

  • 岩上に憩うチーター<br />夕暮れ近くの逆光でよく見えない。<br /><br />

    岩上に憩うチーター
    夕暮れ近くの逆光でよく見えない。

  • ハイエナの群れ<br />なかなか、こんな近くで見れない。<br /><br />

    ハイエナの群れ
    なかなか、こんな近くで見れない。

  • まずは、こちらの様子をうかがい、<br />

    まずは、こちらの様子をうかがい、

  • そして、水を飲み始める。<br />ピチャピチャと水飲む音がなまなま しく聞こえる。<br /><br />

    そして、水を飲み始める。
    ピチャピチャと水飲む音がなまなま しく聞こえる。

  • スマートなキリンの群れ<br /><br />

    スマートなキリンの群れ

  • 草原に夕闇が迫る。<br />遠くの山並みが最後の輝きを見せる。<br /><br />

    草原に夕闇が迫る。
    遠くの山並みが最後の輝きを見せる。

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