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当地への到着が2時間以上も遅れたため、今宵の夕食は予定を変更し、タンゴショ−の観劇に直行して、そこでの食事となる。バスは雨上がりの夜景が映える街の中を走り、「ラ・ベンタ−ナ」というクラブへ到着。この店は、数あるタンゴショ−の店の中でも5本の指に入る人気店だそうで、その中でも「セニョ−ル タンゴ」とこの店が特に人気があるという。<br /> <br /><br />中に案内されて席に着くと、早速ディナ−が始まる。店内はそれほど広くはなく、舞台もこぢんまりとしている。すでに多数のお客が席を占め、食事の真っ最中である。ここは食事もできるショ−レストランなのである。メインの料理は、ビ−フ、チキン、サ−モン、パスタの中から好みを選んでいいという。そこでビ−フステ−キを注文しようとすると、「少し半焼けの肉になるけど構わないか?」と念を押されるので、それではと迷いながらパスタの注文に変更する。飲物はワインのサ−ビス付きで自由に飲めることになっている。<br /> <br /><br />やがて真っ先に運ばれて来たのは、ビ−フステ−キ料理である。それを注文した組は、草履のようなデカイ肉を前に手をこまねいている。肉の厚さも優に3cmはあるのだ。それにナイフとフォ−クを突き立ててスライスする。ところが、調理の程度は火にあぶっただけのレアもいいところで、分厚い肉のほとんどが血もしたたるような生肉なのである。だから、ナイフを入れても肉身が切れず、思わず力を入れるのでテ−ブル全体までがゆさゆさと揺れる始末である。みんな苦笑しながら、ナイフを使っている。やはり、ビ−フをパスしたのは正解である。<br /> <br /><br />やがて、私が注文したパスタが運ばれてくる。それが普通の麺様のスパゲッティかと思いきや、細切れのパスタなのである。期待を裏切られてがっかりしながら、ワインで流し込み食事を始める。みんなの料理が出揃ったところで見比べてみると、結局サ−モン料理が一番おいしそうである。“隣の花は美しく見える”の口である。デザ−トには、ボリュ−ムたっぷりのアイスクリ−ムが出され、お腹をさすりながらやっとのことで食べ終わる。<br /> <br /><br />遅れ気味に始まった食事を終えると、すでに舞台ではタンゴショ−が始まっている。舞台はうらぶれた建物の壁に靴下やシャツが干してある下町の様子がしつらえられ、それをバックに幾組かのカップルが歯切れのいいバンドネオンの響きに乗りながらタンゴを踊りまくる。初めて見る本場の生のタンゴ演奏とダンスに、ただうっとりと酔いしれるばかりである。流麗なダンスもさることながら、バンドネオンのザクザクという歯切れのいい響きがなんとも心地よく、“これがタンゴだ!”という雰囲気をたっぷりと味わわせてくれる。<br /> <br /><br />しなるようなカップルのダンスを見ていると、ただステップを踏むだけではなく、足を相手方の内股に掛けて蹴上げるような所作を交互に織りまぜながら踊るのである。プロの社交ダンスでも、こんな形のダンスは見たことがない。やはり、タンゴの本場だけに、激しいバリエ−ションが取り入れられ、進化を遂げているのだろう。<br /> <br /><br />数カップルのタンゴが終わると、ガウチョのフォルクロ−レやインディオによるアンデスのメロディ−などを楽しませてくれる。そしてラストは、しぶい年配のオ−ケストラが奏でる名曲「ラ・クンパルシ−タ」である。その名演奏ぶりは、さすがに聴衆をうならせるものがる。これまで何百回となく、この名曲を聞き続けてきたが、本場の生演奏で聞くのはこれが初めてである。心の奥底まで染みとおるようなバンドネオンの響きは、また格別のものである。<br /> <br /><br />うっとりと聞きほれている間に、2時間にわたるタンゴショ−は終了となる。時計の針はもう12時を過ぎている。これから、やっとホテル入りで、7月9日大通りにあるグラン コロン ホテルへ移動する。耳元に残るタンゴのリズムを振り切って眠りに就いたのは夜中の1時過ぎである。<br /><br />(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )<br /><br /><br />

アルゼンチン:ブエノスアイレスの旅

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2000/09/20 - 2000/09/21

519位(同エリア750件中)

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yasyas

yasyasさん

当地への到着が2時間以上も遅れたため、今宵の夕食は予定を変更し、タンゴショ−の観劇に直行して、そこでの食事となる。バスは雨上がりの夜景が映える街の中を走り、「ラ・ベンタ−ナ」というクラブへ到着。この店は、数あるタンゴショ−の店の中でも5本の指に入る人気店だそうで、その中でも「セニョ−ル タンゴ」とこの店が特に人気があるという。
 

中に案内されて席に着くと、早速ディナ−が始まる。店内はそれほど広くはなく、舞台もこぢんまりとしている。すでに多数のお客が席を占め、食事の真っ最中である。ここは食事もできるショ−レストランなのである。メインの料理は、ビ−フ、チキン、サ−モン、パスタの中から好みを選んでいいという。そこでビ−フステ−キを注文しようとすると、「少し半焼けの肉になるけど構わないか?」と念を押されるので、それではと迷いながらパスタの注文に変更する。飲物はワインのサ−ビス付きで自由に飲めることになっている。
 

やがて真っ先に運ばれて来たのは、ビ−フステ−キ料理である。それを注文した組は、草履のようなデカイ肉を前に手をこまねいている。肉の厚さも優に3cmはあるのだ。それにナイフとフォ−クを突き立ててスライスする。ところが、調理の程度は火にあぶっただけのレアもいいところで、分厚い肉のほとんどが血もしたたるような生肉なのである。だから、ナイフを入れても肉身が切れず、思わず力を入れるのでテ−ブル全体までがゆさゆさと揺れる始末である。みんな苦笑しながら、ナイフを使っている。やはり、ビ−フをパスしたのは正解である。
 

やがて、私が注文したパスタが運ばれてくる。それが普通の麺様のスパゲッティかと思いきや、細切れのパスタなのである。期待を裏切られてがっかりしながら、ワインで流し込み食事を始める。みんなの料理が出揃ったところで見比べてみると、結局サ−モン料理が一番おいしそうである。“隣の花は美しく見える”の口である。デザ−トには、ボリュ−ムたっぷりのアイスクリ−ムが出され、お腹をさすりながらやっとのことで食べ終わる。
 

遅れ気味に始まった食事を終えると、すでに舞台ではタンゴショ−が始まっている。舞台はうらぶれた建物の壁に靴下やシャツが干してある下町の様子がしつらえられ、それをバックに幾組かのカップルが歯切れのいいバンドネオンの響きに乗りながらタンゴを踊りまくる。初めて見る本場の生のタンゴ演奏とダンスに、ただうっとりと酔いしれるばかりである。流麗なダンスもさることながら、バンドネオンのザクザクという歯切れのいい響きがなんとも心地よく、“これがタンゴだ!”という雰囲気をたっぷりと味わわせてくれる。
 

しなるようなカップルのダンスを見ていると、ただステップを踏むだけではなく、足を相手方の内股に掛けて蹴上げるような所作を交互に織りまぜながら踊るのである。プロの社交ダンスでも、こんな形のダンスは見たことがない。やはり、タンゴの本場だけに、激しいバリエ−ションが取り入れられ、進化を遂げているのだろう。
 

数カップルのタンゴが終わると、ガウチョのフォルクロ−レやインディオによるアンデスのメロディ−などを楽しませてくれる。そしてラストは、しぶい年配のオ−ケストラが奏でる名曲「ラ・クンパルシ−タ」である。その名演奏ぶりは、さすがに聴衆をうならせるものがる。これまで何百回となく、この名曲を聞き続けてきたが、本場の生演奏で聞くのはこれが初めてである。心の奥底まで染みとおるようなバンドネオンの響きは、また格別のものである。
 

うっとりと聞きほれている間に、2時間にわたるタンゴショ−は終了となる。時計の針はもう12時を過ぎている。これから、やっとホテル入りで、7月9日大通りにあるグラン コロン ホテルへ移動する。耳元に残るタンゴのリズムを振り切って眠りに就いたのは夜中の1時過ぎである。

(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )


旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
社員・団体旅行
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
  • 本場のタンゴ<br />う〜ん、カッコイイ!<br />

    本場のタンゴ
    う〜ん、カッコイイ!

  • タンゴショーの店「ラ・ベンターナ」の入口看板。<br />

    タンゴショーの店「ラ・ベンターナ」の入口看板。

  • タンゴのリズムにのって舞う華やかなダンス。<br /><br />

    タンゴのリズムにのって舞う華やかなダンス。

  • 組のカップルが踊る。<br />

    組のカップルが踊る。

  • フォルクローレ(民謡)を歌う。<br /><br />

    フォルクローレ(民謡)を歌う。

  • 「7月9日大通り」の真中に 建つ67mのオベリスク。<br /><br />

    「7月9日大通り」の真中に 建つ67mのオベリスク。

  • 大通りの歩道に、きれいな 花屋さんが・・・。<br /><br />

    大通りの歩道に、きれいな 花屋さんが・・・。

  • ホテル横の辻にある歩行者 天国。<br /><br />

    ホテル横の辻にある歩行者 天国。

  • 荘厳なサンマルチン大聖堂の内部。<br />

    荘厳なサンマルチン大聖堂の内部。

  • カラフルなカミニート<br />

    カラフルなカミニート

  • 路地の両側では、さまざまな 絵を描いて売っている。<br /><br />

    路地の両側では、さまざまな 絵を描いて売っている。

  • これがお墓?<br />立ち並ぶ豪華な墓<br /><br />

    これがお墓?
    立ち並ぶ豪華な墓

  • エビータが眠る墓。<br />いまでも花が絶えない。<br />

    エビータが眠る墓。
    いまでも花が絶えない。

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