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リマの町<br />6時半ごろリマの空港に到着し、暗くなった市内をバスで見学しながらホテルへと向かう。1532年、スペイン人がインカを滅ぼして3年後に、スペイン人の征服者フランシスコ・ピサロの指示により、このリマの町がつくられたという。この歴史からも分かるように、南北アメリカ大陸の中でも最古の町となっており、17〜18世紀時代の古い建物が点在する旧市街(セントロ)は、1988年に世界文化遺産に登録されている。<br /> <br /><br />ペル−の人口は前述したように2515万人、その構成をみると50%が原住民(インディオ)で、スペインとの混血が40万人、10%がスペイン、イタリア、イギリスなどの白人系、そして1%が日系人、華僑、黒人などとなっている。<br /> <br /><br />リマ市には現在、総人口の約1/3に当たる728万人が集中して大都市化しているが、1940年代には120万人だったそうである。そして、1960年ごろまでは白人の多い公園都市として美しい町だったそうで、1970年には400万人にまで増加している。それが現在では一気に300万人以上も増えているのだが、それには次のような理由があるという。<br /> <br /><br />1970年代後半から景気後退が始まり、80年代に入ると経済困窮から共産主義を唱えるテロ集団が発生する。彼らは南米のポルポトと呼ばれる残忍なテロ集団で、農村地域を襲撃して個人の所有地を奪取し、共産主義体制を敷く。そして、教師や医師などの知識人たちを強制的に集めて処刑したという。この状況下から難を逃れて、多数の人たちが着の身着のままでリマへ逃がれてきたという。このような事情から、リマの人口が急増したそうで、いきおい犯罪は多発し、80年〜90年代半ばにかけて治安は悪化するに至った。しかし、それも近年ずいぶん改善されてきたという。<br /> <br /><br />アルマス広場<br />バスは旧市街にあるアルマス広場へ向かっている。今日は、フジモリ大統領が引退表明を行なった直後だけに、大統領府のあるこの広場に多数の市民が集まっているかもしれないという。その場合は、下車なしで通過するしか仕方がないという。ところが広場に到着してみると、意外にも人影は少なく、これなら大丈夫とのことでバスから下車し、少しばかりの距離を歩くことになる。<br /> <br /><br />鈴蘭灯風のしゃれた街灯に明るく照らし出された広場はさほど広くはなく、人々は点在するべンチに腰掛けながら憩いのひとときを過ごしている様子で、静かな雰囲気が漂っている。 <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /> アルマス広場の夜景。 右側に見えるのが大統領府、正面は市役所。写っていないが背後にはカテドラルが建っている。 <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />このアルマス広場は旧市街の中心地で、先のピサロはここを基点に町を築いたのである。今も広場を囲むように、ピサロ自らの手で礎石を置いたというカテドラルがそびえ、北側には大統領府の建物、西側にはリマ市役所などが建っている。また、ここから2〜3ブロック内には、リマ最古の修道院サン・フランシスコ教会・修道院や格式を誇るサン・ペトロ教会など、17世紀時代の古い建物が残っている。<br /> <br /><br />また、南米考古学のメッカとまで呼ばれるリマには、その名に恥じぬ多くの博物館がある。まず、その規模・蒐集量ではペル−最大を誇る国立人類学考古学歴史学博物館、発掘されたプレ・インカやインカ時代の金を中心に展示した黄金博物館、天野氏が長年にわたって蒐集した土器・織物などを展示する天野博物館、それにペル−文化庁管理の総合博物館である国立博物館などである。この地に居ながら、そのどれをも見る機会がないのは残念でならない。<br /> <br /><br />ホテルで夕食<br />アルマス広場のカテドラルの前を素通りしながら、再びバスに乗ってホテルへ向かう。結局、リマに2泊しながら、市内の観光はほとんどできずじまいである。これとて、惜しまれてならない。バスはホテルへ到着し、夕食はホテル食堂のバイキング料理である。<br /> <br /><br />このシェラトン・リマ・ホテルはセントロから少し離れた場所にあり、1階にリマ最大といわれるカジノをはじめ、レストラン、バ−などの施設が整う豪華5つ星ホテルである。ロビ−やカジノのスペ−スもなかなか広く、デラックスム−ドが漂っている。ロビ−の片隅では、夜になるとショ−などのアトラクションも催されて賑やかである。夕食後にちょっとカジノをのぞいてみるが、時間が早いせいか入場客はまばらの状態である。<br /> <br />(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )<br /><br /><br />

ペルー:リマの旅

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2000/09/21 - 2000/09/22

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yasyas

yasyasさん

リマの町
6時半ごろリマの空港に到着し、暗くなった市内をバスで見学しながらホテルへと向かう。1532年、スペイン人がインカを滅ぼして3年後に、スペイン人の征服者フランシスコ・ピサロの指示により、このリマの町がつくられたという。この歴史からも分かるように、南北アメリカ大陸の中でも最古の町となっており、17〜18世紀時代の古い建物が点在する旧市街(セントロ)は、1988年に世界文化遺産に登録されている。
 

ペル−の人口は前述したように2515万人、その構成をみると50%が原住民(インディオ)で、スペインとの混血が40万人、10%がスペイン、イタリア、イギリスなどの白人系、そして1%が日系人、華僑、黒人などとなっている。
 

リマ市には現在、総人口の約1/3に当たる728万人が集中して大都市化しているが、1940年代には120万人だったそうである。そして、1960年ごろまでは白人の多い公園都市として美しい町だったそうで、1970年には400万人にまで増加している。それが現在では一気に300万人以上も増えているのだが、それには次のような理由があるという。
 

1970年代後半から景気後退が始まり、80年代に入ると経済困窮から共産主義を唱えるテロ集団が発生する。彼らは南米のポルポトと呼ばれる残忍なテロ集団で、農村地域を襲撃して個人の所有地を奪取し、共産主義体制を敷く。そして、教師や医師などの知識人たちを強制的に集めて処刑したという。この状況下から難を逃れて、多数の人たちが着の身着のままでリマへ逃がれてきたという。このような事情から、リマの人口が急増したそうで、いきおい犯罪は多発し、80年〜90年代半ばにかけて治安は悪化するに至った。しかし、それも近年ずいぶん改善されてきたという。
 

アルマス広場
バスは旧市街にあるアルマス広場へ向かっている。今日は、フジモリ大統領が引退表明を行なった直後だけに、大統領府のあるこの広場に多数の市民が集まっているかもしれないという。その場合は、下車なしで通過するしか仕方がないという。ところが広場に到着してみると、意外にも人影は少なく、これなら大丈夫とのことでバスから下車し、少しばかりの距離を歩くことになる。
 

鈴蘭灯風のしゃれた街灯に明るく照らし出された広場はさほど広くはなく、人々は点在するべンチに腰掛けながら憩いのひとときを過ごしている様子で、静かな雰囲気が漂っている。







 アルマス広場の夜景。 右側に見えるのが大統領府、正面は市役所。写っていないが背後にはカテドラルが建っている。






このアルマス広場は旧市街の中心地で、先のピサロはここを基点に町を築いたのである。今も広場を囲むように、ピサロ自らの手で礎石を置いたというカテドラルがそびえ、北側には大統領府の建物、西側にはリマ市役所などが建っている。また、ここから2〜3ブロック内には、リマ最古の修道院サン・フランシスコ教会・修道院や格式を誇るサン・ペトロ教会など、17世紀時代の古い建物が残っている。
 

また、南米考古学のメッカとまで呼ばれるリマには、その名に恥じぬ多くの博物館がある。まず、その規模・蒐集量ではペル−最大を誇る国立人類学考古学歴史学博物館、発掘されたプレ・インカやインカ時代の金を中心に展示した黄金博物館、天野氏が長年にわたって蒐集した土器・織物などを展示する天野博物館、それにペル−文化庁管理の総合博物館である国立博物館などである。この地に居ながら、そのどれをも見る機会がないのは残念でならない。
 

ホテルで夕食
アルマス広場のカテドラルの前を素通りしながら、再びバスに乗ってホテルへ向かう。結局、リマに2泊しながら、市内の観光はほとんどできずじまいである。これとて、惜しまれてならない。バスはホテルへ到着し、夕食はホテル食堂のバイキング料理である。
 

このシェラトン・リマ・ホテルはセントロから少し離れた場所にあり、1階にリマ最大といわれるカジノをはじめ、レストラン、バ−などの施設が整う豪華5つ星ホテルである。ロビ−やカジノのスペ−スもなかなか広く、デラックスム−ドが漂っている。ロビ−の片隅では、夜になるとショ−などのアトラクションも催されて賑やかである。夕食後にちょっとカジノをのぞいてみるが、時間が早いせいか入場客はまばらの状態である。
 
(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )


旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
社員・団体旅行
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
  • アルマス広場の夜景。 右側に見えるのが大統領府、正面は市役所。写っていないが背後にはカテドラルが建っている。

    アルマス広場の夜景。 右側に見えるのが大統領府、正面は市役所。写っていないが背後にはカテドラルが建っている。

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