2010/06/08 - 2010/06/08
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4nobuさん
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昨夜はブロックリーのロワー・ブルーク・ハウスに泊まる。今回のドライブルート上で好都合な位置にあったからだが、もう一つの主な理由はこの村の有名なガーデンのミル・ディーン・ガーデンに寄りたかったから。この5星B&Bも素晴らしいガーデンを持っておりコッツウォルズ巡りの人がよく利用しているらしい。
ミル・ディーン・ガーデンは前日訪問のキフツゲート・コート・ガーデンとヒドコート・マナー・ガーデンに比べると規模は小さいが花と対話するようなきめ細かい愛情で育てられたことがよくわかる。前日と同じく小雨のなかだったがかえっていい雰囲気で、また写真のためにもいい光線の具合だった。
その後A44線をブロードウェイに向けて走っていた途中でブロードウェイタワーの標識につられて立ち寄る。雨のせいだろうか塔の入口が閉ざされて登れなかった。タワーの下を雨の中一人でフットパスを歩く人をみる。何日か後の自分の姿を見るようで、その人が無事歩き通すことを祈る。
その後交通の要衝ブロードウェイで散策の後、通が好むコッツウォルズの本当の姿を見せる二つの村スタントンとスタンウェイを訪れる。スタンウェイハウスはあと2時間待たねば入れないので後日のフットパス歩きの時に期待して先を急ぐ。
ウィンチクム郊外のスードリー城を目指すがカーナビの設定ミスかカーナビの不親切かかなり迷った末に裏門らしきところに着く。改めてウィンチクムにセットし直しそこから改めてスードリー城を目指す。
スードリー城庭園はコッツウォルズに珍しく大規模な風景庭園で、チューダー王朝の所有でヘンリー8世の6番目の王妃キャサリン・バーが住んだが、その後スードリー卿に払い下げられる。長年にわたって荒廃したが1839年デント家が引き継いでから再建が始まり今日の素晴らしい庭園となる。
素晴らしい庭園を楽しんだ後、今日の宿泊地アッパースローターに向かう。アッパースローターの手前の、街を横断する河の美しいバートン・オン・ザ・ウォーターにも立ち寄る。
アッパースローターのホテルはこの旅で唯一懐を弛めた上級のホテル。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ドライブ第2日(6月8日)のドライブルートと訪問先(赤丸)
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ブロックリーのロワーブルークハウスに泊まる。
ホテル2階からの庭の眺め。
隣家の庭、点在する民家とあわせて一幅の絵。
手前の木のむこうはお隣の個人の庭だがきれいに手入れされているので
同じホテルの庭と思ってしまう。 -
朝の散歩で、ブロックリのロワーブルークハウスを
裏手のガーデン越しに眺める -
ガーデンからのホテル全景。室内は最近改装された気持ちいいが
4星B&Bと書いてあったが3星クラス。レストランは休業で村のパブまで行く。 -
ホテル裏手の駐車場から本館までの通路も
ガーデンの中のように楽しめた。 -
お隣の庭もきれい!
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ミル・ディーン・ガーデン:
この界隈には古くから水車を利用した産業。といっても初めは製粉、紡織だが盛んだった。
このガーデンの場所は元は鋳物工場、ついでアパートホテルとなる。
40年前に現オーナーが買い取りガーデニングを始める。
努力と才能によってこの地方の著名なガーデンのひとつになる。またオーナーはNBS(英国ガーデニング協会)のこの地方支部の現代表である。 -
ホテルと同じ村にあるミル・ディーン・ガーデン入り口。
ここを訪れるためにあのホテルに泊まった。 -
ミル・ディーン・ガーデンの主屋を高台の庭から
見る。 -
蜂蜜色の壁に紅蔦がよく似合う
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紅蔦の壁前のいわれありげな像が迎えてくれた
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邸内を流れる小川とその横に水車の名残がある。
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邸内を流れる小川。
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この村落は坂が多く、
このガーデンも坂をうまく利用した構成 -
坂の多い地形をうまく利用したガーデン
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一番高いところにある広場(通称クリケットローン)。クリケット用は冗談!ファミリー、キッズのスポーツを期待したそうな。
展望が楽しめるはずだが今日は雨 -
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一番高いところにある広場(クリケットローン)のバラ。
展望が楽しめるはずだが今日は雨 -
紅色のポピー
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水車からの流れはミルポントに導かれる
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主屋の半分はミルポンドの水で囲まれて
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ミルポンドにはボートが舫っていて詩情が。
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B&Bだったので泊まろうとしたら閉業で前記のB$Bにしたのだが。
この水辺のテラスでのお茶は楽しそう。雨と早朝で断念。 -
ミル・ディーンからブロードウェイへとA44を走ってブロードウェイタワーの標識を見て左折する。
展望のデザイナーといわれるケイパビリティ・ブラウンの構想で
ジョージ・ウイリアムス6世が作る。(1798年) -
コッツウォルズの展望では第一といわれる。
しかし標高は312mでコッツウォルズで1番でなく2番であったことを最近知る。
World War 2では防空監視所として使われ、冷戦時期には丘の中に対核戦争のバンカー(地下壕)が作られる。
今も年4回見学できるそうだ。 -
雨のせいか、訪れる人もなく扉は閉ざされていて塔に上れず。
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北コッツウォルズの中心の町の一つ。ブロードウェイ。
名のとおりコッツウォルズでは珍しく広い通りが町の中心。 -
北コッツウォルズの交通の中心らしく。観光客の車が沢山駐車している。
前回2002年当時にはなかったモールと駐車場が新設されており、コッツウォルズも観光客が大幅に増えたようだ。 -
表通りのハイストリートのパブ。この近所のホテルBarceloTheLygonArmsという老舗に1週間後に宿泊し、そこをコッツウォルズウェイのスタート点とした。
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ハイストリート風景
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ハイストリートの東の端、この先右はタワーに、左はエブシャムに
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ハイストリートの食料品店:自然食品で有名らしく客が多い
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町の西端にあるコッツウォルズウェイ(フットパス)の道標湖尾用に立派な道標には其の後めったにお目にかからず。おかげで何回も道に迷う。
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コッツウォルズの「通」の間では本当のコッツウォルズらしい集落として有名なスタントン。集落入り口の三叉路にあるB&B。
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車を路傍に駐車してしばらく集落を散歩する。
静かな通りで人にはまったく会わず。雨天で露出を間違えて暗い感じに映ったが実際は明るい雰囲気だった。 -
長屋風の民家の壁もバラが飾る。
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蜂蜜色の壁、茅葺きの屋根、バラの垣根が目立たずうまく混じっている。
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スタントンの部落を出て1キロも行かずにスタンウェイの象徴的建物のスタンウェイハウスと教会のコーナーに行き着いた。
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有名なジャコビアン様式(イタリアの建築様式の影響をうけた17世紀英国ゴシック様式)のゲイトハウス。周囲の道路と建物の手入れがよくなくてそれほど見る価値があるとは思えず。それに開門は後2時間待たねばならないので、来週のフットパスのときに見ることにして内部の見物は止めて先を急ぐ。帰国後にぜひ観光すべきところだったことを知り大後悔!
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ゲートハウス横の教会
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古い墓石とコッツウォルズストーンのグィティングイエロー色(蜂蜜色とも)の建物がよく似合う
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墓地から眺めたスタンウェイハウスのゲストハウス。
20世紀初頭にピーターパンを書いたバリーが主宰して、アート&クラフト運動のメンバーたちがよく訪れた。前期ラファエル派画家たち、ウイリアム・モリス、ダンテ・ロゼッティ、エドワードバーン・ジョンなど。とくにウイリアム・モリスはこの地のガーデニングの発展に大きい影響をおよぼす。
最近の20年間に18世紀のこの屋敷の栄光を甦らそう家屋と庭園の改修が進められた。カスケードはイングランド最長、300ftの噴水は英国最高でかつ重力四季では欧州最高のが再現できた。 -
スードリー城ガーデン:前日訪れた日でマナーガーデン、キフツゲートコートガーデンと共にコッツウォルズではぜひ訪れてほしい庭園。コッツウォルズでは珍しい風景庭園。
歴史:15世紀中頃にラルフ・ボーテラー(スードリー男爵)が自分の威厳を示そうと城の建設を始めるが1461年に王に没収され、以後1547年ヘンリー8世の死亡まで王の所有が続く。其の後市民戦争による荒廃で廃墟と化す。
1871年デント家の所有となって精力的かつ長期の修復の努力によってイングランド有数の庭園となる。1976年にはHHAのクリスティーガーデン賞を受賞する。
城の周囲14エーカーが庭園で10のガーデンがある。 -
スードリー城、クイーンズガーデン。
コッツウォルズでは少ない風景庭園 -
クイーンズガーデンと宴会場の廃墟の間の
ホワイトガーデン -
宴会場の廃墟
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イチイを刈り込んだクイーンズガーデン。向こうに宴会場の廃墟
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イチイの木を独特の刈り込みをした変った庭園。
動物などのかたちの刈り込んだトピアリーが有名だが。
なおこれだけ大きいイチイはなかなかお目にかかれない。 -
マルベリー庭園から。右は会議場(宴会場)廃墟。
左は本館。木のむこうがノットガーデン -
見事な石楠花
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タイザ・バーン・アンド・カープポンド(穀物貯蔵小屋跡と鯉池)という名のガーデン。背後はスードリー城本館
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タイザ・バーン・アンド・カープポンド。
廃墟も見事に庭園に生かされている -
池に廃墟の壁が映えるように巧みに設計している。
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これもこの庭園で有名なノットガーデン。
このような幾何学的刈り込みはエリザベス朝からポピュラーだが、このガーデンは1995年に作られた。この刈り込みのパターンはこの城内に懸かっているエリザベス1世像のドレスのパターンに拠る。 -
セント・メリー礼拝堂。ここにヘンリー8世の6番目の妃キャサリーン・パーが埋葬されている。
そこにはすごい運命の流れがある。
ヘンリー8世の死でこの城は息子のエドワード7世のものになる。彼はここを叔父のトーマス・セイモア(スードリー卿?)に譲る。トーマス・セイモアはヘンリー8世の未亡人キャサリーン・パーと結婚する。パーは娘メアリーを生んだ後死亡し、ここに埋葬される。 -
礼拝堂内部
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庭園内の濠のような池
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ボートン・オン・ザ・ウォーター
町を縦断する小川と家並みがよく調和した美しさが
好評で多くの人が訪れる。
リトル・ベニスといわれてもいるが・・・ -
川辺でスケッチする日本女性。他にも見かけたからこのようなツアーもあるのかも。
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石橋の上のファミリー
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今夜のホテルのあるアッパースローターに入ってすぐに見かけたマナーハウス。てっきり今夜の宿と勘違い。
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今夜のホテル、ローズ・オブ・ザ・マナー。荷を解き庭先で寛ぐ。このホテルの記事は明日まとめて。
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