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兵庫県小野市にある浄土寺、この寺の浄土堂に安置されている国宝阿弥陀三尊は、鎌倉初期の名仏師快慶の作です。<br /><br />この国宝である浄土堂の背面の透かし蔀戸(しとみど)からさしこむ西陽が、この阿弥陀三尊を西方極楽浄土からの来迎の姿として浮かび上がらせることによって、極楽浄土を表現しているお堂です。<br /><br />いつものように中国自動車道の停滞はものすごいため、名神と阪神高速を使って兵庫に入ることにします。<br /><br />それならばということで、兵庫の国宝の本堂がある太山寺(たいさんじ)に寄って行くことにしました。<br /><br />兵庫の国宝の二ヶ寺、ゆったりとした趣のある雰囲気で迎えてくれます。<br /><br />太山寺阿弥陀堂の阿弥陀如来坐像そして浄土寺浄土堂の阿弥陀三尊立像、なんとすばらしい仏さまなのでしょうか。<br /><br />【写真は、太山寺の三重塔です。】<br />

兵庫、西方浄土の国宝阿弥陀三尊と・・

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2010/11/13 - 2010/11/13

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のーとくん

のーとくんさん

兵庫県小野市にある浄土寺、この寺の浄土堂に安置されている国宝阿弥陀三尊は、鎌倉初期の名仏師快慶の作です。

この国宝である浄土堂の背面の透かし蔀戸(しとみど)からさしこむ西陽が、この阿弥陀三尊を西方極楽浄土からの来迎の姿として浮かび上がらせることによって、極楽浄土を表現しているお堂です。

いつものように中国自動車道の停滞はものすごいため、名神と阪神高速を使って兵庫に入ることにします。

それならばということで、兵庫の国宝の本堂がある太山寺(たいさんじ)に寄って行くことにしました。

兵庫の国宝の二ヶ寺、ゆったりとした趣のある雰囲気で迎えてくれます。

太山寺阿弥陀堂の阿弥陀如来坐像そして浄土寺浄土堂の阿弥陀三尊立像、なんとすばらしい仏さまなのでしょうか。

【写真は、太山寺の三重塔です。】

交通手段
自家用車
旅行の手配内容
個別手配

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  • まずは、太山寺(たいさんじ)によります。<br />中門を過ぎると太山寺の本堂(国宝)がむかえてくれます。<br />駐車場は、中門の近くにあります。

    まずは、太山寺(たいさんじ)によります。
    中門を過ぎると太山寺の本堂(国宝)がむかえてくれます。
    駐車場は、中門の近くにあります。

  • 本堂の内部です。<br />須弥壇との間に格子戸があります。

    本堂の内部です。
    須弥壇との間に格子戸があります。

  • 格子の間から撮った須弥壇です。

    格子の間から撮った須弥壇です。

  • 本堂内部から、ちょっと色づいた境内を撮ってみました。

    本堂内部から、ちょっと色づいた境内を撮ってみました。

  • 本堂からの阿弥陀堂です。

    本堂からの阿弥陀堂です。

  • 本堂の中から、三重塔が見えます。

    本堂の中から、三重塔が見えます。

  • 本堂からの羅漢堂です。<br />

    本堂からの羅漢堂です。

  • 本堂から撮った中門です。

    本堂から撮った中門です。

  • 形がきれいな屋根の釈迦堂です。<br />手前は羅漢堂です。

    形がきれいな屋根の釈迦堂です。
    手前は羅漢堂です。

  • 奥の院に行ってみます。<br />途中にある閼伽井(あかい)橋です。

    奥の院に行ってみます。
    途中にある閼伽井(あかい)橋です。

  • 奥の院にある地蔵堂です。<br />かつては地蔵堂の下から巌窟を通って水が湧き出していて、ここは仏前に供えるこの霊水を汲む、閼伽井となっていたそうです。

    奥の院にある地蔵堂です。
    かつては地蔵堂の下から巌窟を通って水が湧き出していて、ここは仏前に供えるこの霊水を汲む、閼伽井となっていたそうです。

  • 今、紅葉は三重塔の辺りが一番きれいと、受付で教えてくれました。

    今、紅葉は三重塔の辺りが一番きれいと、受付で教えてくれました。

  • 阿弥陀堂に行きます。

    阿弥陀堂に行きます。

  • 阿弥陀堂に安置されている、すばらしい阿弥陀如来坐像(重文)です。<br />堂内に入れないため、隙間からのぞくしかありません。<br />じっくり近くで見てみたいものです。

    阿弥陀堂に安置されている、すばらしい阿弥陀如来坐像(重文)です。
    堂内に入れないため、隙間からのぞくしかありません。
    じっくり近くで見てみたいものです。

  • 太山寺の境内にあった、くちなしの実です。

    太山寺の境内にあった、くちなしの実です。

  • 駐車場の向かいにある、太山寺の塔頭寺院の一つである安養院です。<br />茅葺の書院が見えます。

    駐車場の向かいにある、太山寺の塔頭寺院の一つである安養院です。
    茅葺の書院が見えます。

  • 門が閉まっていて、中に入れないので、門の隙間から中を撮ってみました。<br />公開日が決まっているようです。

    門が閉まっていて、中に入れないので、門の隙間から中を撮ってみました。
    公開日が決まっているようです。

  • 中門からちょっと離れて、県道沿いに太山寺の仁王門があります。<br />その県道を浄土寺にむかって出発です。

    中門からちょっと離れて、県道沿いに太山寺の仁王門があります。
    その県道を浄土寺にむかって出発です。

  • 浄土寺に着きました。<br />浄土寺の浄土堂(阿弥陀堂、国宝)です。<br />ここの堂の中は、ただ阿弥陀三尊立像(阿弥陀如来5.3m、観音・勢至3.7m)だけが中央に安置されているだけという単純な配置がすばらしい空間をつくりだしています。<br />これに西陽が差し込むことで三尊を浮き上がらせて、極楽浄土を表現するというしくみになっています。<br />お堂に入った時間は3時半「曇っているので今日はだめですね。」と言うと、この季節もう太陽が西に行かないので、そうはならないとのこと。<br />夏の日の3時半ころ、三尊の後ろの床の日の光が反射して、三尊が浮き上がり、極楽浄土が現れるとの説明でした。<br />来年の夏にまた来なければ。<br />この快慶作の三尊、ふつうのときでもその姿といい、表情といい、大きさといい、実にすばらしい。<br />

    浄土寺に着きました。
    浄土寺の浄土堂(阿弥陀堂、国宝)です。
    ここの堂の中は、ただ阿弥陀三尊立像(阿弥陀如来5.3m、観音・勢至3.7m)だけが中央に安置されているだけという単純な配置がすばらしい空間をつくりだしています。
    これに西陽が差し込むことで三尊を浮き上がらせて、極楽浄土を表現するというしくみになっています。
    お堂に入った時間は3時半「曇っているので今日はだめですね。」と言うと、この季節もう太陽が西に行かないので、そうはならないとのこと。
    夏の日の3時半ころ、三尊の後ろの床の日の光が反射して、三尊が浮き上がり、極楽浄土が現れるとの説明でした。
    来年の夏にまた来なければ。
    この快慶作の三尊、ふつうのときでもその姿といい、表情といい、大きさといい、実にすばらしい。

  • 浄土寺の境内にある、芭蕉句碑です。<br />松尾芭蕉が、ここを訪れたことはないようで、文化九年(1812)に、この辺りの俳句愛好者が、芭蕉を讃えるために建立したようです。<br />

    浄土寺の境内にある、芭蕉句碑です。
    松尾芭蕉が、ここを訪れたことはないようで、文化九年(1812)に、この辺りの俳句愛好者が、芭蕉を讃えるために建立したようです。

  • 古墳時代の石棺の蓋を再利用した水向石(みずむけいし)です。<br />5月8日の花まつりの時には、この中に塔婆をおいて、水を向けるとのことです。

    古墳時代の石棺の蓋を再利用した水向石(みずむけいし)です。
    5月8日の花まつりの時には、この中に塔婆をおいて、水を向けるとのことです。

  • 浄土堂からの鐘楼堂と八幡神社です。

    浄土堂からの鐘楼堂と八幡神社です。

  • 浄土寺の境内にある八幡神社の拝殿です。

    浄土寺の境内にある八幡神社の拝殿です。

  • 拝殿から見た、八幡神社本殿です。

    拝殿から見た、八幡神社本殿です。

  • 八幡神社の拝殿の屋根の構造です。

    八幡神社の拝殿の屋根の構造です。

  • 境内の池には、蓮の花が咲いています。

    境内の池には、蓮の花が咲いています。

  • 浄土寺の本堂(薬師堂)です。

    浄土寺の本堂(薬師堂)です。

  • 浄土寺の不動堂です。

    浄土寺の不動堂です。

  • 浄土寺の開山堂です。<br />開山は、鎌倉時代のはじめ東大寺の再建工事が始まったとき、大勧進職となった俊乗房重源上人です。<br />

    浄土寺の開山堂です。
    開山は、鎌倉時代のはじめ東大寺の再建工事が始まったとき、大勧進職となった俊乗房重源上人です。

  • 浄土寺の境内から周り畑を垣間見ることができます。<br /><br />(おしまい)

    浄土寺の境内から周り畑を垣間見ることができます。

    (おしまい)

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この旅行記へのコメント (5)

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  • スーポンドイツさん 2010/11/15 08:48:43
    大山寺
    のーとくんさん、おはようございます。
    さきほどmorino296さんの大山寺の紅葉を拝見、どなたか神戸の大山寺を書いてらっしゃらないかなぁ〜と検索すると、あった〜♪

    小さい頃は、芋ほりや遠足(写生)今は、近くの温泉のついでに寄るといった感覚(~_~;) すみません、国宝でしたね。
    安養院の崩れかけていた土塀がきれいになっていて安心しました。

    浄土寺は知りませんでした。ご紹介有難うございます。いつかお参りします。
    すーぽん

    のーとくん

    のーとくんさん からの返信 2010/11/16 07:07:05
    RE: 大山寺
    スーポンドイツさん

    おはようございます。

    書き込みありがとうございます。

    この書き込みで、morino296さんと同じ日に大(太)山寺にいっていたという共通点があることを知りました。
    ありがとうございます。
    おもしろいですね。

    安養院の塀とか、修復されて良くなっているんですね。

    浄土寺にも、またお出かけください。

     のーとくん

    スーポンドイツ

    スーポンドイツさん からの返信 2010/11/16 07:25:59
    RE: おはようございます。
    のーとくんさん、お返事有難うございます。
    >morino296さんと同じ日に大(太)山寺にいっていたという共通点があることを知りました。
    ほんと、不思議なご縁です。おもしろいですね。
    HPを見ると、「太」山寺となっていました。
    「大」となっている記事もありましたが・・、毎度うっかりもののすーぽんでしたm(__)m
    すーぽん
  • ゆうこママさん 2010/11/14 19:38:13
    浄土寺の阿弥陀うるわし
    浄土寺の阿弥陀三尊立像は、本当に素晴らしいものですよね。
    2年前の今頃訪れたことを思い出しながら拝見しました。

    おっしゃるとおり、なにもない空間に三尊だけ安置され、圧倒的な迫力で迫ってきたことが今も心に残っています。

    夏に訪れるとよいのですね。
    でも、浄土寺は遠いです。
    公共交通機関で行くには、秘境といっていいほどの場所。
    ああ、でもまた行きたいな。
    旅行記を拝見し、そんな思いがつのります。

    のーとくん

    のーとくんさん からの返信 2010/11/16 06:21:38
    RE: 浄土寺の阿弥陀うるわし
    ゆうこママさん

    おはようございます。

    この浄土寺の阿弥陀三尊立像ご存知で、しかも訪ねられておられるとは。
    さすがアイラブ仏像のゆうこママさんと、感服しております。

    この阿弥陀三尊立像の良さ迫力は、ちょっと行きにくくても、体感する価値はありますよね。

    夏の晴れの日に機会をつくって、お尋ねください。

     のーとくん

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