1995/12/04 - 1995/12/05
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yasyasさん
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緑深きジャングルと近代的高層ビルが混在する多民族国家・・・・
シンガポ−ル
今日は旅行最後の訪問地シンガポ−ルへの移動日だ。パ−スの気温は二十七度と、今朝はやや涼しい感じだ。六時半にホテル前で待っていると、エアポ−トバスは正確にやって来る。ほっと安心しながら小型バスに乗り込むと、年配の日本人旅行者が一人座っている。彼は一ヶ月かけてオ−ストラリアを旅して回り、今日帰国するところだという。リュックひとつを背負って旅するバッグパッカ−で、かなり旅慣れている様子だ。空港までの途中、いろいろと話がはずむ。
彼は五十八歳。元気な間に世界をくまなく旅しようとの計画で、九十五年春、二年早く会社を退職したという。この七ヶ月の間にヨ−ロッパ、東南アジア、そして今度オ−ストラリアと立て続けに旅行したそうだ。旅行費用はどうしているのかと尋ねると、在職中から貯えていたので心配ないという。そして最後の三日間は、十年間も世界放浪の旅を続けているという日本人青年と出会って行動を共にし、大変参考になったという。また、「海外旅行を夢見て回り出してはみたものの、回を重ねるうちにどこも似たように見えて妙がなくなってきましたよ。」と感想をもらす。多分、間無しに続けて旅行したので、新鮮味を欠いたのだろう。
シンガポールへ
八時五十分発のシンガポ−ル行き航空便に彼と同乗することになったが、座席が別になって話す機会がない。隣に同席したのは、中米コロンビアから来たという白人の母娘連れで、パリの休日を楽しむのだという。コロンビアは高地なので年中涼しく、気候的には住みやすいという。機は約五時間でシンガポ−ル到着だ。機内の案内雑誌によると、シンガポ−ル空港にはホテルやシャワ−ル−ムの設備があり、乗り換えの待ち時間が四時間以上あれば無料の観光バスが利用できるという。また、預ける荷物がなければマンダリンホテルで搭乗のチェックイン手続きができるという。
とにかく、ここにはまる一日半しか滞在しないので、息つく間もなくフルに駆けずり回らなければならない。間もなく、スチュワ−デスがシンガポ−ルの出入国カ−ドを配ってくる。そこで必要事項を記入していると、下のほうに何やら赤字で印刷された文字が目に入る。見ると、そこにはなんと「麻薬保持者は死刑」と、赤の太文字で書かれている。何かにつけて厳しい国とは知っていたが、それを目の当りにすると一瞬ドキッとさせられる。
機は午後二時過ぎ、見覚えのあるチャンギ空港へ予定通り到着。気温三〇度でパ−スとさほど違いはないが、湿度が高いのでかなり蒸し暑く感じられる。空には今にも雨が降りそうな厚い雲が低く垂れ込めている。空港には、日本出発前に予約していた観光会社の係が出迎えに来ているはずである。出迎えのサ−ビス付きなのでありがたい。勝手知ったる空港なので、どんどん進んでイミグレ−ションを通過し、玄関ホ−ルへ出る。そこには、氏名を書いたプラカ−ドを持った係員がすでに来ており、すぐに落ち合って両替をすませ車で市内へ向かう。彼は若い中国系のシンガポ−リアンで、出迎えは私一人だというのでちょっと恐縮する。彼は英語を話すが、家庭では中国語を使うという。
ホテルへ
市内へ通じる広々とした美しいハイウェイの両側には、ジャングルのような熱帯樹林が鬱蒼と茂り、南国特有のしたたるような緑がトンネルのように覆いかぶさっている。空港からシンガポ−ル入りする人は、まずこの緑のシャワ−の歓迎に感嘆の声を上げるに違いない。ここシンガポ−ルは、マレ−半島の先端に位置する島国で淡路島とほぼ同じ大きさの国土面積を持ち、大小五十八の島々からなっている。そこには約三〇〇万人足らずの人口が住んでおり、その約八割が中国系、あとは土着のマレ−系とインド系その他という多民族国家である。そのせいか、市内で見かける通行人のほとんどが中国系で、たまにインド系の人が混じっているにすぎない。この国の言語は共通語としての英語が公用語になっており、中国語、マレ−語、タミ−ル語も同様である。
空港から半時間ぐらいでホテルに到着。部屋には、ここでもコ−ヒ−とティセットが準備されており、早速お湯を沸かしてコ−ヒ−ブレイクとする。今夕六時からはナイトサファリ観光に参加するので、それまでにメインストリ−ト・オ−チャ−ドロ−ドの見物かたがたマンダリンホテルで航空券のチェックインをすませておこう。オ−チャ−ド・ロ−ドへはバスが便利だというので、小銭を替えてもらいバスの乗り方を習って早速出かける。フロントの係には英語があまり通じない。英語のできる係でも、チャイニ−ズなまりの英語なのでなかなか聞き取りにくい。
オ−チャ−ド・ロ−ドへ
ホテル前のバス停からオ−チャ−ドまで料金は六〇セントで、ここから歩くには遠いし、バスに乗ればすぐという中途半端な距離にある。前乗り・後降りのバスで、運転手に行き先をいって料金を払うと、横のボックスから出てくるチケットを自分で受け取る。運転手に、「オ−チャ−ド・ロ−ドに着いたら教えて下さい。」と頼んで座席に座ると、親切な隣の若い女性が「私もそこで降りるので一緒に行きましょう。」と流暢な英語で話しかける。あまり話す間もないうちにバスは目的地に到着し、彼女と一緒に降り立って主な建物の位置関係を教えてもらう。この通りはシンガポ−ルのメインストリ−トで道幅も広く、枝を伸ばした熱帯樹林の街路樹が美しい緑のラインをつくっている。そして今、これらのツリ−にはクリスマスに向けてイルミネ−ションがしつらえられ、夜にはファンタスティックな光景を演出している。
この通りに沿って近代的なホテルやショッピングセンタ−が立ち並び、その中には東南アジア最大といわれるショッピングセンタ−高島屋やそごう、ヤオハンなどの日系デパ−トが進出している。その中心的な存在の高島屋の隣に高級ホテル・マンダリンホテルがある。ここは日本からのツア−がよく利用するホテルで、その一角にシンガポ−ル航空のオフィスがある。そこで明日深夜発の航空券のチェックインをすませ、隣の高島屋へ入ってみる。そこはフロアのスペ−スも広くてしゃれた店内である。大勢の客の中には、日本人の買物客も結構混じっていてショッピングを楽しんでいる。
あまり時間がないので辺りを少しぶらつくと、帰りのバスを探しにかかる。停留所でベンク−レン通りに行くバスを尋ね聞いて乗ったのはいいのだが、小銭がないので料金六〇セントのところを一ドル払う羽目になる。ここのバスは釣銭をやらないので、小銭を用意してきっかり払わないとみすみす損をすることになる。小額とはいえ、無用の支払いをするのは気分が悪い。ホテルに戻って、そのことをフロントマンにぐちると、ニヤニヤ笑っている。
ラッフルズ・シティ
夜の観光の出発場所が有名なラッフルズ・ホテル前のラッフルズ・シティになっている。そこまで歩いて十五分というので、歩いて出かける。ここは世界一のノッポ・ホテル、ウエスティン・スタンフォ−ドなどのホテル二つと、そごうを中心としたショッピングセンタ−が入った一大コンプレックス(複合体)になっている。
ラッフルズ・ホテル
オ−チャ−ド・ロ−ドから続いた大通りを進んで行くと、やがて左手に白亜の館ラッフルズ・ホテルが見えてくる。ここにはサマ−セット・モ−ム、ヘッセなどの他に、近年ではグレ−ス・ケリ−やエリザベス・テ−ラ−なども泊まったことのある超有名なホテルである。一八八七年の開業とその歴史は古く、当時は在住ヨ−ロッパ人の社交場として賑わったという由緒あるところなのだ。九一年に改装されて全室がスイ−トという超デラックスホテルとなった。だからその値段も高く、最低でも一泊六万五千円と貧乏人には縁がない。でも、一度は泊まってみたいところでもある。
だが、キ−がないとエレベ−タ−も使えずロビ−までしか入れないので、建物の側面に設けられているショッピング・ア−ケ−ドを一周してみる。そこには優雅なレストランやしゃれた高級品店などが並んで気取った雰囲気を漂わせている。ここには用なしとばかりに、道路向かいのラッフルズ・シティへ移動する。この大きなビルはふくそうしていて、新参者にはどこがどこだか分からない。
集合場所のウエスティン・ホテルを探して行くと、広いロビ−は人込みでごった返しており、ソファ−も置かれていない。ここはいろいろな待合い集合場所に使われているらしい。果たしてこの場所でいいのだろうかと不安になりながら待っていると、やっと旅行社のマ−クをつけた係員がやって来る。この旅行社は日本人観光客相手の現地企業で、スタッフもみんな現地人である。しかし、ガイドはみんな日本語が上手に話せる。短い滞在中に出会った四人のガイドは、いずれも現地の日本語学校で勉強したと話している。
ナイト・サファリ観光
今夜はディナ−付きのナイト・サファリ観光である。これは世界初のナイト・サファリだそうで、四〇ヘクタ−ルの広大な熱帯雨林のジャングルの中に百十種類、千二百頭もの動物たちが放し飼いされている。夜の野生動物が見られるということで今、この地で一番の人気コ−スになっており、観光では必ず立ち寄るところである。
今夜の客は少なくて十人ぐらいの日本人客が集まっている。私たちを乗せたバスは、夕暮れのストリ−トを郊外ヘ向けて走り抜ける。郊外へ出ると、周りの景色は欝蒼とした樹林やヤシの木の濃い緑に包まれ、なんともいえない南国ム−ドを醸し出している。
市中から四〇分ぐらい走るとサファリ到着だ。ここには、すぐ隣接してシンガポ−ル動物園があり、こちらは昼間だけ、サファリのほうは夜間のみで七時半から0時までの開園となっている。早速、この入口にあるレストランへ案内され、バイキング・ディナ−が始まる。料理は中華と洋食類のミックスで、ビ−ルを飲みながら南国の夕食に舌鼓を打つ。食後の一服を終えると、いよいよ見物である。
見物のコ−スには屋根だけ付いた小型バス風のトラムカ−が走っており、これに乗ってガイドの説明を聞きながら夜の動物観察を行うのである。発着所には多数の日本人観光客が行列をつくっており、後に並んで一緒に乗車する。二両連結のトラムは電動で、ジャングルの中を縫いながらゆっくりと進んで行く。一周四〇分の行程だ。
乗客はみんな日本人らしく、案内は日本語で放送される。真っ暗なジャングルの中には高さ十メ−トルぐらいの照明灯がところどころに設置され、動物たちに遠慮するように柔らかくほのかな光線を投げかけている。ほとんど柵らしい柵はないのだが、大体動物たちの縄張りは決まっているようだ。
トラムが進むにつれて、右に左にさまざまな動物たちが夜の顔を見せてくれる。とにかく、その動物の種類の多さには驚かされる。ライオン、トラ、キリン、ゾウ、カバ、サイ、シマ馬、レオパ−ド、ジャッカル、カバ、バクなど、代表的な動物たちはもちろん、多種の動物たちが次々に現れる。突然、大きなバクが目の前に現れて驚かされるが、フラッシュ禁止なのでうまく写真が撮れない。ナイト・サファリは涼しい上に珍しくていいのだが、やはり薄明りの中ではどうしてもはっきりと見られない難点がある。
四〇分のトラムコ−スが終わると、今度は徒歩で回るコ−スを少し探索する。ここは一段と密生するジャングルで、四〇〜五〇メ−トルの熱帯樹が林立して欝蒼としている。北半球に住む私たちには珍しい体験で、これらの大木を見上げながら半時間足らずの夜の散策を楽しむ。このコ−スにもいろいろな動物が見られるのだが、途中の池にさしかかるとフィッシング・バ−ドが水中に飛び込んで盛んに魚を捕っている場面に遭遇する。このカラスぐらいの大きさの鳥は、夜というのに照明の薄明りの中で狙いを定めて水中に飛び込み、小魚を捕えるのである。時には失敗するのだが、上手に捕えると見物客から拍手喝采が起こる。ほほえましい風景だ。
ナイト・サファリを終えてホテルに送り届けてもらったのが十時過ぎ、行き交う車も少なくなった夜のストリ−トにはイルミネ−ションが輝きを増して美しい。今日は、あの砂漠っぽいオ−ストラリア大陸から熱帯雨林の茂る南国の地に移動し、夜まで観光するという変化に富んだ一日だったが、かなりの強行軍でもある。だが、明日はさらに目まぐるしい一日になりそうだ。それに備えて早く休むとしよう。
二日目。今日は滞在最終日なので、息つく間もないほど忙しい観光日程だ。まず、午前は市内観光、午後はマレ−シア観光、そして夜はディナ−クル−ズとびっしり詰まっている。随分、疲労もたまっているのだが、最後のエネルギ−を振りしぼって楽しむことにしよう。ホテルのチェックアウトをすませて荷物を預けると、さあ行動開始だ。
昨日と同じ集合場所に行こうと外に出ると、空はどんよりとしてこぬか雨が降っている。今度の旅行中初めての傘出動だ。でも、ラッフルズ・シティに着くと、もう雨は明っている。
市内観光
現地の日本語学校で勉強したという中国系の女性ガイドに案内されて、十人足らずの日本人観光客は三時間の市内観光ハイライトへ繰り出す。一行の中には、現地駐在員の若妻が両親を旅行に招待したという三人連れや一人旅の駐タイ日本大使館員婦人などがいる。バスはマ−ライオン公園、チャイナタウン、マウントフェ−バの丘、植物園など、市内の観光ポイントを巡っていく。
マ−ライオン公園では、マ−ライオンを背景に記念写真を撮る。このマ−ライオンはシンガポ−ルのシンボルとして七十二年につくられたもので、上半身がライオン、下半身が魚の奇妙な格好をした像である。ライオンはシンガポ−ルの名前の由来であるシンガ(ライオンの意味)に由来し、魚は港町シンガポ−ルを象徴しているという。ガイドがいうには、これを背景にちょうど手の平の上に載せたようにして写るのがコツだそうな。そこで、そのお言葉通りにポ−ズをしてみたのが上の写真である。だが、その背景に見える工事中の長いクレ−ンなどに阻害されて、折角の写真も台なしだ。
途中、ヒンズ−教の寺院に立ち寄り見学させてもらう。この国の宗教は多民族国家だけに、仏教(五十四%)、イスラム教(十六%)、キリスト教、ヒンズ−教など多様である。靴を脱いで寺院の中に入ると、高い天井には神々の美しい壁画が描かれており、前面中央には祭壇が置かれて数人の信者たちが祈りを捧げている。今ちょうど礼拝の儀式が行われていて、五、六人の僧侶たちが列をつくりタイコを鳴らしながら寺院の中や外をぐるぐる回っている。黒光りした石畳の床が足にひんやりと心地よい。
チャイナタウンを経て、今度は平坦なシンガポ−ルではここが一番高いというマウントフェ−バの丘へバスは登って行く。そこは小高い丘に過ぎないのだが前方にはセント−サ島、背後には市街地のアパ−ト群や高層ビル群がやっと眺められ程度である。頂上ではないから展望はきかず、その上狭い道路には観光バスの駐車の列と、観光場所としては中途半端で疑問符が付くところ。
最後は植物園だ。入園口のアイスクリ−ム売りが、ヤシのミルクでつくったキャンデ−を売っているというガイドの案内に乗って、アイスクリ−ム好きの私は早速一本買って試食してみる。乳白色のキャンデ−なのだが、なかなかコクのあるミルキ−な味がして結構な代物である。この植物園の広さは東京ド−ムが十一個半も入るという 広大なもので、ここをひと回りするのにゆうに四時間は掛かってしまうという。園内には原生林をそのまま残したジャングルや熱帯植物が鬱蒼と茂り、その中にシンガポ−ルの国花であるラン園や日本庭園などがある。時間がないので、私たちはラン園を中心に回ることにする。
ここを最後にオ−チャ−ド・ロ−ドにあるホテルへ戻り、そこで飲茶の昼食となる。この観光は昼食付きで、飲茶の食べ放題となっている。しゃれたホテルの食堂の丸テ−ブルに着くと、ギョウザにシュウマイ、肉ボ−ル、ヤキソバ、ス−プ、それに焼き飯までが次々と運ばれてくる。本場だけあってどれもみんな美味しく、待ってましとばかりにどんどん箸を進めて行く。でも、そんなに食べ切れるものではなく、惜しいながら食べ残してしまう。どのテ−ブルも、かなりの量を残しているのがもったいない。「後は持ち帰りにして下さい。」といいたいところだが、それも叶わずただ満腹のお腹を持ち帰るのみである。
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