1995/12/05 - 1995/12/05
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yasyasさん
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ジョホ−ル・バル半日観光
食事を終えると、さあ、次は国境を越えてマレ−シアの国境沿いの町、ジョホ−ル・バルの半日観光だ。バスはこのホテルから一時半に出るので有難い。迎えに来たのはインド系の女性ガイドで、さすがにサリ−はまとっていないが額には赤い紅マ−クを付けている。人なつこくて日本語も上手に話す彼女の案内で、バスは国境のジョホ−ル水道へ向かう。これも十人足らずの乗客だが、午前の観光とは別のコ−スだから乗客もすっかり入れ替わっている。その中には、バンコクの日本企業に勤務しているという若夫婦や現地シンガポ−ル航空に勤務している若い女性と旅行に呼び寄せたという彼女の両親がいる。
越境する前に、まずバスはナイト・サファリの近くにあるマンダイ・ラン園に立ち寄る。園内に ラン園は数千種ものランの花が植えられており、とてもカラフルだ。そこにはさまざまな種類のランが群生しており、白、黄、ピンクなど色とりどりの花が咲き誇って壮観である。こうして、ほのかな匂いを放ちながら咲き乱れるランの花に埋もれていると、なんだかゴ−ジャスな気分になってしまう。
ラン園を離れていよいよ国境へ向かい始めると、ガイドがシンガポ−ルの出入国カ−ドを配ってそれに記入せよという。それが終わると、今度はマレ−シアの出入国カ−ドだ。わずか数時間の滞在なのに、なんと面倒な手続きをするのだろう。行列する出入国者を検閲する係官も大変だろうにと思うと、この地球上に設けられた国境とやらを考え出した人間どもの愚かしさに憤りを感じずにはいられない。
やがてバスは、ジョホ−ル水道にかかる橋の手前の出入国管理事務所に到着。列に並んでシンガポ−ルの出国手続きをすませると、再びバスに乗って橋を渡り始める。片側三車線のこの広い道は、シンガポ−ルとマレ−シアの間にまたがる水道を横切っているので橋のように見えるのだが、実は水道の一部を埋め立てた“コ−ズウェイ”という名の陸続きの道路なのだ。
全長一、五〇〇メ−トルのこの道路は、陸路からの唯一の国境ル−トだけに大量の貨物車が行き交っている。この道路サイドに沿って直径一メ−トルぐらいのパイプラインが三本並んで敷設されている。ガイドの話によると、シンガポ−ルは隣接のジョホ−ル・バル市から二本のパイプで水を輸入し、他の一本を使ってそれを浄水した水を逆に輸出しているそうだ。
間もなく道路を渡り切ると、今度はマレ−シア側の管理事務所通過である。道路には通過待ちのトラックが大変な行列をつくっている。私たちのバスは観光なので別の関門ル−トへスム−ズに入り、そこで再びバスを降りてマレ−シアの入国手続きを行う。ここでは残存有効期間が六ヶ月以上のパスポ−トでないと入国できない。私のパスポ−トは後り三ヶ月の有効期間になっていたので、このためだけにわざわざ今度新規交付を受けた次第である。これでやっとマレ−シア観光ができるのだ。
ここからマレ−シアの男性ガイドが同乗し、案内はすべて彼の手に委ねられる。中年のオッサンという感じの彼は、日本語のうまいユ−モラスな人物である。東京、埼玉で数年間生活した経験があるというから無理もない。バスはイスラムム−ドの漂う国境の街ジョホ−ル・バルの雑踏を抜けて郊外へ向かう。経済成長の格差なのか、街の様子はシンガポ−ルほどの清楚さとリッチさは見られない。もちろん、ここは国境沿いの小さな街に過ぎず、首都のクアラルンプ−ルとは比較できないのだが……。この国に足を踏み入れるのは、これで二回目。十数年前に初めて訪れた時の首都クアランプ−ルの様子が懐かしく思い出されてくる。
ジョホ−ル水道に沿ってしばらく走ると、ジョホ−ル州を治めるサルタンの白亜の宮殿サルタン王宮にさしかかる。広々と美しい庭園に囲まれた王宮には、博物館や日本庭園、ラン庭園などがあり、一日コ−スでは入館して見学するのだが、半日コ−スではここは素通りしてしまう。そして、すぐ隣の回教寺院アブ・バカ−ル・モスクへと向かう。このモスクは、ジョホ−ル水道に面した小高い丘の上に水道を見下ろすように立っている。
近くに立って眺めると、青色の屋根と白壁が美しいコントラストを見せ、四層になった塔の先端は回教寺院特有の大きなタマネギ型ではなく上品なものとなっている。これでも百年の歴史と二千人も入れる礼拝堂をもっている。夕方になればコ−ランの響きが聞こえてくるはずだが、残念ながら今はその時間ではない。また、回教徒でなければ寺院内に入れないというのも残念だ。外来者はただ外観を眺めて記念撮影する以外に手はない。
寺院への登り口で「マンゴのアイスクリ−ム」と日本語で書いてアイスクリ−ムを売っている。これから察するに、日本人客が結構多いのだろう。こちらもその一人となって一本試食してみる。クリ−ムではなくてスティックにしたものだが、一口ふくむとマンゴの味が口内いっぱいに広がって渇いた喉になんとも口当たりがよい。
寺院見学を終わると、バスはサラサをつくっている小さなハンディ・クラフト工場へと向かう。 サラサ生地はなかなか豪華なもので、それを身にまとうマレ−シアの民族衣装サロンには欠かせないものだ。小さな工場に入ると、職人が生地に絵付けをしている真っ最中だ。その見事な技巧は驚 嘆ものだ。こうして一枚一枚手作りされていくのだから、サラサの値段も高いはずだ。表は店舗になっていて、豪華で美しい絵模様の入ったサラサが陳列されている。とてもお土産には買えないので、売り子の娘さんをひやかしながらお茶をにごすしかしようがない。
次はマレ−村へ向かう。ここはちょっとした民族村で、鬱蒼と茂る熱帯樹やヤシの木に埋もれて草葺の家が建っている。その周囲にはバナナ、マンゴ、パパイヤなどの樹が生い茂り、それぞれに実をぶら下げている。バナナが樹に生っているのはこれまでバンコクやマニラで見たことがあるが、マンゴ、パパイヤが生っているのを見るのは初めてだ。草葺の館へ案内されると、踊り子たちが民族楽器の演奏に合わせて民族舞踊を踊って見せてくれる。それが終わると、珍しい竹製の楽器を持たせてカタカタと演奏させてくれたり、新婚カップルは民族衣装をまといながら記念撮影をしたりなどと、楽しいのどかな時が流れる。
そしてティタイムになり、コ−ヒ−や紅茶の接待が始まる。素朴な木製テ−ブルに着くと、採りたてのバナナや試食用のカレ−ライスなどが出される。自然に熟れただけあってバナナの味もコクがあり、日本で食べるのとはやはり一味違う。その昔、タイやフィリッピンで食べたバナナの味が懐かしい。
カレ−も試食してみてというので一口ふくむと、スパイスのきいた現地産カレ−の味は結構イカス味をしている。ここでは甘口、辛口と三種類のカレ−粉をビン詰めにして売っている。そこで、甘口を一本だけ分けてくれと頼むと、どうしても三本セットでないと売れないという。これでは荷物が重くなって困るので、あきらめることにする。
ここを最後にマレ−シアの旅も終わりに近づき、再び国境へ向かって車を進める。再度、出国・入国の手続きを繰り返し、コ−ズウェイを通り抜けてやっとシンガポ−ル領へたどり着く。市内へ向かう途中、ガイドの彼女といろいろ話を交わしてみる。話によると、彼女は小学校の教師を二年間勤めてからこの職に転職したという。
その理由を聞けば、教育熱心すぎる保護者からの突き上げがきついらしく、それに耐えられず退職したという。子供たちはよく勉強していい子なのだそうだが、あの親達ではねぇ、と憤まんやるかたないらしい。彼女は独身で今、両親と一緒に暮らしており、自分が生活を支えているという親孝行娘でもある。ボ−イフレンドはいるけど、まだ特定の相手はいないという。
話している間にバスは市内へ入り、乗客のホテルを巡りながら送り届けて行く。四時間のマレ−シアの旅もこれで終わりになるが、こちらは六時半からのディナ−・クル−ズに出発だ。そこで、集合場所のウエスティン・ホテルへ送ってもらうことにする。これから夜の部の始まりである。
(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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