『燃える大地』＜ゴンドワナの大陸を旅して＞（１０５）朝のアデレード。

2010/04/25 - 2010/05/10

グランドホテルの前から出るケズウイック駅行きのシャトルバスにはまだ１時間以上の時間があり、リュックをフロントに預け、ホステル近くの街の散歩をする。時間はまだ８時前。この町にはラッシュアワーなどはないのか、車の数も多くないし、通りを歩くビジネスマン風の姿も見えない。多分、会社とかオフィスが分散化されていて、日本の都市のように、特定の一箇所に集中することがないのかも知れない。

明け方の新宿歌舞伎町とかバンコクのカオサン通りには、前夜の喧騒の痕、何か退廃的な匂い、雑然とした余韻の中を忙しげに清掃している作業員の姿を見かけることがあるが、この街の中心街、ランダル通りは、昨日の日中あれだけ賑わっていた通りが嘘のように静かに整然としていて、違う街へ来たような感じだ。

この通りの入り口に、多分この町が出来、この通りが町一番の繁華街になった時から１００数十年この場所に、デンと構えているに違いない有名チョコレート店、Haigh's　Chocolate。丁度それは銀座４丁目にある三越や和光のようなこの通りのランドマークにもなっていた。

観光客らしい何組かの歩行者以外には、この街の住人はまだ寝静まっているのか、閑散とした通りは、昨日の朝の町歩きでも感じたことだった。一体にこの街の住民は夜は早く、朝も遅いのかも知れない。むしろそれが正常な人間生活なのかも知れないが。

小１時間ほど通りをぶらぶら歩き、一旦ホステルに戻ってリュックをピックアップし、歩いて２−３分の場所にあるシャトルバス停留所まで行き、いよいよこの町を後にする。バスは各ホテルを回り、それぞれ数人の客を乗せ、アデレード駅前を通り、郊外電車の線路をまたぐ高架道路の上から町を眺め、２日前、アデレード空港より市内循環バスに乗って、何も分らず市の中心、ウィリアム通りで下車し、近くのイタリアレストランで昼食を食べ、ツーリストインフォーメーションでGalla Hostelを紹介してもらい、この町に足跡を残し、２日間の良い思い出を胸に残し、この町を去ることになった。

エリア アデレード(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.5

街一番の繁華街、ランダル通りも、昨日の喧騒は嘘のように、朝は静まり返っていた。

この通りというか、この町のシンボル的存在となっているハイツ・チョコレート店。

この街の思い出として旅行客は買って行くのだろう。

すし屋の看板なども見かけました。すし屋はシドニー、ホバートでもあちこちで見かけた。今、ちょっとしたブームになっているのかも知れない。

犯罪が少ないのか、出入り口もそれ程厳重にはガードされていない。

町には中華系、マレー系も多いのか、Penangなどの看板も目についた。マレーシアも同じ英連邦だから、移入は簡単かも知れない。

大陸縦断鉄道、Ghanの出発するケズウック駅に行くシャトルバスが出るホテル前。

シャトルバスはランダル通りから歩いて２-３分の場所にあるグランドホテル前から出る。

シャトルに乗って、いよいよこのアデレードの町を後にする。

郊外電車の線路の上をまたぐ高架の道路上から線路、町を眺め、この二日間のアデレードを回想する。美しく、良い町だった。