『燃える大地』＜ゴンドワナの大陸を旅して＞（９７）アデレード、Ｓｔ．Ｐｅｔｅｒ’ｓ　大聖堂。

2010/04/25 - 2010/05/10

まだ陽が高いのでトレンス川のフェステイバル会場を後にして、先にこの町一番のゴシック建築、Ｓｔ．　Ｐｅｔｅｒ’ｓ　Ｃａｔｈｅｄｒａｌへお参りに行く。ここはこの町の南北に広がる広大な緑地帯の内のＮｏｒｔｈ　Ｔｅｒｒａｃｅのど真ん中に建てられている。その高い尖塔は、遠く、Ｋｉｎｇ　Ｗｉｌｌｉａｍの橋の上からも、大学構内からも森の上に見えている。

トレンス側に架かる橋を渡ると、もう直ぐそこは緑豊かなＮｒｔｈ　Ｔｅｒｒａｃｅの域内に入る。広大な敷地だから、この中には動物園もあれば、ゴルフコース、そしてその正面には大聖堂。この町の設計者が誰か知らないが、街の中心から歩いても３０分程度の場所にこの様な広大な緑地帯を設け、その正面にこの壮麗なＣａｔｈｅｄｒａｌ，大聖堂を配置する。Ｃｉｔｙ　Ｐｌａｎｎｉｎｇの妙とも言える配置であった。

多くの人がフェステイバル会場へ向っているのか、公園内は閑散としている。この辺りの公園にまで車を止め、ここから会場まで歩いて行く家族もいる。道路の道幅が広く、どこもコインパーキングになっているから違法駐車もなく、駐車スペースに困るということもない。

そんなフェステイバル会場へ向う人々を他所に、何組かの家族はこの公園内、Ｓｔ．Ｐｅｔｅｒ’ｓ大聖堂の前の広場で、何か家族同士の集まりをしている。さっきＳｏｕｔｈ　Ｔｅｒｒａｃｅで見たように男性は皆黒尽くめの上下だ。フォーマルな身だしなみだろう。子供達は日本の晴れ着、フリルのいっぱついた可愛いドレスにエナメル靴。何か映画のシーンで見る「ファミリー」の集まりを思わせるようだ。

教会は今日は休みなのか門扉が閉っていて、中に入れない。先日シドニーのＳｔ．Ｍｅｒｒｙ’ｓ大聖堂やホバートの大聖堂でも中に入れなかったが、豪州の場合、教会は普段は閉ざされていて、ミサ、礼拝などの時に限って開けられるのかも知れない。

教会をぐるり一周し、ここに移民してきた当時の人々、宗教、教会にかける連帯感、町のシンボル、今もこうして何かの折に盛装し、教会の前に集うファミリーの一員、などなど思い、再びゆっくりとフェステイバル会場へ向った。　

エリア アデレード(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.5

セントピーターズ大聖堂は大きな建物で、遠方から塔の先端が見える。

Ｎｏｒｔｈ　Ｔｅｒｒａｃｅも広大な敷地だから、歩いて行っても建物には中々近づかない。

Ｋｉｎｇ　Ｗｉｌｌｉａｍ橋を渡ると直ぐに緑地帯が始まり、綺麗な草花の花壇が続く。

人々は公園内の空スペースに車を止め、ここから歩いてフェステイバル会場へ向う。

Ｎｏｒｔｈ　Ｔｅｒｒａｃｅの緑豊かな緑地が広がっている。

Ｋｉｎｇ　Ｗｉｌｌｉａｍ大通りの正面、突き当たりに鎮座するこの町の守護神、Ｓｔ．　Ｐｅｔｅｒ’ｓ　Ｃａｔｈｅｄｒａｌ．

大聖堂前は色取り取りの花に囲まれている。

これが西欧で言うところの鎮守の森のＯｒｎａｍｅｎｔ、前飾りかも知れない。

教会の前の空き地には着飾った家族の一団が集まってきている。

男女共に盛装し、人によってはブーケなども持っている。

大家族の集まりのようで、人々は挨拶を取り交わし、これから何かの儀式会場へ向うようだ。日本の法事のようなものか・・、何かの記念日なのか・・

真上を飛ぶ航空機。