アメリカ東海岸の出張　②　ニューヨーク

1982/06/08 - 1982/06/13

６月８日(火曜日）夕刻シカゴからニューヨークに入る。
１３日(日曜日）午後ワシントンへ移動までの５泊を
過ごした。
水、木、金曜と市内の取引先の出版社や学会事務局を
訪ねて商談を続けた。週末には市内で大規模な反核
デモに遭遇し国連ビル前から写真を撮りながらゴール
のセントラル・パークまで一緒に歩いた。
古い旅の記録は私のHP
http://travelingmaki.kilo.jp/home21/newyork1982.html
をベースに再現しています。

エリア ニューヨーク(アメリカ)

６月８日(火曜日）夕刻にはシカゴから
到着。Tuscany　Tower　Hotelにチェッ
ク・インする。

ホテルの自室からの市内の通り。
翌９日(水曜）５番街のAcademic社
を訪ねGerardi副社長に面談。アメリ
カの代表的な大手学術出版社で特に
サイエンス系に良い出版物が多い。
午後には昨年お会いした米国物理学会
の会長Dr.Kochを訪ねる。世界トップ
レベルの物理関係書籍、雑誌を刊行し
ている。

翌10日（木曜日）はやはり昨年に続き
市内のHuman　Sciences　Pressを訪問。
社長のDr.Sheldon　Roenに再会。歓迎
を受け商談も弾む。

　　　

昼には西49丁目に昨年オープンした
紀伊国屋書店　New　York店を訪ねる。
従来からのニューヨーク・オフィス
（Kinokuniya Publications Services
of New York　Co.,Ltd)も同じビルの
2階に移っていた。

ランチには出前も出来ると言うので皆
と同じように焼きそばを頼んだ。もち
ろん和食の弁当も食べられる。店を出
たすぐ前がロックフェラー・センター
と言うニューヨークでもこれ以上はな
いという立地である。
写真は店の前で写真を撮っている私と
オフィスのスタッフ馬上君がそのまま
ガラスに写っていた。
(現在製作途中）

紀伊国屋書店New　Yorkの１階フロア。

書店のあるロックフェラー・セン
ター付近。

6月11日（金曜日）は朝からＮＹ　
Officeへ出社。馬上君と合流して
スプリング・ストリートのPlenum
Publishingを訪問。副社長のMark
Shaw氏面談する。この出版社は当時
ソ連邦の高度な学術雑誌を英訳出版
している特異な存在であった。
副社長の部屋に入った時自分のデス
クに両足を載せていた彼に驚くのは
未だ早かった。我々が席に着いたテ
ーブルに名刺を投げるようしてよこ
した。私は一瞬男を睨みつけた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

午後にはCrane　Russak社を訪問する。
俳句を愛するルーザック社長と昨年秋
東京のグランド・パレスでのＳＴＭ
（理工医）の国際会議で会っていた
中国系のラー氏に面談する。

　　

夕刻にはオフィスに戻り、夜は馬上君
の若い同僚で昨年ＮＹ店のオープンで
転勤してきた市橋君と3人で食事に出
かける。

6月12日(土曜日）はアメリカに来て初めて
の休日だった。今朝もグランド・セントラ
ル駅近くのＧｒｉｄｄｌｅ　Ｃｏｆｆｅｅ
Ｓｈｏｐ　に朝食に出かけた。　

Grand　Central　Terminal.

街の様子がいつもと違う。土曜日だと
いうのに駅からは多くの人達が出てく
る。中にはプラカードを持っている人
もいる。　　

今日はニューヨークのセントラル・パ
ークで反核集会が開かれる事を知った。
デモはイースト・リバーに面した国連
ビルの前からセントラル公園に向けて
進むようだ。

私は今日1日のニューヨークの被写体
はこの反核デモに決めた。カメラを
持って国連ビル前からセントラル駅
そしてセントラル公園までの五番街
を何度も一緒に歩きながらシャッタ
ーを切った。

国連本部前。

南無妙法蓮華経と言う幟が立ち
日蓮宗徒と思われる人達の列を
目にした。

世界の終末。

この時は未だTrump　Towerのビルは
建設中だったと思う。

ロックフェラー広場。

集合場所のセントラル・パークへ。

夕刻五番街を東に二筋入るとデモの
喧騒も消え人通りの少なくなったパ
ーク街。バックにはアメリカの翼ー
パンナム（PANAM)の巨大なビル。
この9年後にはまさかの倒産となる。
そしてその18年後には日本の翼ーJAL
が倒産した。
ニューヨーク最後の夜は馬上君と落
ち合い日本食の淀川で会食。
翌６月１３日(日曜日）午後にはNY
ラガーディア空港からワシントンへ
向う。