2010/10/08 - 2010/10/15
193位(同エリア443件中)
yukiさん
2010/10/8〜2010/10/12でスペイン北部 サンティアゴ巡礼路を113km歩いてきました。旅行期間が限られているため、巡礼証明書を最短で発行していただけるサリアから(サンティアゴまで113km)のスタートです。
キリスト教12使徒のひとり聖ヤコブの遺骸が眠るサンティアゴ・デ・コンポステラ。ローマ・エルサレムと並ぶキリスト教(カトリック)三大聖地です。
スペインに行きたいなと漠然と思い、調べていたらサンティアゴ巡礼路の魅力に惹かれて。歩きながら巡り合えるロマネスクの建物、それぞれの町の特産品などもとても興味深いです。
日本で巡礼路を歩くのに必要なザックパック、アルベルゲ(巡礼宿)に泊まるのに必要な寝袋、ゴアテックスの雨具、速乾素材の着替え、帽子、ライト、鎮痛剤などを揃えて、準備万全。
巡礼ガイド本にはサリアからは早い人で4日、普通で5日でサンティアゴまで歩けると書いてあり、私達も4日で歩くと考えていましたが・・
マドリッド空港着いたら、巡礼に必要な荷物が一式入ったザックパックが出てこない・・何とロストバゲージ!
二人ともウエストポーチに貴重品(お金、パスポート、クレデンシャル・・巡礼証明書)、服は着ているもののみ、ガイド本、トレッキングシューズは履いている状態で、スタートしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
成田→ヒースロー(ロンドン)乗り換えでマドリッド着予定。
飛行機も遅れてヒースロー空港到着時、乗り換え時間が1時間15分。
乗り換えるイベリア空港窓口ですでにGATE CLOSE。走って、マドリッド行きに乗らせてもらった。でも「荷物はマドリッドに間に合わず届かないよ。」と言われたような・・・
嫌な予感的中。マドリッドで荷物出てこない・・ロストバゲージ!
21:30
イベリア航空オフィスへ届けるが、巡礼路を歩くためこれから4日間は宿泊先未定なので、4日後のサンティアゴの宿泊先へ荷物を送るからと言われて・・
巡礼路で必要だから、終着地のサンティアゴへ荷物が届いても意味がないのに〜
さてマドリッドで荷物を待って巡礼路歩くことを諦めるか、手ぶらで行くか。
しかも寝台列車出発まで時間がない!
どうしようーゆっくり悩む時間もないし、行かなきゃ。
22:30
マドリッド チャマルティン駅から寝台列車(torenhotel)乗車。
さすがに落ち込む。
でも、しょうがないので、景気づけにバーで、セルベッサとサンドイッチで乾杯☆
スペインマドリッド在住の陽気なおじさま達と話す。10/12までスペインのホリデーにあたるらしい。飲んでは歌ってくれるので、私達の気分も少し安らぎました。 -
10/9 6:37サリア(sarria)に到着。
周りの人に比べるとかなり軽装で、寒く、雨も降ってるので不安です・・ -
日の出は8時半頃なので、外は真っ暗で雨が降っており、とても静か。
寝台列車から降りた巡礼者は30人くらいいた。
とりあえず他巡礼者の真似して、カフェで一息。
雨具を売っているようなお店が開くのを、あと4時間カフェで待つのも辛いな。どうしようか。 -
皆も出発するので先に進むことを決心!
ライトがないので、他の方のライト頼りについていく。
軽装だし、雨具ないから白いタオル被ってて、変な日本人達ですみません・・という気分。 -
この黄色の矢印が巡礼路を導いてくれます。
矢印の方向に進む。 -
少し外が明るくなってきました。
-
歩いていると視線を感じ・・馬でした。他にも牛や羊がいましたよ。
-
モホンと言われる道標。巡礼路のホタテ貝マークで、サンティアゴまでの残り何kmと記されています。
-
サリアから歩き始めて13km。サンティアゴまで100km。
巡礼者が石や小さな国旗が飾ってあった。
少し歩いた村の休憩所で巡礼のトレードマーク、ホタテ貝の殻を買いました。 -
巡礼路は、徒歩・自転車・乗馬で進めます。
15名程の乗馬の御一行様でした。
巡礼路では追い越す時に、「Buen camino!(良い巡礼を!)」と
お互いに声をかけます。 -
ポルトマリン(Portomarin)へ着きました。出発から21.6km。
サリアを出発してから、やっと町に到着です。昔、町はダム湖の下に沈んでしまったそう。 -
聖ニコラウス教会は、町の高台に移設された12世紀のロマネスク様式。
やっと念願の巡礼用品を売っているお店があったので、あまり荷物が増えるのも嫌だしと、デイパック用リュックを1つ、雨具を2つ、ライトを1つ購入しました。少し安心。
お昼ご飯はミートスパゲティとサーモンorベーコンのグリルを食べました。 -
お天気も快晴で、ご飯も食べたし、元気に出発します!
ここから彼ーリュック、私ーウエストポーチという装いになりました。
国道沿いに巡礼路が出ることもあります。 -
ゴンザール(Gonzar)までは調子良いです。
ゴンザールからの上り坂がきつい・・
Ligondeから体調崩し、私3回嘔吐する。
お昼の食べすぎか日射病か?
何とか荷物を持ってもらい、パラス・デ・レイ(Palas de rei)まで歩く。
19:30パラス・デ・レイ到着。
寝袋がないのでアルベルゲは不安で、ホテルがあるここまでは頑張って歩こうと決めました。
ホテルを探すが、スペインのホリデーで人が多く、空室がないと言われる。困りました・・
他のホテルに聞いてもらえるかお願いするとご親切に聞いてくれました。近くホテルで使用していなかった部屋を急遽ゲスト用に用意してくれました。
宿が決まって良かった〜
スペインの親切なホテルマンのお二人・・Grasias!
「あなたたち荷物少なすぎよ!」と笑ってくれました。
10/9 1日巡礼距離=45.7km(あと67.3km)
とっても足が痛いです。
ここで帽子1つと靴下2足購入です。 -
10/10
一晩経ち・・軽い肉離れなんじゃないかと思うくらい足は痛いです。1日距離は平均20kmから30kmと言われています。私達は荷物がないことに焦りがあったので初日歩きすぎですね。
このまま歩けるのかな。
今日の予定では28km先まで歩く予定。朝6時半スタートし、森の中を2時間ばかり歩く。巡礼者も周りにおらず少し怖かったですが、やっと8時半に太陽が昇ってきました。 -
貝殻で出来た黄色い矢印。
黄色い矢印を探して巡礼路を進んでいきます。 -
もうすぐメリデの町に。
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メリデ(Melide)に着きました。ここは茹でたタコが名産ですが、お店に気付いたもの歩き進んでしまい、食べそびれました。
ここは海はなく、内陸なのにタコが名産って不思議です。 -
今日も快晴で気持ちがいいです。
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ボエンテ(Boente)に到着。ここでクレデンシャルを押してもらうと、サンティアゴの写真をいただきました。
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巡礼路沿いにあるcafeは巡礼者の休憩場所です。
-
今日は巡礼者が多かったです。家族、ツアー、一人と様々な人達が巡礼路を歩いています。
欧州人は歩くのが早いですね。 -
Rivadisoで雰囲気の良いアルベルゲを見つけました。
シュラフがあれば泊まりたかったな。
人がいなかったので中の様子を撮らせていただきました。 -
アルスーア(Arzua)到着。今日はここで一泊。
午後3時半だったのでホテルもスムーズに決まって良かったです。
薬局があったので、鎮痛剤を購入。
鎮痛剤を飲みながら歩くとは・・既にアスリートですね。
歩き始めてから、一切の衣服を買っていない私達。
そろそろ寝るときには、砂まみれの服ではないものを着たくて、お店を探したものの、今日は日曜でどこも閉まっている・・・
あ、親子で掃除をしているシャッター半空きのお店を発見!
図々しくもお願いして、Tシャツを購入させていただきました。
迷惑な行動に・・本当ありがとうございます。 -
アルスーアで、有名な牛のチーズと生ハムでおやつ。
美味しい。 -
街中で、うさぎが車の下に入ってしまって、草を持って出てこさせようとしているお母さん。のどかで温かい光景でした。
-
今日のホテル(40ユーロ)
Google Mapで地図をコピーしてたので、ホテルの場所も分かって良かった。
ここアルスーアのアルベルゲで、初めて日本人巡礼者に会いました。お二人はフランスから歩いていらっしゃるベテランです。ロストバゲージのこと、巡礼路のこと、色々教えてくれてとても心強かったです。 -
白身魚のにんにくソース。
レストランで、スペイン語メニューが分からなくて、本を必死に見てた私達に、隣の席のスペイン人カップルがジェスチャーで助けてくれました。
優しいな。
10/10 1日巡礼距離=28.7km(あと38.6km) -
10/11
巡礼中、朝の定番。
カフェ・コン・レチェ(ミルクコーヒー)とスモ・デ・ナランハ(オレンジジュース)。
スモ・デ・ナランハは、お店によって、オレンジを丸ごと機械で絞ってました。 -
巡礼路のモホンと目印の黄色矢印。
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o pino(オ・ピノ)に到着。今日はどこまで歩くか迷ってたけど、ここの案内所でサンティアゴのホテルを予約してもらって、歩き始めて3日目の今日、終着地サンティアゴまで歩くことに!
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林の中も歩きます。
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電動三輪車に乗る兄弟。可愛い。
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とうとう終着地のSantiago(サンティアゴ)に入る。
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ラコルーニャのサンティアゴ空港の横を巡礼路は通る。
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チョリソーで作ってもらったポンデケージョ。
パンはフランスパンに似ていて、飽きない味で美味しい。 -
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天気も良いです。もうすぐゴソかなー
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モンテ・ド・ゴソ(Monte do Gozo)に到着。「歓喜の丘」として、長い距離を歩いた巡礼者たちにとってサンティアゴの鐘楼を始めて目にする丘の頂上。このモニュメントはヨハネ・パウロ2世の訪問記念塔です。
ここには400床以上の巨大アルベルゲがあり、サンティアゴのカテドラル着く前最後の一泊をする人達もいます。
ここから坂を下り、サンティアゴの街中へ。 -
Santiago(サンティアゴ)に入ります。
観光客も多くて、今までと比べるとかなり都会。 -
とうとう・・サンティアゴ巡礼路終着地のカテドラル到着!
カテドラルは本当大きくて、圧巻です。ロマネスクの細部も装飾も厳かで素晴らしい。
放心状態で、青空に映えるカテドラルをずっと見上げていました。
ゴール出来て良かった。
113kmの巡礼達成、万歳!
10/11 1日巡礼距離=38.6km -
ロストバゲージしていた荷物が、ちゃんとサンティアゴのホテルに届いてました。
はぁー良かった。
4日ぶりのMyザック。総量8kgくらいあります。
今となっては、重い荷物がなくて歩きやすかったのでは・・と。
今日はもう時間も遅いので、巡礼証明書の発行・聖ヤコブ像への参拝も明日にします。 -
10/12
カテドラルの中の大聖堂。
クリスチャンでなくても入れるので、正午のミサに出席しました。
ボタフメイロ(大香炉)が大聖堂の中を大きく揺れる姿は残念ながら、見れませんでした。
司祭のお言葉と讃美歌が流れ、厳かな気持ちになりました。 -
巡礼証明書をもらったら、巡礼最後の目的である聖ヤコブへの参拝があります。祭壇にある聖ヤコブ像に後ろから抱きついて感謝の祈りを奉げます。
サリアスタートから4日目となる今日は、巡礼路で顔見知りになった人達も続々と到着していました。 -
サンティアゴに入ってからも魚介がとっても美味しい。
-
サンティアゴ巡礼の旅の最終日は、カテドラルの左横にあるパラドールに宿泊。パラドールはスペイン国営のホテルチェーンで、サンティアゴのパラドールはその中でも5つ星となっています。
昔は王立病院・修道院だった建物を利用してホテルになってます。 -
パラドール内部にも、中世の様式が残してあり、とっても素敵なんです。
カテドラルの鐘の音も少し聞こえたり。 -
カテドラルと旧市街。
-
サンティアゴ巡礼路の旅。
スタート時点で、ロストバゲージとなり、サンティアゴのカテドラルまで歩くことに必死となりました。急いだために足は痛くて、本当に歩き着けるのか不安な時もありましたが、サンティアゴまで歩くと誓った目標で達成することが出来ました。
巡礼路の途中で出会う、巡礼者の温かさ・町の人の優しさに助けられて、とても貴重な体験になりました。
Buen camino!
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