『燃える大地』＜ゴンドワナの大陸を旅して＞（９０）アデレード町の顔。

2010/04/25 - 2010/05/10

人口１００数十万人、豪州第３番目の大都市とは言え、大通りはほんの1キロにも満たない狭い範囲で、そこを一歩出ると、もう住宅地になっている。全く職住近接、今歩いている歩道の横には塗装されていない無機質なビルがある。何かと思って確かめると、どこにもそれらしき看板は出ていないが、警察本部ビルのようだ。現場の警察署と違って、管理機構の本部なら、目立つようなビルの塗装も必要ないのかも知れない。

日本だと大体こういった役所街は同じような造りのビルが並んで建っていて、どれも個性を消しているが、豪州の場合は、そうしたシバリもないようで、右見て、左見て、自分もゴー、という右倣えの風潮はない。だから、その役所の独自判断で、適当な場所に好ましい建物を建て、収まっている。この無機質なビルも何等かのコンセプトに基づき、建てられたに違いない。

その数軒先には結婚衣装店、結婚ドレスが大きなショーウインドウーを飾っている。人々は車で簡単に来ることが出来、駐車場も完備されていて、違法駐車もなく、地番さえ分れば、直ぐにも迷わず着けるので、こうした店も町のどこにあっても問題ない、ということ。そう言えば日本でも大塚家具など、むしろ町の郊外の国道、バイパスに面した、土地の広い場所に作られているようだが、これも又モータリゼーションの一環か。

市内のコミューターも進んでいて、市内を走る無料のトラム以外にもバスも多くルートを持っていて、多くの人が利用している。自動車主流の国だからと言って、弱者の足をないがしろにするようなこともしていない。この町のバス公社は東京で言えば銀座4丁目、キングウイリアム通りのど真ん中にあって、自身も1日乗車券をこの公社窓口で今朝買った。

住む人に優しく、空気は澄んで、町の郊外にちょっと出れば海もあり、谷（Ｖａｌｌｅｙ）もある。良い町だ。

エリア アデレード(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.5

アデレード市かＳＡ州の警察本部建物。近づいて標識をみるまでは分らなかった。

玄関口には警察官も誰も立ってはいなかったが、監視カメラだけは作動していた。

ビルの前に1台パトカーが止まっていたが、この建物が警察関係と辛うじて分るものだった。

Ｌｅｇａｌ　Ａｉｄ，弁護士事務所ではないので、何か公共の法的扶助機関のようだ。警察本部のビルに併設されていた。

その前でバスを待つ人々。

近くには婚礼衣装を売る大きな店舗が大きなショーウインドウを見せていた。

アパートらしき建物もある。

近くの中古車販売店。１万３千ドルと言ったら、約２００万円ほど。

道路幅が広いので、両側は時間性の駐車スペースになっている。

道路際に設置してある駐車機でチケットを買い、車のフロント、見える位置に置いておく。このチケットは1時間２０セント、約３０円。土地が広いから駐車料金も安い。