2010/07/10 - 2010/07/12
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costinさん
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黒海を望んだ最初の訪問地、ブルガス。
7月10日 ブルガス
7月11日 ブルガス
7月12日 ブルガス
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ブルガリア国境検問
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午後4時過ぎにブルガス到着。
ホテル探しも面倒なので、バス停の目の前のホテルに投宿。
1EURO=2BGL
1泊 70レフ -
地階にINTERNET、 FITNESS設備を完備している。
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ホテル外観
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港町ブルガス カモメの飛び交う街。
ウミネコとは良く言ったもんだ。まるで猫みたいに鳴き交わす。 -
ホテル1階部分がイタリアンレストランになっている。
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ビールとスープで小腹を満たし・・
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散歩に出かける。
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取りあえず黒海!
ふむっ。こんな感じか。
もう6時近かったので、入海は明日。
興奮でふくらはぎもプルプル震えた。 -
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【ブルガス メインストリート】
南ブルガリア・コーストの玄関口らしくシャレている。
こじんまりしていて開放感がある。 -
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「いらっしゃいませ!」
「うっ・・勝手に写真撮ってすまんかったね。」
「いえ、構いません。」
「ありがとう。それじゃ、今はお腹空いてないんで、明日にでも窺うよ。」
「お待ちしてます^^」
旧共産圏も変わったもんだ。
以前は・・
「何しに来た?」
って対応だったのだがw -
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大型のSUSHI BARがある。
覗くと、制服ミニスカートの若い娘が案内に来る。
「ごめん。ちょっと見るだけなんだが、・・良いかな?」
「勿論。どうぞ どうぞ。」
頗る対応は良い。一番奥が寿司カウンターになっている。
ブルガリアのコーストは、ドイツ辺りからの夏場の観光客が多いと聞き及んでいた。
人々の風体は、キリル文字が示すようにスラブ系のようだ。
金髪率は北のルーマニアより高い気がする。
「金髪? そんなの気にしているのか?」
気にするもしないも、日本人は昔から髪の色には敏感なんだ。
黒髪の南蛮人はスペイン・ポルトガル。赤毛の紅毛人はイギリス・オランダ。
そもそも旅人において、異文化の基本である人々の容姿に眼が行かないほうが余程不思議に思える。
教会などの箱物だけ観て満足してるのか? 異国飯食ってその気になってんのか?
自分と違ったものを持つ者に美を見出せない奴・興味が沸かない奴に、己の良さなど知りようもない。
「でも最近は金髪ったって・・染めてるのがほとんどだろ。」
だから俺は12歳以下の子供を対象として、その金髪率を勘案しているw -
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馬蹄形サラミ 3.8レフ
【馬蹄形サラミ】
小さな商店でこれを発見。
これには・・・懐かしさがこみ上げて来る。
10年ほど前の思い出が・・
色は普通のドライ・ソーセージ同様赤味を帯びた茶色をしている。
若干よりくすんだ色が勝っているかも知れない。
感触は・・表面は粉っぽく、多少ザラザラしている。
力強く指で押すと、凹むほどの弾力を持っている。
割ってちぎると、粘りのある更に赤みの強い筋状の肉が表れる。
半生のようだ。
食べてみる。
餅のような弾力、粘着がありジャーキーのように固くもある。
日本産のサラミに比べたら、多少カビの様な匂いがする。
が、それが一種のテイストにもなっている。
この車掌から譲受けた馬蹄形サラミは、熟成前の若いサラミだと想う。
黴臭いテイストが奥まで浸透しておらず、香辛料をミンチと混ぜ合わせ燻して一次乾燥させた程度だと想う。
だが、これはこれで頗る旨い。
アパートの8階の窓からふたり、雪化粧した小学校の校庭をぼんやり眺めていた。
横には、・・雪明けの晴れ上がった冷たい青空が彼女の横顔の借景を務めている。
怖いくらいアンニュイな瞳に語りかける。
「何処か・・行こうか?」
「・・・何処に?」
「・・・南かな・・・列車で行けるとこが良いな。」
そしてブカレストからイスタンブール迄の深夜特急に乗った。
古い記憶なので定かではないが、15:00くらいの出発だった気がする。
彼女に聞くと、イスタンブール着が20:00らしい。
そんなに近いのかと驚いた。
と共に、5時間程度なのに寝台があるのも不思議な気がした。
普通車両のコンパートメントにふたりして乗り込む。
丁度夕暮れ時に、ドナウを越えブルガリアに入る。
そして、午後9時になっても一向に到着する気配がない。
彼女も間違いに薄々感ずいてはいるんだろうが、何も言わない。
「おい、これってひょっとして翌朝の8時到着じゃないのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
頑固に押し黙っている。
「もし翌朝の8時到着だとして、このままここに座っていたいか?それとも個室寝台に移るか?w」
「移る。」
こういう反応は早い。
コンパートメントを出て、数両の車両を縦断し先頭車両にある車掌室にたどり着く。
「個室寝台は空いてる?」
理由を話し追加を支払い、ふと車掌のテーブルを見ると馬蹄形のサラミが乗っている。
「車内販売か食堂車はある。」
「ないね。」
俺の視線の先を目聡く見咎め、
「これ、食うかい?」
有難く頂戴し、ただでは申し訳なく、5$手渡す。
俺は心優しい車掌に心から感謝した。
俺たちは午後8時の到着を想定し、何も食料調達していなかった。
午後6時頃到着した駅では、かなりの物売りが車内に雪崩れ込んで来たが、悉く無視し続けていたのだ。
イスタンブールに到着すれば、きっと御馳走にありつけると甘い夢を見ながらw。
ふたりで個室寝台に移り、俺はコートのポケットから馬蹄形サラミを取り出しテーブルの上に置いた。
「どうしたの、これ?」
「車掌から貰ったんだ。食べてくれ。」
彼女は呆れたように微笑むと、ホンのちょっとちぎって後は俺に返した。
「好きじゃないのか?」
何も言わず・・漆黒の車窓をぼんやり眺める彼女だった。
・・・口元に幽かな微笑みを浮かべながら。 -
朝の散歩がてら、今後のメモを記す為のノートを探す。
PCが無いので、手書きという訳だ。
書店にあるにはあったが、最低でも19.0BGL。
子供の玩具店を覗く。
あった、あった! 3.9BGL これで十分だ。 -
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キリル文字のMAC
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お!
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イチオシ
見てやってくれ。 この顔。
何たる名優!
ここまで演じきって、初めて「野良猫」の称号は授与される。 -
何もそこまで徹底しなくとも・・・
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パスタ・シャシャリク・コーヒー 12レフ
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ホテルから海岸まで徒歩5分。
3人の若いお母さん方の隣に陣取るw
彼女等の娘4-5人がワーワーキャーキャー波打ち際ではしゃいでいる。
全て12歳以下。 -
黒海は、トルコ北部海岸から臨んだ海が、いつも黒く見えた事に由来するらしいが、その話からすると何やら寒々とした風景をイメージしてしまう。
ここブルガス7月の黒海は、・・・気温は暑くもなく、寒くもない。日差しはあるが、汗ひとつかかない。
海沿いの割に空気が乾燥しているのかもしれない。
さて、いよいよ入海。
「何これ?w 氷水? 冷た過ぎw」
ラマイの海は温いと思っていたが、これは冷た過ぎる。
しかし、ここで泳がないとこれからの3ヶ月どう過ごして良いやら分からなくなってしまう。
足先を浸けただけで、
「こりゃ耐えられるだろうか?」
と心臓麻痺を危惧する冷たさだ。
トドやアザラシを包む脂肪はこの冷たい海から身を守る防寒着の役割を果たしているが、南の海で絞った身体がどうやら仇になったようだ。
「が、兎に角泳ぎたい!」
意を決して体を沈める。
最初の30秒で感じたことは、
「あ! これは5分が限度かな。それ以上だと危ないかも。」
それ位冷たい。
だが身体を動かし、100m 300mと沖に出ると次第に慣れてくる。
「ふう! どうやら30分くらいならいけそうだ。」
沖にカモメが20羽ほど着水している。
ゆっくりと近づく。
だが、10mほど迄近づくと、・・俺以上に静かに海面を滑るように移動しやがる。
群れになってスイスイ移動して行く。
カモメの群れに混ざれるかと想ったんだがw・・・ちと残念。 -
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ネクタリン 1.0レフ/kg
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7月12日 快晴
6:45AM 散歩に出かける。
浜辺は老人のたまり場と化していた。
こんな朝っぱらから泳いでいる・・と思ったら老夫婦だった。
他の老人は何をしているのかと云えば・・何もしていない。
好き勝手な方向を向いて・・ただ突っ立っている。
一寸怖い。・・ゾンビの群れのようでもある。 -
恐る恐る近づいて観察してみるw
【解かった点】
●どうやら・・天日干ししているらしい。
●ブルガスの老人は肌がきれい。
●そりゃ老人だから皺だらけにゃ違いないが、肌理が細かく・そばかすが無い。
●下っ腹は一様に肥大化している。 -
若い男が犬の散歩をさせている。
と云っても・・自分は自分でシャドウ・ボクシングしながらジョギングしている。犬は犬で勝手に男の前になり後ろになり走り回っている。
遠目に見てもその犬は美しい犬だ。
黒の勝った大型のジャーマン・シェパードの成犬。
図体がでかいせいか? 遠目で見ると動きがスローモーに見える。
犬自身、何やら調子を取りながら疾駆している。
犬は急にコースを変え、飛沫を上げ波打ち際を走り出す。
水際で、のったりしている婆さん3人に突進しているようだw
今にも飛び掛らんばかりの距離で、クルリと方向を変え主人の方へ戻っていく。
婆さん3人は、おったまげたらしく若い男を指差し怒鳴っているw
此処ではごくありふれた光景なのだろうが、俺にとっては感慨深かった。
『やっぱりここはヨーロッパなんだ・・』
7:50 退散 -
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野菜リゾット・カフェラテ 7レフ
俺的にはこのホテルのイタリヤン・レストランで一番食い易かった。 -
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寿司 23レフ
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見返り美人・・・ちょっと寄り目か?w
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「素敵な襟巻きしてますね。」
って声かけたら・・尻尾立てやがったw -
メールで連絡を取り合っていたブルガスの女子高生に電話するため携帯のチップを購入。
4レフ
ついでに、
「お兄さんはブルガスの出身?」
「そうだけど?」
「ここブルガスで郷土料理みたいなものを食わせるレストランってある?」
「郷土料理ねぇ・・有名なレストランなら、この先の小路を海の方に歩いて、最初の角を左に曲がれば・・20-30m先にFORSつてのがあるから試してみると良いよ。」
「ありがとう。」 -
あった、あった!
だが中では・・何かのパーティをやっている。
テラス席に座る。 -
「いらっしゃいませ!」
「この店の推薦料理って何でしょ?」
「牛肉の・・」
「魚は?」
「魚だったら・・これかな?」
「じゃ、それ。」
魚・ブルガリアパン・ビール 20レフ -
食事中、陽も落ち辺りも薄暮時を迎える。
黒い物体が、俺の椅子のすぐ脇でお行儀良く鎮座している。
『そんな目で見つめられたら・・』 -
7月13日
朝薄暗いうちに目覚める。
黒海から昇る朝日を撮っておきたい。
公園と浜辺から撮る。
まるで夕陽のようだ。
ところで、みなさんは『朝日と夕陽の違い』 ご存知だろうか? -
ホテルに戻り一眠り。
9時に起きて泳ぐ準備。
火曜日だと言うのに、人出は日曜も月曜も火曜も変化無い。
それぞれが、程好い空間をこさへて甲羅干ししている。
今日の海は?・・・・・矢張り冷たい。
1kmほど沖に出てみる。
波が無いので頗る泳ぎやすい。
身体を波打たせ、調子を取りながら泳ぐ。
帰り一度だけ・・ズキッと腰が痛む。
俺のガラスの腰は、冷たさや寒さを感知すると覿面に痛み出す。
背筋が弱ってるせいだ・・との説もある。
これが出だすと厄介なんだ!
簡単に収まってくれれば良いが・・。
無事帰還し、砂浜に寝っころがる。
隣近所は女だらけだw'(場所取りが重要で、キョロキョロしたりしてはいけない。不審者に見えるw)
目の前はトップレスの若い女。
前方10時の方向に子連れの若奥さん。
甲斐甲斐しく男の子の面倒を見ている。男の子だがこの子も金髪だ。
北欧系のプラチナ・ブロンドではなく、もっと黄色の勝った金髪だ。
金髪と亜麻色・茶髪の境目あたりの判断も難しい。
『お前、どっちなんだ?』
と言う色も結構多い。
ひとりの女性が俺の脇を歩き抜けて行った。
海から上がって来た時、2秒ほど見据えられたので良く見ると・・
将にクレオパトラ!
未だ子供だろうと想う。
幼児体型なんだが、顔だけはコンプリートしている。
何よりも視線が強すぎる。
これだけ強い視線を子供ながらに持っていると、
「渡世は苦労するだろうなぁ。」
と他人事ながら心配してしまう。
サック サックと、クレオパトラが砂を踏みこむ足音が聞こえる。
『ひれ伏したい!』
そんな気持ちをぐっと我慢する俺だった。 -
【ブルガス】
燕の飛来地。
兎に角鳥の多い街だ。
カモメ・海鵜・燕・鳩・雀、その他色々いる。
しかも数が多い。
その割には、糞害は少なそうだ。
これだけの鳥が集まるには、その餌となる昆虫がこの近くで大量発生していなければならない。
そして確かに虫も多い。
聞くと、ブルガスの近郊にはどでかい潟がいくつかあるようだ。
納得w -
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