2010/09/22 - 2010/09/22
216位(同エリア499件中)
Toshさん
西山森林公園に行ったその日の夕方、昆明で生活しているHiroさんに食事に誘われた。この日、身体は機能停止直前だったが、まだどうにか動ける状態だった。精神にムチを打ってHiroさんに会いに行った。Hiroさんは、なぜ会社をやめたんだろう?日本に居る時よりも今の方が幸せなのだろうか?聞いてみたいことはたくさんあった。自分は今、行き先の見えない旅をしている。たぶん彼の生き方の中に、自分のこれからの人生のヒントを見つけたかったのだろう。
体調:Hiroさんに会いに行ったときはわずかながら頭痛がしていた。疲れの感覚が変化したものだろう。この日、夕食でビールを飲んだ。その後Hiroさんの家に行き話をしている内にで機能停止状態となり、寝袋を借り、朝まで寝てしまった。
宿:
「Kunming Cloudland International Youth Hostel」(9月20-27日:7泊)
1泊30元×8日=240元
南寧行き寝台バス(9月28日)
交通費込み1泊 299元
出費: 1342元
・宿泊費 240元
・交通費 432元(往復)
・飲食費他 40元×9日=360元
・L-Visa取得費 160元
・雑費 150元
円換算は下記URLにてお願いします。
http://ja.exchange-rates.org/
旅する"ワケ"
http://4travel.jp/traveler/ichayaiouno/album/10448441/
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
西山森林公園で長距離散歩をしたあと、Hiroさんと夕食。Hiroさんとは「師範大学」の停留所で待ち合わせた。顔を知らない二人が会うということで、お互いの特徴を言った。
俺は、
「フィリピンの島が描かれたTシャツを着ていて、下はジーンズを膝のところで切った半ズボンを履いています。メガネをかけいます。日本人には見えません。」と言い、
Hiroさんは、
「髪が白いです。メガネをかけています。」と言った。
バス停にて待つこと20分。Hiroさんらしき人が歩いてきた。目をあわせるとその場で合点。すぐに世間話が始まった。昆明の冬は暖房を点けないので寒いとか、日本語を教えているクラスの様子とか色々と話してくれた。
停留所から10分くらい歩いてレストランに到着した。そこには、既に2人ほど席に点いていた。Hiroさんが気を使って、彼らに声を掛けたのだろう。
左から、Hiroさん。北海道出身。隣はフラットメイトのミンミンさん。ハルピン市出身。右は留学生の林さん。彼の出身は正直忘れた。林さんは奨学金をもらっての留学生だ。
食事中は、中国語が共通語となり、自分は取り残されたような気がした。でも、Hiroさんや林さんに話をすると、ミンミンさんに通訳をしているようで、一つ遅れて笑っていた。
特に受けたのは、ベトナムっ娘の恋愛話だった。林さんが通訳してくれた。
クラスに、自分と仲のよいベトナムっ娘がいる。彼女は表情や喋りかたが可愛らしい。彼氏有り。ある日、教室に入ると彼女の隣に男の子が座った。彼も自分に好意的で、歩いていると背中に乗って来たりする。後日、彼らのいるベトナム人グループに食事に呼ばれた。そのとき、彼は彼女にコクッた。「俺は彼女のためなら何でもする」と。彼はその後数日間は、日常も授業も彼女にべったり。教室ではいつも隣の席に座っていた。しかし、彼女は、数日後彼の隣の席には座らなくなった。彼を急に避け始めた。
「あれ?なんで隣に彼がすわってねーの?そごは彼の席でねえ?」と聞くと、
ものすごい顔をして「○×△!NO!」と言いい、これまたものすごい勢いで首を横に振った。しかも、彼が近くに座っているのもかかわらずだ。
コレにはびっくり。あっけに取られた。日本では見られない光景だった。でも、周りのベトナム人は、人の恋愛には全く関心ないらしい。普通に座って二人をボーット眺めていただけだった。
今でも彼は彼女を好きでチョッカイをだすが、いまだに実らぬまま。
俺は彼に、「彼女には彼氏が居るんだから…」と言っている。だが、彼は何度断られてもアタックをやめようとしない。この根性にも驚いた。
ベトナム人ってスゴイワ!
ミンミンさんは、「ベトナム人は身体全体でハッキリと意思表示をする」と言う部分でゲラゲラと笑っていた。
…日本では笑うところでは内容な所だが…ま、いっか!食事は楽しいに越したことない! -
レストランでの食事は旨かった。食事のみ一人あたり約18元。
南寧でも同じレベルのレストランに行ったことがある。だが、味のレベルはかなり上だった。ご飯はマアマアだったかな?
久しぶりに食べた本格中華って漢字かな。チョット辛かったけど…満足。 -
レストランでの食事会を解散した後、Hiroさんの家へ行った。
Hiroさんは俺の様々な質問に快く答えてくれた。加えて下記の無礼な質問をしたときにも真摯に答えてくれた。
質問1 「なぜ会社を辞めたんですか?」
→「私は、旭川に居るとき、某大型食品店で働いていました。毎日張りのない生活を続けているうちに『おれって何をやっているんだろう?何のために働いているんだろう?』と考えるようになってきました。いつかは止めようと思って居るうちに10年が過ぎました。やめる数年前から責任のある役職を任せられ、毎日苦情処理の電話に追われました。酒の量が多くなり、徐々に睡眠時間が短くなってきました。そして、2時に寝ても3時に寝ても、いつも5時で目が覚めてしまうようになりました。当然、体調も悪くなりました。そして、『いつかやめよう』と考えていたことをとうとう実行しました。」
そういえば、自分も病院に逝く前は、何時に寝ても朝5時半頃に目が覚めていたっけ。俺も、ヒロさんと同じ状態で辞めていたら情けない身体にはなっていなかったろうに…
質問2 「昆明には4年住んでいますが、現在の生活には満足していますか?」
→「そうですね、お金の事を考えると、確かに北海道の実家に飛行機で帰る時には大変です。でも、学校が旅費の半額を出してくれますから、その点はありがたいと思っています。生活はそうですね、現時点では暫くこの生活を続けてもいいかなと思っています。」Hiroさんは噛み締めるように言った。
表情や感情の起伏から、Hiroさんの言っていることが建前ではないことが読み取れた。
その後、ダウン…就寝。
写真は、翌日にパンとコーヒーをご馳走になったときに取ったものです。この写真に映るHiroさんの表情みれば、いかにHiroさんの生活が充実しているかがわかるでしょう。
今の俺は、まだHiroさんのような顔はしてないだろうな。自分はまだリハビり中。左上半身…首の付け根と背中、加えてこめかみと耳の間に…リンパ球がある。まずはそれらを消さないとならない。たぶん、それから徐々に素直に笑えるようになってくるだろう。
パンとコーヒー美味しかったです。ごちそうさまでした。 -
25日、再びHiroさんとの食事会に行く。この日は自分達で食物を用意しての食事会。場所は、Hiroさんの住むアパート。ここでの食事会は自分が提案したものだった。キッチンがあったので、自分が提案したものだった。味覚が不安定なので、正直味付けには余り自信はなかったが、久々に自炊できるのが嬉しかった。
建設路側にある師範大学の門のところで待ち合わせ。
線路をとぼとぼ300メートルほど歩くと、踏切にぶつかる。左に曲がり、道路に出たところに市場があり、そこで材料の買出しをした。
写真は市場前にある踏切から撮影したもの。自分たちは暫くレールの敷板の上を歩いていた。列車がすぐ後ろに迫ってきたので、ひょいと避けて建物の近くを歩いて来た。写真にもある通り、多くの現地人がそんなふうに線路を利用していた。 -
自分は、親子丼とお新香を食べたかった。だが、西洋人が二人いるということで一度は断念した。イギリスで作ったとき、西洋人は親子丼を好んで食べなかった。すべてをHiroさんに任せることにした。しかし、Hiroさんはそれでも良いと言ってくれた。
…久々に親子丼が食べれる…ラッキー…旨くできると良いんだけど…
市場にはいろんな食材があった。 -
その中で目を弾いたのがこの… マツタカコ …じゃなかった…
マ・ツ・タ・ケ!!何と、1kgで60元!!破格だ!!
メニューを変更して、今日は松茸1kgを焼いて食べようか?
…七輪に炭が入っていて、パチパチと音たてながら朱色の炎がゆらめいている。そこに網が乗り、さらにその上にスライスした松茸が乗っている。それを割り箸でひっくり返しながら焼き上がりを待っている自分がいた。左手に持つコップには、日本酒がナミナミ入っていて、ぽたぽたと地面に垂れていた…
松茸を見ながらそんな妄想にかられてては、ムフフと笑う。周りから見たら、さぞかし”変なおじさん”だったろうに。
この日から、時折思うことある。土産についてだ。
…あの松茸を買い、日干しにして乾燥し、実家に持ったら喜ばれるだろうな…
中国から日本へ持っていくお土産はコレだな!
…あ、でも俺が帰るころには松茸は市場に出回っていないのか…
その後、貧乏人の俺は、妄想に取り憑かれ、夜になると松茸を沢山食べている自分の姿を夢に見るのだった。 -
Hiroさんは、友人からの信頼が厚いらしい。
友人はこの土地にやって来ると、Hiroさんに連絡をするようだ。
宴にはいつも知らない人がやって来る。まあ、俺もそうだが…
写真左から出身を言ってみると、茨城県、イスラエル、スペイン、北海道、ハルピン、そして、俺は栃木県。加えて、この写真には写っていないが、地元昆明からは、Hiroさんの日本語授業の生徒も参加していた。
Hiroさん、本当にお世話になりました。友人の方々にはよろしくお伝え下さいませ。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- 好きに生きるさん 2012/08/14 18:25:56
- 素晴らしい出会いですね。
- 初めまして。好きに生きれない「好きに生きる」です。
興味をもって見させて頂いています。
これは素晴らしい出会いですね。
- Toshさん からの返信 2012/08/15 07:05:03
- RE: 素晴らしい出会いですね。
- 好きに生きる様
初めまして、そうですね。Hiroさんには大変お世話になりました。Hiroさんは、私がお金とカードが全部入った財布を獲られてしまったとき、10万円も貸してくれました。Hiroさんなくして昆明での生活はなかったと思います。私にとっては昆明の神様ですね。
Tosh
- 好きに生きるさん からの返信 2012/08/15 21:28:09
- RE: RE: 素晴らしい出会いですね。
- Hiroさんみたいな優しい人に出会えて良かったですね。
仕事じゃ無いんだから優しい人とだけ付き合えばいいんですよ。
> 好きに生きる様
>
> 初めまして、そうですね。Hiroさんには大変お世話になりました。Hiroさんは、私がお金とカードが全部入った財布を獲られてしまったとき、10万円も貸してくれました。Hiroさんなくして昆明での生活はなかったと思います。私にとっては昆明の神様ですね。
>
> Tosh
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