建築様式の博物館　ブロワ城

2010/09/11 - 2010/09/11

「ヨーロッパ屈指の名城」と言われる　ブロワ城（Chateau de Blois）

ルイ12世の即位の時（14世紀末）に王家の城となり、歴代の王たちによって　手が加えられていったため、ゴシック、ルネッサンス初期、ルネッサンス完成期、古典期の4つもの建築様式（分類の仕方によっては３つ）が見られ、「建築様式の博物館」と言われるほどなんだとか。

このお城には　血なまぐさい歴史もあって、その中でも有名なものは　ギーズ公の暗殺の物語。フランスの大貴族で、カロリング王家の血をひいていると称して王位を窺っていたギーズ公は　三部会（国会のようなもの）を開こうとしていたその朝に　アンリ3世の刺客によって殺されてしまった。

私たちは　ロワール川沿いに車をとめて　街の中心へ。途中、サン・ニコラ教会（Eglise St Nicolas）に立ち寄り、地元の人に道を尋ねつつ歩く。（道を尋ねるほど　中心地まで遠くなかったけど、すごく親切に教えてくれました。）

「ブロワ城はどこ〜？」なんて思いながら歩いていると　オーギュスタン・ティエリ庭園（Jardin Augustin Thierry）が左手に、右手には　壮大なお城が見えてきました。下から眺めると　なかなか迫力があります。

観光局に立ち寄った後は　正面からお城を眺めると、赤いレンガで　なんだか　かわいらしい雰囲気。さて、入ろうか、と思ったら　どうやら　後30分ほどで閉館。ゆっくり見学できないなら　もったいないので入城は諦め、建築史の博物館と言われる建物を　中庭手前の入り口からのぞく。（他にも私と同じことをしている人がたくさんいました・・・笑）

その建築の中でも有名なフランソワ1世棟も　ちゃっかりここから見学。とりあえず満足して、お城を出ると、広場の真正面に見える建物で　何かが動いている！あわてて駆けつけてみたら　八岐大蛇とまではいかないけど、ドラゴンが5頭！！！ご丁寧に　しっぽも出して　柵も壊していました。なにかと思えば　マジック博物館（Maison de la Magie）だそうです。

土曜日の夕方だったからか、ブロワの街では　音楽やダンスのイベントが行われて　すごく賑わっていました。歩行者天国の商店街では　子供たちようの遊び場も設置されていました。

城壁の一部から　街を見下ろしたら、同じ色の屋根とえんとつが眼下一面に広がっていました。活気があって、かわいくて、お気に入りの街の１つになりました。

エリア ブロワ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 2.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: レンタカー

車でブロワ市内に近づいた時、ロワール河をはさんで大きな建物が見えて、「あれがブロワ城かな？」なんて言って写真を撮ったりしていたのに　後でこれはサン・ルイ大聖堂（Cathedrale Saint-Louis）だったということが判明（笑）

ブロワ市（Blois)はロワール川の右岸に位置しています。

こちらは左岸。のんびりした雰囲気。

サン・ニコラ教会（Eglise St Nicolas）

どこにブロワ城があるかもわからず、とりあえず　目についた大きな建物を目指して歩いてきてみた。

教会の外観が立派なので　内装が気になって入ってみた。

石が落ちてくるのか、網が張ってありました。改装しないのかな・・・。

ブロワ城（Chateau de Blois）

ようやくお城っぽいものが見えてきた！
ヴィクトル・ユゴー広場より。（Place Victor-Hugo）

のぼるのは大変そうだけど、けっこう大きな窓がありそうなので　意外と侵入は簡単？？？

アンリ4世の妃で、ルイ13世の母親だった　マリー・ド・メディシス（Marie de Medicis）は　ブロワ城に閉じ込められていたんだけど、縄はしごを使って　脱出したそう。でも、まさか　こっち側じゃないよね？けっこう高さがあるよ・・・

ルイ12世棟　フランボワイヤンスタイル（後期ゴシック）
（l'aile Louis XII）

1500年ごろに　ルイ12世によって造られた。

ルイ12世の即位から100年間　王宮として栄えていました。

ここが広場に面しての正面。城館は　レンガの赤っぽい色でかわいい。

入り口にはルイ12世の騎馬像と　その下にルイ12世の紋章のハリネズミが。

ルイ12世の紋章のハリネズミ

お城だけでなく、街のあちこちでも見かけました。

フランソワ1世によって建てられた　フランソワ1世棟（l'aile Francois 1er)

1515年に着工。

初期ルネッサンス

フランソワ1世の紋章、サラマンドル＝火吹きトカゲ（Salamandre）が　螺旋階段のあちこちに見られる。

マジック博物館（Maison de la Magie)

タイミングがよかったのか　ドラゴンが　窓から出てきた。

しっぽや手も窓から出して、フェンスを壊すという細かい演出があるにも関わらず、近づいてみたら、ドラゴンの頭より後ろは　なんだかホースみたいになって　裏方が見えてしまっていました。（凝っているんだか　なんなんだか・・・）

10分ほどで、ドラゴンは　壊れたフェンスも元に戻して　家の中へと消えていきました。

ブロワ城の第一郭から　サン・ニコラ教会を眺める。

イベントがあったのか、歩行者天国のエリアでは子供が遊ぶプレイグラウンドができていました。

最初に　お城と間違えた　サン・ルイ大聖堂と　ブロワの街並み。

なぜかアメリカのカントリーダンスを踊っていました。

城郭の外は歩行者天国になっていて、街は　予想以上に　人であふれていました。

コロンバージュ（木組みの家）も見かけました。

私たちはアイスクリームを片手に　街をぶらぶら。

どうやら　自然歴史博物館みたい。

サン・ニコラ教会を後ろからショット。

フランスで１番長い川、ロワール川　（Loire）

長さはなんと1012キロもある。

渡り鳥？

ガンの群れかしら？

この先頭が群れをひっぱっていって、疲れたら先頭を交代するのよね？

でも　うまく交代できてなかたり、アンバランスなV字型になってるグループもいました。

さんざん　この鳥たちを眺めていました。