2010/04/25 - 2010/05/10
160位(同エリア221件中)
ちゃおさん
アデレードの中心部から歩いて数分の、トレンス川北岸はちょっとした文教地区になっていて、川に面した公園、今見てきた博物館、その隣の美術館、更には隣接する広大なアデレード大学のキャンパスが広がっている。ここを散歩するだけでも一つの観光コースにはなるが、博物館、美術館とも、入館料が無料というところが、オーストラリアの良いところで、日本では殆ど考えられないことである。
これだけの大きな施設、箱物を有し、中の展示物も豊富に揃えている博物館、美術館が全く無料で、その全てが税金で運営されていることを見れば、豪州の如何に財政豊かな点と、日本の箱物論議に終始している姑息な論議との間に大きな隔たりが感じられた。
文化行政、歴史とか芸術は国民共通の財産であり、広く国民に知らしめる努力を国がする。それには当然税金も使わなければならない。無駄な箱物は確かにあり、税金の無駄使いは排除しなければならないが、だからと言って、日本文化、伝統までもひと括りにカットしようとする日本のやり方は、豪州のこの国民に対する姿勢、行政を見ていると、情けなくなる。
博物館を出ると、初秋の空はまだ高い。今度は隣の美術館に入ってみる。ちらほらの入館者。その数より館員の数の方が多い位で、親切に案内してくれる。イギリスとの結び付きを大事にするこの国の人は、18世紀、19世紀のヨーロッパ絵画、イギリス絵画などを主に揃えているが、1枚数千万とか億円を越えるようなターナー、ルソーなどの高価な作品は置いてない。そんな高いお金を出して買う必要もないし、又、ここに展示されている作品の大半は個人からの寄贈によるものであり、果たしてこの館の運営の多くも寄付によるものが多いようだった。元々日本人とはPublicの思想が違うのかも知れなかった。
- 旅行の満足度
- 4.5
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矢張りゴンドワナ大陸のだけのことはある。博物館の外にはこんな重い鉄鉱石の塊りが置いてあった。
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僅か1m立方位の大きさの石であるが、重さが2.5トンもあり、これを運ぶにはクレーンとトラックが必要となる。
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博物館の周辺は文教地区になっていて、直ぐ隣には美術館もある。
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今度はその美術館に入ってみる。日本、中国の仏教芸術の展示、右端にあるイタリアの著名な彫刻家の展示物もあるようだ。
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絵画の大半は篤志家からの寄贈によるものである。
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現代イタリアの彫刻家による作品。以前でこかで見た記憶があるが・・
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この美術館も以前はミル工場か何かで、現代的に改造されていた。
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当時の石造りの建物なども綺麗にブラッシュアップされている。
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日本の石垣を思わせるような石組みの建物。
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古いものを大切にし、歴史と文化を人々に提供する。行政の大きな役割を担っている。
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